この本は、伊田が行ったジェンダー論・ダイバーシティ論の講義録である。15回分の講義であるので全部で15冊となるもののうちの第4回の講義録(上巻)である。
『主流秩序概念を使ったジェンダー論の実践ーーダイバーシティの理解と絡めて』と名付けたこの講義で語ったことと配付レジメの大枠を紹介するものである。
なお、長くなったので第4回講義録は、紙媒体の場合(ペーパーバック、POD)、上巻と下巻の2冊に分けて発行する。
***
この回は、ここまで提起してきた主流秩序という概念がどういう実践的な効果をもたらすのかが分かってくる回になるような講義である。つまり第1回講義で主流秩序という社会や自分の見方の「メガネ」を提供し、第2回、第3回講義で主流秩序とつなげてのジェンダー(秩序)についての基本とダイバーシティ、マジョリティ/マイノリティ、交差性などの理解を深めて、最近の対立を解きほぐすための視点を提供してきた。その上で、今回は主流秩序の視点が生き方における3つ【4つ】の道を考えさせるものであること、主流秩序論の目指すものが何なのか、主流秩序からの離脱とは何か、などを学ぶ。
もう少し具体的には、主流秩序のプラスとマイナス、連立方程式、カツアゲ場面で何ができるか、主流秩序への3つ【4つ】のスタンス、間接介入 、「3つの道」の視点で考えるべき多様な現実、 いざというときに動けるようになるにはどうしたらいいか、非暴力主義、 様々なケースを通じて主流秩序の状況やそれと対抗する営み、政治やメディアにおける主流秩序の状況、魅力的なフェミ、などについて学んでいく。
また学生の様々な体験談や4つの道についての考察例も紹介し、この学びの意味や効果を理解していく。
第4回講義 主流秩序への3つ【4つ】のスタンス(上巻)
目次
4-1 ここまでの話を振り返る
4-2 主流秩序のプラス面とマイナス面および主流秩序論の目指すもの
4-3 主流秩序からの離脱を考える:「3つの道(スタンス)」の提起
4-4 「3つの道」の視点で考えるべき多様な現実
4-4-1 主流秩序への3つのスタンスにかかわる考察
4-4-2 学生が考えた多様な「主流秩序への抵抗」例
4-4-3 様々な題材を「主流秩序への3つのスタンス」の視点で考える
4-5 非暴力主義について学ぶーー暴力的な主流秩序への対抗の一つ
(4-6 以降は下巻)
参考資料
【この回の内容】
今回の第7回の講義は、主流秩序的なものから離れて生きる人々や思想的営みから「脱主流秩序のヒント」を学ぶものである(第8回、9回でもこのテーマあり)。
具体的には、様々な映像からいろいろ学んだり、キム・スヒョンの著作や「群衆心理」を学ぶ、ネルケ,茨木のり子、村上春樹さん、高木顕明、竹中彰元の生き方を学ぶ、などがある。またダイエット・モデル問題(「美の革命」)、LGBTQ、承認欲求問題など絡めて様々な素材から、生きづらさを主流秩序とつなげて考えて行く。そのほとんどがジェンダー秩序も絡まっているので、ジェンダー論でもあることは再度確認しておきたい。
現代において人権論を学ぶ上で、群衆化の問題を避けることはできず、それはトランプ支持者的状況ニヨル「人権自体への攻撃」として世界でいま猛威を振るっている。したがって、トランプ大統領がらみの世界政治における「分断、極右化、人権(DEI)攻撃」の情報にも力を入れている。
本書は、第7回講義録の下巻である。
【目次】
第7回講義 群衆心理と脱主流秩序
下巻目次
7-3 禅僧ネルケ、高木顕明・竹中彰元の生き方と「承認欲求」「自己肯定感」問題
7-3-1 禅僧ネルケさん「ゲームの人生からの離脱」
7-3-2 「仏教の教え」と高木顕明・竹中彰元
7-3-3 自己肯定感と承認欲求
7-4 外見主義(ルッキズム)と「美の革命」
7-5 茨木のり子・村上春樹から学ぶ
7-6 すばらしい作品から学ぶーー「早春スケッチブック」「マイ・ディア・ミスター 私のおじ
さん」など
7-6-1 「早春スケッチブック」
7-6-2「マイ・ディア・ミスター 私のおじさん」
7-6-3 その他、素晴らしい作品から学ぶこと
7-6-4 おすすめの映画の紹介など
7-7 その他、様々な資料から 主流秩序について学ぶーーーこの講義でここまで学んできた
ことを振り返りながら
7-8 第7回の課題と学生の回答例
参考資料
一橋大学リレー講義「ジェンダーから世界を読む」から、
『ジェンダーと「自由」』に続く第三弾!
