「オープンダイアローグ(OD)」を日々の実践に活かしている人たちがいます。フィンランドで生まれたODをそのまま日本に持ち込むことはなかなかできませんが,その哲学と方法の一端を利用することは十分可能です。しかし気をつけねばならない落とし穴はないものでしょうか? そうした一歩先を行く実践者たちのODと,ODに似ている日本の実践をその第一人者たちにまとめてもらいました。日本の精神医療を代表する豪華な執筆陣。
特集:オープンダイアローグの実践(野村直樹・斎藤 環 編)
はじめに──「開かれた対話」の世界へようこそ ■ (名古屋市立大学)野村直樹
オープンダイアローグ:日本で実践可能か?──ACT-Jにおける対話的臨床実践の試み ■ (リカバリーサポートセンターACTIPS/訪問看護ステーションACT-J)下平美智代
オープンダイアローグを日々の実践に落とし込むために──Need-Adapted Approach ■ (みどりの杜クリニック)森川すいめい
オープンダイアローグという会話のつぼ ■ (Nagoya Connect & Share)白木孝二
オープンダイアローグを殺さないための二様のリフレクティング ■ (広島国際大学)矢原隆行
オープンダイアローグをACTに取り入れる ■ (たかぎクリニック)高木俊介
心理職はなぜオープンダイアローグを避けるのか? ■ (原宿カウンセリングセンター)信田さよ子
オープンダイアローグ,どこまでやれるのか ■ (首都大学東京/神戸労災病院)長沼葉月・植村太郎
「患者カルテ」を使ったオープンダイアローグ──精神科看護の専門性をめぐって ■ (日本赤十字豊田看護大学)坪之内千鶴
オープンダイアローグ・パターンをつくる──実践の支援と教育・組織分野への応用に向けて ■ (慶應義塾大学)井庭 崇
ビジネスにおけるオープンダイアローグ ■ (大阪ガス エネルギー・文化研究所)鈴木 隆
しつけか虐待か──協働するナラティヴあるいはオープンダイアローグの可能性とは ■ (名古屋市立大学)門間晶子
沈黙と言葉──西アフリカの小児科病棟におけるすれ違いとオープンダイアローグへの考察 ■ (国際協力機構)井田暁子
自殺希少地域のコミュニティ特性に見出した,オープンダイアローグとの共通点 ■ (和歌山県立医科大学)岡 檀
オープンダイアローグと精神科文化 ■ (山梨学院大学)竹端 寛
ソーシャルネットワークの復権 ■ (東京学芸大学)野口裕二
走りながら考える──あとがきに代えて ■ (筑波大学)斎藤 環
子供を元気にする。親も元気になるプレジデントファミリー2017春号
「小・中・高・大」読めば進路が見つかる
わが子の受験大激変!
PART1 変わる進路編
苦手克服より「強み」を伸ばせ!
小・中・高、大学、留学。
新入試時代に輝く子が育つ「進路MAP」
途上国で連続起業、海外バレエ団でプリンシパル
あえて公立、習い事に没頭できる通信制……
型破りの個性が育った学校選び
政治家、発明家、ロボット博士……賢い親に聞きました
ますます家庭環境が勝負!
生き抜く力を育てる「進路大作戦」
PART2 学校選び編
親の時代にはなかった新しい学校が評判です
国際、先端科学、総合……「一芸」公立高校が続々!
改革に成功した大学は何が違うのか
国際化、専門性+α、
新時代の注目大学
企業とコラボ、東大教授ともメル友に
いまどき高校生の「超充実」ライフ
PART3 グローバル編
ドイツ、フランス、フィンランド
大使館員が語る わが子に身に付けさせたい「3つの力」
AmazonもGoogleもFacebookも創業者は同じ教育です
世界を動かす人になる! 驚きの「モンテッソーリ教育」
偏差値を超えた「学校選びの新しい指標」となるか
なぜ東大が39位なの? 「世界大学ランキング」の正しい見方
【第2特集】
「好き」を究めた子供たちの凄い才能を一挙紹介。親の子育てコメント付き
未来を変える 天才・奇才大集合
カリスマ教師・向山洋一先生、教えて!
小学生のうちに家庭でやっておくべきことは何ですか?
