1976年12月3日、レゲエ・スターにしてジャマイカの英雄ボブ・マーリーが襲撃された。その日は、高まる政治的緊張を鎮めるためのコンサートの2日前であり、総選挙が控えていた。ボブ・マーリーは一命を取り留めるものの、暴力は加速する。国を二分し、やがてアメリカ合衆国をも巻き込んでゆく。襲撃したギャング、裏で操る政治家、CIA工作員、アメリカ人記者、事件を目撃してしまった女性、さらには亡霊まで、70名以上の人物が闘い、血に塗れながら己が見た真実を語る。現実の事件をもとに、語られざる歴史をつむぐ途方もない野心、禍々しくも美しいディテール、多彩に鳴り響く音楽的文体に、世界の文学ファンが狂喜した!ジャマイカ出身の作家では史上初のブッカー賞を受賞した巨篇。
前立腺癌患者をモルモットに?!告発した医師を病院が追放。
若き日のヨーロッパ留学で歴史人口学と不意に出会い、やがて宗門改帳を使った人口動態調査や「勤勉革命」の提唱で世界的に評価されるまでに至った著者が、幼少期からの体験と日本の歴史人口学成立事情を振り返る。戦中の勤労動員、敗戦後の混乱、中東旅行での歴史観の転換、ヨーロッパの先端研究の導入、網野善彦や梅原猛との出会い、時刻表をヒントにしたデータシートの考案など、九〇年間の学問人生を回顧し、人口減少社会の未来を考察する。急逝した碩学の最後のメッセージ。
強い組織文化、競争環境、相対評価、ダイバーシティ、MBO、これらはすべて、「マイナス」の効果が!採用、育成、評価などの常識は、「誤った思い込み」ばかり!学術研究からわかった組織運営の常識と非常識。
ある日を境に、紗雪の身の周りで不審な事故が相次いだ。奇妙に感じた家族からお寺でお祓いするようにすすめられ、お寺に行くことに。しかし、話を聞いた住職は彼女に津々良という拝み屋を紹介するだけだった。仕方がなく拝み屋を頼るために教えられた住所に向かい、そこで着物に身を包んだ男性・津々良と出会う。彼との出会いで紗雪は、少しずつ自分の心の在り方を見つけていくー。
太陽黒点の爆発により磁気嵐に見舞われる地球。その様子を私たちはオーロラとして目にしているが、磁気嵐の規模が大きくなるほど、現代文明に深刻なダメージを与えかねない。歴史上、そんな巨大磁気嵐が実際に発生していたのだとしたら。京都でもオーロラが観測される規模の磁気嵐があったとしたら。1度ならず何度も…。鎌倉時代の歌人、藤原定家が『明月記』に記した「赤気」の記録に導かれ、江戸時代、昭和、飛鳥時代へと続く、時空を超えたオーロラ探索の旅が始まる。
最愛の子ども、両親、親友…東日本大震災で奪われた大切な人に夢でもいいから会いたい。その願いが叶い、亡き人と再会した被災者遺族がいる。彼らはどのような夢を見て、何を想うのか。東北の大学生たちが2016年末から約1年をかけて集めた夢の記録。
運動オンチで外出嫌い!1回の食事は3人分、しかも早食い。そんな著者がいかにして過食をやめられたのか…。
アジャイル開発手法のなかで最もよく使われる手法の1つがスクラムだ。スクラムは、複雑な問題に取り組むためのシンプルなフレームワークであり、シンプルであるがゆえに実践には要所を押さえるスキルが必要になる。本書は、世界中で活躍するスクラム専門家が自らの経験と知見に基づいて執筆したエッセイ集である。スクラム適用の戦略、スクラムで進める上での戦術やパターン、さまざまな職種のコラボレーション、組織への影響などについて幅広い視点で紹介する。日本語版では、日本を中心に活動する実践者による10本の書下ろしを収録。
樹木医である雨宮芙蓉は、心療内科医の朝比奈匡助の依頼で、奇妙な仕事をしていた。それは寄生植物病(通称・ボタニカル病)、つまり植物に寄生される未知の病に罹った人々を診察すること。朝比奈の強引なやり方に呆れつつも、さまざまな植物に寄生された患者たちを治療するために、患者たちの苦悩に向き合い、耳を傾ける芙蓉。しかし、この病には大きな謎が潜んでいたー。
経営者は全権限を持ち、全責任を負う。経営者次第で会社はどうにでもなる。現状維持は悪。変わり続けた組織のリアルストーリー。