女の視座をメディアに据え、政治を変革し、家族の形を問い返し、性差別を許さない。男社会の岩盤をうがつ女たち。
1 メディアに生きる
草分けの時代から変わらぬ女性蔑視
自由奔放に非日常を生きた女性記者、中平文子という生き方
日中戦争前夜、竹中繁が訴えた「相互理解」の大切さ
『婦人公論』初の女性編集長 三枝佐枝子の仕事
女性誌を変革した『ミセス』休刊の理由
画期的な告発の書 『マスコミ・セクハラ白書』
2 表現者の自由を拓く
「閨秀」から「女流」「女性」へ
階級やジャンル越える女性作家
武道館を埋めた作家がいた
「倒錯的」「邪道」と蔑まれても 駆け抜けた役者一代
幸田文の「崩れ」に学ぶ、大災害の続く今こそ
太平洋戦争開戦を受け入れた表現者たち
「横浜の大空襲」を記録する小野静枝
戦中・戦後の生活者の記録
資料は「生きた」歴史 軽視・廃棄を恐れる
散逸が懸念される女性史関係資料、保存・公開の動き相次ぐ
3 政治に挑む
明治150年、「明治の精神」願い下げに
「平成」最初の参院選で女性22人当選
「政治参加は女子の本分に背く」のか
政権の看板だった「女性活躍」どこへ?
ツイッターデモと「声なき声の会」が示すこと
『市川房枝の国会全発言集』を読む
国際女性デーの国連議決を無視し続けた政府
民主主義と呼べぬ日本の政治
4章 家族の形を問う
「産めよ死ねよ」への回帰か
ノーベル賞、「内助の功」は必要か
「昭恵夫人」は責任回避の呼称か
選択的夫婦別姓、未だ男性司法の壁厚く
「わたしだけの名」を奪う制度は終わりに
高齢者介護の担い手は今も女
昔「結婚報国」、今「官製婚活」
非正規シングル女性の窮状
関東大震災で犠牲になった沖縄の女工
コロナ禍を家事協働の契機に
5 性差別、性被害を告発する
目をおおう米軍による沖縄の性被害
忘れ去られた「国家売春」の過去
父系主義の国籍法改正に尽力した土井たか子
スポーツ選手は増えたが指導者は?
看護師を再び使い捨てにするな
ケアマネジャー、訪問介護の現場を語る
ジェンダーギャップは過去最低
男女共同参画センター、予算減や廃止で存立の危機
6 悼詞
加納実紀代、被害と加害の二重性から逃げず
山口美代子、ライフワークは「資料と女性」
関千枝子、書き続け訴え続けたジャーナリスト
鹿島光代、女性史学に不抜の基礎を築く
高良留美子、天才的な書き手、多面的な活躍
折井美耶子、 地域女性史のリーダーとして
女性史とわたしーあとがきに代えて
「オトコノコなのにプリンセスをすきなのは、へん?」
「オンナノコらしくって、なに?」
いま、子供といっしょに考えたい! LGBTQ+、ルッキズム、ホモソーシャルのこと。
助産師/性教育YouTuberとして活躍するシオリーヌが伝える、ジェンダー・セクシュアリティにまつわる36の質問。
■もくじ
【1】 どうして、オトコノコだけ? オンナノコだけ?…8
オトコノコはヤンチャ? オンナノコはおしゃべり?…62
【2】 おとうさん、おかあさんって、なにするひとだとおもう? …64
「ふつう」ってなんだろう?…98
【3】 オトコノコはオンナノコが すき? オンナノコはオトコノコが すき? …100
「かっこいい ひと」って、どんな ひと?…122
【ばんがいへん】 みんなちがって、みんな「いいね!」…124
子どもを支える大人のみなさんへ…146
性教育YouTuberシオリーヌおすすめの動画…155
2020年に始まるCOVID-19感染拡大は,わたしたちの日々の生活から,家族関係,親密な関係,社会動態,政治に至るまで,激動の連続をもたらしつづけている。地域に生きる人々の数だけ存在する「生きづらさ」は,だが「居場所を失う」という共通の苦しみを明らかにし,「?き出しのジェンダー不平等」を浮き彫りにしてきた。阪神淡路大震災の1995年,東日本大震災の2011年にも比肩すべきこの「転換期」をいかに読み解くことができるかーーーー