第二波フェミニズムの理論の成果が、マイノリティの承認(アイデンティティ)を
進める方向に手を貸したときに、たくさんのマイノリティ、あるいはたくさんの「わたし」が
その存在を認めてもらったが、そのかわりに忘れ去られたのが再分配(経済)の問題だった
ーーナンシー・フレイザーが端的に示しているように、フェミニズムの運動は、
女が一種の階級であるかのように下層に置かれていた現実の変革を目指すべく
始まったものの、各種権利が男と同等のものとして与えられたとき、
実のところその権利が市場への消費者としての参入へと変換され、結果として
新自由主義が生みだしたあらたな経済的格差(再分配)の問題を見えなくしている。
私たちは承認と再分配を並び立たない二律背反の問題として捉える発想に
はまりこんでいるのではないだろうか。
はじめに
第一部 承認と再分配の問題とは何か
第一章 承認論とジェンダー論が交叉するところ(藤野 寛)
第二章 フレイザーとバトラーの「再分配/承認」論争(加藤 泰史)
第三章 ポストフェミニズムと日本社会(菊地 夏野)
-- 女子力・婚活・男女共同参画
第四章 〈分配か承認か〉の手前で(岡野 八代)
-- ケアの倫理からの再考
第五章 分配的正義から交換的正義へ(中山 徹)
-- 「我が家の楽園」としてのコミュニズム
第二部 承認、再分配、そして文化
第六章 「貧困との戦い」の行方(越智 博美)
-- 貧困の文化化とアパラチア
第七章 学習社会とポストフェミニズム(河野 真太郎)
-- 『リタの教育』における終わりなき成長
第八章 シングルマザーが夢見るユートピア(町田 みどり)
-- 『時を飛翔する女』における「家族」のオルタナティヴ
第九章 承認の外へ(井上 間従文)
-- 根間智子と仲宗根香織の写真における「問い」としての沖縄
第十章 フランスの地方美術館による作品収蔵と芸術家の様相(小泉 順也)
-- 印象派とポスト印象派を中心に
第三部 イスラームと女性
第十一章 イスラームと女性の地位(鵜飼 哲)
-- まず、知るべきこと
第十二章 現代フランスにおける「スカーフ論争」とは何なのか(森 千香子)
-- レイシズムと女性の身体をめぐって
第十三章 表象=代表 (representation) 、知識人、教育(中井 亜佐子)
--マララ・ユスフザイの国連スピーチを読む
失われた女学生の物語
モダン都市文化が花開く1930年代から、戦時色に覆われる1940年代へ。
恋愛を夢見ながら、高等教育機関への進学や、職業的自立を目指した女学生は、
時代をどのように駆け抜けていったのか。
この本は、伊田が行ったジェンダー論・ダイバーシティ論の講義録である。15回分の講義であるので全部で15冊となるもののうちの第3回の講義録(下巻)である。
なお、長くなったので第3回講義録は、紙媒体の場合(ペーパーバック、POD)、上巻と下巻の2回に分けて発行する。
第3回講義「ジェンダー秩序の理解を深めるーーーー「美の秩序」と「ジェンダーをめぐる諸論点の検討」を中心に」(下巻)
目次
3-3-1 弱者男性論からの「反フェミ」の誤りーー「弱者男性論」や「インセ
ル」問題を考える
3-3-2 弱者による「権利の乱用」問題ーーポリコレやキャンセルカルチャー
の問題も含めて
3-3-3 「女性の安全」の名を利用したトランスジェンダー排除言説状況の
問題
3-3-4 女性運動・フェミニズム攻撃、アファーマティブアクション攻撃、困
難女性支援法攻撃の問題(コラボ問題含む)
3-3-5 異論による対立・分断か、寛容性を持った統一戦線形成か
3-4 様々な資料から見る、ジェンダー、主流秩序の状況
3-5 第3回の課題と学生の応答例
参考資料
はじめに
第一章 男女共学の実施
一 女子教育政策としての男女共学
二 ジェンダー観の継承
三 新制高等学校の発足
第二章 男女共学の見直し論議
一 男女共学の状況
二 風紀問題という視点
三 女子の特性教育という視点
第三章 短期大学の女子教育機関化
一 短期大学の誕生
二 二つの短期大学
三 中堅職業人の養成
四 女子教育機関としての純化
第四章 女子学生批判が意味したもの
一 四年制大学に通う女性たち
二 女子大学無用論
三 女子学生亡国論
第五章 「家庭づくり」をめぐる政策
一 家族への関心
二 「家庭づくり」
おわりに
参考文献
事項索引
人名索引
