≪本誌の特長≫
●次代を担う臨床検査技師のための総合臨床情報誌。
●臨床検査業務に即応した最新情報を、より幅広くより豊かにビジュアルな誌面で提供し、わかりやすく解説・紹介。定評ある基本技術の解説とともに、診療支援の強化やチーム医療への参加といった時代のニーズに応える知識・情報を豊富に掲載!
≪特集テーマの紹介≫
●本特集は「画像で学ぶ病理の正常像と疾患」です。疾患に対する理解を深める方法は多々ありますが、ミクロレベルでの正常像と特殊染色を含めた病変像を比較することによって、疾患への知識のみならず、HE 染色や特殊染色の正確性を判断する目を養うことができます。
●そこで本特集では、6つの領域(1.循環器、2.呼吸器、3.消化管、4.肝・膵、5.泌尿器(腎臓)、6.神経疾患(脳))について正常像と疾患像の画像、また必要に応じマクロ写真もご提示いただき、どこが異なるのかご解説いただきます。疾患において細胞レベルで起こっている変化をビジュアル的に学んでいただくことで、専門知識の会得や、ご自身の技術を見直す一助となれば幸いです。
【目次】
1.循環器
2.呼吸器
3.消化管
4.肝、膵
5.泌尿器(腎臓)
6.神経疾患(脳)
■Editorial-今月のことば
臨床検査技師へのタスク・シフト/シェア
■話題ーNEWS&TOPICS
ここまできたがんオルガノイド研究
認知症バイオマーカーについての初の適正使用指針
■MT Seminar
自信をもって顕微鏡撮影を行うために
■技術講座
迅速発育性抗酸菌の検査法
■基礎講座
腫瘍性リンパ球・反応性リンパ球の鑑別
■編集部レポート
一般社団法人 日本臨床検査学教育協議会 令和3年度臨時総会
■FOCUS
遠心後のHbA1c測定法のポイントー正しいHbA1c値を得るために
■血液検査室のための フローサイトメトリー入門
3.検査法の基本をマスターしよう!
■呼吸機能検査の苦手意識をなくそう!
1.臨床呼吸機能検査の基礎知識と患者対応技術を学ぼう!
3)コロナ禍における呼吸機能検査の感染症対策のポイント
■臨床検査Q&A
尿のパパニコロウ染色で結晶がみられた場合の鑑別方法と、結果の記載に関する注意点について教えてください。
■学会レビュー
第61回日本臨床化学会年次学術集会
第60回日本臨床細胞学会秋期大会
■LABO LIFE-私の仕事・私の明日
手術室で働く
■L・Lの日常
L・Lの日常
あなたの唾液力を信じなさい
感染症は口で止める!
食べ物やウイルスなどを外界から取り込んでいるのは「口」という臓器だ。
口腔のありようが全身の健康状態を決定する。
昨今、むし歯や歯周病などの口腔感染症が、糖尿病や誤嚥性肺炎、アルツハイマー型認知症、大腸がん、インフルエンザなどの疾患の誘因となることが明らかになっている。
つまり、口腔ケアで万病を防ぐことが可能だということがわかってきた。
そのカギとなるものは「唾液」である。
唾液には、口腔をウイルスや細菌、傷害から守る多様な作用がある。
本書では、歯学的根拠に基づいたセルフケア法、唾液と内臓の働き、全身の健康との関連性などを詳述する。
【主な内容】
・感染症は口で止める
・初期のむし歯は唾液が治す
・消化・洗浄・抗菌・嚥下・消臭……唾液の多様な働き
・唾液が減るとどうなるか
・理想は赤ちゃんのよだれ
・口の中には便と同じ量の細菌が存在する
・年齢とともにむし歯の痛みは鈍くなる
・食後すぐの歯磨きはむし歯予防にならず逆効果
・食後は水で口をすすいでからゴクンと飲みこもう
・口の中のシュガーコントロールを
・口臭とは、口から発する硫黄化合物ガスのにおい
・誰もが発する「生理的口臭」
・歯の黄ばみケアに使ってはいけないグッズとは
・歯周病は、歯を支える骨を溶かす感染症
・歯周病原菌が肺に直接届いて「誤嚥性肺炎」に
・歯周病原菌が「アルツハイマー型認知症」の原因に
・口腔ケアでインフルエンザが予防できる
【目次】
はじめに
第一章 口腔ケアのカギは「唾液力」
第二章 大人の「口腔トレ」をすぐ実践!
