考古学と中世史の論客が、日本の歴史学から抜け落ちていた事柄を掬いとり、それぞれの観点から縦横に論じ合う。東国騎馬軍団の活動、雄大なスケールで行われた海の交通、さまざまな物資のダイナミックな交流、知られざる女性たちの活躍…。そして「日本」とはなにか。常識を打ち破ったところに真の日本が立ち現われる。
この実習書は、溶接の基礎的な知識と技能の基礎を学習するための入門書である。アーク溶接の一般的な知識と実技編からなり、付録はアークの関係法令、JIS溶接技能者の検定の受験案内、また演習問題により、溶接に関する知識の向上を目指している。
世界の半分を戦場とし、一千万人の生命が失われた太平洋戦争ー敗者の側にこそ教訓は多く残っているーユニークな視点から分かり易く敗因の究明と分析。大学工学部で教鞭をとるかたわら、シミュレーション戦記の書き手としても知られる著者が世に問う、日本とアメリカ、日本人とアメリカ人を考える話題の書。
なんの約束もなしにこの世に生まれたことが、たよりなくてしかたがないときがある。-大人と子供のはざまの時間。不安と幸福が隣り合わせだった。大人と子供のはざまの時間を切りとる安東みきえ待望の単行本。
気鋭の第一線研究者3人が討論に討論を重ねこの間の蓄積・展開を踏まえ新しい方法や理論をフルにつかって体系的かつ明快に説いた待望久しい「政治過程論」の決定版。
ベストセラー第2弾ー現状を把握し、退潮の流れにある日本という国を食い止め、安定した豊かな国造りをはかる最善究極の方策は、過去の失敗の詳細、冷静な分析、評価にある。日本陸海軍の小失敗を解析し、さまざまな角度から考察をくわえた待望の一冊。日本人とアメリカ人の思考と行動の差異を浮き彫りにする。
マリアとは誰か?聖書のラディカルな読み直しを起点に、神学、古代神話、民間信仰、美術などの関わりを検証しながら、歴史上の一女性が「女神化」してゆく過程とその背景を、スリリングに説き明かす。
電磁場(波)による健康障害に関しては、大きく分けて三つの領域で問題になってきた。ひとつは携帯電話などからの高周波が引き起こしている脳腫瘍などの健康障害、もうひとつは高圧送電線や家庭用電気製品などから漏れ出る低周波の電磁波を慢性的に被曝していると、がんや白血病などになるという問題、そしてコンピュータのVDTから出ている、多様な周波数の電磁波が引き起こしている健康障害、特に異常妊娠・出産の多発である。今や欧米では、電磁場とがんなどの健康障害との関係を疑う人はほとんどいなくなっている。本書は、これらの問題をやさしく解説すると共に、どうやって電磁場から守を守るかを具体的に提案する。
毎日、干満のリズムを繰り返す海。その永遠のリズムの中に生きる生物たちに、“生命の棲み処ー地球”の姿をみた著者。カーソンの原点ともいうべき本書は、海辺のさまざまな環境と生物たちの生態をあますところなく紹介し、伝えてくれる。
はじめて書かれたウミウシ読本。きれいなだけじゃない、「ウミウシ」の気になる話。後鰓類の生物学。
艦船ファン待望の“軍艦のルーツ”を探る艦艇学講座ー水雷艇や駆逐艦の起源をはじめ、「大和」と同じ十八インチ巨砲を搭載したモニターや強襲揚陸艦など各種軍艦の生い立ちから戦歴にいたるまで、図版と写真でビジュアルに伝える。南北戦争の知られざる海戦やスループ・コルベット・フリゲイトの区分も詳解する。
野球少年ワタルが、特訓を決意します。毎朝、早起きして海辺まで走ってゆこう!うち寄せる波をめがけてバットを振ろう!ピンチヒッターでもいいからなんとしても夏の大会にでよう!-と。その純真な少年の心と行動を描く絵本。きめこまかで、鮮やかで、文と絵とが共鳴しあった、さわやかなファンタジー絵本です。
毒矢を吹いたその先にはどんな獲物がいるのか?サラワクの森を舞台に繰り広げられる破壊と略奪の中で、独自の文化を貫くボルネオ最期の狩人たち。失われゆく熱帯雨林と先住民族を追った、渾身のフォト・ルポルタージュ。
東京・多摩川の河原で発見された男の殴殺死体。男は台湾人で来日直後、ある商事会社の営業課長宅を訪ねていたことが判明した。ところがその家の夫婦は行方不明、しかも妻は台湾高砂族の首長の娘だという!すぐさま台湾に飛んだ十津川警部は、意外にも名探偵と名高いミス・キャサリンと遭遇した…。日台を股にかけて推理界の二大名探偵が謎に挑む快作。