ーー己のために行なったことはみな、己の命とともに消え失せる。(中略)わが身のためだけに用いれば、人の命ほど儚く、むなしいものはない。されどそれを他人のために用いれば、己の生には万金にも値する意味が生じよう。(本文より抜粋)
時は天平ーー。
藤原氏が設立した施薬院の仕事に、嫌気が差していた若き官人・蜂田名代だったが、高熱が続いた後、突如熱が下がる不思議な病が次々と発生。
それこそが、都を阿鼻叫喚の事態へと陥らせる“疫神(天然痘)”の前兆であった。
我が身を顧みず、治療に当たる医師たち。しかし混乱に乗じて、病に効くというお札を民に売りつける者も現われて……。
第158回直木賞と第39回吉川英治文学新人賞にWノミネートされた、「天平のパンデミック」を舞台に人間の業を描き切った傑作長編。
解説:安部龍太郎
亡き父のあとを受け、森岡恭平が社長を務める森岡人形は、低迷する売上、高齢化した職人の後継ぎ不在、果ては自身の婚活…と、問題が山積。そんなある日、職人たちが足繁く通うパブで働くクリシアというフィリピン人女性が、社屋を訪ねてきた。職人の一人が、酔った勢いで「俺の弟子にしてやる」と、彼女に約束したと言うのだが…。笑って、泣いて。読みどころ満載のハートフル・ストーリー。
日本人に長く愛読されてきた不朽の古典『論語』。しかしいくら繰り返し読んでも、それを体認し、自らの生活、自らの心に生かさなければ、何の意味もなさない。本書は、東洋学の泰斗が、『論語』の真髄を人生に活かすための方途をわかりやすく説き明かす。活学としての『論語』の味読法を詳説する「論語読みの論語知らず」を始め、「中庸章句」「論語の人間像」「日本と儒教」の4篇の講話を収録。
マイナス思考でもプラス思考でもない、人生に変革をもたらす「ブレイクスルー思考」とは?「すべてのものごとには意味と価値があり、表面的には失敗・挫折・不運のように見えることも、すべて自分の成長のために用意されている順調な試練である」と語る著者が、希望をもって日々を送るための発想法を説く。問題・提案・解答の三部構成を読み進めることで、人生の諸問題に新たな視野が開ける本。
掃除を毎日続けるだけで赤字企業が黒字になり荒廃した学校が甦り犯罪も減少した!誰もができる「掃除」の驚くべき威力をあますところなく紹介した感動の体験記。
「人に振り回されてばかりなのは自分のせい」。自分を責めてしまう人は、そのまじめさ・誠実さを“きずな喪失症候群”の人間に利用されているのかもしれない。本書は、ずるい人間の犠牲になりがちな“燃えつき症候群”にならないために、危険なタイプの見分け方と対処法を伝授する。ゆがんだ人間関係を立て直す、目からウロコの幸福論。
「誰かの役に立ちたい」「人にやさしくしたい」-そう思いながらも、人につらくあたったり、逆に不用意なひとことに傷つけられたり、心穏やかに過ごせない日があります。本書は、あらゆる局面に出遭った時、すべてを受容し、自分を、人を愛するために必要な心のあり方を示しています。心ふさぐ日や人生に迷う日も、「ありのままの自分」を認め、毎日を“自分らしく”生きるための指針となる日々の言葉。
トヨタ生産方式にはマニュアルがない。人を型どおりに動かすのではなく、人の知恵を引き出すのがトヨタ流なのだ。そのため現場から生まれた独特の言葉が数多く伝えられている。「抜くなら一周抜け」「言われた通りにやるな」「なぜを五回繰り返せ」「言いわけする頭で実行することを考えよ」-こうした一言が、いかに人を育て、仕事を変え、企業を改革してきたのか、具体的なエピソードをまじえて懇切に説く。グループ各社の現場で実際に使われ、仕事に活かされている名言・至言を、この一冊で網羅。
