異文化の出会いが「庭」を変える
庭園とは単なる景観ではなく、人と自然と文化を結びつける空間である。
二〇世紀のイングリッシュガーデンと日本庭園の歴史的な交錯に注目し、庭園における文化交流・再創造の過程を、女性庭師、女性地主、造園家、庭園著述家のライフヒストリーを通じて多面的に描写。特に庭園に関わる女性たちの実践と交流に焦点をあて、女性と家庭や社会との多様化・複雑化する関係の諸相がどのように表れるのか検討する。
序章 ライフヒストリー/ライフジオグラフィーの視点から庭園史をみる
第I部 二〇世紀初期英国における日本庭園の流行と女性
第1章 二〇世紀初期英国における日本庭園の流行と英国の女性地主の活躍
第2章 イングランドの女性地主エセル・ウェブによる日本庭園造園
第3章 スコットランドの女性地主エラ・クリスティーの日本旅行とコーデン城の日本庭園造園
第4章 英国人女性地主エラ・クリスティーの日本庭園造園を助けた日本人女性半田たき
第II部 英国における女子園芸学校の創立ー「ズボンなんかをはいた、いまどきの女庭師」
第5章 二〇世紀初期英国における女性庭師の誕生と活躍
第6章 日本人園芸家半田たきの学んだ女子園芸学校の同胞たちー女子園芸学校レイディ・ウォリック・カレッジ・スタッドリー校の教職員の視点
第III部 日本庭園との出会いを契機とした英国の庭園潮流と自然の再創造ーロックガーデンとワイルドガーデン
第7章 英国人植物学者レジナルド・ファラーの日本旅行とロックガーデンに魅せられた人生
第8章 ウィリアム・ロビンソンの創造する庭園のなかの野生と異文化ー『ワイルドガーデン』の思想と実践について
第IV部 英国人女性が描いたガーデンとジェンダーー公式戦争画家エブリン・ダンバーと庭園著述家マージェリー・フィッシュ
第9章 英国人女性画家エブリン・ダンバーの描いた戦時のガーデニングとジェンダーをめぐる文化地理学
第10章 庭園著述家マージェリー・フィッシュの語りからみるホームとジェンダーをめぐる文化地理学
終章 二〇世紀英国における「イングリッシュガーデン」の創造
あとがき
参考文献
索引
米国で初めて出版された『女性とジェンダーの心理学ハンドブック』を完訳。ジェンダーの視点から心理学の歴史,研究方法論,発達心理学,社会心理学,臨床心理学など幅広い領域を体系的に検証する。米国内外の研究がまとめられ,伝統的な実験〜ポストモダン分析までのさまざまなアプローチを紹介する。
“ことばを使う行為”を通して、私たちはどのような女/男であろうとしているのか。“ことば…”はジェンダーの権力関係にどう左右されるのか/どう変革しているのか。ジェンダーに関するイメージ・規範・カテゴリーは“ことば…”によってどのように作り上げられ正当化され普及しているのか?研究史と最新の成果。
ジェンダー問題は身近な課題であるとともに,現代社会を生きるうえで不可欠な諸問題と深くかかわりをもっている。ジェンダーを,生物学的性差との関連で位置づけ,歴史の変化や文化との関連について考察する。そして,性差別,性暴力,労働,家族,教育といった現代社会をめぐる諸問題を,ジェンダーという視点から考察する。「女らしさ」というジェンダーの縛りやそれが抱えてきた課題,また男性性の危機や男性学,男性運動などにも言及している。国際社会の動きを見据えつつ,日本社会におけるジェンダー政策の可能性を探る。
1.ジェンダーと社会学の視点 2.生物学的性差とジェンダー 3.文化の中のジェンダー 4.歴史の中のジェンダー 5.性差別とジェンダー 6.性暴力とジェンダー 7.「女らしさ」という課題 8.「男らしさ」のゆくえ 9.労働とジェンダー 10.家族の中のジェンダー 11.教育とジェンダー 12.スポーツとジェンダー 13.セクシュアリティとジェンダー 14.国際社会とジェンダー 15.ジェンダー政策のゆくえ
分析と証言の両面から新聞社の実態に迫るフェニミズムのフロンティア。
◆実務と研究を架橋し、新たな共生社会を拓く【ジェンダー法学】の専門誌ー第12号も重要テーマを広く考察◆
