春の夜更け、甘いため息、街を貫く銃声二発。親友の死の謎を追う少女の前に、欧羅巴の伝説が甦った…?豊かな大正情緒の中に鳴り響く愛と才能の物語。
この物語は、コーンウォール地方の昔話からうまれました。
粉屋の一番下のむすこは、一ぴきの年とったねこを遺産わけでもらいました。そのねこは、しゃべることができて、上等な、ながぐつを一足、粉屋のむすこにねだりました。よく知られている、ペロー童話「ながぐつをはいたねこ」を国際的なイラストレーター、スタシスが、特異な解釈で描き出しています。6歳から。
スヤスヤこねこはかあさんにおんぶ。おや、木におんぶ。タコにも船にもビルにもおんぶ。かあさんは困った困った。つぎは何におんぶかな?
森のお医者さんは、日本で、はじめての、野生動物のお医者さんです。大きく育てるだけなら、かんたん。でも、心もからだもきずついた動物を、ふたたび野生にもどすのは、とても、たいへん。小さな命をすくうために、きょうも、森の病院は大さわぎです。
親鸞は煩悩に苦しみ続けた末、ついに人生の大悟に徹した。この書は、彼が自己の体験を生かして仏法を説き、それへの入門を明らかにした真宗の根本聖典である。本文は誰でも親しめるカナまじり文であり、専門の用語には脚注をつけ、各巻の始めにはその内容をわかりやすくするため梗概をおき、読解を助ける方法を講じてある。
夏目漱石の『吾輩は猫である』の主人公吾輩が、ビールを飲んでカメの中に落ちて、ナムアミダブツを唱えたけれど、酔いが醒めればカメの縁から這い上がってくる。独語教師・五沙弥入道宅に移して「猫」が見る人間模様を描く百〓@6BE1版『吾輩は猫である』。
ディーラーに薦められて買ったクルマ、中古車で買ったクルマ。こだわるつもりじゃなかったのに、手放せなくなった「クルマ」を巡る意外な物語第2弾。
知れば知るほど、猫は可愛くなる。あまり知られていない“猫の秘密”をまるごとクイズ。猫好きも、これから飼う人も、猫の新たな魅力を発見。
何とも奇特な御夫婦と野良猫たちの心温まる交友記である。猫たちの哀歓を自らの哀歓として、文字通り無償の愛を捧げる姿にはあの良寛の面影を彷彿させるものがある。御夫妻に、そして愛すべき猫たちに幸あれ。
この童謡集、出演者はぜーんぶネコ。かわいいのばかりだけれど、もちろんそこはそれ、みーんな個性的な連中。純情でやさしいのもいるが、バッチイのも、オトボケなのも、アキレタのも、カワイソウなのも、ワザアリも、いるわいるわのおおさわぎ。書かれたうたも現代ふうのコショウがきいた、ウイットとユーモアにあふれています。
「作家生活、足かけ十七年。ちょっと、足を止めて、振り返ってみる。その手がかりに、と作ってもらったのが、この本である。考えてみれば、初めのころの若い読者が、今はもう子育てに忙しい親の立場にもなっている。もし、よろしければ、僕と一緒に、十七年の足取りを辿ってみていただきたいと思う」空前の人気作家の魅力に迫る赤川読本、待望の文庫化。
沙漠と草原と山岳の彼方に霞んでいた19世紀中央アジア。そこに割拠するトルコ系種族は、周辺国民を掠奪、奴隷に売る凶暴さで恐れられた。しかし英・露の勢力争いに巻き込まれ、結局は、次々とロシア軍に滅ぼされていく。その悲劇を見た多くの探検家たちのスリルに満ちた探検ぶりと生涯を描く。