従来から労働法分野や家族法分野で多く争われ、判断が出されてきたジェンダー法の領域。近年では生殖、戸籍、社会保障、損害賠償における逸失利益といった、様々な場面での裁判例が蓄積されている。主張立証責任という観点からこのような裁判例をみると、女性や性的少数者の側に非常に多くの負担が求められている状況はないか。このような状況が主張立証責任に及ぼす影響やあるべき姿を追求し、新しい権利の生成発展と要件事実との関係をも捉え直す。
はしがき
ジェンダー法と要件事実・講演会 議事録
[講演1]ジェンダー法と基本的権利……池田弘乃
1 性と法
2 3つの訴訟の検討
3 少数者と権利
[講演2]ジェンダー関連訴訟において主張立証活動を行ってきた立場から……寺原真希子
1 はじめに
2 選択的夫婦別姓訴訟の概要
3 「結婚の自由をすべての人に」訴訟(同性婚訴訟)の概要
4 実際の主な主張立証活動
5 立法目的の認定方法について
6 立法事実の評価要素としての国民の意識/社会的承認について
7 不利益性の重大の認定・評価手法について
8 司法の立ち位置について
[講演3]平等・性別・家族ーー自由への制約や、異なる取り扱いへの正当化可能性をめぐって……松田和樹
今日の話の流れ
性別割り当ての行方
婚姻・家族の行方
[コメント1]……三浦徹也
[コメント2]……吉良貴之
[質疑応答]
[閉会の挨拶]
要件事実論・事実認定論関連文献
要件事実論・事実認定論関連文献2025年版……永井洋士・山崎敏彦
要件事実論
事実認定論
この本は、伊田が行ったジェンダー論・ダイバーシティ論の講義録である。 15回分の講義であるので全部で15冊となるもののうちの第2回の講義録である。
『主流秩序概念を使ったジェンダー論の実践ーーダイバーシティの理解と絡めて』と名付けたこの講義で語ったことの大枠を紹介するものである。
第2回講義の内容
性(ジェンダー)とダイバーシティについての入門論ーージェンダーとは? 男女二分法の問題、性の多様性、LGBTQ(性的マイノリティ)、ジェンダー秩序、ダイバーシティ、多数派と少数派、ジェンダー平等へのバッシング
以上について、独自の視点も入れてジェンダーとダイバーシティについての基本を展開する。
第2巻・目次
2-1 主流秩序関係補足
2-2 ジェンダー/ジェンダー秩序とは何かーー性(ジェンダー)についての基本理解
2-2-1 性(ジェンダー)とは?
2-2-2 性の多様なあり方を認識するための様々な概念
2-3 ジェンダー秩序の観点からの多数派と少数派とダイバーシティの理解
2-3-1 ダイバーシティの理解を深める
2-3-2 大坂なおみ選手のBLM主張行為に対する理解
2-4 ジェンダー(秩序)に対する無理解やバッシング関係の情報
2-4-1 右派の政治思想とジェンダー平等・LGBTQの権利との対立
2-4-2 杉田水脈議員の問題
2-4-3 自民党と統一教会問題とジェンダー問題
2-5 様々な資料から見る、ジェンダー秩序、主流秩序の状況ーーとくに同性婚問題
2-6 第2回の課題と学生の感想例
今回の第7回の講義は、主流秩序的なものから離れて生きる人々や思想的営みから「脱主流秩序のヒント」を学ぶものである(第8回、9回でもこのテーマあり)。
具体的には、様々な映像からいろいろ学んだり、キム・スヒョンの著作や「群衆心理」を学ぶ、ネルケ,茨木のり子、村上春樹さん、高木顕明、竹中彰元の生き方を学ぶ、などがある。またダイエット・モデル問題(「美の革命」)、LGBTQ、承認欲求問題など絡めて様々な素材から、生きづらさを主流秩序とつなげて考えて行く。そのほとんどがジェンダー秩序も絡まっているので、ジェンダー論でもあることは再度確認しておきたい。
現代において人権論を学ぶ上で、群衆化の問題を避けることはできず、それはトランプ支持者的状況による「人権自体への攻撃」として世界でいま猛威を振るっている。したがって、トランプ大統領がらみの世界政治における「分断、極右化、人権(DEI)攻撃」の情報にも力を入れている。
本書は印刷用に上下に分割したうちの、第7回講義録の上巻である。
【目次】
第7回講義 群衆心理と脱主流秩序
上巻目次
7-1 今までの学びの振り返りーー「キム・スヒョン」のまとめかたを中心に
7-2 群衆心理と主流秩序ーー「トランプ支持者的意識」の検討含めて
7-2-1 「群衆」の検討ーール・ボンとオルテガ、ゲッペルス
7-2-2 「民主主義」と「選挙」の検討
7-2-3 「トランプ支持者的状況」の検討
