生体は多種多様の化学物質によって構成されており、その生命現象は精細に制御された化学反応の連鎖に基づいている。したがってその反応の異常は多かれ少なかれ生体構成成分の質的または量的変動を伴う。この変化を生化学的手段によって解き明かす学問が病態生化学である。本書は、医学・薬学関連領域で学ぶ人達を対象にまとめたものである。
各病態の生理・生化学的解明とその栄養療法はもとより、臨床上直面する検査データの解析や、病気の進度に応じた栄養補給法の選択など実地の対応に役立つ事項を重点的に解説。“管理栄養士国家試験・試験科目ガイドライン(全国栄養士養成施設協会・日本栄養士会協同作成)”の内容を完全にカバー。栄養士および管理栄養士養成課程のテキストに好適。
体内に起こるいろいろな仕組みを正しく理解することは、健康でそして麗しく老いるためにもたいへん重要なことである。私がこれまで疑問に思った現象や、どうしても知ってもらいたいと思う知識・事柄を最少限にまとめて盛り込んだのが本書である。この本の特徴として、プライマリ・ケアからホスピス、そして死の医学に至るまで、世界的視野からみて学問的常識がどのように流れているかを見通し、それをより多く知識として吸収していただきたいというねらいがある。それに加えて、もちろん基本的な技術や基礎知識も落とさず参考とした。
本書は薬学系の学生を対象とし、そのほか薬学関連分野で仕事に従事される人びとに免疫学の基礎知識を与えることを目的として企画されたものである。免疫学の入門書として、免疫学の基礎から現在の最先端の知識をできるだけ平易に解説するよう配慮した。
この本は、アレルギーにおけるかびに関して最新の科学的知識を集めたものです。この材料をひとつの本にまとめることによって、かびアレルギーの重要性を示し、アレルギー臨床医ばかりでなく、この分野に関心をもつ人達が現在の診断と治療に関する知見を利用できるようにし、そのことが新しい研究と知識への刺激になれば、というのが私達の希望です。
この本は「腎・体液異常」にテーマをしぼって腎疾患、水・電解質代謝異常の管理と治療について、これらの病理の生理的考察をもとに、できるだけ実践的なガイドラインのような内容になるように考えて作られた。
本書は肝臓病学全般にわたって、基礎から臨床までを一貫してまとめ、診療の実際に役立つとともに、将来の研究上のヒントをも与えうるpost graduateのためのテキストブックとして計画された。
皮膚疾患最新の治療’87〜’88が刊行されてから2年を経過した。本書では新たに14項目の疾患を追加した。その中には皮膚科でも重要な疾患となるに違いないAIDSを始めとして、Gianotti病,川崎病,DIC,ツツガムシ病、マンソン裂頭条虫症などの病気がある。本書のもう1つの特徴は疾患ごとに治療に関するトピックスを内外の文献から選んで記述している点である。その中には新しい治療のヒントになるものが少なくない。