居場所を失った人たち,その点と点を結んで短い線を描き,線を撚り合わせ,糸を紡いで布を織るように「新たな場所」がつくられるとき,共に支え合うために共有される知としてのジェンダーが浮上する。このリアルな世界において露出した加害・被害と権力性に向き合うことを求められるとき,ジェンダーという言葉は,援助職に進むべき指し示すだろう。
そのための壮大な見取図を示す「[討議]抵抗の言葉ーージェンダースタディーズ2022-2023」に次いで,ジェンダースタディーズという知の遺産(フェミニズム,フェミニストカウンセリング,男性学・男性性研究,障害学),ジェンダースタディーズの「ホットゾーン」,知を再編成するための当事者によるジェンダー言説,ジェンダーセンシティブな実践(トラウマケア,性被害,アウティング,マイクロアグレッション,反抑圧的ソーシャルワーク),そして「専門家のポジショナリティ」の問いへ。
新しい現実には新しい言葉がなくてはならないーーーー「いまこの時代を生きるためのジェンダースタディーズ」。
多様性の国・オーストラリア発、「自分らしさ」を受けいれて、自分を好きになるためのレッスン‼ 「男なんだから」「男なのに」……。そんな押し付けで子どもを苦しめていませんか? からかっていませんか? どんな「好き」も「弱さ」も尊重されるべき個性です。学校では教えてくれない、本物の道徳の授業をお贈りします。
近現代のヨーロッパと日本において、職業教育はどのように発展したのか。学校教育・職業教育の機会が限られていた女性たちと、中途で就労困難となってしまった戦争障害者の男性たちに着目しながら、福祉と教育の視点から分析する。好評の〈叢書・比較教育社会史〉シリーズ第十巻。
『叢書・比較教育社会史』の再始動にあたって
序 章 ジェンダーの視点からみた職業教育の比較社会史(北村陽子)
■第1部 女性のライフステージと職業教育
第1章 家庭だけでなく職業も
--帝政末期ロシアの女子中等教育機関卒業生の進路と男性知識人
(畠山禎)
第2章 男性教師の職業的自覚の形成と女性教師の困難
--明治前・中期の学問の「主体」、教育の「対象」としての女性
(加島大輔)
第3章 女性社会福祉職の養成と就労
--前世紀転換期ドイツの「ベルリン女子社会事業学校」(杉原薫)
第4章 優生学と慈善の狭間で
--二〇世紀転換期イングランドの「精神薄弱の女性・女子」用ホーム
(大谷誠)
第5章 女性教員のキャリア・パス
--近代メキシコの女子職業教育とキャリア形成(松久玲子)
■第2部 戦争障害者の職業教育
第6章 「名誉の負傷者」の社会復帰
--日露戦争後の癈兵・傷痍軍人の保護政策(松田英里)
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【書評掲載】
「週刊金曜日」2023年10月13日号 武田砂鉄さん
「朝日新聞」2023年12月2日 山内マリコさん
【著者インタビュー・寄稿続々掲載!】
「週刊文春」2023年10月26日号
「毎日新聞」2023年10月28日
「朝日新聞デジタルRe:Ron」2023年11月1日
「朝日新聞」2023年11月22日
「日経新聞」2023年12月2日
【そのほかメディア出演】
YouTube「ポリタスTV」2023年9月11日、10月30日
音声番組「なんかIWAKAN!」2023年7月31日
音声番組「わたしたちのスリープオーバー」2023年11月3日
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コンプレックスを刺激する脱毛・美容広告、