7-2-3-1 トランプ支持者的状況
7-2-3-2 トランプ支持者的状況から我々が得るべき教訓
7-2-3-3 共和党大会にみられるトランプ支持者的状況の実態
7-2-3-4 世界に広がる大衆を偽情報で操る政治ーー情報空間とアテンション・エコノミー
7-2-3-5 民主党大会にみられる「トランプ支持者的状況」の逆の意識
7-2-3-6 群衆化する人々の心理
7-2-3-7 表層的なメディアの報道と「対話の試み」
7-2-3-8 大統領選で考えるべきこと
7-2-3-9 トランプによる暗黒時代の開始
7-2-3-10 特にジェンダー(DEI)に関する非科学的バックラッシュについて
7-2-3-11 トランプ時代についての考え方の整理
7-2-4 石丸人気・参政党人気と群衆化
7-2-4-1 石丸現象
7-2-4-2 参政党現象
7-2-5 「群衆にならないためのリベラル・アイロニー」--ローティをてがかりに
7-2-6 ハイデガーの「世人」と「決意性」
7-2-7 群衆になっていいのかーーまとめ
7-3以降は下巻
第5回講義で学ぶ内容は、アドラー心理学とアリストテレスの倫理学とフランクルの考えを使って、主流秩序・ジェンダー秩序、それにとらわれない道のことを深く学ぶことである。
目的論、優越コンプレックス、劣等コンプレックス、課題の分離、承認欲求からの離脱(エンパワメント、レジリエンス)、ギブ&ギブなどの理解、人生の目的に関するフランクルの答え、「態度価値」等を通じて、主流秩序からの離脱のヒント(真のジェンダー平等、多様性)を学ぶ。
世間の変なもの(=主流秩序)に惑わされない、振り回されない力をつけるための一つである。
例年、アドラー心理学を学ぶと面白いというひとが多いが、アドラー心理学と主流秩序の関係をとらえて総合的に理解するのは難しいのだなと感じている。 というのも、主流秩序というような捉え方がまだ身についていなくて、アドラーとのつながりまで理解するのがむつかしいからだが、それでは、アドラーの言うこと自体を適切に理解できないのではないかと思う。アドラーというとアドラーだけを学ぶというのでは全く不十分だと思う。ちゃんと講義を聞いて、今までの話とつなげて理解してほしい。
アリストテレスの議論についても、フランクルについても、本講義では、主流秩序論とつなげて理解することを目指す。すると生き方論として、なかなか参考になることを言っていると理解できる。善く生きるとか、幸福とは何かとか、良い人生とは何かとか、観想的生活とか中庸とか、人生は砂時計とか、人間は2種類しかないとかなどを考える。
また参考映像なども見て学び、劣等コンプレックスだけでなく、自分や周りの人の「優越コンプレックス」「承認欲求ゆえの言動」を見つけて、それが主流秩序への囚われの一側面だと理解してほしい。そうした優越感からくる行動や承認欲求行動が主流秩序を強化・再生産するという可能性が高くなることなども理解してほしい。
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第5回講義 アドラー心理学とアリストテレス倫理学とフランクルーー競争、劣等感からどう離脱するか、どう善く生きるか、人生の生き方の大原則
目次
5-1 ここまでの講義を受けて深めるーーフロムの現代人把握
5-2 アドラー心理学から学ぶ主流秩序
5-3 フランクルから「人生の生き方の大原則」を学ぶーー主流秩序に対してどういうスタンス
をとるかから生まれる価値:「態度価値」
5-4 アリストテレスの倫理学を参考に、「主流秩序と生き方」を考える
5-5 「いざというときに動く」という問題
5-6 様々な資料から主流秩序を考える
5-6-1 アドラー心理学がらみの問題と主流秩序
5-6-2 オリンピック問題・万博問題と主流秩序
5-6-3 「主流秩序と多様性と生き方」を考える様々な事例
5-6-4 中居氏性加害疑惑を端緒とした諸問題についての主流秩序論的検討
5-7 第5回講義の課題と学生の応答例
参考資料
今回は、私のジェンダー論の大事な視点の一つ、シングル単位の理解を、社会民主主義の社会、北欧社会の実態と結び付けて理解する。また、北欧社会と対照的に、日本社会がどうなっているのか、家族単位での新自由主義的なシステムのまま、赤字国債でごまかす政治(経済運営)をしてきたという厳しい現実、不都合な真実(実態)に目を向けたい。日本社会をジェンダー平等、ダイバーシティ社会にするためには、この根本問題に蓋をしないで直視した上で、解決策を考えていかねばならないと提起する。これは病気があるときにはちゃんと検査をして診断し病名を確定し、治療するしかないという話である。
