地球にすむいろいろな動物を、一度に見ることができる動物園。たった1日いるだけで、楽しく動物探検ができます。動物の大きさ、においなど、テレビや図鑑だけではわからないことも、動物園なら感じられます。
本書では、動物を迎え入れる方法から、飼育員さんの仕事、動物園で誕生する命まで、普段見ることができない動物園の舞台裏を、Q&A形式で、写真を交えてやさしく紹介する。
項目は以下のとおり。
<1章:動物園の動物たち>いろいろな動物が生きられるのはなぜ?/動物たちがにげないように、どんな工夫をしているの?/運動場の奥の部屋はどうなっているの?
<2章:動物園で働く人たち>飼育員の1日に密着!/ここがすごい! エサやりの工夫/動物が病気になったらどうするの?
<3章:動物園で生まれて育つ命>動物園の赤ちゃん大集合!/動物どうしがお見合いをするって本当?/人口哺育って何? ほか
在来種を捕食・駆逐したり、人命・健康に被害をあたえたりする外来生物。日本にいる代表的な外来生物の生態を写真とともに紹介。
長きにわたって皇統を維持し得て、万世一系の皇統が継承できたのはなぜか、誰が皇統を維持してきたのか、皇位はそれぞれの天皇でどのように継承されてきたのか、また、どういう人たちが皇位継承に影響を及ぼしてきたかを検証してみたのが本書である。
いままで外部での講演会を断り続けてきた著者が、PHP研究所において1年以上にわたり6回行った講演の主題は以下のとおり。1武士道と現代2毒を食らえ3民主主義とは何か4芸術の意味5仕事と人生6死生観と人生
毎回2時間の講演と4時間に及ぶ質疑応答を収録したうえで、著者による6回分の「序文」と巻末に膨大な「索引」が加えられて完成したのが本書である。
いったい現代とはどういう時代で、私たちはどう生きればいいのか。その根本課題に真正面から体当たりしてきた著者の結論は、「ただ独りで生き、ただ独りで死ぬ」こと。その思想を身につけるための手がかりを著者は教えてくれる。
講演に参加した人たちの質問や悩みは多岐にわたったが、著者はそのすべてに、よどみなく簡潔明瞭に答えてくれた。それら白熱した質疑応答も読み応えがあり、本書の醍醐味ともなっている。現代の本質を知ることで生き方が変わる一冊といえよう。
ジャズには、膨大なメッセージが込められている…。現役ミュージシャンであり、10代から音楽鑑賞を続けるジャズ喫茶世代の筆者が独自の観点からジャズ作品を論じたジャズファン必携の書!
世界はすべて、単位で成り立っている!
日常生活から最先端科学まで、私たちは「測る」ことで得た結果をもとにさまざまな意思決定を下しています。その基準となるのが単位ですが、その定義は科学の発展とともに、より正確なもの、不変・普遍的なものへと変わってきました。2019年に130年ぶりに改定された「キログラム」など、身近な単位がどう定義され、見直されてきたのか、そのプロセスをたどりながら、単位の役割をさぐります。
第1章 単位の歴史と定義……単位の必要性と意味/体や自然物から誕生/決めて、広めて、正す/国際単位系1 7つの基本単位/国際単位系2 組立単位
第2章 時間の単位[秒]……天体の周期から決めた/原子のふりこで決めた/うるう秒で時間合わせ/時計の進化と未来
第3章 長さの単位[メートル]……子午線を測って決めた/原器、光の波長で定義/光の速さで再定義した
第4章 質量の単位[キログラム]……重さと質量のちがい/水の質量から原器まで/原器の質量が変動した/物理定数で定義した/単位が社会を変える
巻末付録……国際単位系(SI)・SIと併用される単位/固有の名称と記号をもつSI組立単位/10の倍量・分量を表すSIの接頭語/単位を表すときのルール/秒・メートル・キログラムのQ&A
社会の不平等・格差が拡大している!
