昼下がりの病院で耳にした“同性愛的混濁化現象”という症状。その症状を持つ女性は、関わり合いになる女性誰もがある女性に見えてしまい、同性愛の感情が衝動的に湧いて発情してしまうらしい…。
さゆきは結婚後も働いているキャリアウーマン。大きなプロジェクトを成功させた褒賞として休暇をもらい一人旅に出る。そして同じ旅館に泊まる人妻・恵と知り合う。ふたりはお酒を飲むうちに意気投合し…。
レズビアンやゲイの人生の目的とは何か。同性愛を世界の文化、歴史的視点から考察する絶好の入門書。
日常的に遍在した男色行為から自立した同性愛文化の誕生へ。世界に破滅をもたらす呪わしい悪業として恐れられながらも、家父長制的な〈家〉や学校、寮、劇場や男娼宿等で温存された同性愛が、17世紀後半にむかえた変貌とは?
エイズの時代を生きる青年たちの素顔と成長を描く。
本書には、生前最後のものを含め、1981年から84年にかけて、いずれも直接間接に『性の歴史』をめぐって行われたフーコーのインタヴューが収められている。
LGBTは、精神障害なのか?LGBTは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を集めた略語である。かつて精神医学で病理と捉えられていた同性愛を含む多様な性のあり方は、現在では精神障害とはみなされていない。本特集では、一般精神科にLGBT当事者が、生きづらさや特有のメンタルヘルス問題を抱え、訪れた際に適切に対応するために、その概念や歴史的経緯を基礎から紹介し、さらに彼らのニーズに沿った医療を提供するための具体的対応方法を取り上げた。これからの精神科医が求められるLGBTの正しい理解と適切な対応のために必読の特集。
歴史を知り、理論的基盤をつくり、自己の存在証明を!
60年代、ゲイの権利獲得の闘いが始まった。
1969年6月28日、NYのゲイバーへ警官隊が突入。
このストーンウォール事件以来、ゲイ解放運動は街頭へ。同年齢の同性愛者、女装する者、
男役と女役を演じ分ける・分けないタイプ、ホモは上下の関係、ゲイは横並びの関係、
それぞれメンタリティが異なる。
ホモは児童虐待に陥りかねないがゲイは成人間のものである。
だが異性愛が主の社会で同性愛を表明することは苦難の生活を強いられる。
少数派でも社会生活は多数派と同じように認められねばならない。性的少数派が
存在証明を見出すために厳しい闘いを強いられてきた長い歴史を考察する。
[1]同性愛についての予備知識
[2]ゲイの認知
[3]ホモとゲイ
[4]性的少数者
[5]ゲイの破壊力
[6]性的人間関係
[7]開かれた世界
本書は、セクシュアリティという領域をゲイの視点-ゲイ・スタディーズという方法-を通して解明しようと試みている。そして、そのことによって明らかになる同性愛と異性愛の関係性を、いまの社会の中で同性愛者がどこに位置し、異性愛者がどこに位置しているのかという切り口から語ることを目指している。
プラトン、ミケランジェロ、ナポレオン、ルートヴィヒ二世、ダヴィッド、バルザック、シューベルト、モーツァルト、ワイルド、プルースト、フロイト、トーマス・マン、ジッド、モンテルラン、フォースター、パゾリーニ、三島、ジュネ、フーコー、ヴィスコンティ、アイヴォリー…。有史以来の偉大な才能とホモセクシャリティとのかかわりを通じて、久しく断罪されてきた同性愛文化の歴史と変容を見極める、フェルナンデスの力作評論。