ホルモンは、動物が環境に適応して生きてゆき、次世代をつくっていくのになくてはならない。多種多様だが、いずれもごく微量で驚くべきはたらきをする。その正体と作用のメカニズムを、幅広い生命活動をとおして見る。
本書の特色の一つは、第1章として総論をおき、魚の体を構成している要素である細胞、組織と器官について概説し、さらに個体レベルの生理現象を有機的に調節する生体制御系と、その機能に大きくかかわっている温度や光などの物理化学的環境と生物学的環境の影響について概説したことである。また、変態、代謝や生体防御の章も新たに設けた。
初めてのお客さん、サラリーマン、病人、学生、酔っ払い…フーゾクという特殊な世界の不思議な人々。
修道院で女に目覚めたジョゼフィーヌ。なにがあったのか?その謎を追う奈子は、自らの肉体を大きく変態させてゆく…。
淫靡なるカルテ集。サディズム、マゾヒズム、フェティシズム、精神医学者が遭遇した19世紀色情倒錯者たち、111の症例。
已己巳己・黄衣廩食・支葉碩茂・双宿双飛・巫山雲雨などの難読四字熟語にことよせて、関連する史実やエピソード、連想される様々な話題を自在に語る歴史エッセイ。
本書は、材料を学ぶにあたって必要な基礎知識を微細構造に基づく視点から、豊富な図版と写真を用いて丁寧に説明している。1章で材料研究の歴史を概観し本書で取り上げる材料の話題を、2章で原子構造と原子間結合を、3章で固体の代表である結晶の構造を、4章で固体の中の不完全性を、5章で固体の中の原子の拡散現象を、6章で材料を応用するために必要な基礎知識として金属合金の状態図を、7章でその応用として相変態による組織制御を解説している。さらに、各章のはじめに何を学ぶかを明記して、読者の注意を喚起し、各章末では内容と重要な用語をまとめ、練習問題には詳細な解答を付し、内容の理解度を自己評価できるよう十分な配慮がなされている。
本書は、大学および高等専門学校の主として機械系学科で学ぶ学生諸君を対象として著された機械材料学に関する教科書である。また、本書はこれからの機械系技術者が修得しておくべき内容を網羅した。
本書は、機械・金属材料の基礎に加えて、現場技術者の多年にわたる実用的な知見がふんだんに取り入れられ、初版刊行以来、大学学部および高専の機械・金属材料の教科書として、高い評価を得てきた。第2版は、初版の長所・内容の骨格をそのまま継承しつつ、近年の材料科学の成果を踏まえて内容をより充実させて改訂をはかったものである。また、JIS規格の改訂にあわせ、最新規格に準拠している。
早稲田鶴巻町界隈。「つるや絵端書店」と書かれた紺の暖簾の下がる店先。客は皆な帰ってしまったし、今日はおしまいにしよう、と店番の環が戸を閉めようとすると、店先へ走り込んだ青年がいた。「環さん」と題のついて絵を携えて。綺麗な肖像で有頂天になった彼女の耳に口を寄せ、思い入れのある声で「ねえ環さん」と言ったー。画家志望の竹久夢二、23歳の時である。
本書は、1998年4月12日(日)の開講から翌1999年4月11日(日)の修了式にいたるまで、毎月第2日曜日に神奈川県労働者学習協会主催で開かれた、第17期横浜資本論講座「第2・3巻講座」の講義のさいの諸種の記録(講義テープ、レジュメ、配付資料、Q&A・質問と回答)をもとに、それに手を加えて原稿を作成し、編集したものである。