建築家にして、芸術理論家、そして人文主義者。数学、法学、古典学をもきわめた知の巨人。ルネサンスで最も創造力にあふれた人物の全業績を描く。
先端技術の進化が、芸術家や職人の創造的仕事にいかなる影響を与えているのかを探り、技術が創造をどこまで代替し得るのかを問い直す。歴史的変遷と現代における融合の潮流を整理し、技術・芸術・市場を媒介するプロデューサーの役割に着目しながら、多様な事例と調査を通じて新たな価値創造と求められるスキルを考察する。
序 論 技術と創造の今日的課題
第1章 創造的場の理論と社会的背景
第2章 AI産業の異分野統合と境界横断
第3章 現代アートとAIが共に進む道
第4章 アートにおけるビジネスモデルの再構築
第5章 芸術家と職人ー文脈依存性の検討,伝統とは何か,スキルとは何か
第6章 清酒製造業における人材開発
第7章 クレモナにおけるヴァイオリン職人の人材育成
第8章 AI時代の伝統工芸ー多次元分析が描く消費者の認識構造
第9章 伝統工芸と現代テクノロジーの融合ー技術革新と競争力の強化
終 章 芸術家,職人,プロデューサーの役割
『ユートピアだより』から「イーハトヴ」へ。1896年没したW・モリスの芸術思想は、奇しくもこの年に生まれた宮沢賢治の世界へと引き継がれた。多くの実践的取材、菊池正「賢治聞書」の新資料の発掘、100点を越す写真・図版などで2人の天才を環境芸術の先達と解いた本書は、21世紀「新しい賢治像」の提示である。
藝術には様々な効用がある。それらを企業経営にどのように活用し、応用し、埋め込んでいけばいいのか。その方法論を具体的に説く。
近-現代的理性の性癖となった空間の支配、克服というニーチェ的アポリア-。「あらゆる芸術は彫刻的なものである」というテーゼを軸に、単なる対象として芸術作品を扱うプラトン以来の美学の因習からの脱却を図り、ハイデッガーから発展的に継承した現象学的存在論(『芸術』としての空間-空間としての『芸術』)の犀利な多角的具陳から、芸術観・世界観の新たなる地平を開拓する。
本書は、近代科学批評、現代文明批評を一つの焦点に据えつつ、神話の真理と自然哲学のアクテュアリティを模索しようとするものである。
芸術工学は「間に合う便利や」を創るのでなく、目的意識をもった人材を時間をかけて創るのである。
芸術と経営の接点は、それぞれの教育基礎に回帰し、己の人生観・世界観を探すこと。それを実感する方法は、ドラッカー、グローバル教育、歌舞伎、空港美術館などをテーマにして、当事者意識で、擦り合わせの技芸を磨き、超える力を己の中に培い、そして「“未来の場”づくり」へと自己開発すること。本書は芸術と経営の両分野を繋ぐ見えない糸(価値)を手繰り寄せる一つの試みである。
はみだすチカラ!を校是とする日本大学芸術学部。あらゆるジャンルに才能を輩出している日芸の秘密。各界で地歩を築いているOBたちへのインタビューを中心に、どのような風土から彼らが生み出されたのか?日本を変えていく力になりうる可能性を秘めた底力はどこにあるのか?に迫る。気鋭のロボット学者松井龍哉から元女子アナで現同大特任教授の近藤サト。不肖宮嶋(カメラマン)やらケーシー高峰、宍戸錠、同大初の代議士林幹雄に至るまで多士済々。
この20年を彩ったメディア芸術のベストセレクション作品解説と都内全域に広がるメディア芸術スポット101施設のガイド、マップ付。
絶えず時代を映してきた作品群が一堂に会する大祭典、メディア芸術祭。2016年10月15日から11月16日まで、アーツ千代田3331、ICC、UDX THEATER、国立新美術館他で開催。本書は、文化庁メディア芸術祭20周年企画展「変える力」の公式ガイドブックです。
■各監修者による各年の代表作紹介と、受賞作/審査委員会推薦作品一覧。
[アート部門]関口敦仁(愛知県立芸術大学教授)
[エンターテインメント部門]伊藤ガビン(編集者)
[アニメーション部門]氷川竜介(アニメ特撮研究科)
[マンガ部門]伊藤剛(東京工芸大学教授)
■上映作品、イベントガイド
■部門を代表するクリエイター同士の対談
メディアアート 真鍋大度×山口一郎(サカナクション)
アニメ 押田守×大友克洋
ゲーム 川島陸太×小島秀夫ほか
■歴代審査員によるオススメメディア芸術スポット
クワクボリョウタと巡る秋葉原
本田翼とめぐる最新型ブックカフェ「cafe-LAX」「SUNDAY ISSUE」ほか。
■メディア芸術祭の歩みクロニクル
各年の開催概要、関連イベントの情報をその年々の社会の動向やテクノロジーの進化と合わせて年表形式で紹介。
原田マハ3年ぶり長編アート小説がついに単行本に!
