2016年「障害者差別解消法」の施行により、文化施設全般に障害のある人への合理的配慮の提供が義務付けられたが、多くの施設では未だ対応がすすんでいない。2020年のオリンピック・パラリンピック開催により、現場の問題意識は高まっているものの具体的な規定や指針の不在が課題となっている。本書は、この現状に応えるべく、舞台鑑賞のバリアフリー化に先駆的に取り組んできた著者が、基本的な考え方から障害ごとのスタッフの対応の詳細まで、必須知識をコンパクトにまとめた初めての入門書である。障害者への「配慮」を考えることを通じて空間・サービスの意味を問い直す奥行きある内容となっている。
新学習指導要領に基づく3 観点「評価」の具体を読み解く!
各教科等の指導計画、学習指導案、指導要録等の作成に欠かせない!
各学校、各教師必読の国立教育政策研究所公式資料!
2021 年8 月に国立教育政策研究所教育課程研究センターより、高等学校版「『指導と評価の一体化』の
ための学習評価に関する参考資料」が公表されました。本資料では、学習評価の基本的な考え方や、
各教科等における評価規準の作成及び評価の実施等について解説しているほか、各教科等別に単元や
題材に基づく学習評価についての事例を紹介しています。本資料を参考とすることで生徒一人一人の
学習評価及び、学習評価を含むカリキュラム・マネジメントを円滑に進めるための手がかりとなります。
「指導と評価の一体化」を実現し、生徒たちに未来の創り手となるために必要な資質・能力を育むため
にも全教員必読の資料です。
人間の条件と可能性を大胆に更新する人類学者インゴルド。ジャンルを越えて共感を呼んだ『ラインズ』につづく待望の邦訳。“線”から“つくること”へ!
1920年代から30年代、教育・哲学・芸術の専門家たちが連携し合う稀有な時代、世界を襲う大恐慌に生活物資が切り詰められるなか、教育哲学者デューイは、心を豊かにする芸術の必要を説く。
生命ある絵を追い求め、10年を費やし「カトリーヌ」を描いた老画家フレンホーフェル。長らく秘密にされていた、その絵の本当の姿が明らかになったとき、画家は…。ピカソやセザンヌが主人公に自分を重ね合わせたという表題作のほか、「絵画」と「狂気」が交錯する6篇を収録。
文学、美術、音楽…。芸術に生きるのもラクじゃない!?苦難をものともせず、己の道をひた走る彼らをつき動かした、熱情とは?十代のキミへ。
1970年代、有機的な組替えやズラしによって、外の空気を浸透させ他を受け入れる作品を精力的につくり、あるがままをアルガママにする仕事をした「モノ派」、その運動の柱として知られ、国際的に活躍する李禹煥の著作を集める。そして著者自身の芸術について、セザンヌやマチスに始まり、ゲルハルト・リヒター、ペノーネ、若林奮、白南準ら現代芸術の旗手たち、古井由吉や中上健次などの作家たちについて、そして、ものと言葉について…自分と、自分をとりまく外の世界。その境界にあたらしい刺激的な見方を開く。
表現とアートセラピーは、生きるということが生の創造であることを尊重し、セラピーという援助的環境を通じ、私たち自身の、また私たちに関わりのある人びとの生の価値を高める方法に気づかせてくれる療法である。絵画、音楽、彫刻、演劇、文芸などの表現アートセラピーを通じて私たちは、芸術のもつ豊かさを体感し、内的体験の神秘、強烈な情動を象徴的に表現することができる。このように心理療法と芸術を統合するなかで、人びとのうちに眠る太古の精神世界ーシャーマニズムの癒しの力を再発見し、人間の原初的な生のリズム、体の動きを見出すことになるだろう。
近代はそれまでの西欧社会のパラダイムを決定的に覆した。古代への憧憬、自然回帰、産業革命、怪奇趣味……「我々の時代の幕開け」を多面的に考察する芸術論集。
芸術、即、人生。人生、即、芸術。50年も前に書かれたはずなのに、今も新しい。岡本太郎の芸術観・世界観・人生観がここにある。誰にでも通じる、よりよく生きるための「芸術家精神」を語った太郎の原稿を、すでに絶版となっている本や、新聞連載としてのみ発表された今ではなかなか読めない稀少なものを中心にまとめました。
“日本の陶芸のいま"がわかる本!!