バリエーションの少ない「デキる男」像。
公共空間にあふれる広告を読み解き、
「らしさ」の呪縛に抵抗する。
広告と経済の関係を考え、私たちのものの見方が、どれほどそれらのイメージから影響を受けているかを理解することは、消費社会の中で私たちがどのように生活しているのか振り返ることにつながるはずです。(まえがきより)
1 広告観察を始める前に
2 広告観察日記 2018-2023
3 脱毛広告観察 脱毛・美容広告から読み解くジェンダー・人種・身体規範
4 「デキる男」像の呪縛を解くために
5 性感染症予防啓発は誰のため?:広報ポスターから考えるこれからの性教育
6 対談:広告だけに文化のすべてを担わせてはならない 笛美×小林美香
7 対談:広告と公共性 消費者教育のためのメディアリテラシー 尾辻かな子×小林美香
8 「写真歌謡」試論
女性の政治参加から、ジェンダー不平等の克服を! 当たり前のこととして男女共同参画を実践するジェンダー研究者が日仏の女性議員との交流を重ねて提言する、政治分野におけるジェンダー平等の推進。
はじめに[冨士谷あつ子]
序論 ジェンダー不平等 日本事情の克服[冨士谷あつ子]
第1部:日本の女性国会議員の実情と意識
第1章 日本の全女性国会議員の属性[新川達郎]
第2章 日本の女性国会議員の実情と意識[新川達郎/塚本利幸]
第2部:日本の政党別女性議員とジェンダー政策
第1章 自由民主党[新川達郎]
第2章 公明党[香川孝三]
第3章 立憲民主党[新川達郎]
第4章 国民民主党[大束貢生]
第5章 日本維新の会[小縣早知子]
第6章 日本共産党[冨士谷あつ子/西野悠紀子]
第7章 社会民主党[進藤久美子]
第3部:フランスの女性国会議員の実情と意識
第1章 フランスの全女性国会議員ーーその全体像[新川達郎]
第2章 フランスの女性国会議員の実情と意識ーーインタビュー内容とインタビュアーによる分析[シモン・サルブラン]
第3章 フランスの政治分野における女性の進出ーーパリテ法の成果と課題[小縣早知子]
第4部:世界のなかの日本のジェンダー政策の今後
第1章 EUにおけるジェンダー政策の推進[伊藤公雄]
第2章 スウェーデンのジェンダー平等/SOGI平等政策[大山治彦]
第3章 日本における女性の政治進出と停滞ーーアメリカの事例から学ぶ[進藤久美子]
第4章 政治分野での日本女性のアジアの中での位置づけ[香川孝三]
第5章 女性進出阻害要因の克服ーー供託金の負担とジェンダー問題[香川孝三]
第6章 女性の政治分野進出を促す生涯教育[上杉孝實]
第7章 日本文化のジェンダー観再考ーー「家」から考える[西野悠紀子]
コラム:女性の政治参画ーー2024年10月国連女性差別撤廃委員会日本報告審議と選択議定書批准への動き[リボアル・堀井・なみの]
おわりに[新川達郎]
資料
1 日本の女性国会議員プロフィール(2023年1月1日現在)
2 日本の女性国会議員インタビュー調査項目
3 フランス国民議会女性議員プロフィール(2022年改選)
4 フランス元老院(上院)女性議員プロフィール(2023年改選)
5 国会議員、直近の国政/統一地方選挙の候補者・当選者に占める女性割合
6 政治分野の女性の参画に関するアンケート
はじめに
第1章 ジェンダーの概念とセクシュアリティ
1 ジェンダーとは何か?
2 人は生物学的に「女性/男性」に二分されているのだろうか?
3 私たちはなぜ自分自身のことを「女性/男性」と思っているのであろうか?
4 私たちはなぜ逆の性の人を好きになるのだろうか?
5 性の多様性とジェンダー
6 なぜ「男は仕事,女は家庭」なのか?
7 なぜ恋愛は異性間だけなのか?
