補綴装置の咬合面形態と咬合接触の付与において、患者の顎運動から得られたさまざまな情報をCAD/CAMを用いて直接反映する新手法「Gnatho-Guide Occlusion(GGO)」を提案した画期的な1冊。近年のデジタル技術の発展とジルコニアの普及にともない実現可能となったこの手法により、従来の間接法では達成が難しかった“患者一人ひとりに真に調和した”補綴装置の製作と、インプラント咬合の諸問題への解決に向けた一歩となるだろう。
CHAPTER1 患者の顎運動を反映した咬合面形態の製作
CHAPTER2 難症例への応用
CHAPTER3 GGOへのさらなる期待と今後の課題
本書は欠損状態を「少数歯」「数歯」「多数歯」の3つに分け、さらに基本症例と参考症例の計17ケースについて、咬合・補綴系かペリオ系か、積極的な介入か保存的な介入かの4つのカテゴリーで症例分けをし、それぞれ診査・診断、治療およびその後の経過について動画を交えながら解説した。軟組織と硬組織のマネージメントについても別項目を設け、長期予後を見越した設計やメインテナンスも加味した総合的なアプローチを紹介している。
CHAPTER1少数歯欠損の治療戦略天然歯を守るために
CHAPTER2数歯欠損の治療戦略固定性補綴
CHAPTER3治療効果アップテクニック
CHAPTER4多数歯欠損の治療戦略
CHAPTER5治療効果アップテクニック
CHAPTER6多数歯欠損の治療戦略
ビジュアル口腔外科学読本の決定版。わかりやすいイラストと症例写真を中心に一目で理解できるように、本文を排して箇条書きの短文で読みやすく要点だけをピックアップしている。症候から疾患にたどり着けるフローチャートも用意されているので、医歯薬学系学生だけでなく、歯科臨床の現場でも辞書代わりに活用できる。加えて、現在注目されている歯科と全身の関連にも詳しく言及。歯科口腔科学を知るには、この1冊で決まり!
第1章 総論
第2章 症候→疾患
第3章 各論
第4章 全身との関連
歯科医院を評価する判断材料の1つとして、歯科スタッフの身だしなみや立ち居振る舞い、言葉遣いなどがある。しかし男性の院長が、メイクや女性ならではの振る舞い方などを指導するのは容易ではない。本書は、好感のもてる挨拶や信頼される人の接し方など医療人が会得したいビジネスマナーを、今の時代にあった形で紹介する。イラストを交え、現場で使える言い回し例を多数掲載し、"いまどき感"満載で読みやすい内容になっている。
PART1 好感のもたれる人が実践している立ち居振る舞い&話し方の原則45
PART2 目指そう!女子アナメイク・髪型・姿勢で好印象を与える医療スタッフ
PART3 好感度が高い人の言葉の使い方
PART4 信頼される人が実践している報告・連絡・相談
先生の臨床を大幅に広げる医療アイテム、それがアンカースクリューである。アンカースクリューを使えば、傾斜した歯のアップライト、対合歯を失ったために挺出した歯や歯列の圧下、残根を利用するための挺出、歯の近遠心方向への移動などのLOT(限局矯正)が簡単にできてしまう。一般臨床医のマストアイテム。本書は、矯正歯科医のエキスパートが一般臨床家のためにアンカースクリューの利用方法をわかりやすく解説している。
第1章 歯科矯正用アンカースクリューの植立
第2章 歯の移動形式
第3章 アンカースクリューによる臼歯のアップライト
第4章 アンカースクリューによる歯の圧下
第5章 アンカースクリューによる残根の挺出
第6章 アンカースクリューによるその他の歯の移動
第7章 アンカースクリューの脱落と破折
第8章 アンカースクリューの撤去
第9章 LOT(限局矯正歯科治療)のポイントと配慮
第10章 LOTに必要な器具と材料
第11章 アンカースクリューとアンカレッジロス
30期以上続くJIADSエンドコースの講師陣が執筆! これからエンドを学ぶ歯科医師、そしてエンドの学び直しをする歯科医師に贈る、エンドの臨床を楽しくするためのトピックが盛り込まれた1冊。解剖から診断、根管形成、洗浄、充填や外科的歯内療法まで、エンドに関する1テーマを、主に1見開き完結で取り扱う構成となっている。読者の日常臨床に寄り添い、チェアサイドに置いていつでも活用していただけるサブノートである。
Chapter1 こだわりエンドのための情報収集・診査・診断
Chapter2 根管治療の分かれ道 機械的拡大・形成
Chapter3 根管治療を支える根管洗浄・貼薬
Chapter4 100%の成功率を目指す根管充填
Chapter5 接着支台築造で歯根を守る
Chapter6 切開から理解するエンドサージェリ
Chapter7 根管治療のトラブル防止・対応のTips
本書は、セオリー・EBM編(Principles)、実践編(Procedures)、症例編(ClinicalExamples)の3部より構成。マイクロスコープを用いた拡大視野下で行う外科的侵襲の少ない切開・縫合のテクニックや術後の審美性を獲得できるノウハウについて、多数のイラストと臨床写真にて解説。また、エビデンスベースでありながらも著者考案のテクニックも多数紹介している。
序章 Periodontal microsurgeryとは?
