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- 生物多様性と保護地域の国際関係
- 2014年03月
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本書では、生物多様性の保全と利用をめぐる国際関係、および生物多様性を保全するための保護地域をめぐる国際関係に焦点を当てて、平易に解き明かした。一般的にはあまり知られていない生物多様性と保護地域の光と影、生物資源やその原産地でもある自然保護地域を先進国の視点から支配してきたことから生じた先進国と途上国の相克を解明している。
- Wedge(ウェッジ) 2024年 3月号 [雑誌]
- 2024年02月20日
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■【特集】ジェンダー平等と多様性で男性優位の社会を変えよう
「育児休暇や時短勤務を活用して子育てをするのは『女性』の役目」「残業も厭わず働き、成果を出す『女性』は立派だ」─。働く女性が珍しい存在ではなくなった昨今でも、こうした固定観念を持つ人は多いのではないか。
今や女性の就業者数は3000万人を上回り、男性の就業者数との差は縮小傾向にある。こうした中、経済界を中心に、多くの組織が「女性活躍」や「多様性」の重視を声高に訴え始めている。これ自体は歓迎すべき動きと言えるだろう。
だが、肝心なのは、中身である。内閣府が2022年に実施した世論調査では、約79%が「男性の方が優遇されている」と回答したほか、民間企業における管理職相当の女性の割合は、課長級で約14%、部長級では8%まで下がる。また、正社員の賃金はピーク時で月額約12万円の開きがある。政界でも、国会議員に占める女性の割合は衆参両院で16%(23年秋時点)と国際的に見ても極めて低い。
女性のエンパワーメントとジェンダー平等を目的に活動するHAPPY WOMAN(東京都港区)の小川孔一代表は「『SDGs(持続可能な開発目標)』や『ジェンダー平等』などの言葉は広く浸透し、いかに実装していくかというフェーズに入っているが、“やっているフリ”は逆に世間からの評価を下げる方向に働くだろう」と語る。
女性たちの声に耳を傾けると、その多くから「日常生活や職場でアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み、偏見)を感じることがある」という声があがり、男性優位な社会での生きづらさを吐露した(21頁に詳報)。
アンコンシャス・バイアスは、性差に限らずあらゆるところに存在するが、行き過ぎれば、社会発展の“障壁”になる。
3月8日は女性の生き方を考える「国際女性デー」だ。この日を前に、歴史を踏まえた上での日本の現在地を見つめるとともに、多様性・多元性のある社会の実現には何が必要なのかを考えたい。
時代は昭和でも、平成でもなく、令和である。ジェンダー平等と多様性の実現で、男性優位の社会を変えていくことが、より良い社会を築く足がかりになると信じたい。
文・佐藤千矢子、湯澤規子、高崎順子、石井妙子、得能摩利子、與那覇 潤、ブレイディみかこ、藤原章生、編集部
PART 1 納得感なきジェンダー平等 日本は「オッサンの壁」を壊せ
佐藤千矢子 毎日新聞社 論説委員
COLUMN 1 気づいていますか? 女性たちが感じるジェンダー
編集部
DATA データで見る男女平等 これが日本の“現在地”
編集部
PART 2 「わたし」としての人生を生きる 日本でも「静かな革命」を
湯澤規子 法政大学人間環境学部 教授
PART 3 女性を“忘れた”時代からフランスが転換できた理由
高崎順子 フランス在住ライター
COLUMN 2 女性参画で生まれたヒット商品 大切なのは“利用者の視点”
編集部
PART 4 拝啓 令和を生きる女性たち 今、学ぶべきは女性の歴史
石井妙子 ノンフィクション作家
INTERVIEW 1 男だから、女だからではない 価値を生む多様性の本質
得能摩利子 三菱マテリアル 社外取締役、フェラガモジャパン 元CEO
COLUMN 3 女性採用を契機に脱皮を果たしたある中小企業の挑戦
編集部
PART 5 スローガンが氾濫する日本 唱えるからには中身の吟味を
與那覇 潤 評論家
INTERVIEW 2 相互理解と共存の鍵握る能力「エンパシー」をどう育むか
ブレイディみかこ コラムニスト
PART 6 アフリカの旅で考えた差別意識の出どころ
藤原章生 毎日新聞記者、ノンフィクション作家
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・ウクライナ侵攻から2年 日本人に問われていること
PART 1 “20世紀型”はもはや限界 長期戦見据え抑止力の再構築を
宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所 理事
PART 2 欧米に見られる「支援疲れ」 今こそ日本流で独自の貢献を
廣瀬陽子 慶應義塾大学総合政策学部 教授
Column ウクライナでも稼働! 世界に誇る日本の「モバイル浄水器」
編集部
PART 3 本音と諦観が渦巻くロシア 大統領選でルビコンを渡るか
黒川信雄 産経新聞社 元モスクワ特派員
■WEDGE_OPINION 1
・「賃金と物価の好循環」実現で「金利のある世界」に備えよ
渡辺 努 東京大学大学院経済学研究科 教授
■WEDGE_OPINION 2
・医療費46兆円の時代 単価でなく受診回数抑制の改革を
成瀬道紀 日本総合研究所調査部 主任研究員
■WEDGE_ REPORT
・地震防災対策に長寿命化 あなたのマンションは大丈夫?
