私たちの暮らしは、食料や水の供給、気候の安定など、自然から得られる恵みによって支えられています。しかし今や、人類の活動は、地球の限界を超えつつあり、自らの存続の基盤である自然環境を破壊し、気候変動や生物多様性の損失、深刻な環境汚染など様々な環境問題を生じさせています。
これらの問題の多くは、経済的・社会的に脆弱な国や地域・人々に対し、より深刻な影響を与えます。加えて、気候変動や生物多様性の損失等の問題は、その原因を担ってきた過去・現在の世代にとどまらず、将来の世代にこそ大きな影響を及ぼします。
パリ協定で共有された1.5℃目標の実現に向け、我が国は、2050年ネット・ゼロの実現を目指しています。2023年度の温室効果ガス排出・吸収量は10億1,700万トン(CO2換算)となっており、現状では2050年ネット・ゼロの実現に向けた減少傾向を継続できていますが、既に利用可能な技術・設備の導入拡大を加速しつつ、人工光合成を始めとする革新的な技術の開発・社会実装など、一層の努力が必要です。
また、2030年までに陸域や海域の30%以上を保全する30by30目標に対して、我が国が保全できている地域の割合は、直近で陸域約20.8%、海域約13.3%となっており、目標達成に向けた更なる上積みが求められる状況です。
さらに、天然資源の採取と加工が、温室効果ガスの排出や生物多様性の損失に影響を及ぼしている現状を踏まえると、ネット・ゼロ、ネイチャーポジティブの実現に向けては、サーキュラーエコノミー、循環型社会の実現がその鍵を握っているといっても過言ではありません。
環境危機を克服し、環境のもたらす恵みを将来世代まで引き継いでいくためには、ネット・ゼロ、ネイチャーポジティブ、サーキュラーエコノミーを統合された形で目指す経済社会構造へと大胆に変革していくことが必要不可欠です。
東日本大震災、そして東京電力福島第一原子力発電所事故から今年で14年が経過しました。福島の復興は変わらず最重要の課題であり、除染や中間貯蔵、汚染された廃棄物の処理などの取組を実施しています。しかし、除去土壌等の中間貯蔵開始後30年以内の福島県外最終処分の方針の認知度は、福島県内で約5割、福島県外だと約2割に留まっています。県外最終処分に向けて、除去土壌の復興再生利用の安全性・必要性に加えて、中間貯蔵施設の受入れに至る経緯や地元の皆様の思いについても発信し、理解醸成に政府一体で取り組んでまいります。
こうした取組を統合的に推進することにより、気候変動、生物多様性の損失、汚染の3つの世界的危機に対応しながら、将来世代を含む豊かな暮らしの実現やウェルビーイングの向上に繋げてまいります。
男女格差、ジェンダー、LGBTなど様々な差別や人権や教育、社会的な問題を、日本と世界を比較して具体的に学ぶ。ジェンダー平等がSDGsに組みこまれた理由も解説。
多様性教育の原則をふまえ、個人から出発して社会に働きかける学習活動を、安心と傾聴・わたしとあなた・文化的多様性・バイアスを見抜く・バイアスに立ち向かうの5章構成で紹介する。日本の実態にあわせて創ったガイドブック
今、西欧の「知の巨人」の位置を占めるに至った著者の、若き日の衝撃作! 主著!
32歳で世に問うた衝撃の書。コミュニズム、ナチズム、リベラリズム、イスラム原理主義……すべては家族構造から説明し得る。「家族構成」と「社会の上部構造(政治・経済・文化)」の連関を鮮やかに示し、全く新しい世界像と歴史観を提示する問題作、待望の新版。
普及版あとがき=荻野文隆
特別支援教育の視点を取り入れたことによる学校全体の変化、1人ひとりの生徒のニーズに応じた指導の具体等、私学における特別支援教育の新たな可能性を示す。
1.私学における特別支援教育をめぐる現状と課題
2.特別支援教育への注目による私学の変化
3.どのクラスでもすべての生徒が対人関係面・行動面のニーズへのサポートを受けられる仕組みづくり
4.1人ひとりの生徒へ学習面の支援を保障する
5.学校全体での支援体制構築と教員の意識変化
6.1人ひとりのニーズに応じた指導を求めて
7.私立学校に期待されるもの
8.私学どうしの横のつながりを目指して
9.私学における特別支援教育の新たな展望
内閣府の総合知活用事例に、本教育プログラムの開発と実践が選定されました!
