教会建築は、度重なるキリシタン弾圧によって破壊され、またその影響を受けたとみられる建築もほとんど現存していない。そこで本書は、それらの失われた教会建築について、海外に散在する宣教師の報告書や書簡、あるいは国内の南蛮屏風や指図などの文献資料等から読み取ることを第一の目的としている。そして第二の目的は、現存あるいは失われた当時の日本建築のなかから、西欧文化の影響の見られる事例を発掘し検証することである。
禅宗思想の影響とともに、室町時代に京都を中心とした寺院に作庭された「枯山水」。白砂と苔と石組の単純な組合わせを山水画に見立て、庭園の美を見出す。
四季折々に慈しまれた名家の庭、町家の空間に凝縮された坪庭。江戸時代から現代まで親しまれ、育まれた非公開の名庭を紹介する。
本書は、平安建都以来1200年の間に造られてきた数多くの庭園、池泉舟遊・回遊庭園、あるいは観賞式庭園、枯山水庭園など、あらゆる庭園様式の中から、現在において花を観賞し楽しめる庭を選び、花のある庭としてまとめた。
近世の宮廷人たちが広大な敷地に池を穿ち船を浮かべ州浜から眺めた庭、大名たちがその贅を尽くした回遊式庭園など全国各地に残る近世の名園を紹介する。
緑滴る築山、滝口から流れる豊かな水、池を巡る石組。室町・桃山時代から現代に至るまで日本人に最も好まれた作庭様式である池泉の名庭を紹介する。
洋の東西を問わず、安らぎと調和がイメージされ、ユートピアの象徴と見なされてきた庭園-。荒野を切り取って成立する庭園に、魂と自然が一体となる至福の場を見、同時に文化の元型的シンボルを透視する。様々な庭の散策によって到達した豊饒な文化論。
歴史的景観権とは何か。市民と研究者による日本初の問いかけ。口絵写真7点、本文図版・写真74点、年表付。
実に巧妙な建築と庭との関係。主庭・中庭・導入庭。どうすれば建築と庭園に一体感が生まれるのか。
1927年の発刊以来、70年にわたり英国でベストセラーを続けている個人庭園のガイド、「イエロー・ブック」がついに日本語版に。ロンドン市内の庭園190カ所、ロンドン郊外の庭園80カ所、加えてロンドンの王立公園11カ所や、フラワー・ショーなども紹介。英国の著名な庭園写真家の写真もふんだんに盛り込まれ、見るだけでも楽しい庭園案内です。