かつて御霊部存続の危機が迫った際、邪な企みをいだき御霊部を追われることになった山科時重。柊一は祖父たちの話から、時重を危険人物と感じながらも、その息子・時経までもが危険だとは考えられなかった。だが、あるトンネルで起きた大事故で、美也の母が目撃したという怪異が柊一に疑いをいだかせる。それは時経がみせた能力に似すぎていて…!?霊的バランスを失い、古の都が崩れ始める。
「きもの」のハードル、とことん下げます。落語作家が綴る、お気楽・和のエッセイ。
行ってくるね。真っ白な少女は、精一杯に笑った。仕え魔のダニエルは哀しそうに、行ってらっしゃい。と応えた。白い少女の向かう先は、光が塗り替えた世界。そこは、何も無い世界。少女は、透明な空に、透けるように少しずつ消えていく。そうして、ここから、離れていった。-少女を待っていたのは、赫い血の色の空。鈍色に光るのは、その空に浮かぶ存在が手にした巨大な鎌。その少女は、死神だった。真っ黒の。そして、はじまる。はじまりの終わり。終わりのはじまり。これは、白い死神と黒猫の哀しくてやさしい物語。
芭蕉にとって、『おくのほそ道』とはなんだったのか。六百里、百五十日に及ぶ旅程は歌仙の面影を移す四つの主題に分けられる。出立から那須野までの禊、白河の関を過ぎてみちのくを辿る歌枕巡礼、奥羽山脈を越え日本海沿岸で得た宇宙への感応、さまざまな別れを経て大垣に至る浮世帰り。そして芭蕉は大いなる人生観と出遭う。すなわち、不易流行とかるみ。流転してやまない人の世の苦しみをどのように受け容れるのか。全行程を追体験しながら、その深層を読み解く。
子どもへの“話し方”を変えると子育てはラクになる。学力・才能を伸ばす“聞く力”が身につく実践法。
血湧き肉躍る合戦、天狗と怨霊たちの暗躍、終わりなき権力闘争ー。四十年にわたる南北朝動乱を描く。
あなたは、幸せになるために生まれてきました。1日5分で超簡単にできる「ツキを呼ぶ方法」がわかる。
約2000社の課長たちの質問に答えた。彼らの意識が変わった!組織が生まれ変わった!課長たちに自信が生まれた!プロの仕事人と言われるようになった。-利益を生み出す課長になる!
救急車なら2時間かかる事故現場へ医師と2人、ドクターヘリに乗って10分で駆けつけるフライトナース。飛行の恐怖や乗り物酔いと戦いながら向かう先には、思わず目を背けたくなるような「現場」。それでも彼女たちは毎日飛ぶ…!崩壊が叫ばれる救急医療でなお戦うスタッフの、努力と誇りの物語。
おしょうさまはこんやはかえらない。どうしよう、おしっこ。でも、もうがまんできない。そとは、あやしいかげ。やみにひかるめ。あわててほんどうににげかえるが、そのあとこぞうさんにたいへんなことがー。