教育ルポ◎気づいたら小4の娘が英語でメールできるように!
「家に帰ると外国からのお客さん」ホストファミリー体験記
ママ・パパ書店員さん、バイヤーさんに聞く!
春から始める 「算数」「国語」市販ドリルの選び方
世界レベルの国際派、理数派の「学びの場」を発見!
スーパーサマースクールで彼らは何を学ぶのか?
▼まだまだある 一生モノの力になるスーパーサマースクール
ほか
Brexit(英国のEU離脱)、トランプ米大統領就任、保護主義、益々、先の読めないグローバル社会で、何を学ぶべきか!
社会のためにアカデミズムを動員しようとする動きが、2006年頃から本格化してきた。2015年7月に東京工業大学で開催されたシンポジウム「日本の学術政策における「イノベーション」の拡大:その深層を考える」を基点に、歴史、哲学、経済、社会学等の視点からイノベーション政策について議論する。小特集は「中山茂追悼」。
《特集=イノベーション政策とアカデミズム》
イノベーション政策とアカデミズムの特集に寄せて(中島秀人)
特集にあたってーアカデミズムの主体性のゆくえ(夏目賢一,綾部広則)
高等教育の大衆化と科学研究(潮木守一)
イノベーションの時代における科学コミュニティと多様な関係者をつなぐ場としてのサイエンストークス(小山田和仁)
1950-60年代日本における産学協同の推進と批判(夏目賢一)
科学技術イノベーション政策の誕生とその背景(小林信一)
「科学技術イノベーション」の思想と政策(後藤邦夫)
イノベーション再考(西村吉雄)
モード論の再検討(勝屋信昭)
文部科学省の本分,大学の本分ー政策立案現場にある背景思想と一意見(宮野公樹)
科学技術イノベーションに対する研究者のセルフ・テクノロジーアセスメントー九州大学におけるSTSステートメントの試み(小林俊哉)
《小特集=中山茂追悼》
中山茂における科学史研究の方法論的特質(後藤邦夫)
中山茂の高等教育論をめぐって(塚原修一)
科学技術立国史観と中山茂(吉岡斉)
《論文》
法科学における異分野間協働ー異種混合性への批判と標準化(鈴木舞)
サイエンティフィック・イラストレーションの制作プロセスと制作者の視点ーイラストレーターと脳科学研究者による協働制作のケーススタディ(有賀雅奈,田代学)
《短報》
心臓移植を「文化触変」で分析する試み(小久保亜早子)
《書評》
杉山滋郎『中谷宇吉郎 人の役に立つ研究をせよ』(三上直之)
学会の活動
投稿規定
執筆要領
英語教育と関連分野の最新情報提供の専門誌■第1特集 生徒の思考力を刺激する 「発問」テクニック
知っておきたいキホンの発問テクニック…田中武夫/論説文リーディング教材での思考力を刺激する発問…卯城祐司/ライティング活動で生徒の思考力を働かせる発問…長沼君主/生徒の「書く」力を引き出す発問…山本由貴/高校生の思考・主体性を引き出す発問…前田由紀恵/小学校の英語で無理なくできる発問…泉 惠美子/授業をアクティブ・ラーニング型にする発問…山本崇雄/海外の教科書はどのように「発問」を扱っているか…JACETバイリンガリズム研究会
■第2特集 まずは「中学英語」の定着を
なぜ基礎基本の定着は難しいのか…金谷憲/埼玉県立熊谷女子高校での中学校復習活動「コアラ(コア・ラーニング)」…本多綾子/高校生に、中学英語はどれくらい定着しているか?:Sherpa基礎定着調査の結果…鈴木祐一
【連載】
生徒・先生同士のつながりを育む 若手教師のためのSmall Tips…田村岳充/小学校英語で知っておきたい第二言語習得理論のキソ知識…鈴木渉,尾形英亮/授業に活かしたい 発達障害者の声…難波寿和/ネイティブ英語話者の大疑問! この日本語、ヘンですか?…高嶋幸太/Bringing culture into the language classroom…Joseph Shaules/国際英語から見えてくるもの…吉川 寛/授業に活かせる基礎英語講座…山本ゆうじ,佐藤誠司,柴原智幸,柴原早苗,丸山孝男/授業を見直す プログラム評価入門…渡邊有樹子/東京大学マナビラボ発 アクティブ・ラーニングを深めるマナビの理論…山辺恵理子/食から見るイスラム…八木久美子/建国150周年 カナダ・6つの州の物語…平間俊行
【リレー連載】