第12号の特集1「生殖補助医療のあり方と当事者・医療者の声」は、生命倫理、家族社会学の研究者、当事者・医療機関関係者による論稿、特集2「LGBTQの権利保障をめぐる法整備の現状と課題」は、性別自己決定法の国際的進展や最新の動向を紹介。力のこもった論説(浅倉、石田)と「立法・司法・行政の新動向」(上水流)も掲載。
東南アジア諸国では、高等教育段階において女性が優位となるリバース・ジェンダー・ギャップ現象が進行している。「女性の高学歴化の光と影」「男子はどこへ問題」「ジェンダー二元論を懐疑し、超える」といったテーマを軸に、この新しい現象の現状やその背景要因の解明を試みる。
日本の軍事組織・自衛隊及び防衛大学校をめぐるジェンダー・イデオロギー研究。米軍における膨大な先行研究を取り込み、自衛隊のジェンダー政策と自衛官募集ポスターの表象の変遷を追い、自衛隊及び防衛大学校のフィールド・ワークを行うことで、自衛隊が、男性を範型とし、性別関与的に組織を構造化してきたプロセスを解明する。はたして、軍隊への男女共同参画は、究極の男女平等のゴールなのか?フェミニズム最大のタブーに挑戦する本格派社会学者の登場。
ジェンダー二元論の規範の中で、“女”や“男”の身体はどのように生き、抵抗してきただろうか。生物学的宿命論もバトラー流の幻想論も拒否して“女”の身体にこだわる。
〈女性作家たちの生涯から読み解く〉
少女だけでなく、大人の読者も魅了してやまない三人の少女小説作家──オルコット、バーネット、モンゴメリ。
栄光に包まれた彼女たちの道のりは、決して平坦なものではなかった。
彼女たちが闘ったジェンダーの壁を、その作品と生涯から読み解く。
■はじめに
■第1章 『若草物語』
反抗の叫び──ルイザ・メイ・オルコット
■第2章 『小公子』『小公女』から『秘密の花園』へ
野ブドウを摘んだ少女──フランシス・ホジソン・バーネット
■第3章 「アン」と「エミリー」
光と闇のはざまで──ルーシー・モード・モンゴメリ
■註
■おわりに
■作家たちが生きた時代
■略年表
■主な参考図書
クレヨンが主人公の多様性を理解する絵本、中高生から出た疑問にQ&Aで答える本、LGBTの友だちを理解できるマンガの4冊セット。知識先行の学習ではなく、性の多様性や「らしさ」について考えるための入門シリーズです。
LGBTなんでも聞いてみよう 中・高生が知りたいホントのところ
レッド あかくてあおいクレヨンのはなし
知ってる?LGBTの友だち マンガ レインボーKids
知ってる?ジェンダー・セクシュアリティ マンガ カラフルKids
日本近世におけるジェンダーの特質とは何か。農村の「家」経営体に焦点をあて、家族労働をジェンダーの視点から分析。さらに女性と衣料生産や、百姓身分とジェンダーの関係性にも論及する。また、幕藩制国家の政治と権力の問題を、領主階級の女性たちの土地所有の変化や、一橋徳川家の「女中のゆくえ」にみる近世的ジェンダーの変容から探り出す。
第一部=日本近世農村の「家」経営体とジェンダー/第一章=日本近世農村の「家」経営体とジェンダー(ジェンダーに関する知をめぐって/水平的ジェンダーの存在/「家」経営体Aの変質とジェンダー/「家」経営体Bとジェンダー垂直化)以下細目略/第二章=日本近世農村の「家」経営体における労働とジェンダー/第三章=近世後期農村の「家」経営体におけるジェンダー分業/第四章=日本近世農村の「家」経営体における労働心性とジェンダー/第五章=日本近世の衣料生産とジェンダー言説/第六章=日本近世の百姓身分とジェンダー/第七章=近世村落とジェンダー・ヒエラルヒー/第二部=幕藩制国家システムとジェンダー/第一章=幕藩制成立期の家と女性知行/第二章=幕藩制国家の政治構造と女性/第三章=幕藩制国家崩壊と女中たち
変化の直中にあるアボリジニ社会。その歴史的背景や社会的実践のあり方を、しなやかで力強い生き方を見せる女性たちに着目して描き出す民族誌。男女の関係や平等のあり方は決してひとつではないことを示し、人類学的方法のオルターナティブを提案する。