寛容性と協働の楽しさを社会に取り戻す!
ユングのタイプ論を応用した、チームマネジメントとパフォーマンス向上のための理論とアプローチ。
慶應義塾大学システムデザインマネジメント研究所顧問
元スタンフォード大学コンサルティングプロフェッサー
福田収一氏 推薦書籍
装画:柴田悠基(現代美術作家)
第1章 タイプ活用教育型の協調設計をするための教育プログラム
……チームという協業形態を理解する
第2章 教育プログラムの理論的基盤
……チームの活動を理解する
第3章 マインドセットのコンテンツ
……チームの成果を理解する
第4章 スキルセットのコンテンツ
……協働のプラス面、マイナス面を理解する
近年の特別支援教育では、言語やコミュニケーション発達の支援にニーズのある子どもに対して、彼らへのアセスメント結果により、発達障害の指導を受ける通級指導教室や特別支援教室(巡回指導)・特別支援学級(自閉症・情緒障害)と、言語障害通級指導教室(ことばときこえの教室など)に指導の場を分けている。しかし、多くの児童は実際には様々な状態を併せ持っている。例えば、ことばときこえの教室に通っている多くの児童には発達障害との併存もみられ、支援のニーズがあることもわかっている。さらに、場面緘黙については支援の場が限られている。
本書では、まず著者の専門である言語障害を軸に、各障害が示す特徴を解説し、発達障害との併存の実態についても説明し、適切な支援方法について紹介する。
また後半以降では、現状の特別支援教育においては障害別に支援の場が分かれているが、実際の児童は複数のニーズを呈しており、指導が同時進行で行われる必要性があることや、その場合、児童が適切な指導を受けられる制度とはどのようなものであるのかについて解説する。最後に、特別支援教育の世界を長年牽引してきた本分野の第一人者である柘植雅義氏との対談内容を記載し、特別支援教育が目指す方向性についても提言を行う。
目次より
はじめに
第1章 一般的な言語発達
1 発音
2 流暢性
3 語彙と文法
4 ナラティブ
5 健診でのことばの相談
第2章 ことばの教室での支援
1 ことばの教室とは
2 構音障害
3 吃音
4 言語発達の遅れ
5 語用の遅れ
6 音声障害
7 脳の多様性を生かした支援とは
第3章 言語発達の問題と指導事
1 知的障害
2 境界性知能
3 学習障害(LD)
4 自閉スペクトラム症(ASD)
5 注意欠如・多動症(ADHD)
6 言語発達が遅れた子どもを対象とした指導方法
第4章 言語障害と他の障害の併存について
1 構音障害
2 吃音
3 言語発達の遅れ
4 クラタリングの可能性を疑う
第5章 場面緘黙とは
1 基礎的な知識
2 指導介入方法
3 指導介入する際の留意点
4 適切な支援の場とは
第6章 複数の障害を重複する児童への指導
1 支援の優先順位
2 発話・言語能力包括アセスメント法開発の背景
3 ことばの教室での障害の重複
4 吃音とASDのあるケンジくんの事例
5 ことばの教室への入級をめぐって
第7章 言語障害通級指導教室の今後の在り方を探って
1 柘植雅義先生との対談
2 言語障害のある児童への指導・支援の未来:対談を終えて
おわりに
ユネスコが教えてくれた!
「多様性」「感受性」「人間性」「国際性」「社会性」「関係性」「自主性」「共感性」「創造性」「危険性」「革新性」……
「性」教育って、人間の生きる力教育だったんだ!
「人権」「安全」「健康」「ジェンダー」「LGBTQ+」……生きる上で知っておきたい大事なすべてを全部まとめて、
科学的に学ぶ、ユネスコの包括的性教育を、5〜18歳の学習年齢にあわせて、わかりやすい本にしました。
学校では教えてもらえない、国際基準の性教育で、子どもの安全、人間関係、「断る力」「断られる勇気」など大事なことが学べます。
国際化の進む社会で必要な「国際」性が身につく「世界基準」の性教育……をのぞいてみませんか?