人間は、社会の近代化とともに自由と平等をかかげ、不平等のない社会をめざしてきました。しかし、世界でも日本でも、不平等・格差が拡大しています。なぜ、不平等が生じるのでしょうか。平等とはなんの平等をいうのでしょうか。平等をめざしてきた歴史と身近な不平等を通してさぐります。
パート1 平等とはなにか、なんの平等なのか
平等とは/「自然的平等」から「政治的平等」へ/経済的な平等を追求した社会主義社会/不平等を是正しようとする資本主義社会/最初から平等が生じない社会/みんなが選ぶ「正義の二原理」/なにを平等にすればいいのか?1所得や富/なにを平等にすればいいのか?2幸福(ウェルビーイング)/なにを平等にすればいいのか?3ケイパビリティ/コラム:ケイパビリティは、なにではかるのか?
パート2 身近な平等・不平等について考えよう
入学試験は平等か?/お金持ちと貧しい人は平等か?/税の負担は平等か?/社会保障は平等か?/働かせる人と働く人は平等か?/日本の男性と女性は平等か?/大人と子ども、現世代と次世代は平等か?/都会と地方は平等か?/先進国と途上国は平等か?/政治参加は平等か?/多数決は平等か?/不平等を感じたときにするべきこと
子どもでも、主権者として政治参加できる!
「子どもの権利条約」をふまえた「こども基本法」がようやく施行されました(2023年4月)。虐待・いじめ・不登校・自殺の増加、貧困やヤングケアラー問題など、子どもたちをとりまく環境が悪化しています。子どもたちも、おとなと同じ主権者として意見表明権や参政権があることを説き、実際に政治参加する方法を紹介します。
第1章 子どもの声が社会を動かしつつある
子どもをとりまく環境が悪化している/若い世代から出る不満/子どもや若者が声をあげはじめた/SNSを活用して意見を表明する/[みんなの政治コラム]SNSを使って、人種差別に立ち向かう
第2章 子どもには意見を表明する権利がある
子どもにも大人と同じ権利がある/子どもだからもつ権利もある/子どもの権利を守る新しい法律/[みんなの政治コラム]子ども条例ってなに?
第3章 政治のしくみ
社会のなかで生きるということ/憲法にもとづく日本の政治/民主主義でのものごとの決められ方/社会のルール(法律や条例)のつくられ方/[みんなの政治コラム]子ども議会ってなに?
第4章 子どもの政治参加
日本の子どもは学校づくりに参画できている?/子どもには学校の自治に参画する権利がある/学校の自治に参画する/自治体にはたらきかける/社会にはたらきかける/未来の有権者のための模擬選挙/政治はよりよい未来のために
国際社会のしくみとルールを知っておこう!
ロシアのウクライナ侵攻は、武力行使を違法とする国連憲章と集団安全保障体制のもとで起こりました。なぜ、国際社会は防げなかったのでしょう。中国や北朝鮮など、アジア周辺の軍事的緊張が高まるなか、日本は国を守るためにどうすればいいのでしょうか。戦争の歴史と国際社会のしくみやルールを通じて考えます。
序章 ロシアは、なぜウクライナに軍事侵攻したのか?
コラム:歴史を見るとよくわかるロシアとウクライナの関係
第1章 国際社会と戦争
「国家」って何だろう?
「国際社会」の成り立ちを知ろう
国際社会の現状を見てみよう
戦争って何だろう?
主な戦争の歴史と見てみよう
冷戦時代の世界情勢は?
冷戦後の国際社会は?
対立が戦争に発展するのはなぜ?
国の力関係と戦争について知ろう
コラム:戦争のない世界に向けて
第2章 戦争を防ぐために
国際法って何だろう?
戦争に関係する国際法を見てみよう
「戦争の違法化」への流れ
国際連合ってどんな機関?
国連憲章を見てみよう
日本の平和条約について知ろう
同盟と安全保障について知ろう
日本を取り巻く安全保障環境の変化
日本の安全保障政策の基本は?
