本書は、思春期という特殊な時期について、また思春期に見られる個々の病理について、最新研究や報告を踏まえて、現在どのような視点から考えられ、どのような治療的アプローチがなされるようになったかを16人の経験豊かな臨床家が論じたものである。まず、従来から思春期臨床の中心テーマでありつづける境界性パーソナリティ障害・摂食障害をはじめ、わが国の思春期に特徴的な不登校・ひきこもり、そして社会不安障害(social anxiety disorder:SAD)の視点から捉え直されつつある対人恐怖症などの現在的な問題を取り上げる。つづいて、近年注目を集めている思春期のうつ病、発達障害、身体醜形恐怖、解離性障害などの新たな問題に触れ、最終部ではますます深刻化する自傷、自殺、性的非行など、行動化の問題にも考察を加えた。それらの疾患に対する、認知行動療法、心理教育などの近年登場した新たな治療的アプローチを、豊富な臨床例を通して解説している。
スピリチュアルな精神療法を知るための14章。
苦情を言う「お客の心理」を知れ。1600件の経験に学ぶ「トラブル早期解決法」。学校、医療、性同一性障害への対処。
特例法の問題点とは?性同一性障害は乗り越えられるのか?
みかけは男。心も男。でも、戸籍は女。そんな“彼”が、拘置所の女子収容部に入れられちゃった。自分とは?性別とは?世間とは?幸せとは?独房内で、自らの罪を悔いつつ“おなべ”の視点でマジメに綴った「マイノリティーにも住みやすい社会=皆の明るい未来」。
ひとはなぜ、何かをせずにはいられないのだろう。どうして作業がひとを癒すのだろう。キールホフナー理論の集大成、待望の新訳。
人が外傷と自己の存在との闘いのなかで表す病、解離性障害…そしてトラウマ、虐待、自傷、倒錯、絶望。ひとりの精神分析臨床家がこころの真実に挑んだ。
女として生まれたものの心は男…!性同一性障害をものともせず、友情、恋愛、セックス…。さまざまな葛藤もろとも青春を疾走中!19歳の感動ノンフィクション。
性同一性障害をめぐる論点の白地図を埋める
第1章 総論 性同一性障害
第2章 性別に違和感を抱える人びとは特例法をどう受け止めたのか
第3章 「言いたかったこと」を探る
第4章 性同一性障害を抱える人びとの見解(1)
第5章 性同一性障害を抱える人びとの見解(2)
第6章 「金八」放送以降の知識の広まりは何をもたらしたか
第7章 当事者主権と「間違う権利」
第8章 間違う権利
第9章 創られる「争点」、消される〈争点〉
第10章 性同一性障害特例法の再評価
終章 性同一性障害の何が問題か
なぜ夢はかくも知識人たちの心をとらえたのか?そして、精神医学にとって夢とは何か?20世紀フランス精神医学界の碩学が厖大な文献にあたった重要論文。
リアルな「わたしの性」を晴ればれと生きていきたい!-TS(性転換)当事者が語るこころ・からだ・性の軌跡。
発達障害を支援するすべてのひとへー精神科医、小児科医がおくる診察室からのメッセージ。