英語教育時評…三木陽介/阿野先生・太田先生のにっぽん全国 教室おじゃまします!…阿野幸一,太田 洋/先輩教えて ここが知りたい指導のコツ…出井幸恵,宮崎貴弘/小学校英語の活動を深めるアイディア+α…狩野晶子,幡井理恵/授業改善「私はこうする」…ELEC同友会,岩瀬俊介/国際英語から見えてくるもの…西尾由里/東京外国語大学CEFR-J×27言語プロジェクト発もっと知りたい!世界のことば:アラビア語…成田節/英語教育研究最前線…渡辺敦子/海外新刊書紹介…横田秀樹/和文英訳演習室…磐崎弘貞,Jim Elwood/私の本棚…平石界/New Books&DVDs…臼倉美里
ボトムアップ指導では、選手が主役です。選手主導の組織づくりでチーム運営を実行していきます。そのスタイルは企業の組織づくりにも通じるはずです。社員一人ひとりの主体性を育てたり、リーダー的思考を持たせることによって、強い信頼と絆で結ばれた組織が生まれるでしょう。伸びるチームは必ずやる!「育つ」組織づくり34の法則。
知識や技能だけで数学的な問題は解決できない。知識や技能のもとにあって、それらを生かし、行動を方向づけていく原動力、数学的な考え方及び数学的な態度の育成こそが重要である。膨大な具体例の累積に立脚する確かな理論。第1巻では、数学的な考え方の歴史的、理論的面を研究し、その望ましい実践事例を示した。
我々の宇宙は沢山ある宇宙の1つだという見方が注目を集めています。
今号はマルチバース(多宇宙)についての新たな見方について特集しました。
不気味さを増す北朝鮮のミサイルの性能がどこまで向上しているのか,緊急報告します。
夏休みの情報満載の特別企画,別冊付録「親と子の科学の冒険」がつきます。
【目次】
特集:マルチバースと多世界
マルチバースと多世界 インフレーション理論と量子力学のつながり
提唱者野村博士に聞く今なぜマルチバースか
「インフレーション理論に異議」に物理学者33人が大反論
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
脅威増す北朝鮮の弾道ミサイル
ALSに新たな手がかり アンチセンス医薬の可能性
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
迫る! 北米横断日食
向こう1000年の日食
消えたグリーンランドのバイキング
ホモ・ナレディ「ネオ」の姿
トウモロコシを守れ ネクイハムシとの戦い
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フロントランナー挑む
共創を科学する異能 最良の人のつながり研究 三輪敬之(早稲田大学)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
主要記事の「ダイジェスト」
→目次の前に掲載しています。
ここを読めば主要記事の概要が手短かにわかります。
各記事の冒頭に掲載している囲み「KEY CONCEPTS」も合わせてご覧いただくと,
さらに記事のポイントが把握できるようになっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サイエンス考古学
物性科学/役立たない考案/消防車/ナポレオンと農業/ピラミッドの目的
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
NEWS SCAN
火の玉にならずに大気圏再突入/銀河中心部にススまみれの変光星/
沖縄科技大,正念場の6年目/植物は聞こえている?/海に沈んでいたアマゾン/
子育て行動遺伝子/おばあちゃんの友達ロボット/夢に迫る/衰えゆく森/
秘密とウソ/ロケット材料が熱い/海面上昇の詳細マップ/ニュース・クリップ/インド洋の海底地形
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
From nature ダイジェスト
2次元の磁石が誕生/ニホンアナグマの駆除に懸念
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
砂漠の駝鳥 当世かがく考
人気科学館の伝統 楽しさ伝える思い
グラフィック・サイエンス
まだ遠い北西航路
ヘルス・トピックス
青色光が奪う眠り
ANTI GRAVITY
根掘り歯掘り
パズルの国のアリス
続・勝負の決着を早めるには?