だが日本の政治家・リーダーたち・メディアの現実は、いまこの社会を持続可能でまともなものにしていくための政治的対抗軸(大事な骨太の対抗ビジョン)を示すことができず、「103万円の壁」という無税範囲を広げる方向に変えようとするなど、間違った方向で争うポピュリズム政治になってしまっている。群衆化した人々もそれに煽られて「財務省解体」など間違った要求をしている。重要な「どうすれば根本的な解決に至れるのか」という視点、「社会民主主義と結びついたなシングル単位の観点」が欠如しているのである。
なお、私は「こうしたら今からでも日本の諸問題は解決する」という現実的な案はないと思っている。その事実認識をもたずに、ポピュリズム政治を行い、さらに問題を先送りにしつつ状況をさらに悪化させている状況だと認識せざるを得ない。そういう話をこの回ではしている。
本書は、第6回講義録の下巻で、6-5以降を収録している。
「参考資料」の一部は上巻に掲載している。
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第6回講義 主流秩序からの離脱の展望としての個人単位型の社会民主主義社会ーー北欧と日本の対比
(下巻)
目次
6-5 様々な資料から見る、ジェンダー、主流秩序の状況
6-5-1 日本人中心主義と入管法
6-5-2 その他、主流秩序にかかわる諸問題ーー共同体主義とシングル単位論の関係を
中心に
6-6 第6回の課題と学生の感想例
参考資料
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【この回の内容】
今回の第8回講義も、引き続き、脱・主流秩序の方途を考える材料を提供していく回です。
北欧諸国の例や学問的知見から、ジェンダー平等・ダイバーシティの具体像を知り、自分の生き方や日本の現状も考えます。具体的には、主流秩序論との関係で、スローの視点、アニマルライツ、自己肯定感、結婚、保育、学問の役割、“推し活”、ヘイトスピーチ等の検討を行います。ブルデユーやフーコーをはじめとして様々な学問的概念も参考にして主流秩序論を深く理解していきます。朝鮮人虐殺問題や朝鮮学校差別、「奇妙な果実」等を通じて日本のヘイト問題も深めます。
本書は印刷書籍用に上下に分割したうちの、第8回講義録の下巻である。
第8回講義 北欧諸国の例や学問的知見から、ジェンダー平等・ダイバーシティの具体像を知り、日本との対比や自分の生き方を考える
【下巻】
目次
8-7 様々な事例から主流秩序を学ぶ
8-7-1 主流秩序論は禁欲主義ではない
8-7-2 主流秩序と「美の秩序」
8-7-3 へイトスピーチ関連と主流秩序
8-7-3-1 日本の外国人差別・ヘイトスピーチ関係
8-7-3-2 「奇妙な果実」--米国の黒人差別との闘いの歴史
8-7-4 主流秩序を考えるその他の話題
8-8 第8回の課題・と学生さんの記述例
参考資料
環境問題関係 215
スロー、非所有の生き方 ムヒカ大統領の生き方 225
「SDGs、多様性、寛容」というなら 「ヴィーガン」「アニマルライツ」問題にも理解を示していこう 基本的理解の紹介 240
参考資料 歴史の事実を見ないヘイト傾向ある日本社会 258
【この回の内容】
第9回講義は、講義前半(第1回〜9回)のまとめの回である。
分量が多くなったので、本としては、第9回を2つに分けて、「後半」では、「9-6-6 パレスチナーイスラエル問題の評価との関係で」以降を収録する。
暴力と非暴力の現実を考えるうえで、イスラエルへの西側諸国の態度は、いかに今の日本と世界の主流秩序がゆがんでいるか、ロシアに言っていることと矛盾しているかが示されるであろう。
またこの第9巻「後半」では、ここまでの講義(第1回から9回まで)の感想や、講義全体への感想も多く紹介している。これによって、前半全体が俯瞰されるであろう。
参考資料としては、カタールのWorld Cupを事例としてスポーツと主流秩序(政治)の関係の検討も紹介している。
なお、第9回の講義録が長くなったので、4冊(「9-前半の上巻/下巻」「9-後半の上巻/下巻)に分けて印刷書籍発行する。つまり電子書籍版は2冊、印刷本は4冊になっている。