日本の防衛の基本方針を知ろう
日米同盟と集団的自衛権
「国際常識」としての平和に向けて
最新技術で、漁業・養殖業が成長産業に!
日本の水産業は、水産資源の減少、就業者の減少・高齢化などの課題をかかえていますが、持続可能性を考えた資源管理やICT・AI・ロボットなどの技術で、成長産業へと変わろうとしています。日本にとっての水産業の重要性や、漁業・養殖業を効率化・省力化するスマート水産業の技術を、事例とともに紹介します。
第1章 水産業の現状と課題
日本の漁業の歴史と生産量の推移/とりすぎや環境の変化で魚が減少/漁業就業者の減少、高齢化/世界では魚の消費量が増加/世界の水産資源は大きく減少/日本にとっての水産業の重要性/水産資源管理の取り組み/スマート水産業で課題解決へ
第2章 スマート水産業・さまざまな技術
漁獲情報のデジタル化で資源管理/計量魚群探知機で漁獲量をコントロール/人工衛星を利用して漁場を予測/バイオロギングで漁場を探索/定置網内の魚群をいつでも探知/熟練漁師のノウハウをAIで再現/カツオの一本釣りロボット/人工衛星やスマートブイで赤潮を監視/AIえさやり機で毎日の作業から解放/魚体測定をAIで自動化/スマート陸上養殖/魚種の選別と加工をAIとロボットで自動化/市場・流通のデジタル化/操業中に漁獲情報を市場と共有
もっと知りたい!
漁業のおもな種類/養殖業の課題/資源評価の取り組み/地球にやさしい、持続可能な消費を心がけよう/地球観測衛星とは?/バイオロギングで海の生物の生態が明らかに/「入札」って何?
こちらも注目!
日本人の魚ばなれ/激減したクロマグロが回復するきざし/人工衛星で違法操業がわかる/水中ドローンの活躍/海面の画像で、むだなえさを削減/超音波を使い、魚の数をカウント/ホタテ貝から自動でウロを取りのぞく/産地と食品スーパーを結ぶマッチングアプリ/石垣島のマグロ漁でも、「あげ縄」後すぐに情報共有
自然の力を生かした、持続可能な水害対策を知ろう!
「流域治水」とは、雨水が川に流入する地域(集水域)から、川の氾濫で浸水が想定される地域(氾濫域)までの、流域にかかわるすべての人が協力して行う水害対策です。気候変動をふまえた水害対策として、全国的に取り組みが始まっています。本書では、この流域治水の考え方と具体例をわかりやすく解説します。
第1章 水の恵みと流域治水
日本人の暮らしと水とのかかわり
川と環境
治水の歴史
気候変動と増える水害
これからの治水
流域治水の3つの柱
コラム:洪水とともに生きるバングラデシュの人々
第2章 流域治水の3つの柱と具体的な対策
河川整備とダムの活用
遊水地の整備
雨水の浸透・貯留を考えよう
防災を意識したまちづくりをしよう
いろいろな堤防を活用しよう
住宅地や都市部の対策を知ろう
情報を集めて活用しよう
被災後の取り組みを知ろう
コラム:川に親しむまちづくり
第3章 流域治水と持続可能な社会
グリーンインフラについて知ろう
Eco-DRRって何?
海外で進むグリーンインフラの整備
流域治水プロジェクト
流域治水プロジェクトの事例1 利根川水系
流域治水プロジェクトの事例2 淀川水系
オリジナル防災マップをつくろう!
もっと知りたい! 流域治水とグリーンインフラ
その現象の背後には、どんな原理・法則があるのか?
「月はなぜ落ちてこないのか?」--万有引力を発見したニュートンが、りんごが落ちるのを見て感じた疑問です。人間は、自然界のさまざまな現象を観察し、そこに一定の原理・法則があることを発見することで、今日の文明を築いてきました。身近な自然現象の背後で働いている原理や法則をわかりやすく解説します。
第1章 よく見かける・体験する現象
電車がブレーキをかけると、なぜたおれそうになるのか?
