シンガポールは1965年の独立以来、多民族多文化都市国家の存続をかけ、経済戦略と共に国民統合を目指し、多文化共生を可視化すべく景観整備に取り組み、英語中心のバイリンガル教育政策を実施してきた。本書はこれら政策の変遷を辿り、功罪を分析し、英語化進行による言語文化社会的影響、特に華語・華人エスニシティの維持・継承への影響を論じる。
執筆者:荒川雪、イワサキチエ、奥村みさ、郭俊海、坂口可奈、菅野敦志、藤井久美子
この原稿を書いているあいだ、私の頭の中には、身のまわりの友人や学生、研究仲間たちの顔が思い浮かんでいた。それから、「言語って、なんだか面白そうだな」と感じている方々に、どんな話なら楽しんでもらえるだろうか─そんなことも考えていた。私はこれまで、言語に関する研究や開発に、プログラミングという手法を用いて取り組んできた。本書では、そうした自分ならではの視点から、少しマニアックな言語の話を、できるだけ親しみやすいかたちでご紹介できればと思う。もちろん、プログラミングの知識がなくてもまったく問題ない。取り上げる話題は多岐にわたる。まず聞き間違えにまつわる私の体験をひとつ紹介する。そこには音の聞き取り、意味や音のカテゴリーの重なりといった、言語に関わるテーマが潜んでいる。つぎに、タヌキやムジナといった動物の名前や某魔法学校の施設の話題から、言葉と法律の関係を扱う。続いてホーミーと呼ばれる歌唱法に触れつつ、音の知覚やその可視化について触れる。中盤では聞き間違えの謎に迫り、後半ではカードゲームに関する文の構造や多義性といった話題を通して、言語のあいまいさや設計について考えていく。そして最後に、AIをはじめとする計算機との関わりに話題を広げていく。(まえがきより)
AIが発達しつつあるいま、改めて「言葉とは何か」を問い直すーー
AIと普通に話せる日はくるか。
人工知能と向き合う前に心がけるべきことは。
そもそも私たちは「言葉の意味とは何か」を理解しているか。
理論言語学出身の気鋭の作家が、言葉の「不思議」と「未解決の謎」に迫る
(目次)
第一章 機械の言葉の現状
第二章 言葉の意味とは何なのか
第三章 文法と言語習得に関する謎
第四章 コミュニケーションを可能にするもの
第五章 機械の言葉とどう向き合うか
第一章 機械の言葉の現状
第二章 言葉の意味とは何なのか
第三章 文法と言語習得に関する謎
第四章 コミュニケーションを可能にするもの
第五章 機械の言葉とどう向き合うか
『外国語上達法』の著者による入門書が復活。「音声学」「比較言語学」「方言学」など、言語学の全体がコンパクトにまとまった一冊。解説 阿部賢一名著『外国語上達法』の著者による言語学の入門書がここ復活。言語学の全体がコンパクトにまとまったありそうでなかった一冊。 ===外国語など言葉にまじめに向き合おうと思ったら、避けて通れないのが言語学。だが、「音韻論」「比較言語学」「方言学」「言語類型論」など、言語学を学ぼうとすると押さえておかなければいけない分野は多岐にわたる。もちろんそれぞれ奥が深く、それを一朝一夕で習得することは困難だ。そこで本書では、言語学において知っておくべき事柄をキーワードごとに解説し、その全体像が一気にわかるように構成した。加えて読書案内もあるため、さらに学習しようとする人にもタメになる。解説 阿部賢一
最後には、すべてつながるはずである──。
「最初の言語」の謎を解くサイエンスミステリー
【メディア情報】
☆朝日新聞書評(6/6)
「本書は科学の書だ。現代社会については語らない。だが、膨大な事実の先には、人類の奇跡的成功が信頼と協力を必要とした現実がクッキリと浮かんでいる。過度な競争と個人主義が社会の連帯をむしばんでいるが、よりよい未来の可能性は対話と協調のうちにひらかれている、本書は人間の本質に触れつつ、そんな実感を与えてくれる一冊だ。」(評:井出英策さん)
☆推薦の声続々!
