言葉はなぜかわるのか。人間活動の所産であることはもちろんだが、巨視的にみれば、自然環境が重要である。なぜなら、気候の変動によって民族移動が起こり、それが言葉の変化をもたらし、ひいては現在の世界の言語分布にいたっているからだ。本書は、地理学の碩学が言語年代学の成果をふまえながら、気候と言語のダイナミックな関連性を一万年の人類史の中で実証するという野心的試みである。
例えば、日本語では「生」の意味として「黒」、韓国語では「青」が用いられる。日本=「目の黒いうち」/韓国=「目が真っ青に生きている」…近くて遠い、日本と韓国。物事の捉え方、生活・文化の違いをことばから探ってみる。
本書では、いかに人間が自由自在に世界を“カット&ペースト”しているか、また自由自在とはいいながら、背後にどれほどしっかりとした規則性があるかということを、人間の最も身近な身体から身の回りの空間、そしてその空間に位置するモノの切り分け方にしぼって、検証した。
小学校での英語教育導入や企業の英語公用語化の動きに代表されるように、国際語としての英語への関心や必要性はますます高まっている。本書は英語を中心とした外国語の学習と使用を題材に、言語心理学にまつわる概念や現象を解説し、二つの言語を使うこと、つまりバイリンガリズムについて考えながら、言語と認知の関係を解き明かす。
はじめに
序 章 バイリンガリズムと現代
1 国際化とバイリンガリズム
2 バイリンガルとは何か
3 本書の目的
第一章 日本と世界の二言語・多言語使用事情
1 多言語化する日本社会
2 二言語・多言語使用の国や地域
3 国際語としての英語
4 日本人の英語能力
第二章 バイリンガリズム、第二言語の認知的メカニズム
1 言語処理の仕組み
2 バイリンガルの言語処理プロセス
3 言語知識はどのように記憶されているのか──メンタル・レキシコンの話
4 バイリンガル・レキシコン・モデル
第三章 一つの言語を使っているとき、もう一つの言語プロセスは停止しているのか
1 バイリンガル・ストループ実験と視線計測実験
2 使っていない言語の制御
第四章 外国語副作用──認知資源の配分と外国語使用
1 認知システムとしての脳と記憶の仕組み
2 認知資源とは
3 L2言語処理と認知資源
4 第二言語の方が合理的な判断ができる?
第五章 脳機能から見たバイリンガルの言語処理
1 「脳の構造と機能」概論
2 脳機能から見る言語
3 FOXP2遺伝子
4 モノリンガルとバイリンガルの脳機能の違い
第六章 なぜ外国語を身につけるのは難しいのか──言語の臨界期と外国語習得
1 言語の臨界期
2 発音の臨界期と赤ちゃんの音声知覚能力の発達
3 母語と外国語の関係─対照分析仮説
第七章 外国語を話すと人が変わる?
1 虹の色は何色か──使う言語によってものの見方が変わる?
2 言語相対論とは──サピア=ウォーフ仮説
3 カテゴリー知覚
4 絶対方位感覚をもつ言語
5 文法的性(ジェンダー)
6 バイリンガルの場合
第八章 バイリンガルは頭がいい?
1 バイリンガルと知的能力
2 バイリンガルの優位性
3 バイリンガルに負の効果はないのか
4 小学校英語はプラスかマイナスか
おわりに
参考文献
外国語教育研究者に贈る知的興奮!バフチンの衝撃!!
第一部 初期論考、エッセイ集
第二部 『ことばと文化』以降の研究と足跡
ボアス以来の人類学、パースからヤコブソンへと展開してきた記号論を融合した社会記号論系言語人類学。「知」が断片と化したこの時代、ことばと社会、文化、歴史の学として体系性と包括性、全体性を求める、その反時代的な営みの可能性を明らかにする。
赤ちゃん語とサル語の百科全書。人間だけしか話さないと思われていた言葉を実はサルも話していることがわかった。
言語人類学の視座から第二言語教育の根幹ともいえる「言語とは何か」「能力とは何か」「学習とは何か」などといった問いに取り組み、それが第二言語教育の研究にいかなる理論的・実践的示唆をもたらし得るのかを明らかにする。
■「序論」より
本書は、第二言語の教育と学習を、コンテクストに根ざした言語使用(language use)という社会的実践として理解する新たな理論的視座──社会記号論系言語人類学を基盤とする「コミュニケーション論」──を提示し、その意義と可能性を示すことによって、第二言語の教育・学習に関する研究の新たな道筋を示すことを目的とするものである。本書の出発点には、近年の日本語教育研究に対する問題意識がある。したがって、本書における議論の多くは、第二言語としての日本語の教育・学習に関する問題を中心に展開されている。しかし、本書のねらいは、日本語という個別言語の教育・学習の問題にとどまるものではない。むしろ、そうした具体的な検討を通して、人が言語を教える/学ぶとはいかなることであるかを再考し、それを適切に理解するための新たな視点を提示することにある。
●各事例ごとに,評価結果の解釈に基づき,どのように支援
を組み立てるかが具体的に記載されている.
