・てんかんは,脳神経系の代表的なcommon diseaseであり,わが国には約100万人の患者がいる.その原因は,周産期脳障害,皮質形成異常,腫瘍,感染,頭部外傷,遺伝性チャネル病など多岐にわたる.
・従来は小児に多い疾患と捉えられていたが,超高齢社会となり高齢発症のてんかんが急増した.また近年,自己免疫介在性の部分(焦点)てんかんの存在が明らかとなり,免疫療法で治療できる病態として注目される.
・本特集では,最新の生理・画像検査を取り入れた術前評価から,焦点摘出術やデバイスを用いた緩和療法といった外科治療まで,てんかんの診断と治療の最新情報を解説する.
特集 てんかん:診断と治療の現在
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(27)
健康寿命延伸に寄与する体力医学(15)
TOPICS
FORUM
・日本では2019年6月から“がん遺伝子パネル検査”が公的医療保険の適用となり,いよいよがんゲノム医療の本格的開始となった.
がんは遺伝子病であり,その浸潤・転移能などの特性が知られている.
・がん組織では正常組織固有の“構造”が喪失し,その喪失具合と“がん”の悪性・進展具合は密接に関連している.がん細胞は種々の細胞や基質と相互作用し,自分に有利な環境を作り出していくと思われる.
・本特集では,がんの多様性をがん間質の視点から研究されている先生方に最新の研究データと考えをまとめていただく.がん間質の役割に興味を持つ機会になれば幸いである.
特集 がんの多様性を司るがん間質のバイオロジーー新たな診断・治療法の創生につなぐ
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(30)
健康寿命延伸に寄与する体力医学(18)
地域医療の将来展望(3)
TOPICS
FORUM
・近年,脳のリンパの仕組みの解明に向けてglymphatic systemという新しい概念が提唱された.睡眠との関係やアクアポリンの関与,さらにはAlzheimer病の病態生理との関連も指摘されており,非常に注目されている.
・本特集では,脳のリンパに関する研究に従事する第一人者により,解剖学的アプローチから分子生物学,ライブイメージング,ヒトの画像解析に至るまで,それぞれの立場からの最新の知見と見解をまとめる.
・脳のリンパの仕組みがより詳細に解明されることで,神経変性疾患,神経免疫疾患や認知症の病態に対する理解が深まり,それらの疾患に対する新しい予防,診断,治療法の開発へとつながることが切望される.
特集 Glymphatic system
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(31)
健康寿命延伸に寄与する体力医学(19)
地域医療の将来展望(4)
TOPICS
FORUM
癒しの時代に贈る新しいうさぎの専門誌特集(1):飼い主さんと健康診断に行ってみた 特集(2):足裏の悩みソアホックケア
・超高齢社会を突き進むわが国において、心アミロイドーシスが注目を集めている。加齢との関連が強く示唆され、健康長寿を考えるうえで避けては通れない21世紀の疾患である
・とくに野生型トランスサイレチンアミロイドーシスは想定されていたより頻度が高く、日常臨床において比較的遭遇することの多い疾患であることが明らかになってきた。
・本特集では、各エキスパートの先生方にわが国の最先端の心アミロイドーシス診断治療の現状を具体的に、そしてコンパクトにご解説いただく。
■ 心アミロイドーシスをどう診るか -最新の診断と治療
・はじめに
・ 心不全患者に潜在する心アミロイドーシスを見逃すべからず
〔key word〕ALアミロイドーシス、トランスサイレチン型アミロイドーシス、左室収縮能の保持された心不全(HFpEF)、原因治療
・心アミロイドーシスの診断基準と診断ピットフォール
〔key word〕心アミロイドーシス、診断基準、診断ピットフォール
・心アミロイドーシス早期診断のポイント
〔key word〕タファミジス、腰部脊柱管狭窄症、手根管症候群、トロポニン、Kumamoto criteria
・心アミロイドーシスの画像診断
〔key word〕心エコー、心臓MRI、ピロリン酸シンチグラフィ、心臓CT
・心アミロイドーシスの病理診断
〔key word〕病型分類、コンゴレッド染色、免疫組織化学染色