8 ジェンダー問題の解決に向けて
第2章 ジェンダーと歴史
1 近世期の出生制限と「家」
2 近代国家による母親の管理と活用
3 選択的に産む・産ませる戦後
4 生殖の歴史とジェンダー
第3章 ジェンダーと法律
1 性と性平等
2 性暴力とジェンダー・バイアス
3 命の値段のジェンダー・バイアス
4 価値のジェンダー・バイアス
5 ジェンダーの視点で法を生きる
第4章 ジェンダーと家族
1 恋愛結婚とジェンダー
2 離婚とジェンダー
3 介護とジェンダー
4 家族はどこに向かうのか
第5章 ジェンダーと教育
1 女性の人権と教育
2 性別特性論と教育ーー家庭科にみる女性像
3 教科書にみるジェンダーと教育
4 ヒドゥンカリキュラム
5 社会全体の目標としてのジェンダー平等教育
第6章 ジェンダーとワーク・ライフ・バランス
1 「ワーク・ライフ・バランス」の登場
2 WLBに対する意識
3 生活時間からみるWLBの実態
4 生活時間と母親・父親の子育て
5 ワーク・ライフ・バランス実現への道程
第7章 ジェンダーとメディア
1 メディアと記号
2 メディアの発達とジェンダー表象
3 広告の中のジェンダー
4 メディア・リテラシー
年 表 男女共同参画社会への歩み
索 引
コラム
1 ジェンダー概念の来歴をたどる
2 スポーツにおける女性参加の歴史
3 夫婦別氏の法改正について
4 高齢者の介護からみる選択と自立
5 女性のキャリアを広げる教育ーーカナダ・カルガリー大学の実践
6 地域活動とジェンダー
7 アメリカのニュー・フェミニズム運動とメディア
8 「職業」男女平等教育に関わる実践事例
9 「職業」男女共同参画社会と女性の労働力率
10 「職業」賃金格差と家庭責任
11 「職業」男女雇用機会均等法の成果と課題
12 「職業」子どもをもつ女性と職業
13 「職業」性別と職業ーー職業選択の自由をめぐって
トランス女性である著者が、トランス嫌悪的な社会で生きるトランスの現実を幅広い分析によって明らかにする。不十分な移民政策、医療体制の課題など、英国の抱える問題は日本と共通するところが多く、本書は日本の「トランスジェンダー問題」を考える上でも大いに参考になる。
プロローグ
イントロダクション 見られるが聞かれない
第1章 トランスの生は、いま
第2章 正しい身体、間違った身体
第3章 階級闘争
第4章 セックスワーク
第5章 国家
第6章 遠い親戚ーーLGBTのT
第7章 醜い姉妹ーーフェミニズムの中のトランスたち
結論 変容(トランスフォーム)された未来
謝辞
解説 スーパー・グルーによる一点共闘ーー反ジェンダー運動とトランス排除[清水晶子]
訳者解題 日本で『トランスジェンダー問題』を読むために
訳者あとがき
原注
「体育嫌い」はあなたのせいじゃない!誰ひとり置き去りにしない体育の姿とは?「ジェンダー・セクシュアリティの視点」から「体育の当たり前」を問い直す!
近年の最新論点を網羅した「新しい」判例批評。経産省事件(最三小判2023年7月11日)、目黒区女児虐待死事件(東京高判2020年9月8日)など時事的判例を多数収録。日本社会の現実に対峙し、道を切り拓こうとする当事者、弁護士、研究者、市民の思いが込められた判決を編む。
東アジアの性、家族、社会。何が変わり何が変わらなかったのか? 2000年代以降の状況を気鋭の研究者が新たな視角から切り込む。
東アジアの急激な少子化は20世紀には想像もつかないものであった。日本・韓国・台湾・中国・北朝鮮、これらの社会では、何が共通で、何が異なるのか、そして何が変わったのか。ジェンダーとセクシュアリティの側面から比較し、日本の「特殊性」をあぶり出す。最先端の研究が切り拓く日本の、そして東アジアの「性」をめぐる課題とは?