「これはフィクションではない。、最高に面白いサイエンスの本だ。」
──今井むつみ(認知科学者、『言語の本質』著者)
「言語は化石に残らない。だからこそ、その起源をめぐる論考が推理のようで面白いのだ。」
──鈴木俊貴(動物言語学者、『僕には鳥の言葉がわかる』著者)
「今まで知らなかったことを教えてくれ、考えたこともなかった考えを刺激し、私の心を新しい方向へと駆り立てるような本が大好きだ。ヨハンソンの『The Dawn of Language』は、まさにそんな本である」
──リチャード・ドーキンス(進化生物学者、『利己的な遺伝子』著者)
私たちはなぜ言葉を話すのか? 「言語の起源」という人類最大の謎に魅せられた著者は、素粒子物理学者のキャリアを捨て、言語学の森へと入っていった。ハチの尻振りダンスは言語なのか。ナイチンゲールはどうして歌うのか。なぜ類人猿は言語を進化させなかったのか。さまざまな動物たちのコミュニケーションと比較しながら、言語の本質とは何かを一つひとつ確かめていく。言語学・古人類学・進化生物学・脳神経科学などいくつも学問分野の知見を織り合わせ、言語進化の謎について緻密で美しい文体で迫るポピュラーサイエンス。ドーキンスが絶賛したスウェーデンの言語学者、そのデビュー作にして代表作。監訳・解説 今井むつみ
近年のAIの発達により、言語学も変革を迫られている。これまで不可能だったことがAIによって着実に実現されていく。言語学の課題はAIによってすべて解決されてしまうのだろうか。本書は、長年ラネカーの認知文法理論の研究を行ってきた著者が、言語理論を繙きながらディープラーニング以降の理論言語学および語学教育の在り方について提言を行う。AI研究と言語研究の共進化を目指して。ウェブマガジンでの連載に大幅な加筆修正をして書籍化。
まえがき
第1章 ターミネーターの出現
1.1 私たちを取り巻く環境の変化
1.2 言語学者・語学教師は絶滅危惧種か
1.3 本書の目的
コラム1 センメルヴェイス反射
第2章 ディープラーニングのインパクト
2.1 はじめに
2.2 自ら発見する機械
2.3 理論言語学に与える二つのインパクト
2.4 ブラックボックス
2.5 まとめ
第3章 大量に聞いて覚えると話せるようになる?
3.1 はじめに
3.2 ナイーブな言語習得観
3.3 プラトンの問題
3.4 ディープラーニングの予測
3.5 展望
コラム2 理解と暗記
第4章 “常識”で壁を越える
4.1 はじめに
4.2 “常識的”かつ“非常識”な用法基盤主義
4.3 頻度と定着
4.4 必要な不完全性
4.5 甘やかしてはダメ
4.6 まとめ
第5章 勝敗は誰が決めるのか?
5.1 はじめに
5.2 二つの説明
5.3 審判の日
5.4 パラダイム
5.5 同じ現象を異なったパラダイムで見る
5.6 まとめ
第6章 心の中のマトリョーシカ
6.1 はじめに
6.2 有限から無限へ
6.3 記号演算とマトリョーシカ
6.4 世界は大きなマトリョーシカ
6.5 認識の柔軟性
6.6 理論言語学の課題
コラム3 ニューラルネットと言語獲得装置(LAD)
第7章 経験がことばに命を吹き込む
7.1 はじめに
7.2 何でもありは、何にもなし
7.3 経験から得られる知識
7.4 大切なことは、目に見えない
7.5 記号接地問題
7.6 まとめ
第8章 意味は話者の中にある
8.1 はじめに
8.2 形式と意味を対応させる
8.3 概念はどこにあるのか
8.4 捉え方がもたらす大問題
8.5 まとめ
コラム4 シミュレーション意味論
第9章 意味を育む豊かな土壌
9.1 はじめに
9.2 「着こなしチェック」って?