・トランスサイレチン型アミロイドーシスの治療
〔key word〕TTR四量体安定化薬、低分子干渉RNA(siRNA)、ATTR-ACT試験、APOLLO試験
・最新のALアミロイドーシス治療
〔key word〕ALアミロイドーシス、自家末梢血幹細胞移植、MD療法、ボルテゾミブ、ダラツムマブ
・アミロイドーシス治療薬の展望ーー遺伝性トランスサイレチンアミロイドーシスを中心として
〔key word〕アミロイドーシス、トランスサイレチン(TTR)、ATTRアミロイドーシス、抗体治療、アミロイド・ブレイカー
●連載
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・14.遺伝子改変T細胞療法
〔key word〕がん免疫療法、細胞療法、遺伝子治療、CAR-T、TCR-T
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・10.骨リモデリングプロセスを利用したハイドロゲルの骨への高強度接着ーー人工軟骨への応用に向けて
〔key word〕DNゲル、骨リモデリング、犠牲結合、人工軟骨
●特報
・第57回(2020年度)ベルツ賞受賞論文1等賞 腎臓病進行の最終共通経路としての低酸素状態の病態生理的意義の解明と新規治療法の開発
・第57回(2020年度)ベルツ賞受賞論文2等賞 慢性腎臓病の進展を担う細胞群の同定とその制御機構の解明
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
『教科書ワーク』の文理が大人向けのワークをつくりました。
冒険者カイルは、無能としてパーティを追放されてから十年間、ずっとソロで地道に活動していた。三十歳となり、世間では体力の衰えから冒険者を引退する頃合いだがーなぜか彼は最高ランクの魔物を一撃で倒せるようになっていた。己の天井知らずの能力成長に、呪いの類を疑ったカイルは久々に健康診断を受ける。だが、医者から告げられたのはー。「あなたは“晩成”の覚醒により、人間を逸脱しました」カイルの身に起こっていたのは、一日にちょっとずつステータスが上がるユニークスキル“晩成”の覚醒だった!自分が健康体だと知ったカイルは、駆け出しの冒険者・エリサとユイのパーティ『英雄の証』への勧誘を受け入れ、新たな冒険者ライフを送るが…。そんな遅咲き&最強三十路の爽快冒険活劇!
あなたの心とからだの病気度チェック。肝・胆・心・小腸・心包・三焦・脾・胃・肺・大腸・腎・膀胱-六臓六腑12項目にわたる自己チェック、評価を行い、“危険度”別に解説、養生・予防法を指導する。
就職期の学生やフレッシュマンは、新しい世界に対して、多かれ少かれ不安と戸惑いを感じるといわれ。なぜかといえば、それは会社というものをよく理解していないからであろう。本書は、これから就職する諸君および就職してからまだ日が浅いフレッシュ社員に対して、会社生活を送るうえで必要な知識を解説したものである。
発症・転移・再発…がん5ミリからの自己防衛。ここまできた最先端医療。受ける・受けないで命に差がつくポジトロン検査。
この本は、「大腸がんチェックドリル」などの11種類のチェックドリルと、「生活習慣病が防げるこの食事」「ちょっと体を動かすだけで得られるすばらしい運動の効用」などの巻末に紹介する生活習慣病を防ぐ知恵をまとめたページから構成されています。
労災保険二次健康診断等給付平成13年4月1日スタート!定期健康診断で異常が発見された労働者にさらに踏み込んだ健康診断を給付するというもので過労死や脳・心臓疾患の発病前の予防がねらい。労働者・事業主・医療機関のために、そのしくみを解説。
日本人が間違えやすい英語のルールや表現を、310の問題を通して確認しましょう。ステップごとに実力を診断した後、「ワクチン例」を読めば苦手克服の対策もばっちり。また、文法項目別になっているのでどこから始めても大丈夫。忙しい人もコマギレの時間を有効活用することができます。
本書では住宅業界において、今まで情報公開が遅れていた「宅地・地盤の話」をわかりやすく説明しています。家を建てる時に、本当に重要なことは、家を建てる場所(宅地)の状態と、地盤の強さを知ること。それが、あなたの健康と安全を守ることにもなるのです。また、著者は独自の経験から地下相なる地盤の運勢学も開発。この本を読めば、宅地や地盤が、あなたの運命をも左右する重要な存在であったことに気付かされるに違いありません。