生物多様性とは?から先進企業の取り組み事例まで。生態系サービスの価値とビジネスでのリスク、チャンスをくわしく解説。
生物多様性保護に向けて法政策はどのような貢献ができるのかー環境法の視点から検討した生物多様性の評価と今後のあり方。
世界は、生物多様性を無視できないー温暖化に続く世界の新潮流「生物多様性」。第一線の執筆陣が、その歴史と今後の展開を「経済」の視点で読み解く。
■【特集】ジェンダー平等と多様性で男性優位の社会を変えよう
「育児休暇や時短勤務を活用して子育てをするのは『女性』の役目」「残業も厭わず働き、成果を出す『女性』は立派だ」─。働く女性が珍しい存在ではなくなった昨今でも、こうした固定観念を持つ人は多いのではないか。
今や女性の就業者数は3000万人を上回り、男性の就業者数との差は縮小傾向にある。こうした中、経済界を中心に、多くの組織が「女性活躍」や「多様性」の重視を声高に訴え始めている。これ自体は歓迎すべき動きと言えるだろう。
だが、肝心なのは、中身である。内閣府が2022年に実施した世論調査では、約79%が「男性の方が優遇されている」と回答したほか、民間企業における管理職相当の女性の割合は、課長級で約14%、部長級では8%まで下がる。また、正社員の賃金はピーク時で月額約12万円の開きがある。政界でも、国会議員に占める女性の割合は衆参両院で16%(23年秋時点)と国際的に見ても極めて低い。
女性のエンパワーメントとジェンダー平等を目的に活動するHAPPY WOMAN(東京都港区)の小川孔一代表は「『SDGs(持続可能な開発目標)』や『ジェンダー平等』などの言葉は広く浸透し、いかに実装していくかというフェーズに入っているが、“やっているフリ”は逆に世間からの評価を下げる方向に働くだろう」と語る。
女性たちの声に耳を傾けると、その多くから「日常生活や職場でアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み、偏見)を感じることがある」という声があがり、男性優位な社会での生きづらさを吐露した(21頁に詳報)。
アンコンシャス・バイアスは、性差に限らずあらゆるところに存在するが、行き過ぎれば、社会発展の“障壁”になる。
3月8日は女性の生き方を考える「国際女性デー」だ。この日を前に、歴史を踏まえた上での日本の現在地を見つめるとともに、多様性・多元性のある社会の実現には何が必要なのかを考えたい。
時代は昭和でも、平成でもなく、令和である。ジェンダー平等と多様性の実現で、男性優位の社会を変えていくことが、より良い社会を築く足がかりになると信じたい。
文・佐藤千矢子、湯澤規子、高崎順子、石井妙子、得能摩利子、與那覇 潤、ブレイディみかこ、藤原章生、編集部
PART 1 納得感なきジェンダー平等 日本は「オッサンの壁」を壊せ
佐藤千矢子 毎日新聞社 論説委員
COLUMN 1 気づいていますか? 女性たちが感じるジェンダー
編集部
DATA データで見る男女平等 これが日本の“現在地”
編集部
PART 2 「わたし」としての人生を生きる 日本でも「静かな革命」を
湯澤規子 法政大学人間環境学部 教授
PART 3 女性を“忘れた”時代からフランスが転換できた理由
高崎順子 フランス在住ライター
COLUMN 2 女性参画で生まれたヒット商品 大切なのは“利用者の視点”
編集部
PART 4 拝啓 令和を生きる女性たち 今、学ぶべきは女性の歴史
石井妙子 ノンフィクション作家
INTERVIEW 1 男だから、女だからではない 価値を生む多様性の本質
得能摩利子 三菱マテリアル 社外取締役、フェラガモジャパン 元CEO
COLUMN 3 女性採用を契機に脱皮を果たしたある中小企業の挑戦
編集部
PART 5 スローガンが氾濫する日本 唱えるからには中身の吟味を
與那覇 潤 評論家
INTERVIEW 2 相互理解と共存の鍵握る能力「エンパシー」をどう育むか
ブレイディみかこ コラムニスト
PART 6 アフリカの旅で考えた差別意識の出どころ
藤原章生 毎日新聞記者、ノンフィクション作家
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・ウクライナ侵攻から2年 日本人に問われていること
PART 1 “20世紀型”はもはや限界 長期戦見据え抑止力の再構築を
宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所 理事
PART 2 欧米に見られる「支援疲れ」 今こそ日本流で独自の貢献を
廣瀬陽子 慶應義塾大学総合政策学部 教授
Column ウクライナでも稼働! 世界に誇る日本の「モバイル浄水器」
編集部
PART 3 本音と諦観が渦巻くロシア 大統領選でルビコンを渡るか
黒川信雄 産経新聞社 元モスクワ特派員
■WEDGE_OPINION 1
・「賃金と物価の好循環」実現で「金利のある世界」に備えよ
渡辺 努 東京大学大学院経済学研究科 教授
■WEDGE_OPINION 2
・医療費46兆円の時代 単価でなく受診回数抑制の改革を
成瀬道紀 日本総合研究所調査部 主任研究員
■WEDGE_ REPORT
・地震防災対策に長寿命化 あなたのマンションは大丈夫?