はさみはなぜ切れるのか?
走る自転車はなぜたおれないのか?
ジェットコースターはなぜ動き、止まるのか?
磁石はなぜ鉄とくっつくのか?
圧力なべだと、なぜ早く調理できるのか?
空はなぜ青いのか?
コラム:雲はなぜ白く、なぜ空にういているのか?
第2章 よく考えるとふしぎだと思う現象
熱い飲み物が冷めるのはなぜ?
なぜ、ブレーキペダルだけで車が止まるのか?
飛行機はなぜ飛べるのか?
スピーカーが箱に入っているのはなぜか?
橋はなぜ落ちないのか?
湖面が凍っても、なぜ湖面下の水は凍らないのか?
コラム:船はなぜうかぶのか?
第3章 地球と宇宙の現象
なぜ、地震や火山噴火が起こるのか?
二酸化炭素が増えると、なぜ温暖化するのか?
台風はなぜ反時計回りのうずなのか?
なぜ、春分から秋分までは1年の半分でないのか?
月はなぜ落ちてこないのか?
宇宙にはなぜブラックホールがあるのか?
なぜ、星によって色がちがうのか?
宇宙旅行すると、なぜ時間の進みがおそいのか?
考え方のくせを直せば、心はもっと軽くなる!
自意識や同調圧力が高まる思春期では、考え方(認知)のくせから不安、落ちこみ、イライラ、怒りなどの心の不調が生じ、つらい気持ちになることがよくあります。本書では、認知と行動が感情につながっていると考え、認知や行動を変えることで心の不調を治す認知行動療法の考え方と、自分でできる対処法を紹介します。
第1章 思春期の心と身体はどうなっている?
子どもから大人になる時期/だれもがストレスを感じる/ストレスと心身の不調/コラム:心の病気は、小中高校生に多い
第2章 自分をつらくさせる考え方のくせ
考え方で、感情が変わる/かたよった考え方(悪い点にしか注目できない)/極端な判断に走りやすい/悪い結末ばかり予測する/「自分はダメ」から考える/高い目標設定に苦しむ/コラム:SNSを見て、なぜつらくなるのか?
第3章 認知行動療法でできること
感情、身体、認知に気づく/身体の反応、行動を変える/不安や緊張を感じたときは/不安や恐怖に向き合うには/落ちこんだときは/落ちこみが激しいときは/怒りを感じたときは/これまでの認知を変える/それは本当? とうたがう/「あの人なら」で考える/相手のものさしに気づく/認知を観察し、距離をとる/コラム:SNS、チャット、電話で打ち明ける
人類も地球環境も、微生物にささえられている
生命あふれる現在の地球環境は、微生物によってつくられ、その環境を維持しているのも微生物です。目に見えないけれど、どこにでもいる、さまざまな微生物のはたらきと私たちの暮らしとのかかわりをさぐるとともに、人類がかかえる諸問題を解決するために研究されている微生物を紹介します。
第1章 微生物って何だろう?
微生物とは?/微生物の種類と大きさ(細菌、古細菌、ウイルス、菌類、原生生物)/微生物はどこにいる?/生命の始まりは微生物/微生物から多細胞生物へ/微生物の発見と研究の歴史/コラム:微生物学に大きな功績を残した日本人研究者たち
第2章 人・環境と微生物とのかかわり
人体と微生物/食品と微生物/生態系と微生物(炭素の循環、窒素の循環、水の浄化)/病原体と微生物/食中毒と微生物/コラム:微生物がつくり出す美しい風景
第3章 人類がかかえる問題と微生物
地球環境と微生物/環境問題と微生物/食料問題と微生物/エネルギー問題と微生物/創薬と微生物/コラム:新種の微生物を見つける技術