説明しづらいことを科学的ファクトにもとづき、説明する「子どもパート」と、子どもとの向きあい方が見えてくる大人パート。2パートで、親子で、たくさん話すチャンスがいっぱい。
「自分のこと」「からだのこと」「他の人のこと」……、さまざまな科学や統計から、起こりえる「リスク」を避ける知識が得られます。
5歳・8歳・12歳・15歳の4段階で学習することが具体的にわかる5-18歳までのユネスコ包括的性教育。
「ユネスコ国際セクシャリティ教育ガイダンス」の翻訳者のひとりである田代美江子先生が、日本の社会に合わせてポイントを監修。
◆構成
まんがによるイントロダクション/年齢別になに学ぶ?/みんな悩んでる 年齢別Q&A/キーワードコラムでもっとわかる性教育
FRaU SDGs特集26冊目は、SDGsを推進する上でキーとなる「多様性」の特集。これまでは、自然や動植物の多様性である「ネイチャーポジティブ」と、人間の多様性である「ダイバーシティ」は、別の文脈で語られることが多かったように思います。また、絶滅する動物や、差別される人間がかわいそうだから改めよう、という側面だけで語られることも多かった。多様であることは、豊かさにも、しなやかで再生力のある強さにもつながります。ネイチャーポジティブとダイバーシティは別のものではなく、掛け算で考えるほうが、より「多様性」につながるのでは?という仮説から、この特集は生まれています。
記事はネイチャーポジティブからダイバーシティに、テーマはグラデーションのように展開します。全体として、「多様性」の本質に触れてもらうことで、自分には何ができるのかを考えたくなるような一冊に仕上げました。編集部としては、世界の断絶が進行してしまいそうな今こそ、1人でも多くの方に読んでいただきたいと願ってします。
約70年ぶりに公用文作成の手引が新しくなったことを受け、現代日本語の多様な表記の実態に迫る論文集。句読点、括弧、LINEのスタンプ、仮名づかい、改行等、幅広いテーマを網羅し、データに基づいた分析で表記研究の新たな地平を切り拓く。日本語学の研究者のみならず、教育工学、自然言語処理の研究者など、幅広い読者層必携の一冊!
執筆者:井伊菜穂子、石黒圭、市江愛、岩崎拓也、落合哉人、柏野和佳子、胡佳芮、砂川有里子、田中啓行、本多由美子、三谷彩華、宮城信、横野光
まえがき
第 1 章 日本語力が向上すると段落はどう変わるか 石黒圭
第 2 章 接続詞の表記の実態と選択要因 井伊菜穂子
第 3 章 「ニアタッテ」は仮名で書くか、漢字で書くかー複合助詞における動詞の表記に注目して 本多由美子
第 4 章 日本語教育学分野における研究論文の要旨の表記の実態ー文字種比率と符号・記号の用いられ方 三谷彩華
第 5 章 小中学生のかぎ括弧の使い方 砂川有里子
第 6 章 子どもはいかに言葉を選ぶか? 宮城信
第 7 章 日本語教科書の形容詞並列文に読点は必要なのか 市江愛
第 8 章 大学生はローマ字入力の入力方式をどのように選んでいるのか 田中啓行
第 9 章 読みやすさに関わるテキストの非言語的要素の調査 横野光
第 10 章 「やさしい日本語」ガイドラインにおける表記方法の実態と課題 岩崎拓也
第 11 章 LINE においてスタンプはどのように用いられてきたか?若年層における 2010 年代の使用実態をめぐって 落合哉人
第 12 章 表記ゆれの実態と国語辞典の表記情報との比較 柏野和佳子
第 13 章 二重表記の歌詞における出現傾向とその時代的変化 胡佳芮
索引
執筆者紹介
赤いスカートで現れる有名人、ほとんど話したことない元同級生、情けないおじさん、黒板に予言を書く隣の席の人。多様性をテーマに『なんでもない人』を描く4つの物語。
「ソーシャル・インクルージョン」の視点から障害児保育が学べるテキスト。障害児保育の理念・定義から歴史、保育所等における実践などをわかりやすく解説。昨今、話題となっている「ソーシャル・インクルージョン」「インクルーシブ保育」といった用語についても詳しく解説した。各章末には障害児保育実践で役立つコラムも掲載。
第1章 障害児保育に関する理念・定義と動向
第2章 障害児保育の歴史的変遷と現代への基盤構築
第3章 障害というとらえ方
第4章 障害児保育に関する法律・制度
第5章 障害の特性理解と日常の配慮
第6章 障害児の発達支援 〜障害特性をふまえて〜
第7章 障害児等の特別な配慮を要する子どもの保育の実際
第8章 障害児の生活理解と「困りごと」に求められる視点
第9章 障害児保育からソーシャル・インクルージョンへの広がり
第10章 障害児の就学支援に向けた保護者ニーズと保護者・家庭への支援
第11章 障害児保育実践における家庭・関係機関との連携 〜ネットワークの意義と実際〜
第12章 障害児(インクルーシブ)保育にかかわる現状と課題