「私は憤慨しとるんですよ」
ジェンダー平等後進国といわれる日本で、100年前から女性の地位向上を訴えていた人がいた。
戦前は男性にしかなかった「女性の参政権」を求め、戦後は無所属の参議院議員として人びとに慕われた。
国際社会の外圧を使い、データを揃え、仲間を募り、社会に波を作る──市川房枝の方法論はいまも褪せない。
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戦前は平塚らいてうと組んで、女性の参政権を獲得する運動をはじめ、戦後は、参議院員として、女性差別撤廃条約批准を推進させ、男女雇用機会均等法の成立を後押しした。
戦前の米国行き、ILO(国際労働機関)事務所勤務、独立して婦選活動、終戦後の公職追放、60歳で参議院初当選、87歳で全国区トップ当選──。
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いまよりさらに男尊女卑、性別役割分業意識が強い時代にあって、どのように社会を動かそうとしたのか?
そして今、彼女の願った男女平等は、本当に達成されているのか……。
〈働く女性のトップランナーとして、市川房枝87年の生涯をたどる〉
■はじめに
序章…………国際連合と日本女性をつなぐ
第1章………「農家の娘」が一四歳で米国留学を目指す
第2章………平塚らいてうと女性の参政権をめざす協会設立
第3章………アメリカへ渡る
第4章………ILO職員として女性の労働現場を歩く
第5章………戦前の「婦選」活動
第6章………戦争を生きぬく
第7章………公職追放と参政権獲得と
第8章………無所属の参議院議員として
第9章………「政治と金」に抗して
第10章………市川房枝のジェンダー政策
終章…………ジェンダー平等に向けての「長い列」
■おわりに
人形で遊ぶメスのチンパンジー、孤児を養子にするオスのボノボ……
彼らの行動は、どれほど人間の行動と共通するのだろうか?
オスとメスの違いは、生まれつきのものなのか。
はたして「ジェンダーがあるのは人間だけ」なのかーー?
★ユヴァル・ノア・ハラリ推薦! 20か国で刊行決定!
霊長類の社会的知能研究の第一人者が、進化生物学とフェミニズムの間で繰り広げられる、性をめぐる論争に風穴を開ける。
「動物と人間の行動における性差は、人間のジェンダーにまつわるほぼすべての議論の核心にあるさまざまな疑問を提起する。男と女の行動の違いは自然のものか、人為的なものか? 両者は本当はどれほど違うのか? ジェンダーは二つしかないのか、それとも、もっとあるのか?」(本文より)
《本書への賛辞》
「性とジェンダーに関する白熱した論争に、科学的で思いやりのあるバランスのとれたアプローチをもたらす、すばらしく魅力的な本」
ユヴァル・ノア・ハラリ(『サピエンス全史』著者)
「……男性か女性か、クィアかストレートか、トランスジェンダーかノンバイナリーかを問わず、より公正で平等な社会を築くために私たち皆が行うべき重要な対話を、間違いなく刺激する」
サイ・モンゴメリー(『愛しのオクトパス』著者)
「女vs男。性vsジェンダー。生物学vs社会的な教え込み。性差というテーマほど、愚か者を誘惑する話題はなかなかないが、ドゥ・ヴァールは賢明だ。人間の性差という魅力的なトピックを、非常に明快に、洞察力と機知に富んだ方法で調べ上げ、結局のところ、私たちも霊長類の一種にすぎないことを決して忘れさせない。じつに刺激的だ」
ロバート・M. サポルスキー(『善と悪の生物学』著者)
「性差という危険地帯に踏み込むには勇気がいる。秀でた語り、文化に対する敬意、そしてボノボやチンパンジーに対する深い知識を頼りに、ドゥ・ヴァールはこの危険な領域を巧みに乗り越えている」
