三陸復興国立公園の活かし方、生態適応の課題、地域資源経営、海と田んぼからのグリーン復興プロジェクトなど、創造的復興を目指した提言を展開する。
企業不祥事の多発や国境を越えたグローバルな競争激化を背景として巨大株式会社の経営者に対する牽制・チェック機能の強化と企業経営のあり方そのものがコーポレート・ガバナンスで問われている。1980年代以降の世界的規模での機関投資家の台頭と共に「株主価値極大化」を指導原理とするアングロサクソン・モデルの効率性・有効性が声高に喧伝されてきたが、金融・経済危機の深刻化と共にその矛盾も明らかとなっている。本書はコーポレート・ガバナンスに係わる主要テーマに考察を加えるとともに、国際比較を通して各国固有の多様なガバナンスの存在を明らかにする。
「東洋のマンチェスター」「商都」と呼ばれた近代大阪の発展プロセスについて、機械工業、輸出雑貨工業、公設試験研究機関の視角から稠密に探究する圧倒的労作。諸産業の集積と多様性を育みつつ発展する姿をとらえ、産業集積、製造問屋、公設試験研究機関の果たした役割を解明する。
いまや、世の中は「複製の時代で」ある。インターネットやデジタル機器の進歩と普及が、いまのこの時代を大きく動かしていることをみても、それは実感できだろう。そもそも、地球上で複製を始めたのは生物である。ならば、その複製を中心に、生物の進化、社会の構造の謎に迫ってみてはどうだろうか。「複製」というキーワードでこの世界を見渡してみると、あらゆるところに共通性と多様性創出の同じ原則が働いていることがわかる。その原則をあぶり出すことで、世界の、そして人間のありようを捉えなおすことができるかもしれない。
赤字転落した東証1部上場老舗商社をわずか3年で経常利益100億企業へ導いた事業再建のプロフェッショナルが教える企業救済の道。
自然科学の進歩によって、素粒子の世界から宇宙の未来までの時空間が、知識の網によってすきまなく覆い尽くされようとしている。本書では、諸科学が紡ぎ出した糸で編んだ継ぎ目のない網としての現代科学の成果を、わかりやすく俯瞰。練習問題や基本的な用語の解説を含んだ、大学の教科書としても、また一般の読み物としても有益な科学のハンドブック。
20世紀末から取り組まれてきたEU加盟国における、ユーロー危機への対応をふくむ福祉レジーム改革の動向を鳥瞰する。各国の雇用政策(フレキシキュリティおよび活性化)と社会的保護・包摂政策の動向、ならびに両政策の交錯のあり方に焦点をあてる。そして、EUの改革が日本の社会保障体制にあたえた影響を論じる。
“生き物”とは何だろう?分離、合体、共生、超個体ー生き物たちの生き残りをかけた究極の知恵と技。からだの中の“生態系”にみる“ふれあい”と営み。
各地に古くから根づいている音楽を“共に育てる”参加型、未来志向のあり方を子どもたちに引き継ぐにはー地元の方々との交流や授業実践を重ねる中で生まれた本。
世界の様々な経済システムを、独創的・統一的視点から分析した「新しい比較経済学」。経済システム論と開発経済学の接合を通じて、多種多様な国民経済の共存と進化に向けた理論的分析枠組みを提示し、経済システム上および政策的領域の諸問題に対するその有効性と応用性を実証する。