本書はその第4分冊(9-後半の下巻)である。愛国心やプロパガンダ、ナショナリズム問題のまとめや、この講義を受けて何を考えたかの学生の声を多く紹介している。
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第9回講義 ガタロさんの生き方から学ぶーー主流秩序から自由になるという希望
目次(後半ー下巻)
9-6 煽動される群衆にならないためにーー戦争と非暴力主義、戦争へのプロパガンダ
9-6-7 戦争と愛国心と主流秩序についてのまとめ
9-7 その他、様々な資料から主流秩序とダイバーシティについて考える
9-8 第9回の課題・と学生さんの記述例
9-9 この講義を受けた感想
参考資料
第1巻紹介文
この本は、伊田が行ったジェンダー論・ダイバーシティ論の講義録である。15回分の講義であるので全部で15冊となるもののうちの第1回の講義録である。
『主流秩序概念を使ったジェンダー論の実践ーーダイバーシティの理解と絡めて』と名付けたこの講義で語ったことの大枠を紹介するものである。
通常のジェンダー論の枠を超える挑戦的な試みである。学生の反応・レポート・感想・体験談も豊富に載せているので、この講義の意義・効果が分かってもらえるものと思う。
印刷本は内容修正加筆は難しいが、電子本の方は、順次加筆していく予定である。
目次
第1回講義「どんな講義をするかーー主流秩序概念の説明」
はじめにーーこの講義の“感じ”を示す雑談的な導入の話(および講義録の説明)
1-1 自己紹介とこの講義の全体像
1-1-1 自己紹介とこの講義の導入の話
1-1-2 全15回の講義の目次
1-2 主流秩概念序概念を使ってジェンダーを考える
1-2-1 この講義全体のスタンスと目的
1-2-2 主流秩序とは何か:基本
1-2-3 主流秩序の理解を深めていく
1-3 第1回講義の課題と学生の感想例
参考資料
この講義を終わっての最終感想」から
主流秩序理解の補助のためにーー過去の拙著の一部紹介
第1回講義録・あとがき
全15回の講義の索引
本書は第14回講義録の後半(下巻)です。
*
この第14回講義では、前回まででDVについての基本はおさえたので、関連のことに触れていきます。まわりにデートDV被害者や加害者がいたときにどうするか、相談の乗り方の話は、役立つという声をよく聞きます。また私がしているDV加害者更生プログラムについての簡単な基本を紹介します。今後はここが大事になっていくとおもいます。学生さんとしては、コミュニティ全体が非暴力になっていき、被害者が減ったり安全に生きていけるためにも、加害者も変われるという希望を持ってほしと思います。まちがったことをしたあとの責任をとるということの重要性とすばらしさも知ってほしいと思います。「加害者は変わらない」とネットで見たからそうなんだと思うのはだめです。また世の中には「虐待とDV」がからまった事例がたくさんありますが、いまは十分に連携した対応がとられていません。親子関係ということで虐待は身近な問題です。面会交流、両親親権問論点もあります。その他、主流秩序/ジェンダー秩序、生き方にかかわる諸問題として、自殺の問題、死刑制度、幸せに生きるコツの話、公益通報制度と「通報者」粛清の話も入れました。特に、兵庫県知事選と公益通報の話は、昨今のネットと群衆化、ネットと選挙の問題に絡み、現代のメディア・ネットを通じた誹謗中傷、アテンションエコノミー、デマ、フェイクを信じるなど人権にかかわる重要なところです。組織、社会を変えていくうえでは、主流秩序に負けずに不正を告発することが大事ですが、それをつぶそうとするのが権力者です。これをこわがって主流秩序に従属して沈黙する人が多いので、自分の生き方を考えるうえで重要な現代的問題です。ここは第7回の群衆、トランプ支持者的状況、第9回のプロパガンダや愛国主義にかかわる問題です。
この講義も最終回に近づいているので、この講義全体への、学生の感想、スピリチュアリティに関することも紹介していきます。
*
なお「印刷書籍版」の内容については頻繁に加筆できず固定的ですが、「講義録・電子増補版」(電子書籍専用原稿内容)の方は今後も加筆していく予定です。
第14回講義 (下巻)
目次
14-4-4 その他、主流秩序、生き方にかかわる諸問題
14-4-4-1 主流秩序によって歪む精神
14-4-4-2 死刑制度と修復的正義について考える