9.3 意味を育む土壌
9.4 私のような場所がこのような女の子の中で何をしているのか?
9.5 カンガルーは食べられるか分からない
9.6 まとめ
コラム5 用法基盤主義とメタファー
第10章 ベッドに合わせて足は切らない
10.1 はじめに
10.2 無敵の理論はいらない
10.3 分断の真犯人
10.4 アヒルと言う、ゆえに、アヒルあり
10.5 ベッドに合わせて足は切らない
10.6 脱循環論
第11章 話すために考える
11.1 はじめに
11.2 言語相対論
11.3 捉え方
11.4 言語に埋め込まれた捉え方
11.5 注意力の限界と習慣化
11.6 話すために考える
11.7 まとめ
コラム6 「象」について考えるな!
第12章 外国語教育に別解を
12.1 はじめに
12.2 英語教育に起こりつつある地殻変動
12.3 外国語を学ぶ意義
12.4 AI 翻訳の限界
12.5 おわりに
コラム7 精読とスキミング
あとがき
参考文献
記号論とは、私たちの身の回りの事象を横断的に捉えようとする分析手法である。対立する概念のように扱われがちな〈自然科学=自然〉も〈人文科学=文化〉も、この手法によって統一的に読み解くことができる。本書は、その分析の基本を網羅した明快な入門書である。記号の根幹にある「ことば/意味」から発して、ことば以外で「ことばらしいもの」としてのイメージ・絵画、衣食住・広告宣伝、動植物の「ことば」、生命体の遺伝情報に至るまで、記号論を用いた読解を豊富な事例をつかって見ていく。全15講でわかりやすく手ほどきする一冊。
生成AIと人間の言語システムには、決定的な違いがある─それにもかかわらず、今、言語習得過程にある子どもたちに「おしゃべりする生成AI」が手渡されようとしている。2児の父でもある言語学者が、切実な危機感を込めて警鐘を鳴らす。
Crosslinkテキストから言語聴覚士向けの新シリーズが登場!
噛み砕いた表現で詳しく解説する本文と,記載内容の理解を助ける図表やイラストを多用して視覚的にも理解しやすい紙面構成で広く長く活用できるテキスト。
各見出しごとの「POINT」で重点を置くべき重要事項が一目でわかり,「用語解説」や「補足」,「学習の要点」,「実践!臨床に役立つアドバイス」など,さまざまな角度からの情報を盛り込む囲み記事も満載。さらに学習に役立つ動画データ,音声データ付き。
(↑シリーズ共通です。本書の特徴などを追記していただけると助かります。)
第1章 言語学
1 言葉の特徴を考える(言語学の基礎) [建石 始]
(1) 言語とは何か
(2) 言語の基本的な性質
(3) 言語の特徴
2 日本語の音を考える(音韻論) [田川恭識]
(1) 音素
(2) アクセント
(3) 形態音韻論
3 日本語の単語を考える(形態論・意味論) [橋本直幸]
(1) 語とは何か
(2) 語の成り立ち
(3) 語種
(4) 語の意味
(5) 動詞の活用と自他
4 日本語の文法を考える(統語論) [清水由貴子]
(1) 格関係と項
(2) 文法カテゴリー(ヴォイス,テンス)
(3) 文法カテゴリー(アスペクト,モダリティ)
(4) 複文
5 日本語のバリエーションを考える [岩田一成]
(1) 地域方言
(2) 社会方言
(3) 敬語・やさしい日本語
(4) 言語変化
6 日本語の文字を考える [森 篤嗣]
(1) 言語における文字
(2) 漢字
(3) 仮名
(4) 表記法
第2章 言語発達学
1 言語発達を説明する理論
(1) 学習説 [矢口幸康]
(2) 生得説 [柳村 裕]
(3) 認知説 [矢口幸康]
(4) 社会・相互交渉説 [柳村 裕]
(5) 言語発達に関する理論のまとめ
2 前言語期の発達 [岩崎淳也]
(1) コミュニケーション行動の発達
(2) 共同注意の発達
(3) 発声行動・言語音知覚の発達
(4) 認知機能の発達
3 1〜2 歳の言語発達