第三章 大人のむし歯は痛みが鈍い理由
第四章 大人の口のための「唾液重視歯磨き法」
第五章 唾液活用で口臭ケアを
第六章 歯の黄ばみは唾液で防ぐーー自分でケアする方法
第七章 本当に怖い歯周病の正体ーー体と脳を壊す
第八章 新しく健康保険が適用された歯周病、むし歯の治療
おわりに
【著者プロフィール】
江上一郎(えがみ いちろう)
1947年生まれ。歯学博士。江上歯科(大阪市北区。歯科、歯科口腔外科、口臭外来、予防歯科、小児歯科)院長。
専門は口腔衛生・歯科口腔外科。日本歯科医師会会員。日本口腔衛生学会永年会員。日本口臭学会口臭認定医。日本糖尿病協会会員。大阪市学校歯科医会北区大淀支部長。日本学校歯科医会歯科校医永年勤続表彰。
「口腔は全身の健康の玄関」「口腔ケアのカギは唾液」を掲げ、地域医療、自治体や学校、メディアで口腔ケアを啓発する。
性という怪物との戦いの物語──。
“勃ったら終わり"の謎の感染症が世界的に蔓延し、新人類・両性具有と人類の“世代交代"が進む世界。主人公・イサムの活躍により、性癖を異能力に変えて戦う“リビドーズ"たちの“血"が、新人類を倒す唯一の鍵を握る事が明らかに。その人類存続の希望を知る由もない政府は、人権を無視し、人工的に人間を作る計画を進行中…イサムたちは、それを食い止める事は出来るのか!? “愛"の肯定と否定の対立…“リビドーズvs政府軍"の激闘、クライマックス!!
アナタのそばにも忍び寄る脅威…いま若年層で深刻化!?正しく知って対策万全!「性感染症」の実態と危険性、そして予防・対処法など正しい基礎知識を分かりやすく解説。
国立予防衛生研究所=現国立感染症研究所が早稲田大学文学部の真裏、閑静な住宅地である新宿区戸山に移転してくることが突然、周辺住民、早大に伝えられたのは1986年のことである。まさに寝耳に水の話だった。この施設がどのような活動を行っているのかが明らかになるにつれて、住民と早稲田大学教職員の疑念と不安は高まった。
88年には建設工事着工が強行され、これに対して住民と早大教職員は89年、国を相手に移転差し止めを求めて東京地裁に提訴を行った。2001年に原告敗訴、東京高裁に控訴し、03年にまたも原告敗訴、最高裁でも05年上告が棄却された。
本書は、最高裁が「取り返しのつかない惨禍」を生み出しかねない危険を指摘した本裁判の記録であり、全国で繰り広げられているバイオ施設、病原体研究施設の建設反対運動の理論的支えとなるものである。
・冬眠する動物は多岐にわたることから、特定の動物種が獲得した特殊な能力ではなく哺乳類に広く存在する機能であり、また通常の体温調節機能の可逆的な変容によってもたらされるものである可能性が高い。
・実際に近年、冬眠しないマウスなどの哺乳類においても、神経系の操作により冬眠に似た低体温状態を誘導できることが明らかになり、中枢制御による人工冬眠の実現にも光明がさしはじめた。
・将来の人工冬眠の実現を視野に入れたさらなる研究展開が期待されるところであるが、中枢性の制御機構にくわえ、末梢臓器の低温耐性機構の理解も含めた、体温調節機構とその拡張モードとしての冬眠の理解が求められる。
■ 冬眠研究の最前線 -人工冬眠への挑戦
・はじめに
・人工冬眠技術の未来と臨床応用
〔key word〕休眠、臨床応用、低体温療法
・哺乳類冬眠の現象論
〔key word〕冬眠動物、異温動物、深冬眠、中途覚醒、概年リズム
・哺乳類屈指の低酸素・高二酸化炭素耐性動物ーーハダカデバネズミ
〔key word〕ハダカデバネズミ、低酸素耐性、高二酸化炭素耐性
・匂い物質による恐怖反応に伴う体温低下の神経メカニズム
〔key word〕恐怖、2-methyl-2-thiazoline(2MT)、体温低下、Fos遺伝子、Trpa1、外側傍小脳脚核(PBel)、視床下核(PSTh)、孤束核(NTS)
・冬眠様の低体温・低代謝状態QIH
〔key word〕Qrfp、Qニューロン、視索前野、背内側核、QIH
・トーパーの神経メカニズム
〔key word〕体温、代謝、冬眠、トーパー、視床下部
●TOPICS
循環器内科学
・虚血性心疾患におけるマイオネクチンの役割
社会医学
・順天堂大学オープンイノベーションプログラム“GAUDI”--医療・ヘルスケア領域における社会実装追求型オープンイノベーション
医療行政
・EU離脱と英国医療ーー「合意」成立を受けて
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・4.トキソプラズマ症(悪性リンパ腫? トキソプラズマ症?)