14-5 課題と学生の応答
14-6 学生の最終レポートの一部紹介ーー考察例、体験談、講義への感想など
参考資料
伊田論文 面会交流問題、スピリチュアリティ関連など
本書は第14回講義の講義録(印刷書籍)の前半(上巻)です。
*
この第14回講義では、前回まででDVについての基本はおさえたので、関連のことに触れていきます。
相談の乗り方、私がしているDV加害者更生プログラムについての簡単な基本を紹介します
「加害者は変わらない」とネットで見たから「そうなんだ」と思うのはだめです。
また世の中には「虐待とDV」がからまった事例がたくさんありますが、いまは十分に連携した対応がとられていません。親子関係ということで虐待は身近な問題です。面会交流、両親親権問論点もあります。
その他、主流秩序/ジェンダー秩序、生き方にかかわる諸問題として、自殺の問題、死刑制度、幸せに生きるコツの話、公益通報制度と「通報者」粛清の話も入れました。特に、兵庫県知事選と公益通報の話は、昨今のネットと群衆化、ネットと選挙の問題に絡み、現代のメディア・ネットを通じた誹謗中傷、アテンションエコノミー、デマ、フェイクを信じる問題、ポピュリズムとナショナリズムの合体状況など人権にかかわる重要なところです。組織、社会を変えていくうえでは、主流秩序に負けずに不正を告発することが大事ですが、それをつぶそうとするのが権力者です。これをこわがって主流秩序に従属して沈黙する人が多いので、自分の生き方を考えるうえで重要な現代的問題です。ここは第7回の群衆、トランプ支持者的状況、第9回のプロパガンダや愛国主義にかかわる問題です。
この講義も最終回に近づいているので、この講義全体への、学生の感想も紹介していきます。
目次
14-0 すこし、はじめにーーここまでのまとめとQ&A
14-1 相談の乗り方
14-2 加害者更生プログラムの実態と必要性
14-3 虐待とDVの関係、虐待をなくしていくためにどうしたらいいか
14-4 その他、主流秩序/ジェンダー秩序、生き方にかかわる諸問題
14-4-1 自殺の問題について考えておこう
14-4-2 幸せに生きるコツ
14-4-3 公益通報制度と「通報者」粛清ーーポピュリズム政治とネットと主流秩序ーー兵庫県知事の通報者つぶし問題を中心に
14-4-3-1 鹿児島県警の公益通報者つぶし事件
14-4-3-2 兵庫県知事の公益通報者つぶし事件 :主流秩序の観点
から考える
14-4-3-3 兵庫県知事選挙と群衆問題とポピュリズムとネット・SNS問題
14-4-3-4 公益通報制度の改革
SDGs目標のひとつでもあるジェンダー平等の推進と女性の地位向上。政治分野における男女参画の均等をはかる「パリテ法」の成果と課題について、長い歴史をもつフランスの取り組みや各国の事例に学び、日本における女性への社会的処遇の改善をめざす。
第9回講義は、講義前半(1〜9回)のまとめの回です。ガタロさん、坂本さん、豊島ミホさんの生き方、「これは水です」スピーチ、など、主流秩序的なものから離れて生きる人々から「脱・主流秩序」のヒントを学びます。また、メディアのゆがみやその中で抗う人の存在を諸事例から学びます。主権者教育の在り方も主流秩序との関係で考えます。
更に今回力を入れているのは、社会の実態を知って、だまされない個人になるために、「主流秩序・ジェンダー秩序を見抜く目」を持つ学びをします。一例としては、メディア(SNS,生成AIなどによる偽情報)のゆがみを見抜く学びや戦争に動員するプロパガンダ・愛国主義・自衛権正当化論等に騙されない力を身に着けることなどです。それは集団(主流秩序という既存の強者)に自分を溶け込ませずに、個人として思考する自立人間になることでもあり、第7回の『群衆』にならない学びの続き、第5回のアドラーの「嫌われる勇気」を持つ人間の学びの続き、この講座の中心課題である“非暴力主義”の学びの展開でもあります。特に現在大問題となっているロシアのウクライナ侵略、イスラエルのパレスチナ虐殺的行為についてどう考えるべきかを提起します。
なお、講義録が長くなったので、2冊(9-前半、9-後半)に分けて電子書籍発行する。印刷本は「9-前半の上巻/下巻」「9-後半の上巻/下巻」の4冊に分けて発行する。
本書はその第1分冊(9-前半の上巻)である。