第1章 マイクロスコープと拡大鏡の応用
第2章 切開のセオリー
第3章 理想的な縫合のために
第4章 歯周外科手術の目的と分類
第5章 歯周ポケットの減少のためのmicrosurgery
第6章 インプラント治療における切開と縫合
第7章 歯肉退縮に対するアプローチ
第8章 狭小化する歯槽堤と歯間乳頭への対応
第9章 歯周形成外科と補綴治療とのかかわり
矯正治療期間の短縮は、矯正歯科医師にとって永遠のテーマ。一般的な矯正治療では、とくに成人患者の場合、治療に長期間を要するが、本書で紹介する「加速矯正」は、一般的な矯正治療に適切な外科処置や装置をつけることで、約半年から1年半程度まで短縮できる。本書では加速矯正の主な術式と治療期間のコントロールを図った症例を術式別に紹介。初学者にとっては入門書として、経験豊富なドクターにとってはスキルアップのための実践書として最適な1冊。
CHAPTER1 総論(矯正治療期間短縮のコンセプト)
CHAPTER2 医科から考える加速矯正治療のガイドライン
CHAPTER3 症例
フランスで刊行以来、各国で注目を集めてきたラミネートベニア(以下、ベニア)の大著がついに日本語化。「レシピ」と称した20の章で、基本的な前歯のベニアの検査・診断・治療計画から、変色歯への対応、不正咬合への対応、複数歯への対応、そしてホワイトニングされた歯とのコンビネーションやベニアとクラウンのコンビネーションなど、日常考えうるほとんどの状況に対応。初心者から熟練者まで、現代のベニア臨床に必携の1冊。
1 審美的アプローチのシステム化
2 適切なインゴットの選択
3 ラミネートベニア:基本的な原理
4 「形成なし」のアプローチ:いつ?どのように?
5 不正咬合:傾斜した切歯
6 不正咬合:捻転した切歯
7 ラミネートベニア:デザインの失敗
8 ブラックトライアングルと歯間離開
9 単独変色歯のラミネートベニア
10 複数変色歯のラミネートベニア
11 エクストラホワイト ラミネートベニア
12 側切歯の先天欠如
13 ラミネートベニアと歯肉退縮
14 ベニアと矯正歯科治療
15 混合修復 ベニア/クラウン
16 インプラント治療における考慮事項
17 ベニアとデジタルワークフロー
18 ベニアと摩耗 “プレップレス”アプローチ
19 ベニアと摩耗 “ノンプレップ”アプローチ
20 極度の摩耗 “プレップ”アプローチ
「歯周治療は、歯科臨床における始発駅であり、また終着駅でもある」と語る月星光博氏の「シリーズ MIに基づく歯科臨床」の最終巻の本書では、歯周治療の「検査と診断」「非外科的歯周治療」「外科的歯周治療」「インプラント周囲炎の原因と対策」「メインテナンス」を解説。抜歯か保存かの判断基準、各治療法に本当に効果があるのかも検証。2018年に発表の米国・欧州歯周病学会の「歯周病、インプラント周囲炎の新分類」についても解説。
CHAPTER 8 検査と診断
CHAPTER 9 非外科的歯周治療
CHAPTER 10 外科的歯周治療
CHAPTER 11 インプラント周囲炎の原因と対策
CHAPTER 12 メインテナンス
本誌は、Quintessenz Verlag (ドイツ)発行の「the International Journal of Esthetic Dentistry」の日本版。創刊7年目を迎え、今年も強力な著者陣に執筆を依頼。気鋭からマスタークラス、そして大学教授に至るまで、日本が誇る著者陣が誌面を彩る。また、本年の海外論文は位置不正の前歯部インプラントの撤去から再治療までのシークエンスを追ったドキュメンテーションが圧巻。「審美」に特化した、国内随一の定期刊行誌。読者は今年も、最先端審美修復の目撃者となる。
Editorial
刊行にあたって
Laminate veneers: classification of the preparation range and margin position of the abutment teeth and case study