「多様な性のあり方」について、小中学生が自分たちのこととして、みんなで一緒に学ぶことができます。調査データ・最新事例・マンガ・ワークシートなど、学びを深めるたくさんのヒントが提供されており、誰にとってもLGBTQ+について知り、考え、行動するために役立ちます。第4巻では、「世界と日本の歴史とLGBTQ+」を学び、多様性のある社会のためにできることを紹介します。
生物の多様性とは何を意味し、なぜ必要とされるのか? 人類はこれから生物とどのように向き合ってゆくべきなのか? 100余点の地図やグラフィックデータを用い、現状と課題、これから迎える世界を多角的に分析・解説する。
子育てについての理解を社会全体が時代や社会の変化に応じてアップデートする必要があることをソーシャルワークの視点から論じ、現場で活用できる相談援助をアドバイスする。
序 章 ソーシャルワークの視点で考える
1 ソーシャルワークとは何か
2 新たな資格「こども家庭ソーシャルワーカー」の創設
第1章 現代社会における子育てとは
1 現代の子育て事情
2 社会の変化による影響
3 現代において子どもをもつ意味とは
第2章 科学の進展の光と闇
1 人工授精で誕生する子ども
2 新型出生前診断の登場
3 脳科学研究が示したアロペアレンティングの効果
4 妊娠できない・子どもを産まない私たちの国
第3章 親の役割を考える
1 家族とは何か
2 子どもをしつけるのは親だけかーー親役割の歴史
3 家族の多様なかたち
第4章 子育て支援の新しい考え方
1 子育ての社会化ーーフィンランドの子どもは「社会の子ども」
2 子どもの養育者の多様性ーー動物学・文化人類学におけるアロマザリング研究
3 子育てはチームでーー愛着のネットワーク
4 支援者の考える「望ましさ」とは
5 日本の政策言説の矛盾
第5章 愛着とは何か
1 アタッチメントとは
2 乳幼児期におけるアタッチメントの機能
3 愛着障害とはーー子どもの状態の背景を考える
4 愛着のネットワーク
5 児童虐待を再考する
第6章 障害のある子どもと家族
1 障害とは何か
2 子どもの障害
3 これまでの親支援の主流
4 家族のメンタルヘルス
5 ストレス論からみえる家族
6 親の「障害受容」の理論
7 障害受容論を超えてーー自己のポジショニング理論
8 制度変更による親の存在の変化
9 これからの支援の方略
第7章 親を理解するアセスメントの視点
1 アセスメントの3つの軸
2 相談援助の場で求められる2つの視点
第8章 相談援助の方法
1 相談援助の構成要素
2 対人援助の基本的姿勢ーーバイスティックの7原則
コラム 春の風物詩
3 自己覚知の重要性
コラム 1000円のロレックスの腕時計
4 面接技法ーーマイクロカウンセリング
5 相談援助のプロセス
第9章 支援者自身のメンタルヘルス
1 感情労働をする私たち
2 傷つきをシェアする
現代は、新型コロナウイルス感染症の急拡大を筆頭に、予測困難な時代と言われる。グローバル化が進み、より多様な価値観とある社会において、様々な文化や行動様式をもった人々と共に生き、他者の価値観やその背景を踏まえながら、協働したり、問題を解決したりすることが必要となる。本書では、そうした「多様性」に焦点を当て、「多様性を理解する視点」と「多様性を活かす視点」という二つの視点から、各教科等の授業実践を紹介する。
以下、本書「はじめに」よりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
多様性の教育は、金子みすゞの有名な詩「私と小鳥と鈴と」の最後の「みんなちがって、みんないい」ということを共有することに尽きるのではないかと思います。「みんなちがう」ことを理解することは、「多様性を理解する」ことにほかなりません。また、「みんないい」という価値観は、多様性を受け入れ、それを生かすことに直結します。
言葉で言えば簡単ですが、過去の歴史や目の前の現実を見ると、豊かな多様性を持ち、だれでものびのびと自己実現をはかることのできる社会を作り上げることは、決して容易なことではありません。さらに2020年から続くコロナ禍は「非常時」であるといわれ、「コロナとの闘い」という勇ましい言葉も飛び交います。そのような状況では、「多様性」という言葉はどうも旗色が悪くなりがちです。学校においても、感染対策を厳しくすると、一様な行動を求めたり、人との接触機会を減らしたりなど、多様性を実感できる場を減らさざるを得ません。しかし、そのような時だからこそ、多様性の教育の重要性が増しているのではないでしょうか。教科の学習や行事など学校のあらゆる場面において、多様性を重視していくことが、将来の多様性豊かな社会の実現につながっていくと思います。
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多様な考えをもつ他者と、多様な方法で生き抜く子どもを育てる「竹早流」教育実践!