(1) 初語の出現・語彙の増加 [岩崎淳也]
(2) 言語発達を促す大人の役割 [岩崎淳也,畦上恭彦]
(3) 構文の発達 [岩崎淳也]
(4) 象徴機能の発達
4 幼児期の言語発達 [佐々木香緒里]
(1) 語彙の発達
(2) 構文の発達
(3) 談話の発達
(4) 音韻意識の発達
5 学童期の言語発達
(1) 読み書き能力の発達 [佐藤妙子]
(2) 語彙・構文の発達 [廣瀬綾奈]
(3) 談話能力の発達 [廣瀬綾奈,岩崎淳也]
英語、ドイツ語、エスペラント語、トキポナetc…
多言語を楽しく学び続ける著者による、絶対に「がんばらない」勉強の日々を描いたコミックエッセイ。
楽しく語学学習が続けられるヒントがそこかしこに見つかる1冊です。
第1章 「趣味:語学」な日常
・休日ルーティン
・平日ルーティン
第2章 語学ことはじめ
第3章 4技能別学習法 Listening, Speaking, Reading, Writing
・言語4技能とは
・Listening
・Speaking
・Reading
・Writing
第4章 楽しみつづけるために 絶対にがんばらない語学
・がんばらない語学のすすめ
・楽しみ続けるために1:興味のあるものを教材にする
・楽しみ続けるために2:ルーティン化しよう
・楽しみ続けるために3:ふり返ってみよう
・楽しみ続けるために4:メモを活用しよう
・楽しみ続けるために5:ほどほどで
第5章 目指せ、多言語話者
・多言語学習はじめました
・ドイツ語
・エスペラント語
・トキポナ
「人は人工知能と対話ができているのか?」「花や鳥は、言葉が分かるのか?」「人はどこまで進歩するのか?」……言語によって自身や他者と対話し、思考を深める私たちは、生物や機械とどのように違うのか。言語能力や創造性の解明を目指す言語脳科学者がユニークな思考実験による物語を通して、根源的な謎に迫る。人間の本性について科学的な解明が進む今、その心と言葉の特性に焦点を当て、まったく新しい視点を提供する。
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目次
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はじめに
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第1章 花をめぐる対話──人は植物と何が違うか
プロローグ 花屋の話/植物と動物/呼吸の問題/植物の多様性/花と墓
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第2章 鳥をめぐる対話──人は動物と何が違うか
プロローグ 楽器の話/おしゃべりなインコ/鳥の習性と鳴き方/歌の分析と再生/タイミングの問題/コミュニケーションの問題/人間の言語とは
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第3章 犬をめぐる対話──人は犬と心が通うか
プロローグ 公園の話/犬の心に寄り添う/地図を描く能力/犬の性格とは/犬は言葉を理解するか/犬は心を持つか/犬の本能も脳から
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第4章 古代人をめぐる対話──人はいつ芸術を始めたか
プロローグ 古代エジプト展の話/芸術の起源を求めて/言語と芸術の密接な関係/人類の進化と脳/芸術とスケール不変/考古学の大発見/文字と音符の限界/古代エジプトでの革新
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第5章 現代人をめぐる対話──人はなぜ言葉を話すか
プロローグ 彫刻作品の話/言語は人間の本性/言語の能力とは/自然科学としての言語学/事実と意見の違い/言語の自然法則/脳言語とは/円空の心/絵文字に託された心/多言語へのまなざし