中西 享 ジャーナリスト
■連載
・商いのレッスン:事業の“あり方”と“やり方”(笹井清範)
・偉人の愛した一室:堀 辰雄 「奈良ホテル」(奈良県奈良市高畑町)(羽鳥好之)
・MANGAの道は世界に通ず:実はみんな女性になりたがっている? VRによる制約の解放(保手濱彰人)
・インテリジェンス・マインド:ソ連への内通者「モグラ」を探せ! CIA対KGBの戦い(小谷 賢)
・誰かに話したくなる経営学:「ただの石」を「重要資源」に 半導体製造を支えているもの(岩尾俊兵)
・時代をひらく新刊ガイド:『老化は治療できるか』 河合香織(稲泉 連)
・近現代史ブックレビュー:『戦時下の演劇 国策劇・外地・収容所』(編)神山 彰(筒井清忠)
・フィクサー:第二章 箝口(真山 仁)
・モノ語り。:コーヒー豆の「エルドラド」 イフニコーヒー(水代 優)
●一冊一会
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
「資生堂パーラー」製菓長、「ロオジエ」シェフパティシェを経て独立した岡村シェフが教える旬のタルトが50品以上。バランスの妙技が公開されます。
日本文化の中で比較的新しい内容としては、キッザニア、デコ弁、キャラ弁、ハローキティ、ドラえもん、がある。日本文化を考察するという点から、日本の戦史、1960年代の映画とアニメ『アタックNo.1』のメンタリティ、カステラ、俳句、神道、神仏習合、16世紀の日西文化交流、墓文化を取り上げている。渡米後、日本について講義をする傍ら、日本人がいない町で生活していたこともあり、真珠湾攻撃の責任追及、黄色人種ということでかなりの思いを味わった。
皆さまのご好評とご要望に応え、
インクルージョン&ダイバーシティメディア
「Oriijin(オリイジン)」の第3号がついに発売!
*第1号は2017年3月、第2号は2018年3月発売
オリイジンとは…
外国人・障がい者・LGBT--ダイバーシティ(多様性)
働き方改革…そして、TOKYO2020オリンピック・パラリンピック
いま、日本の社会で知っておくべきこと、必要とされているものを、
雑誌メディアならではの見せ方で、ひとつずつ、じっくりと情報発信していきます。
特に、企業や行政の経営者・人事関連・ダイバーシティ担当者には必見の内容です!
こんな人にオススメ!
□自分のココロに向き合いたい。相手のココロを理解したい
□働き方改革って何? 世の中、これからどう変わっていくのか不安に思う
□最近、自分のココロやカラダが何だか疲れている…
□ネットではなく、おもしろくて、タメになる「雑誌」を読みたい!
□最近よく聞く“ダイバーシティ&インクルージョン"ってどういうこと?
□仕事で、ダイバーシティのこと、障がい者やLGBTの人たちを考えたい
□企業や自治体は、ダイバーシティ&インクルージョンとどう向き合っているの?
オリイジンとココロスタイル
平成から新時代へ、元号が変わり、
日本を取り巻く世界情勢や人々の価値観もめまぐるしく変わっています。
一方で、いつの時代も、人にはそれぞれのココロ(心・こころ)があり、
ココロとココロが対人関係を織り成し、社会をかたちづくっています。
…では、そもそも、ココロって何だろう?
このところ、よく耳にする
「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性の受容)」って何だろう?
障がい者、LGBT、外国籍の人たちを取り巻く状況はどうなっていくのだろう?
