理論偏重から実証分析重視へ。そのはざまで苦闘してきた経済学者たちの足跡を追う。
レオン・ワルラス未完の大作。待望の日本語訳。一般均衡理論の創設者が目指した社会理想とは?効率と公正の両立へのゆるぎない信念社会正義実現への情熱がほとばしる。
将来の賃金上昇、女性の競争心の向上、従業員のモチベーションアップ、ダイバーシティへの理解の深化、オリンピックの非金銭的な便益、介護費用の抑制…潜在力を経済学が掘り起こす!
資本主義経済がはらむ矛盾や対立に注目しつつ、豊かで平等な社会の実現をめざす現代の政治経済学。ポスト・ケインズ派やマルクス派をはじめ、主要理論の基礎と現代的展開を平易に解説。
導入から150年になる学校教育システムの構造的特徴を論ずる。日本の教科書無償給与制度はなぜ、どのように成立したのか。比較制度分析の枠組みを援用しつつ、ゲーム理論による理論的な検討と、明治期からの歴史的な分析を通じて、無償給与制度が成り立っていった過程を描き出す。今後の教育システムの行方に示唆を与える。
イノベーションの生みの親シュンペーター。イノベーションとはそもそも何か、どう起こすのかを知ろう。ゼロから何かを思いつく創造は重要ではない。それを、世界中に「スケール」し、届けることー。それこそがイノベーションの本質である。
企業における対応策を実務的な視点も踏まえて解説。サプライチェーン、基幹インフラ役務、先端的重要技術、非公開特許。
私たち人間は普段あまり考えないで行動するようにしています。そして考えないで行動していることに気づいてさえいない。その「無知」を受け容れて、謙虚に人間行動を知ろうとするところから行動経済学の学びは始まります。本書を読みすすめていくと、自分の行動のことも、身のまわりの人の行動も、より深く理解できるようになるはずです。
真面目で親切な普通の人は、これからますます市場価値が上がります。人生後半を前向きに働くための考え方。
台頭するファシズムや共産主義、銀行家資本主義に対抗する「適正な資本主義」とは何か。コモンズ制度経済学の全貌が明らかとなる。
Z世代を中心に、コスパならぬ「タイパ」(時間対効果)の追求が当たり前となった。時短とは異なり、「限られた時間でより多く」「手間をかけずに観た(経験した)状態になりたい」という欲求が特徴で、モノやコンテンツをコミュニケーションの“きっかけ”“手段”ととらえているという。背景にはサブスクの普及、動画のショート化などの環境変化と、「時間を無駄にしたくない」「いますぐ詳しく(=オタクに)なりたい」といった意識の変化がある。もはや純粋に消費を楽しむことはできないのか?一見不合理なタイパ追求の現実を、気鋭の研究者がタイパよく論じる。
人権、環境、経済安全保障。3つの軸で複雑化する規制と経営課題としての戦略的な取組みを解説。企業の現場と規制の実態に精通した執筆陣が基本理念から解き明かす。3つのテーマに関する気鋭の有識者と執筆陣との座談会も収録。