100年前アメリカの小さな町で生まれた最初の電話帳は、たった1枚の紙片だった。それが年間6000種類、10億冊発行の巨大な出版産業となり、いままた電子化をすすめるニューメディアのリーダーになりつつある。誤植がもたらす裁判騒動、最初のページにのるための社名の変更など電話帳の歩んできた歴史をエピソードを交えて綴りながら、どの家庭にも備えてある電話帳のデータベースとしての埋もれた効用を掘りおこすユニークな本。
本書は、ドイツ・ラインガウ地方のブドウ地方のブドウ商人の家に生れ、後にロンドンでブドウ酒関係専門の一流弁護士となった著者が、ドイツ・オーストリア・フランス・イタリアなどワイン産地の本場で行われてきた不正行為を暴露したものである。
「男」が、飛び降りた。目撃者が駆けつけてみると、そこには「女」の死体が転がっていた。続いて起こる第2の殺人。被害者は死の直前に「オンナは逆から、オトコは反対へ、赤いシルシには裏がある」と謎の言葉を残した。全編にちりばめられた仕掛けと伏線。稀有の言語感覚を有する新人、新本格推理デビュー作。
1940年から1990年まで、1300余点の求人広告が語る日本の半世紀。古今東西の求人広告の名作・傑作・珍作に年表とデータも加え、求人広告のおもしろさが多角的に把める充実した内容。
江国香織の処女作品集。
江戸の熱い息づかい。“浮世絵は芸術である”そんなベールをはがしてみると、メディアや娯楽として江戸人の生活をささえていた、フレッシュな庶民のエネルギーが見えてくる。
漢字のもつ潜在力と可能性を探る。漢字はIQを高め、知的水準を上げる。「21世紀の国際文字は漢字」と大胆に予言する最新漢字論。
はじめてリリコさんのうちに遊びにいったとき、リリコさんのうちの中は雪がつもっていた。びっくりした。だって9月の、晴れた日曜日だったから。「この部屋の中、思いが充満してしまって…何ていうのかしら。気持の密度が濃くなりすぎて、ちょっと心に思うとそれがでてきちゃうのよ、しんきろうみたいに」。子どもから大人まで、今を生きる人々に贈る感動的なファンタジー絵本。
江戸・東京・文学ゆかりの90余。文学作品と文学者をめぐる世相人情を紹介。地図・交通機関・所要時間・利用案内など付。
緊急提言。マスコミ権力に警告を発し、国家レベルのユートピア論を展開。
高度成長期の日本企業のシンボル・キャラクター(コマーシャル・キャラクター)は、子どもたちのアイドルだった。今や30〜40代の大人になった彼らにとってその愛しのキャラクター人形たちは、懐かしの宝物(アイテム)となった。10代〜20代の人達にも、懐かしさと新しさがミックスしたキッチュな人形として注目を集めている各キャラクターをオールカラーで紹介し、歴史、背景、現状などに触れたコメントを付し、キャラクターの愛らしさを懐かしむと共に高度成長期に日本を今一度振り返ってみる。
テレビCFに新風をもたらした画期的コマーシャル誕生まで。制作現場の現役クリエイターが描く書下ろしドキュメント・ノベル。「二十の赤い薔薇」著名俳優・タレント・文化人らがボランティア出演した公共CF《ストップエイズキャンペーン》の制作からオンエアーまで。「一枚の写真」フィルムメーカーの企業CF。ケネディーとクリントンが握手をしていた劇的瞬間の写真を使い、現職の米大統領がコマーシャルに登場して話題を呼んだ、作品が出来上がるまで。「小津の徳利」小津安二郎のフィルムを使ったJRのCF。小津安二郎の名画フィルムを挿入し、変わらない風景、鎌倉を詩情豊かに描き出し、映画青年達を感動させたコマーシャル・フィルムが作られるまで。
本書ではまず初めに、求人・求職の例文をあげ、それに関連して必要な自己アピール、推薦状、人物評価の手紙を載せた。次に大学の先生や院生にとって重要な論文提出や審査関係の手紙を紹介した。実際の手紙を例としてあげたのみならず、注意すべき語句は「注釈」として説明した。また英文の手紙だけでは無味乾燥で、利用価値も減るので、すべての手紙に日本語訳をつけた。
性格、知性は遺伝する?ハエと人間は親戚なのか?生命誕生の感動と神秘に触れながら、地球生命の起源に鋭く迫るニューエンターテイメント。1996年ベスト・アカデミック・ブックス賞受賞。
絵本を愛するあなたへ。やさしい心の思い出は、いつも絵本と一緒にある。MOEの好評連載「てのひらエッセイ」が単行本になりました。五味太郎氏、山本容子氏との対談も収録。絵本への愛と願いにあふれる一冊。
赤裸に記された184日。ドキュメントを超えて表現された、闘病の「現実」と心情のすべて。江国滋が遺した545句。