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第6章 人工知能をめぐる対話──人は機械と何が違うか
プロローグ 将棋とチェスの話/AIの今昔/人とAIの違いとは/AIと人間の対話?/AIというブラックボックス/AIのその先「スーパーインテリジェンス」/SIに必要なスーパーマインド/AIによる自動運転のリスク/シンギュラリティは起こらない/捨て去られたロボット工学の三原則
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第7章 スーパーインテリジェンスをめぐる対話──人はどこまで進歩するか
プロローグ 茶の話/スーパーインテリジェンスとは/スーパーインテリジェンスと科学/神とスーパーインテリジェンス/死生観について/心の進歩について
第7章 補足と解説
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おわりに
★日本経済新聞 (2024.3.16)書評掲載★
☆PIVOTに著者出演『英語脳を手に入れる』(2024.3.14)☆
★メンタリストDaiGo氏YouTubeで紹介(2024.1.1)★
「ChatGPTの翻訳はますます巧みになっていくだろう。そんな時代に、外国語を学習する意味は何か」
ー今井むつみ(慶應義塾大学環境情報学部教授)
「言語が変わると認知はどこまで変わる? 衝撃の研究成果がこれでもかと挙げられ、驚きっぱなしだった」
ー水野太貴(ゆる言語学ラジオ)
自分では1つの言語しか話せないと思っていても、実際のところ人間の脳は、複数の言語を操るように設計されているー著者のビオリカ・マリアンは、その事実を明らかにした。
スペイン語を話す人もいれば、日本語を話す人いる。それと同じ意味で、「詩」という言語を話す人もいれば、「数学」という言語に堪能な人もいる。
しかし、ここでもっとも大切なのは、複数の言語を話す能力によって創造性の扉が開かれ、脳の健康や、認知をコントロールする力も手に入るということだ。
そして、複数の言語を話せるようになりたいのなら、今この瞬間に始めることができる。
新しい言語を獲得するたびに、情報をどう受け取り、どう解釈するかということが影響を受ける。
何を覚えているか、自分自身と周りの世界をどうとらえるかということ、さらには感情、洞察、意思決定、行動も、話す言語から影響を受ける。
情報を整理、処理、構築するときも、言語は欠かせないツールであり、だからこそ大きな進歩を起こす力にもなる。
『言語の力』は、数多くの科学的な研究を検証し、新しい言語を学ぶことの利点を紹介している。
【外国語を学ぶことの真の利点】
■アルツハイマー病やその他の認知症の発症を4年から6年遅らせ、「認知予備能」(脳が認知症の状態になっていても、症状が出にくい状態のこと)を強化する。
■子どもが第二言語を学ぶと、言葉をより俯瞰的にとらえるスキルが手に入り、ひいてはより高度なメタ認知プロセスや、合理的思考を鍛える基礎を固めることができる。
■生涯を通じて見ると、2つ以上の言語を習得することは、脳の実行機能の向上につながり、大切なものに集中し、そうでないものを無視するのがより簡単になる。
■創造性とダイバージェント思考(幅広く考えることで創造的な発想につながるような思考)を用いるタスクのスコアが向上する。
■母語以外の言語を使うと、より論理的で、より社会全体のためになるような意思決定を行う可能性が高くなる。
【世界で話題】
・ネクスト・ビッグ・アイディア・クラブの「文章と言語の不思議を解き明かす7冊」に選定。
・『Behavioral Scientist』の「2023年夏の本」の1冊に選定。