〔key word〕トキソプラズマ脳炎、HIV感染症、悪性リンパ腫
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・3.Nematode-NOSE:線虫の嗅覚によるがんの一次スクリーニング検査
〔key word〕がん、線虫、スクリーニング
●速報
・大阪市内の熱中症死亡に対する気象・居住環境の影響
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
漫画で学ぶSTI。SEXで感染する病気は、意外に知られていない。フツーの高校生・青春群像物語を漫画で描き、若者の間に広がっている性感染症を予防からケアまでわかりやすく伝える入門書。君たちのSEXに、愛はあるか?
・近年、2型糖尿病の治療法はめざましい進化を遂げており、個人の病状や併発症、生活習慣や好みに応じた治療薬の選択が可能になりつつある。
・特に、インクレチンの作用に基づく治療薬は、血糖値の改善や体重減少だけでなく、心血管疾患、糖尿病関連腎臓病、代謝性機能障害に伴う脂肪肝疾患などへの追加的な利益が期待されている。
・本特集では、インクレチン研究をリードする研究グループに加え、心血管疾患、DKD、MASLD、フレイル・サルコペニア、肥満などの併発症・合併症の専門家に執筆いただく。
■GLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬ーー非臨床・臨床のエビデンスと実臨床における注意点
・はじめに
・インクレチン研究のあゆみと新たな展開
〔key word〕糖尿病、腸管ホルモン、インクレチン、インスリン
・受容体作動薬の分類と血糖改善・体重減少効果のメカニズム
〔key word〕インスリン、グルカゴン、2型糖尿病、肥満症、摂食中枢
・心血管疾患に対するGLP-1受容体作動薬の効果
〔key word〕2型糖尿病、GLP-1(glucagon-like peptide-1)受容体作動薬、主要心血管イベント(MACE)、心不全
・糖尿病関連腎臓病におけるGLP-1受容体作動薬とGIP/GLP-1受容体作動薬の腎保護作用に関する非臨床・臨床からのエビデンス
〔key word〕GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬、2型糖尿病、糖尿病関連腎臓病、腎保護作用
・NAFLD/NASH合併糖尿病に対する非臨床・臨床のエビデンス
〔key word〕非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、糖尿病治療薬、肝線維化
・高齢者糖尿病におけるGLP-1受容体作動薬の使用の意義と注意点
〔key word〕高齢者糖尿病、GLP-1(glucagon-like peptide-1)受容体作動薬、心血管疾患、認知症、サルコペニア
・糖尿病治療におけるリアルワールドエビデンスーーJ-DREAMSからの知見を含め
〔key word〕リアルワールドエビデンス(RWE)、診療録直結型全国糖尿病データベース事業(J-DREAMS)、DEFINE-G(DatabasE study For patIeNts trEated with GLP-1RA in Japan)
・肥満症に対するエビデンスと注意点
〔key word〕肥満症、体重減少効果、適正使用
●TOPICS 血液内科学
・抗凝固療法とその中和のポイントを知る
●TOPICS 細菌学・ウイルス学
・麻疹ウイルスによる中枢神経感染メカニズム
●連載 臨床医のための微生物学講座(7)
・黄色ブドウ球菌
〔key word〕メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、Panton-Valentine leukocidin(PVL)、Toxic shock syndrome toxin-1(TSST-1)
●連載 緩和医療のアップデート(2)
・わが国の緩和ケアがユニバーサル・ヘルス・カバレッジに組み込まれるための今後の課題
〔key word〕ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)、持続可能な開発目標(SDGs)、緩和ケア・アプローチ
●FORUM 世界の食生活(16)
・極北の実りーー西シベリアの先住民族・ハンティの野生ベリー採集
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(8)
・脳死3
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、AIDS…、知っているようで知らなかった診療のポイントが満載。クラミジア、淋菌など、産婦人科・泌尿器科領域の性感染症についてもわかりやすく記載。まずはこの一冊で、性感染症の基礎と現状を把握でき、明日からの診療にすぐ役立つ。
近年、性感染症は新たに複雑な疾患を加え、現代病ともいうべき社会的関心を高めてきている。これらの疾患は時代の推移とともに様相を変え、それぞれの専門分野において多くの問題を提起しているが、妊娠中に本疾患に関わると母児感染として母親から児に感染がおよぶ可能性があり、分娩方式の選択を含め、妊産婦を管理していくうえに臨床上、種々の重要な問題を有してくる。