●長期指導例が多く,発達の経過や予後を知ることができる.
知的障害
自閉症スペクトラム障害
言語発達障害
読み書き障害
脳性麻痺
言語聴覚士を目指す学生のための新しいテキスト
●音と音声や聴器の構造・機能など聴覚障害を理解するための基礎知識のおさらいから、聴覚障害、聴覚と平衡機能の検査、聴覚補償機器、リハビリテーションなど専門知識まで、最新の知見を含めて解説。
●図表を多用し、初学者が理解し整理できるようわかりやすくまとめたテキスト。
●「学習のねらい」「章の概要」「確認Check!」を収載し、学習ポイントを意識づけできる、全体像を整理できる、学習の定着を確認できる1冊。
●言語聴覚士国家試験出題基準に準拠。
【目次】
第1章 聴覚の生活機能の考え方
第2章 音と音声の基礎知識
第3章 聴覚系の構造と機能
第4章 難聴と併発する症状(耳疾患の症状)
第5章 難聴の種類と原因(聴覚障害)
第6章 聴覚と平衡機能の検査
第7章 聴覚補償機器と支援
第8章 音響環境と補聴援助・情報保障
第9章 小児聴覚障害概論
第10章 小児聴覚障害リハビリテーション
第11章 成人聴覚障害概論
第12章 成人聴覚障害リハビリテーション
第13章 視覚聴覚二重障害
第14章 社会・地域資源の活用と参加
データの分析があらゆる分野で一層求められている昨今において,その分析の拠り所となる統計学の手法を概説し,R言語を使用して例題・練習問題を解きながら学習できるテキスト.
統計学の概要/R入門/基本統計量/計量データのグラフ化(ヒストグラム,箱ひげ図,幹葉図)/計数データのグラフ化(棒グラフ,円グラフ)/クロス集計とグラフ化(モザイク図)/平均値の比較とt検定/平均値の比較と分散分析/割合の比較と二項検定/クロス集計表とχ2検定/相関分析/単回帰分析/重回帰分析/ノンパラメトリック法/総合演習
●本書は,言語聴覚士国家試験出題基準をふまえて編集されたテキストです.
●言語聴覚士を目指す学生が,音声障害を正しく理解し,患者の訓練,指導が行えるよう医師の視点,言語聴覚士の視点,患者の視点に立ってまとめられた最新のテキストです.
第1章 声の特性と機能および調節
第2章 音声障害の発生メカニズムと分類
第3章 音声の検査・評価・診断
第4章 音声障害の治療
第5章 無喉頭音声
第6章 気管切開患者への対応
第7章 音声障害者の社会復帰
●多職種連携がひときわ特徴的な摂食嚥下障害領域において、言語聴覚士に求められる知識をわかりやすくまとめた。
●教育的配慮から、側注では用語の定義や正しい使い方の解説を重視。
●養成校での学修のみならず、臨床に出てからも基本に立ち返ることができる一冊。
【目次】
第1章 摂食嚥下器官の解剖と神経
第2章 摂食嚥下の生理と嚥下モデル
第3章 摂食嚥下の年齢的変化
第4章 摂食嚥下の評価
第5章 摂食嚥下障害
第6章 摂食嚥下障害のリハビリテーション
第7章 疾患や病態に合わせたリハビリテーション
第8章 栄養と栄養管理
第9章 臨床のあり方と留意点
●からだのなかの言語に関係する部位を詳しく解説すると同時に,それ以外の部位についても広くふれ,からだ全体のつくりとはたらきが見渡せるように構成された新テキスト.各章の最後にある確認問題は自習ツールとして活用できる
第1章 からだの構造と機能の基本
第2章 骨格系
第3章 筋 系
第4章 循環器系
第5章 血液と免疫系
第6章 呼吸器系
第7章 消化器系
第8章 泌尿器系
第9章 生殖器系
第10章 内分泌系
第11章 感覚器系
第12章 神経系