就職活動中の学生のバイブル『面接の達人』(ダイヤモンド社)の著者が、中学時代を楽しくするコツを自らの体験エピソードいっぱいに教える本。▼友だちができないと悩む人に向けて、友だちはたった一人いればいい、と説く。もし、一人もいなくても「無人島にいる自分」を想像して、サバイバルの方法を妄想してお話を作って楽しみ、木や花や動物など、自然のものに話しかけていると、孤独を感じずにすむという。▼学校の決まりごとギリギリのところを工夫する面白さ。生徒会や先生の手伝いで叶える自己表現。通学の途中にある本屋さんで毎日2時間の立ち読みをし、ゲームを手作りして盛り上がる。▼自分の好きなこと、興味のあることを通じて勉強の幅を広げていくから、勉強も遊びにすることができ、友だちがいようがいまいが、することがたくさんあったという。▼かけがえのない中学時代をムダにせず、クヨクヨしないで、めいっぱい生きるヒントがいっぱいです。
人間の心理を解くカギは誕生日にあり。-生年月日には、人が生まれながらに持っている「才能」が隠されています。その特徴を知り、仕事や人生、人間関係に生かそうというのが本書です。著者は、現代の帝王学と呼ばれ、多くの経営者が使っている秘伝「バースデイサイエンス」研究の第一人者。誕生日から読み取れる「才能」の傾向を6つのタイプに分類して解説し、つきあいかたをアドバイスします。
ゆみちゃんがげんきにようちえんにいけるようにママがかんがえたすてきなおまじない…。心にしみる一冊。
意識を変えて、テクニックを身につけ、加速させるー。各界のプロフェッショナルが実践する「スピード仕事術」とは?デスクとパソコンもスッキリさせれば、仕事の処理速度は飛躍的にアップする。
成功するためには、成功するまで続けることであるーー超プラス発想で人生最後の瞬間まで生き抜いた松下幸之助は日々自問自答を繰り返し、あるべき姿を思い描いてその実現に邁進する“実践する哲学者”でした。人をみな師と思い素直な心で人の意見を取り入れ、衆知を集めることを大切にし、“自分の頭”で考え“自分の言葉”でものを語る人間でした。本書ではそうした側面、いわゆる“経営の神様”といわれる以外の、フィロソファーとしての側面が際立つ人生・仕事・経営の著述内容を中心に計365+1項、拾い上げています。膨大な著述のエッセンスを凝縮した「松下幸之助入門書」といえるものです。読まれる方々が、一日を終えて日々の自省・自問自答をされる際に役立つようにと、編集構成にも工夫を凝らしております。本書で提示する金言・至言は一年365+1日分ですが、それ以上のあなただけの「金言」が、本書の中から見つかることを心から願っています。
かつて韓国を襲ったIMF危機を、マネジメントスタイルの大転換を図ることで乗り越え、世界的企業に飛躍したサムスン。いまや日本のライバルメーカーを凌ぐ「強さ」を身につけている。また、その経営戦略は、震災で競争力を失いつつある日本企業に「危機の乗り越え方」を教えてくれる。「秘密主義」の会社として名高いサムスンの経営幹部に密着取材。知られざるマネジメントの実情を詳しく紹介。
「うつ」のサラリーマンを職場に復帰されるのも、自傷行為を繰り返してきた女性が安定を取り戻していくのも、十年以上引きこもっていた若者が就職して働き出すのも、その変化を媒介するのは対話である。相手の心を動かし、行動を変化させるには、どういう対話の仕方が効果的か?どんなに心を砕いても相手に通じないときはどうすればいいのか?ロジャーズ、コフートからリネハンまで、解決志向アプローチなど奇跡とも言える変化を引き起こす、選りすぐりの対話的アプローチ七種を豊富な具体例で解説する。
97の事例と図解から、「だから売れる! ずっと売れる!」の秘密が見える!▼資生堂 TSUBAKI、グリコ ポッキー、サントリー 黒烏龍茶、メルセデス・ベンツ、スターバックス・コーヒー、無印良品、ディズニーランドからヤマト運輸の宅急便まで、とにかく売れている、売れ続けているモノ・サービス・ブランドの秘密を徹底分析!▼売れるもの、愛されるものの裏には、必ず「コンセプトのある魅力的なストーリー」がある。そのストーリーを紡ぐためのコンセプトの作り方を、元博報堂制作部長である著者が、手描きの図を交えて丁寧に解説する。▼眺めているだけで面白く、ヒントを得られるこの本で、あなたも企業に革新を起こす「コンセプトメーカー」になれる!
あなたがあなたらしく生きるためにー心の片隅に「不安」と「寂しさ」があるなら一度、向き合ってみませんか?「暮しの手帖」編集長が綴る初の実践的人生論。