サラ・ブラファー・ハーディ(『マザー・ネイチャー』著者)
《目次より》
第1章 おもちゃが私たちについて語ること:男の子と女の子と他の霊長類の遊び方/第4章 間違ったメタファー:霊長類の家父長制社会を誇張する/第6章 性的なシグナル:生殖器から顔、美しさまで/第7章 求愛ゲーム:慎み深い女という神話/第8章 暴力:レイプと謀殺と戦争の犬ども/第11章 養育:母親による子育てと父親による子育て/第12章 同性間のセックス:虹色の旗を掲げる動物たち 他
社会学・心理学・政治学など多分野で展開する「ジェンダー」研究。空間や場所、地域社会の研究を深めてきた日本の地理学からも、多数の研究実績が積み上がっている。「都市空間」をテーマに、労働、地域社会、ケア・サービス、視覚表現などの論点を考察した全12章構成。各章末尾に文献案内と学習課題を付けて議論を深められるようにした。日本のジェンダー地理学の全体像を俯瞰できる1冊。
第1章 なぜ地理学にジェンダーの視点が必要なのか[吉田容子・影山穂波]
第2章 労働とジェンダー[影山穂波]
第3章 地域社会とジェンダーー都市郊外の形成をめぐる視点からー[関村オリエ]
第4章 ケア・サービスとジェンダー[久木元美琴]
第5章 ジェンダーと視覚表現ーホームをめぐる表現を読み解くー[福田珠己]
第6章 ジェンダー化された空間の生産ー寄せ場・釜ヶ崎はどのようにして形成されたのかー[原口 剛]
第7章 政治権力とセクシュアリティー都市空間における売春街の形成ー[吉田容子]
第8章 都市空間とセクシュアリティ[須崎成二]
第9章 移民女性の組織化と「場所」の創造[阿部亮吾]
第10章 グローバル・サウスの女性労働とジェンダー[太田麻希子]
第11章 異なる場所の異なる声をきくー開発とジェンダーー[倉光ミナ子]
補 章 フィールドワークにおいて注意すべきことー質的調査を中心にー[杉江あい]
時代を反映する選りぬきのテキストに解説を付し、日本の近代思想を読みなおして捉えるためのアンソロジーの第4巻。近代日本において、ジェンダーにまつわる問題に関して女性が執筆した様々なテキストを収録。広義の意味でのフェミニズム思想の展開をたどりながら、女性のおかれた状況やその背景を捉える。
はじめに
I 家族と性役割
1 近代家族と良妻賢母規範
2 母性保護論争
3 高群逸枝と婚姻史
4 家族制度の民主化と農村女性
5 主婦論争
資料編
母性偏重を廃す(与謝野晶子)
招婿婚の研究(高群逸枝)
蕗のとう(山代巴)
主婦労働の値段ーーわたしは“主婦年金制〞を提案する(水田珠枝)
2 性、愛
1 「新しい女」と「両性の相剋」
2 貞操論争と堕胎論争
3 女性同性愛
4 性暴力とセクシュアル・ハラスメント
5 森崎和江の性愛論
資料編
生血(田村俊子)
逃げた娘(松田解子)
百合子へ(湯浅芳子による宮本百合子宛書簡一九二四年六月十三日)
第三の性ーーはるかなるエロス(森崎和江)
3 性を売る
1 公娼制度と廃娼制度
2 芸娼妓による手記・自伝
3 からゆきさん
4 キーセン観光反対運動資料編
現代生活と売春婦(山川菊栄)
辻の華(上原栄子)
女の情況 なぜ私はキーセン観光に反対するのかーー経済侵略と性侵略の構造を暴く(松井やより)
4 権利と解放
1 自由民権運動と女性
2 『青鞜』
3 ウーマン・リブ
資料編
同胞姉妹に告ぐ(しゅん女(岸田俊子))
泣て愛する姉妹に告ぐ(清水豊子)
元始女性は太陽であったーー『青鞜』発刊に際して(平塚らいてう)
いのちの女たちへーーとり乱しウーマン・リブ論(田中美津)