国連「家族農業の10年」とSDGsを手がかりに持続可能な食と農を学ぶシリーズ。第3巻は、社会の視点から考える家族農業の重要性。
参加型人権学習プログラムである多様性教育を具体的授業ガイド付きで紹介する入門テキスト。一人ひとりの違いを認め合うことから出発し,反差別や人権問題へと展開するプログラムは参加型学習への疑問に答え,人権教育へと導く。
地球に満ちる多様な生物種は,「種分化」とよばれる進化のたまもの。
種分化を理解することは,生物多様性のなりたちを理解することにもつながります。
では,種分化とは?
そのきっかけは? そのプロセスは?
有名なガラパゴスの「フィンチの嘴」のように,リアルタイムで起きている進化の様相を目の当たりにできる例は,残念ながら限られています。
でも! 今生きている生物の生態の中に,あるいは体内のDNAの中に,その証拠が残されている!
生物学の様々な考え方,手法を駆使して,種分化という現象のおもしろさ,研究方法を紹介します。
ー 進化の研究を志す学生の方だけでなく,生物多様性や生物の歴史について学びたい生きもの好きの方にもおすすめです。
・種分化を学ぶなら知っておきたい基礎知識,研究の展開をまとめた概論「種分化ことはじめ」が便利
・解析手法,日本列島の地史など,これから学ぶ人が知っておきたい重要なポイントを解説したコラム5篇を収録
・植物,昆虫,魚類を材料に,種分化研究の実例を紹介
・生きもの好き究極の問い「地球の生物はなぜかくも多様なのか」に答える地道な研究が見えてくる
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【 著者名付き目次 】
第1部 種分化を体系的に理解する
第1章 種分化ことはじめ -阪口 翔太
コラム1 生殖隔離の定量化 ー松林 圭
第2部 個別の事例から種分化を学ぶ
第2章 自然選択が引き起こすアキノキリンソウの種分化 -阪口 翔太
第3章 6年に1度の一斉開花の進化と生殖隔離 ー柿嶋 聡
第4章 集団の地理的分断から生殖後隔離〜ガガンボカゲロウを用いた種分化研究〜 -竹中 將起・東城 幸治
コラム2 日本列島の形成史ー形成過程とその原動力ー -竹中 將起
第5章 種分化の生態ゲノム学 -北野 潤
コラム3 種分化の転換点ーA tipping point in speciation- -山口 諒
第6章 適応と交雑が織りなす複雑な種のかたち -松林 圭
第7章 雑種形成がもたらす劇的な開花期シフト ー野村 康之
コラム4 種分化における遺伝子流動の多様な働き ー野村 康之
第8章 分布域の境界で起こる浸透性交雑:キイチゴ属に見られる交雑帯と環境勾配 ー三村 真紀子
コラム5 形質の地理的な変異と種分化 高橋 大樹
第9章 有性生殖を二次的にやめたシダ植物の無配生殖種の多様化 -村上 哲明・堀 清鷹
第10章 倍数化種分化における遺伝子発現解析 -清水(稲継)理恵