ラミネートベニア:形成範囲とマージン位置からみた分類と症例供覧
Push the limits
口腔内スキャナーに適したラミネートベニア支台歯形態の検討および症例供覧
Transition of occlusal reconstruction using adhesive restoration for severe erosion patients
重度酸蝕症患者に対する、接着修復を用いた咬合再構成治療の変遷
Full mouth rehabilitation by minimally invasive esthetic dentistry
低侵襲審美歯科治療によるフルマウスリハビリテーション
Interdisciplinary approach for a elderly worn dentition
高齢者のtooth wearに対する包括的歯科治療アプローチ
Extraction of a malpositioned maxillary anterior implant and simultaneous flapless ridge augmentation: a case report
不正な位置に埋入された上顎前歯部インプラントの撤去と
同時フラップレス歯槽堤増大術:症例報告
エビデンスに裏付けされた確かな理論と、それを臨床で実践し、さらに発展させられる技術で結果を出し続けてきた著者が、メンブレンのトリミングなど普段言及されることの少ない術式に至るまで硬・軟組織マネジメントのノウハウを余すことなく詰め込んだ1冊。圧巻の症例群で部位別のマネジメント方法を詳説するだけでなく、連載時にはなかった臨床テクニックを丁寧に解説した動画も収録し、硬・軟組織マネジメントのレベルを飛躍的に高められる。
1章 概論
2章 下顎臼歯部
3章 上顎臼歯部
4章 下顎前歯部
5章 上顎前歯部
6章 組織の退縮とインプラント周囲炎に対する硬・軟組織マネジメント
「食べる」という行為には、咀嚼や嚥下などの機能だけではなく、心理的問題や背景にある疾患、認知機能、老化などさまざまな要因が影響します。そのため、食べることが難しくなった高齢者を支えるには多角的な視点が必要です。本書では、「食べる力」にはさまざまな要因が関与していることをやさしく解き明かし、実際の食事場面で観察すべきポイントまでを解説しました。職種問わず、高齢者にかかわるすべての人に読んでもらいたい一冊です。
第1章 老いても「食べる」
第2章 「食べる力」の見える化
第3章 食事場面が語ること
前歯部インプラント審美治療時に役立つディシジョンツリーを提案し、それに対応した22症例を取り上げて詳説している。解説時には治療戦略や経過だけでなく、症例のポイントや理論背景となる論文も提示しており、審美領域におけるインプラントの治療計画を立てる際に役立つヒントが満載。著者のこれまでの臨床経験が反映されており、インプラント治療の初心者だけでなくエキスパートにも役立つ指南書である。
Chapter1 ディシジョンツリーの提案とその理論背景
Chapter2 これから抜歯を行う部位への治療戦略
Chapter3 既存の欠損部位への治療戦略
Chapter4 連続した多数歯欠損への治療戦略
Chapter5 合併症への対応とインプラント以外の代替案
本書は、自家歯牙移植における創傷の治癒、適応症、術式、予後(術後経過)をわかりやすくまとめた。CHAPTER3では、自家歯牙移植を理解するために必要な治癒機転をわかりやすい図を用いて解説。適応症と術式(治療の流れ)では、多くの保存的な適応症と詳しい術式をアトラス形式でみることができる。さまざまな状況での移植に対応できるよう、多種類の移植の流れを紹介。術後経過を長期間追った症例を可及的に多く提示し、統計的数値だけでなく臨床的実感として、移植の予後について把握できるように配慮した。