このマンガはきっと、あなたを想像以上に多様なジェンダーの経験の中に投げ込む。ジェンダーについてのどんな理論もいったん忘れて、十人十色の語りに耳を傾けてほしい。自身も性や身体への違和感に悩んだ著者が、さまざまな性自認、性的指向をもつ市井の人々56人にインタビューし、その語りをマンガでいきいきと再現した。
「ジェンダーと性の違いは?」といったシンプルな問いを皮切りに、思春期の悩みや対処法、日常生活の喜びや障壁についてのリアルな語りが溢れ出す。それらは一つの「正しい」声にまとまることなく、ポリフォニーのまま、読み手を「ジェンダーとは?」という問いの先へと導いてくれる。
語りの魅力はニュアンスに宿るからこそ、語る人の表情や様子は細やかに描かれている。インタビューのテーマは、言葉や身体感覚の話題から、トイレや医療などの社会環境の問題まで、多岐にわたる。
本書は自らのジェンダーとアイデンティティを探し求めた著者の心の旅の記録でもあり、完成まで10年をかけて制作された。著者の出会った語りに魅了されつつ、新たな語りへの動機と勇気を刺激される、傑作ノンフィクション・コミック。
『ワシントン・ポスト』紙で2022年のグラフィック・ノベル部門ベスト10入選。
『ブックリスト』誌で2022年のグラフィック・ノベル部門ベスト10入選。
はじめに
自分をどう称すればいいか、どうすればわかるんだろう…
女性性
男性性
人種
表現
身体感覚
性ホルモン
医療
言葉
見える・見えない・見られない
人間関係
住居
トイレ
クィアコミュニティ
築いていくもの
謝辞
注記
参考文献
ジェンダーを語る(三木那由他)
〈ジャーナリスト、研究者、エッセイストらが、今のネット空間を徹底解説〉
炎上しない、人を傷つけない、無意識に差別しないため、どんな点に気をつければいいのか、SNSユーザーの基礎知識が満載!
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生活になくてはならないスマホだけど、SNSではいつも誰かがケンカしているし、何か言ったら絡まれたりする。
「エコーチェンバー」「フィルターバブル」「アテンション・エコノミー」……。
ネット空間にはもともと人を孤立化させ、分断してしまう仕組みが組み込まれている。
──だけど私たちがスマホを手にして日は浅い。デジタルな時代は始まったばかりだ。
■小島慶子……私たちはデジタル原始人──序論にかえて
■浜田敬子……眞子さまはなぜここまでバッシングされたのか」
■李美淑………炎上する「萌えキャラ」/「美少女キャラ」を考える
■田中東子……なぜSNSでは冷静に対話できないのか
■治部れんげ・山本恵子・白河桃子……なぜジェンダーでは間違いが起きやすいのか
■林香里………スマホ時代の公共の危機──ジェンダーの視点から考える
■〈特別対談〉君塚直隆×小島慶子……イギリス王室と皇室は何が違うのか?
■〈特別対談〉山口真一×小島慶子……ネット世論は世論ではない
■〈コラム〉石川あさみ……子ども向けアニメーションとジェンダー表現
■浜田敬子……あとがき
肉体の性別とは違う性認識を持つことが尊重されるようになってきた。先進的に見えるが、じつは日本の古典文学には、男女の境があいまいな話が数多く存在する。
男同士が恋愛仕立ての歌を詠み合ったり、経済力のある姫が一族を養う。武士は泣き、女将軍が敵に向かい、トランスジェンダーきょうだいは男女入れ替わってすくすく成長ーー。太古の神話から平安文学、軍記もの、江戸川柳まで古典作品を通して伝統的な男らしさ・女らしさのウソを驚きをもって解き明かす。昔の日本の「性意識」がいかにあいまいだったか、それゆえに文芸が発展したかも見えてくる。年表作りを愛する著者による「ジェンダーレス年表」は弥生時代から現代までを網羅。