人間国宝の巨匠から気鋭の若手までをその工房に訪ね、陶芸家の名品と、その人となり、
陶芸に対する思いなどをつぶさに紹介。 単なる作家名鑑でも作品集でもない、“日本の陶芸のいま”がわかる本!!
20世紀は映像の世紀である。映画や写真などの複製芸術はどんな可能性をはらんでいるのか。巨大な思想家ベンヤミンの刺激あふれる先駆的映像芸術論。
解剖学は、人体を把握し、描き出すための重要な鍵となる。本書のために撮り下ろした250点以上の写真と100点以上のデッサンを通じて、人体の内部を視覚的に解説するこの本は、あらゆるレベルの芸術家の画力を向上させるだろう。人体を描いた絵画を理解し、その現代的な鑑賞方法を学びたいと願うすべての人にとって、理想的な参考書である。
美学は、美とは何か、を考える学であり、芸術学は、芸術とは何か、を考える学である。美は、芸術に限らず、自然にも存在している。
本書は、自然美にも言及するが、考察の主体を芸術美におき、芸術が、文化の総体と深く豊かに関わっていることを、具体的芸術作品に即しながら、詳しく考察する。前半においては、全体に亘る体系的な考察を行い、後半においては、世界史上初の本格的美術批評家であったディドロの美学・芸術学の深く豊かな意義を明らかにしてゆきたい。
1.美と芸術について 2.美の本質 3.芸術の本質 4.自然美と芸術美 5.美術 6.場共生芸術ー音楽・演劇ー 7.場超越芸術ー文学ー 8.場超越芸術ー映画ー 9.建築 10.芸術の体系的分類 11.美術館の政治性とルーヴル美術館の歴史 12.ディドロ美学の始源 13.ディドロの関係の美学 14.ディドロの美術批評ーシャルダンについてー 15.ディドロの演劇美学
世界を認識する心の感動が芸術に表現され、芸術がその感動を再現させる。心は脳の働きであり、芸術を理解することは、脳の働きそのもの。芸術を通した新しい視点から、素晴らしい脳の働きを理解しようという、国際高等研究所の研究会をもとに、参加研究者が書きおろした。芸術を生み出し芸術に表現される、時間、空間、名前、錯覚などを、脳の研究者と芸術の研究者が快い文章で描きだし、編者がコラムで読者をナビゲートする。
芸術ってどんなもの?
石器時代から現代までの彫刻の歴史はもちろん、
オーギュスト・ロダン、パブロ・ピカソ、イサム・ノグチなど
近代彫刻の10人の奇才も紹介します。
付属のピースを組み立てて、自分だけの傑作を作りましょう。
世界から取り残されてしまった日本のアートシーン。芸術は今、美術館の壁を埋めるインテリアとなり、若手アーティストは、地域おこしの中で楽しく過ごす刹那的な存在となった。この状況に苛立つ当代随一のアーティストが自らの奥義をすべて開陳。行動せよ! 外に出よ! 世界で闘い続けてきた芸術家が、現状を変革したいすべての人へ贈る実践の書。
現代における美術の役割と意味ーー。美術作家、創造者となるには何が必要か!若い学生たちに人気の美術批評家が「現在」美術をどう生きるか?を問いかける。
ポスト・パンデミックの時代に
第一章 前提
一 本書の成り立ち
二 履歴書
三 私の研究/批評方法
第二章 覚悟
一 創造者の決意
(時空の超克/作品の本質と制作の根源。誰の為の制作、自分とは。/魔術と狂気/現代芸術の始まり/決意する/自己紹介の大切さ)
二 創造者の社会的役割と場所
(今と過去を知る。自己と他者を知る。/学問としての社会的地位/分類できない全ての事項/芸術の種類/職業としての社会的地位/価値の変動/財産/芸術、デザイン、広告の違い)
三 遮二無二制作する
(人が絵を描き、言葉を綴る理由/作品の内容=思想と技術/制作の欲求/制作の動機/自己の作品の「思想」を探る/言葉を綴ること/芸術の方法と学問について)
第三章 制作
一 優れた作品とは?