「ワぁ、ゴッホになるッ!」
1924年、画家への憧れを胸に裸一貫で青森から上京した棟方志功。
しかし、絵を教えてくれる師もおらず、画材を買うお金もなく、弱視のせいでモデルの身体の線を捉えられない棟方は、展覧会に出品するも落選し続ける日々。
そんな彼が辿り着いたのが木版画だった。彼の「板画」は革命の引き金となり、世界を変えていくーー。
墨を磨り支え続けた妻チヤの目線から、日本が誇るアーティスト棟方志功を描く。
感涙のアート小説。
ロシアの前衛芸術と共産主義をめぐり、思想家が語る現代史。
十月革命後(一九一七年〜四一年)、ロシア・アヴァンギャルド運動の旗手は、共産主義といかに闘ったか? すなわち、芸術の諸領域(文学、絵画、音楽、演劇、映画……)の創り手たちと国の政治指導者たちが、イデオロギーや多様なイズムとどんな関係を取り結んでいたのかという問題を、トドロフは、その遺著において探究する。
ゴーリキーをはじめ、メイエルホリドやマヤコフスキーからブルガーコフ……ザミャーチンやショスタコーヴィチ、エイゼンシュテインまで! 15人のロシアの前衛芸術家たちの人生とともに「時代精神」を鮮やかに描き出してゆく。
〈本書は、集団肖像と全体主義政権を前にした芸術家の個人肖像という、大きなふたつの部からなる二枚つづきの絵というかたちを取っている。[…]個人肖像のほうは、画家カジミール・マレーヴィチという、ひとりの芸術家の経歴を綿密にたどっている〉(「序文」より)。
ロシアの前衛芸術と共産主義を巡り、思想家が語る現代史。マレーヴィチ伝も白眉な、比類なき文化史。カラー図版10点収録。
序文 革命を前にした創造的芸術家たち 13
第一部 愛から死へ 33
第1章 革命の衝撃 39
ブーニン、言葉の批判 40
一九一七年のブルガーコフ 43
ゴーリキー、〈啓蒙〉の信奉者 44
メイエルホリド、熱狂 49
革命に奉仕するマヤコフスキー 52
自然の力に耳を傾けるブローク 56
パステルナーク、共感と留保 64
ツヴェターエワ、思想よりも人間を 71
第2章 自分の道を選ぶ 77
ピリニャーク、言い逃れをする抵抗者 82
マンデリシターム、匿名のビラ 87
ザミャーチン、最初のディストピア 91
バーベリあるいはありえない嘘 100
ブルガーコフ、悪魔を憐れむ歌 106
一致を求めるパステルナーク 115
第3章 文化的反革命 125
ショスタコーヴィチ──音楽と言葉 127
エイゼンシュテイン、勝った者が負けになる 136
第4章 死亡者名簿 145
第2部 カジミール・マレーヴィチ 159
第1章 革命の陶酔 169
第2章 ユートピアを生きる 177
第3章 アヴァンギャルド芸術家の旅程 185
第4章 芸術それ自体 197
第5章 幻滅の年月 211
第6章 共産主義の批判 221
第7章 逃亡と監禁 229
第8章 絵画への回帰 239
第9章 最後の探求 249
エピローグ 革命後 261
巨匠のナラティヴによって芸術を定義しうる時代が終わったポスト・ヒストリカルな現代に可能な美術評論の原理とは? 芸術の哲学的歴史観を踏まえ、「芸術とはなにか」を探究したダントーの予言的著作ついに邦訳。
緒言 7
謝辞 14
第一章 序論 --モダン、ポストモダン、コンテンポラリー 23
第二章 芸術の終焉のあとの三十年間 51
第三章 巨匠のナラティヴと評論の原理 80
第四章 モダニズムと純粋芸術批判 --クレメント・グリーンバーグの歴史像 109
第五章 美学から美術評論へ 137
第六章 絵画、そして歴史の境界 --純粋なものの消滅 167
第七章 ポップ・アートと過ぎ去った未来 192
第八章 絵画、政治、そしてポスト・ヒストリカルな芸術 218
第九章 モノクローム芸術の歴史博物館 244
第十章 美術館と渇いた大衆 278
第十一章 歴史のさまざまな様相 --可能性と喜劇 303
訳注 345
解説 山田忠彰 348
あとがき 359
索引 I
「半径数キロメートルの中で異文化が凝集し、交錯する過程から多様な混合やオルタナティブが生まれ、その只中で人々が自らの生き方を模索していた」(「あとがきにかえて」より)。不忍池を西湖に擬した漢文脈、お雇い外国人、そして留学生たちの「もう一つの上野」…。芸術の場所性をあらたに描く試み。
はじめに リビング・イン・上野
本書の目的/用語の定義・理論的背景/章構成
第一章 下谷文人ワールド
「勇敢たる新世界」へ/文人の巣窟/詩社を興す/「小西湖」で集う/当世を嘲弄/芸術関係商店の集積/弁天島でデビュー/下谷の地域効果/下谷文人の終焉
第二章 湖心亭ラプソディ
スキャンダルの場/根岸へ転居/医学との出会い/博覧会という「登竜門」/湖心亭で勉強会/大磯を経て京都へ/制度の「登竜門」と「地域効果」の両方を掴んで/下谷撤退と栄光時代の閉幕
第三章 高台異人ヤシキ
蓮の国を訪れて/「ライブ・マシン」として/上野外国人教師館/「加賀屋敷」に住まう/「五番様」/第一外国人教師館/美術界への入り口としての上野/居住地とキャリアとの相関関係
第四章 根岸マッピング
「ニュー・ハイ・シティ」へ/重なり合う根岸の文芸団体/界隈で界隈の地図を制作/郷土史を語り、鉄道に対抗/「根岸」によって自己を再創/「コミュニティ・マッピング」という実践
第五章 谷中リパブリック
「活気あふれる芸術の中心地」へ/芸術運動を推進/ソーシャル・ネットワークづくり/谷中八軒家/上昇する社会的軌跡/私立美術学校や商店の集積/上野という芸術戦場/一九三〇年代以降
第六章 隣国ソジャーン
同文唱和/「小西湖」のタブー化/博物館訪問/近距離で安価な留学先/シノファイルと交流/上野で生活・勉学/文芸団体を設立/文展を訪ねる/二種類のネットワーク
おわりに 流転する都市とともに生きる
芸術の場所性を再考/ビヨンド上野/芸術都市の現在地
あとがきにかえて 芸術都市の原(幻)風景
注/図版一覧
古都が挑んだ「地域の芸術文化環境づくり」が全国のモデルケースに!!
