装飾は反復が多いので見る人は積極的に注意を向けようとはしない傾向がある。そのため絵画と違って装飾にこそ秩序の感覚が重要であり、装飾の心理を探り出すことによって、造形のもっとも根本をなす無意識の世界が解明できると、著者は多くの具体例を展開しながら説く。
戦後の新しい「書芸術」の流れがわかる東西美術の交流のドラマ!
本書では、亡命・移住者達によって戦中・戦後何が用意され、戦後の芸術アカデミー改革と芸術大学・学校改革の原点がどのように設定されたのか、戦中・戦後の芸術アカデミー改革に何が遺産として残されたか、この困難な課題に挑戦した。
本書は,筆者の長年の研究から,英米法の契約法・損害賠償法理論に関して論ずる論文,さらにアートと法の関係について,法を出発点とする一般的な視点に加え,逆にアートから法への視点から法を分析する可能性を探る論文を収録する。
表題に掲げる英米法と芸術法の研究は一見して連続性・関連性を有しているとはいいがたいが,英米法における条文に縛られない自由な思考を,現実社会で鋭く対峙する芸術と法を分析する視点に応用する。
第一章 イギリス法における契約解釈法理
第二章 契約書署名者の責任と抗弁
第三章 契約の修正と変更
第四章 損害賠償法の展開
第五章 芸術法の新たな展開
補遺「新リーガルリアリズム対旧リーガルリアリズム──『昔は良かったね』」(スチュアート・マコーレー著〔山口裕博訳〕)
露出か隠蔽か修整か?“古今”日本人美術家たちによる、男性の裸体と股間の表現を巡る葛藤と飽くなき挑戦。“曖昧模っ糊り”の謎を縦横無尽に追求する本邦初、前代未聞の研究書。
アートと書いて“いいわけ”と読む! ロダンから裸のマハまで。土偶から黒田清輝に、街中の銅像まで。斯界のエロフェッショナルとコラムニスト界の巫女が、「芸術だもの」を合言葉に生み出されてきた古今東西のハダカをタネに大談議。そこから浮かび上がるエロとアートの共犯関係に、あなた自身のワイセツ観も一変するーー!? 二人初の共著。カラー図版多数。
江戸の黄表紙、ピクチャレスク、マニエリスム、英国式庭園、辞書、博覧会、百貨店…この「デザインされた混沌」とは何か。
芸術の変貌の哲学的・社会的意味、芸術と自然・身体・メディアとの関わり、芸術解釈の特性、市場・画商・美術館・アカデミーが果たす役割etc.芸術学の今日的射程を測定する。
モダニズムは果たして自明か?そう問うことさえなく、「モダニズムの失効」を説く追従と無恥から、われわれはもう目覚めてもいい頃だ-さらに明晰な地平をめざし近現代の知の複雑多様を耕す、「モダニズムから」の出発。