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第9回講義 ガタロさんの生き方から学ぶーー主流秩序から自由になるという希望 (講義前半まとめ)--上巻
目次
9-1 第1回〜第9回講義までの全体振りかえり
9-1-1 これまで学んできたこと及び「オメラスから歩み去る人」
9-1-2 いじめられた豊島ミホのリベンジの方法ーー主流秩序との闘いの一例
9-2 メディア問題中心に様々な事例・情報から主流秩序を考える
9-2-1 ジャニーズ問題と主流秩序
9-2-2 「真実の報道」からかけ離れたメディア
9-2-3 メディアと自律性と大衆操作ーー『華氏451度』と「Dappi」事件から学ぶもの
9-2-4 主流秩序に抵抗するメディア
9-3 ガタロさん、坂本さんなどから学ぶ・・主流秩序を気にしない生き方のイメージ
9-4 デイビット・ウォレス『これは水です』がいわんとすること
9-5 主権者教育と主流秩序(戦い方を学ぶことの重要性)
9-6 煽動される群衆にならないためにーー戦争と非暴力主義、戦争へのプロパガンダ
9-6-1 戦争への基本姿勢
9-6-2 平和憲法と戦争ーー戦争の実態
9-6-3 プロパガンダへの注意ーー愛国心とナショナリズム
9-6-3-1国民国家とプロパガンダと愛国心とナショナリズム
9-6-3-2 認識の歪み、選択的共感、二重基準、軍事費と軍備、徴兵制
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以下は、「9-前半ー下巻」等に所収
【この回の内容】
印刷時は2分冊に分けます。本書は第12回講義の上巻です。
今回(第12回講義)は、シングル単位の関係の続きで、むつかしい具体例で「課題の分離」の考えを深めていきます。又ジェンダーとDVの関係も改めてみておきます。
そして今回の講義のメイン料理としては、デートDVの種類の一つとしての«性的DV»について、性的暴力、レイプドラッグ問題なども含めて学んでいきます。具体的項目として、性的同意の理解、性的なDVの様々な実態、性暴力にかかわる最近の法律問題と外国の事例、セックスワークや売買春についての整理、性(セックス・セクシュアリティ)の解放とは何か、ポルノや性の商品化、地下アイドル問題、そして実際の事件(伊藤詩織さん事件、大阪地検事件、滋賀医大事件、中居・フジテレビ事件)、セクハラ、性教育、等を扱っています。
テキストの最後の「コラム」が対応部分です。
なお、性的暴力の動画の視聴や性的暴力の話を聞いて、しんどくなる人がいるかもしれないので、自分の精神的安定を考慮して対応してください。具体的には、動画視聴をやめたり、部屋を出ていくことも「あり」です。
なお印刷書籍の内容は固定的ですが、「講義録・電子増補版」(電子書籍専用原稿内容)の方は今後も加筆していく予定です。
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第12回講義 性にかかわるDVと性暴力関係の学び (12-上巻)
目次
12-1 「課題の分離・実践編ーーー ケースで考えて理解を深める
12-2 ジェンダーとDV
12-3 「性的なデートDV」「性にかかわるDV」---性的同意の大切さ
12-3-1 性的なデートDV
12-3-2 性的同意とシングル単位
12-3-3 性的なDVの様々な実態ーー学生の経験談を中心に
12-4 性暴力にかかわる最近の法律問題(日本の法律改正)、外国事例などの学び
12-4-1 性暴力に対する考えの変化ーー外国の情報も含めて
12-4-2 日本の最近の法律改正
12-5 セックスワーク、売買春について
12-5-1 性(セックス・セクシュアリティ)の解放を考える
12-5-2 セックスワーク
12-5-3 暴力的ポルノから性の商品化を考える
12-5-4 “アイドル”“地下アイドル”という罠
12-6 伊藤詩織さん、大阪地検などの性暴力被害事件について
12-6-1 伊藤詩織さんの性暴力被害事件について
12-6-2 大阪地検、滋賀医大事件について
12-6-3 フジテレビ、性暴力隠蔽・セクハラ容認体質事件
12-7 主流秩序を意識した性教育へ
12-8 セクハラ容認社会から脱却するための提言
12-9 その他 諸情報から学ぶ
12-9-1 自衛隊セクハラ事件をめぐって考える
12-9-2 児童ポルノと表現の自由
12-9-3 その他、DV、性暴力、主流秩序などに関連する諸問題
(上巻はここまで)