・『ワシントン・ポスト』『サイコロジー・トゥディ』『リテラリー・ハブ』など多数のメディアで紹介。
本書は、言語学の中でも比較的最近発展してきた領域と方法論を取り上げて解説する。なかでも、言語に対して心理や社会の観点からアプローチする「認知言語学」、「言語習得論」、「語用論」、「談話分析」、「社会言語学」に着目し、さまざまなトピックを紹介しながら解説していく。それらは、心理や社会という観点を通して人間にとって言語がどのような位置にあるのかを明らかにしてくれるだろう。最後に「心理と社会から見る人間の学」として全体を振り返り、「新しい言語学」の成果を俯瞰し、理論やトピックから見えてくるものを再確認する。
1.なぜ「新しい言語学」か?-新旧の違いー 2.認知言語学1-事態の捉え方と言語表現ー 3.認知言語学2-比喩ー 4.認知言語学3-カテゴリー化、多義語と意味変化、文法化ー 5.認知言語学4-認知言語学と命名論ー 6.言語習得論1-母語の習得と臨界期ー 7.言語習得論2-概念の獲得と語意学習ー 8.言語習得論3-多言語環境における言語習得ー 9.語用論1-言外の意味のコミュニケーションー 10.語用論2-意味論から語用論へー 11.語用論3-日本語の語用論ー 12.談話分析ー話しことばの連なりから見えてくることー 13.社会言語学1-社会におけることばのバリエーションー 14.社会言語学2-ことばの変化、ことばへの意識ー 15.心理と社会から見る人間の学
「論理(ロジック)」だけでは人の心は動かない。
「修辞(レトリック)学」を駆使すれば必ず伝わる!
ロゴス(理路)によって主張を整え、
聞き手を引き付けるパトス(感情)を働かせ、
エトス(人間性)をもって言葉の芯を支えていく。
古代ギリシャ時代から変わらない
「明晰に伝える」「楽しませる」「心を動かす」ための26のルール。
人前で話す人、文章を書く人の必携書。
【巻末には練習問題を収録】
「彫刻家のねらいは、さすが彫刻家だと思わせることにある。
言葉巧みな者のねらいは、よもや言葉巧みだなどとは思わせないことにある」
──G・K・チェスタトン
言葉の力で人の心を動かし、相手の行動を引き出す──
そのための技術を体系的に解き明かすのが、本書で扱う〈修辞学〉です。
アリストテレスの時代から一貫して、修辞学の核心は〈説得〉にありました。
本書は、小説や脚本といった創作の場面のみならず、ビジネスにおける交渉やスピーチ、学校での発表、討論など、あらゆる領域で応用可能な普遍的原理を、26の明快なルールとして整理しています。キケロ、アウグスティヌス、シェイクスピア、エラスムス、リンカーン、ディケンズ、チェスタトン、C・S・ルイスらの言語技法を参照しながら、古代の弁論術に培われた知見と文学・思想の伝統を手がかりに、「明快に、そして効果的に伝えるための技術」を丁寧に解説します。
例えば、本書では、
◎説得を支える三要素(ロゴス・パトス・エトス)の働かせ方
◎文章構成の組み立て方
◎論理的誤謬を見抜き、回避する方法
◎読者や聴衆の感情に届く言葉の選び方
など、修辞学のエッセンスを豊富な実例とともに具体的に示しています。
話すことや書くことを生業とする人にとっては、常に手元に置いておきたくなる指南書として、
学生にとっては発表やレポート作成の確かな支えとなる一冊です。
〈伝えること〉、〈楽しませること〉、〈心を動かすこと〉──
言葉をめぐるあらゆる実践に寄り添う、説得技法の本格的かつ親しみやすい入門書が待望の邦訳。
訳者まえがき
第1章 ロゴス──筋道の立った話し方
第2章 パトス──場面に合った気持ち
第3章 エトス──人に信頼される人徳
第4章 話し手のねらい
第5章 話すことの組み立て
第6章 花咲く修辞の園
第7章 初めの想いと締めくくり
学習の手引き
ルール一覧
練習問題
文献紹介
ことばがわかれば世界がかわる。言語の面白さを知りたい人へ。世界の言語の魅力に触れるビジュアルブック。