京都芸術センターは統廃合によって閉校となった小学校の校舎を再利用して2000年に 設立。これまで、多くが貸館レベルにとどまっていた自治体運営のホール、ギャラリー に対して、「演劇の稽古場」「舞台装置の制作現場」「ワークショップのスペース提 供」など、芸術の孵化装置としての機能に重点を置いた。これら試みが高く評価され、 2004年には第1回JAFRA(地域創造)アワード受賞。本書では設立から運営に至る官民協働の実態と京都市文化政策の形成プロセスを初めて紹介。巻末には京都芸術センター 設立の根拠となった行政文書や各条例、事業内容・事業評価などの資料も掲載。自治 体文化政策のケーススタディとして充実した内容となっている。
第1部 芸術創造拠点と自治体文化政策
芸術創造と自治体の役割
京都芸術センターの活動と運営システム
京都芸術センター設立における官民協働
芸術創造拠点とヒューマンウエア
文化政策の課題と展望
第2部 京都の芸術文化振興をめぐる多彩な人々
第3部 資料編
砂漠の風土と芸術創造の関連性を探究する──
映画を含む芸術を、和辻哲郎が論じた風土と環境から読み解く
芸術人類学の新たなる試み。
人類の文明は砂漠で成立した。古代エジプト、イスラームの美術、
唐草文様、オリエンタリズム、シュルレアリズム、ランドアート、
アメリカ写真史、ロードムービー、西部劇……
逆らいようのない苛酷な砂漠の環境は、宗教を成立させ、
芸術の創造にも数々の影響を及ぼしてきた。
砂漠のなかで生まれた芸術、砂漠へ挑んだ西洋画家たち、
砂漠を背景に描いた映画やランド・アート、
そして砂漠に影響を受けた日本人作家まで、
「砂漠」を軸に芸術を読み解く画期的研究。
帯文は伊藤俊治氏!
序章 砂漠の環境と芸術の関連性
第1章 砂漠始原の芸術
1 砂漠はどのような場所なのか
2 移動する民族
3 古代エジプト文明と美術
4 イスラーム教の文化と美術
5 砂漠から始まった宗教
6 砂漠の抽象
第2章 ヨーロッパの近代絵画とアメリカの現代美術
1 オリエンタリストが描いた中東
2 想像の風景画 シュルレアリスム
3 ヨーロッパ人と砂漠
4 ジョージア・オキーフの眼差し
5 ビル・ヴィオラの覚醒
6 ランド・アート
7 アメリカの写真芸術
8 砂漠の国のカウンター・カルチャー
第3章 西部劇と砂漠の映画史
1 西部劇とアメリカ
2 マカロニ・ウエスタン
3 荒野を移動する ロバからロケットへ
4 ローカルタウン
5 SF映画とデス・フューチャー
6 西部劇の惑星 スター・ウォーズ
7 砂漠を越えて成立した西部劇 ハリウッドの功績
第4章 砂漠の映画によって表象された人間
はじめに
1 ロードムービー
2 ニコラス・ローグ
3 大地と生命 土から生まれる魂と、砂漠からの生還
4 砂漠と戦争
5 人害の砂漠
6 大地に抵抗する人間の物語
第5章 日本と砂漠
1 極東の砂漠幻想
2 黒澤明と荒れ地
3 奇想の砂漠
4 淨土 照らされた大地
終章 砂漠と創造
1 砂漠芸術の現在
2 風土と思想
3 大陸を移動すること
あとがき この世界を砂漠の環境から思考する
付録
砂漠の所在
砂漠地帯の名称と分布地図
参考資料一覧
志望校攻略に欠かせない大学入試過去問題集「赤本」