二 作品発表
(美術館の展覧会と展評/画廊/劇場、ダンススペース、クラシックホール)
三 今日に活動する創造者達
第四章 知る/学ぶ
一 現代を知る
(新世界秩序/新自由主義/新右派連合/悲観的な社会観/反共産主義/反「戦後民主主義」/「『改革』のレトリック」/「新世界秩序」と「新右派連合」まとめ/今道友信/佐伯啓思/オルテガ・イ・ガセット)
二 近代を知る
(近代の思想と技術と近代国家/近代の問題/相対性理論/相対性理論の芸術ー近藤樹里×近藤孝義/パウル・クレー/戦争とは何か/『地霊よ何処へ。』/リングアート/高橋眞司(未)/芸術と科学)
三 学ぶことの意義
(読書/E・カッシーラ/歴史を読む)
第五章 活動
一 発表することの意義
二 生活と制作
三 コラボレーションの不可能と可能性
(及川廣信とヒグマ春夫/現代芸術の死)
おわりに
特集 よみがえる黄瀬戸
黄金に輝くようなやきもの「黄瀬戸」は、桃山時代の美濃で、わずかな期間しか作られなかった。同じく桃山時代に作られた「志野」や「織部」が歪みを持った造形で器種も多彩である一方、黄瀬戸は鉦鉢や向付といった食の器が中心で、形も端正である。手本となる本歌の種類が少なく、約束事が多いためだろうか、黄瀬戸を制作する現代作家は少ない。しかしだからこそ、黄瀬戸の魅力、本質をどう捉え、いかに自分らしく表現するか、作家の創造力が問われる。本特集では、今後を担う1960〜80年代生まれの作家を通して、令和によみがえる黄瀬戸の魅力に迫っていく。
特集 よみがえる黄瀬戸
黄瀬戸の名品と歴史
黄瀬戸の魅力を再発見する
談・伊藤嘉章(愛知県陶磁美術館総長・町田市立博物館館長)
松村 遷
素材から追いかけ直す黄瀬戸
加藤高宏
黄瀬戸のアンビバレント
各務賢周
美濃の自然から黄金を生み出す
西岡 悠
黄瀬戸に織部の遊び心を融合する
山口真人、鈴木 都、大前 悟、後藤秀樹
松原一哲、山田洋樹、黒岩達大、有本空玄
伊藤公洋、木村 元、岸野 寛、浜田敦士
松浦祐介、藤原和夫、加藤三英、加藤圭史
徳川 浩、田中 孝、鈴木伸治、深見文紀
太田 梁、富永善輝
「古典と現代」高麗茶碗
杉本玄覚貞光
わび茶の美学と井戸茶碗
フォーカス・アイ 伊村俊見
寡黙か雄弁かー遊漂の黒陶
文・正村美里(岐阜県美術館副館長兼学芸部長)
期待の新人作家 樽田裕史
現代工芸の作り手たち 第33回 ガラス 伊藤真知子
連鎖する生命の姿を編む
文・中島春香(富山市ガラス美術館主任学芸員)
展覧会スポットライト
挂甲の武人 国宝指定50周年記念
特別展「はにわ」
文・河野一隆(東京国立博物館学芸研究部長)
2024/10/16〜12/8 東京国立博物館
2025/1/21〜5/11 九州国立博物館
心象工芸展
文・岩井美恵子(国立工芸館工芸課長)
2024/9/6〜12/1 国立工芸館
國吉清尚
文・倉成多郎(那覇市立壺屋焼物博物館学芸員主査)
2024/10/25〜11/24 那覇市立壺屋焼物博物館
陶芸公募展レポート
第13回国際陶磁器展美濃
文・石崎泰之(岐阜県現代陶芸美術館館長)
2024/10/18〜11/17 セラミックパークMINO(岐阜県多治見市)
第18回パラミタ陶芸大賞展
文・衣斐唯子(パラミタミュージアム学芸員)
2024/6/7〜7/29 パラミタミュージアム
工芸入門講座 陶と漆の技法 第8回 錫粉蒔き・針描き・メノウ磨き
講師・菱田賢治
陶芸マーケットプライス
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HONOHO GEIJUTSU English Summary
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