インクルージョン&ダイバーシティメディアである「Oriijin(オリイジン)」は、
人と社会のそうした情報を、分かりやすく、正しく伝えていく、
暮らす&働くみんなの“ココロスタイル"の雑誌です。
ココロスタイルとは
誰もが、かえがけのない自分の「ココロ」を持っています。
自身の考えや物事への姿勢にプライドを持ち、
相手の言動や価値観をリスペクト(尊重)していくーー
それを、当雑誌「Oriijin」(オリイジン)では「ココロスタイル」と呼んでいます。
インクルージョン&ダイバーシティメディアの当雑誌には、
たくさんの人たちが登場し、そうした「ココロスタイル」を語っていきます。
オリイジン2019 CONTENTS
○巻頭インタビュー
長野博
趣里
ユースケ・サンタマリア
高橋尚子
○ココロのキセキ
舞の海秀平
○ココロ伝える人
岡田ひとみ(ねんドル)
○SPECIAL TALK/ココロ之ありか
猪狩ともか
松阪ゆうき
○特集1
“ダイバーシティ"が日本を変える!
PART1◎“ダイバーシティ"をめぐる、これまでの流れと現状
PART2◎外国人・障がい者・LGBT…ダイバーシティの現在
PART3◎2045年ーー日本の社会はどう変わっているのか?
PART5◎インクルーシヴ社会を生むココロスタイルについて
【インタビューコラム】
吉澤夏子 津田英二 垣内俊哉 佐々木大輔
渡辺正悟 ゴリな 新田一郎 南和行
依田花蓮 鈴木茂義 竹之内幸子 kazuquo
○特集2
TOKYO2020パラリンピックがやってくる
オリンピック&パラリンピックのダイバーシティ&インクルージョン
パラリンピックの歴史~リハビリから最高峰の競技スポーツ大会へ
熱狂と感動は東京へ! 写真で振り返るリオ2016パラリンピック
東京2020パラリンピック競技大会 全22競技ガイド
2020年、東京でその雄姿を観戦しよう! 世界が注目!!パラリンピックのスーパーアスリート
一般社団法人 日本パラリンピアンズ協会 河合純一会長インタビュー
オットーボック社が語る“パラリンピックと義肢・装具とダイバーシティ&インクルージョン"
○特集3
毎日のココロがけでカラダはずっと元気
カイロプラクティックでココロ&カラダの健康維持
ノッチがカイロの施術を受けてみました!
だれでも いつでも 自宅でできるカンタン体操
【インタビュー】全国健康生活普及会 本部長 岩間信憲
○特集4
未来を創る、人にやさしい職場 ベルシステム24のダイバーシティ
【インタビュー】株式会社ベルシステム24ホールディングス代表取締役 社長執行役員CEO柘植一郎
、他
世界自然遺産登録を前に、日本生態学会が南西諸島の主要陸上生物と海生生物の、最新の研究成果を論じる。
企業は生物多様性や環境問題に無関係ではいられません。それは、企業イメージの向上だけでなく、ビジネスチャンスの拡大、企業の活性化、金融市場での高評価にもつながります。環境問題を考えるときに重要になるのが環境教育です。
本書では、企業やNGOの活動、環境教育の内容を豊富な事例とともに具体的に紹介しました。また、生物多様性の意味、環境教育の論理的な裏づけをわかりやすく解説していますので、環境教育に着手したい企業、レベルアップをはかりたい企業に、新たな分野開拓に一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。企業の環境・CSR担当者、NGO等に実際に役立つ環境教育の手引き書です。
《おもな内容》
1実践編:
生物多様性についての環境教育実践例[いであ、キッコーマン、三機工業、サンデン、日本通運、森ビル、リコーなど19社]/経団連の企業環境教育研修/企業とNGOのコラボレーション事例
2基礎編:
生物多様性の恵みと喪失の危機[生態系の多様性が意味するもの/キーワードは「主流化と社会化」]/生物多様性に対する環境教育の役割
3企業編:
企業にとっての生物多様性/環境教育の社会化に向けて
主要産業や多様な地域を概観しながら、北海道経済の発展には産業振興が重要であり、地域内外の諸力との連携・ネットワークによる内発的経済振興が求められていることを提起。
はしがき
第1章 北海道経済の歩みと構造的問題点
第2章 北海道経済の概説
第3章 北海道の地域システムと札幌
第4章 北海道の地方都市
第5章 北海道の過疎地域問題
おわりに
参考文献
索引
本書では、生物多様性の保全と利用をめぐる国際関係、および生物多様性を保全するための保護地域をめぐる国際関係に焦点を当てて、平易に解き明かした。一般的にはあまり知られていない生物多様性と保護地域の光と影、生物資源やその原産地でもある自然保護地域を先進国の視点から支配してきたことから生じた先進国と途上国の相克を解明している。
「緑の革命」、そして企業主導の科学的農業はいかにして生産様式・思考様式の単一性をもたらし、生物多様性にどのような打撃を与えているのか。途上国の視点から実証的に検証する。