中西 享 ジャーナリスト
■連載
・商いのレッスン:事業の“あり方”と“やり方”(笹井清範)
・偉人の愛した一室:堀 辰雄 「奈良ホテル」(奈良県奈良市高畑町)(羽鳥好之)
・MANGAの道は世界に通ず:実はみんな女性になりたがっている? VRによる制約の解放(保手濱彰人)
・インテリジェンス・マインド:ソ連への内通者「モグラ」を探せ! CIA対KGBの戦い(小谷 賢)
・誰かに話したくなる経営学:「ただの石」を「重要資源」に 半導体製造を支えているもの(岩尾俊兵)
・時代をひらく新刊ガイド:『老化は治療できるか』 河合香織(稲泉 連)
・近現代史ブックレビュー:『戦時下の演劇 国策劇・外地・収容所』(編)神山 彰(筒井清忠)
・フィクサー:第二章 箝口(真山 仁)
・モノ語り。:コーヒー豆の「エルドラド」 イフニコーヒー(水代 優)
●一冊一会
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
- 【バーゲン本】生物多様性の危機 精神のモノカルチャー
- ヴァンダナ=シヴァ著・高橋由紀/戸田清訳
- (株)明石書店
- ¥1540
「緑の革命」、そして企業主導の科学的農業はいかにして生産様式・思考様式の単一性をもたらし、生物多様性にどのような打撃を与えているのか。途上国の視点から実証的に検証する。
- 農業多様性論
- 2013年04月
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- 日本哲学の多様性
- 2012年12月
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世界に広がりつつある日本哲学と、中国や韓国などの東アジアの哲学、そして西洋哲学とが交差するところに「同化」と「異化」が生じ、それぞれの伝統から新たな知の地平が拓かれるーその可能性を多角的に描き出した意欲的論文集。
- 生物多様性を考える
- 2012年03月
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一般に生物多様性には、種多様性、遺伝的多様性、生態系多様性の三つのカテゴリーが含まれるとされる。本書では、これらの根幹となる「種とは何か」という議論まで踏まえ、生物多様性の諸相を吟味。そのうえでその保全に関わる問題も検討する。
- 共存学:文化・社会の多様性
- 國學院大學研究開発推進センター/古沢広祐
- 弘文堂
- ¥2750
- 2012年03月
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互いの存在を受け入れ、より創造的な関係性を築く「共存学」宣言
地球環境の危機から政治・経済的パワーバランスの流動化、人々の精神性の揺らぎに至るまで混迷を深める現代。未来にむかって多義的存在様式を含み込みながらの持続的発展を可能にする社会を考察する「共存学」の立ち上げを告げる論集。地球の気候変動や生物多様性の崩壊という危機的状況に対して、より広い視野から文化・社会の多様性という将来的課題を提起します。
“森は海の恋人”植林運動で2011国際森林年[フォレストヒーローズ賞]受賞畠山重篤氏の講演も収載。
■古沢広祐
國學院大學経済学部教授、共存学プロジェクトリーダー
地球環境問題に関連して永続可能な発展と社会経済的な転換について、生活様式(ライフスタイル)などの問題も含めて究明。環境NGO、国際協力NGOなどに理事として協力。
共存への旅立ちー本書のねらいと背景ー
◎古沢広祐
第1部 もり・さと・うみ
【講演】森・里・海の絆を結ぶ
◎畠山重篤
森・川・海の聞き書き甲子園
◎渋澤寿一
山・社(もり)・海をつなぐ神の道
◎茂木 栄
第2部 地域・生活・環境
共存社会と「関係性の豊かさ」-3.11大震災におけるみやぎ生協の取組みー
◎西俣先子
都市生活における共存と神社の関わりー東京「大塚まちの灯り」の試みー
◎黒崎浩行
神社からみる共存空間ー消えていく集落にみる足尾町の暮らしー
◎冬月 律
地域の特徴を活かした価値の創出ー上勝町の彩(いろどり)事業ー
◎重村光輝
第3部 近世から現代へ
近世国学思想から見た共存の諸相
◎松本久史
「旧派」「新派」共存の背景ー明治期和歌の伝統継承と革新運動ー
◎宮本誉士
共存の困難さー帝国と植民地、海外神社の経験が紡ぐものー
◎菅 浩二
東アジアの神の杜の信仰と持続保全
◎李 春子
第4部 アジアから世界へ
アジアに広がる華人企業と地域共存の課題ーインドネシアの経験からー
◎河原 亘
グローバル経済における競争と共存ー日本と韓国のFTA政策ー
◎高橋克秀
文化多様性と共存の行方ー欧米の動向をふまえてー
◎ヘィヴンズ・ノルマン
多様性が織りなすグローバルとローカルの世界動向ー共存社会の展望ー
◎古沢広祐
- 多様性とイノベーション
- デヴィッド・スターク/中野勉
- マグロウヒル・エデュケーション
- ¥2750
- 2011年12月
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文化と価値体系の多様化による「ディソナンス(不協和)」が、組織にイノベーションを生む。古典的な「探求」と「認知」から現代のグーグル検索の概念まで、ネットワークを組み換えることにより「創造的な摩擦」を作り出し、知を組織化する「ヘテラルキー型」企業におけるマネジメント。