nippon天文遺産
樺太国境を決めたバンベルヒ子午儀
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ブックレビュー
『ビジュアル数学全史』 山崎秀記
『「生きものらしさ」をもとめて』 中西真人
連載 森山和道の読書日記
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Information
次号予告
SEMICOLON
今月の科学英語
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
科学教育を通じてつくる,発展するチカラ
長崎県立宇久高等学校
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夏休みの特別企画
別冊付録「親と子の科学の冒険」夏休み情報満載の特別企画
別冊付録「親と子の科学の冒険」
時代の変遷とともに、衰退の一途を辿る地場産業ー。そんな中、地方ならではの強みを活かし、安定成長を続ける老舗木工家具メーカーがある。廃業寸前の赤字企業からV字回復を果たした経営者が明かす「稼ぐ企業」になるための改革とは。
既刊『SDGsと開発教育』の姉妹本として、
地球資源制約下における持続可能な開発を環境的側面から掘り下げ、
SDGsにおける環境教育的な視座を提起する。
【執筆者】
市川智史、田代直幸 林 美帆、若尾慶子、蟹江憲史、大沼あゆみ、田中治彦、北野 収、袖野玲子、蒲谷 景、
堀田康彦、馬場健司、桜井 良、室田昌子、佐藤真久
第1部 環境教育とは何か
第1章 環境教育の歴史と課題
第2章 環境教育の内容・方法・カリキュラム
第3章 グローバルな文脈における公害教育の展開
第4章 グローバルな文脈における自然保護教育の展開
第2部 環境理論
第5章 MDGsからSDGsへの変革とその実施に向けた課題
第6章 持続可能性についての考え方
第7章 開発問題とESD
第8章 持続可能な開発と国際協力
第3部 人類共通の課題
第9章 地球環境問題の特性と所在
第10章 地球資源制約と生物多様性保全
第11章 持続可能な生産と消費,ライフスタイルの選択
第12章 気候変動とエネルギーの選択
第4部 環境保全の対象と担い手
第13章 生物多様性保全と環境教育
第14章 持続可能な都市・コミュニティへの再生
第15章 SDGsとパートナーシップ
終 章 これからの世界と私たち
資料編
日本の環境教育書籍
環境問題・環境教育年表
第1章 はじめに
1 本書の目的
2 創造性の社会的背景
3 これまでの創造性教育
4 まとめ
第2章 高等学校における産業教育
1 産業教育の概要
2 高等学校学習指導要領(工業編)の変遷
3 高等学校における創造性教育
4 工業高校モノづくり教育の積極的実践事例
5 モノづくりの成果と創造性教育
6 21世紀の産業教育イメージ
7 まとめ
第3章 工業高校における創造性教育と製品開発事例(工業高校モデル)
1 工業高校における創造性教育の理解
2 工業高校における製品開発の位置づけ
3 事例1 BDF製造装置
4 事例2 高速炭化炉
5 事例3 減圧蒸留装置
6 まとめ
第4章 中等教育で成功した製品開発スキーム(工業高校モデル)
1 中等教育で成功した製品開発スキーム
2 環境機器開発の成功条件
3 中等教育における製品開発の考え方
第5章 工業高校モデルと既存の理論との比較
1 製品開発の理解
2 中等教育の製品開発スキームーー工業高校モデル
3 大企業の製品開発スキームーーコンカレントモデル
4 発明家を中心とした製品開発スキームーー発明家モデル
5 チームを中心とした製品開発スキームーーIDEOモデル
6 まとめ
第6章 創造的人格の3因子モデルの構築
1 創造性の定義
2 創造性の評価と信頼性
3 創造性と人格
4 コントロールされた実験室内での創造性の客観モデル(創造的人格の3因子モデルBTCI)
第7章 おわりに
マイホームを建てるならこの一冊!『HOUSING by suumo』は、注文住宅を建てる人のために、豊富な商品情報と家づくりに関する各種のノウハウを紹介し、
理想の住まいの実現を応援します。大手ハウスメーカー各社の住まいを簡単に比較検討できる商品レポート、家づくり
において関心の高い「間取り」「資金」「設備機器」などの情報、「建築実例」「失敗談」なども豊富に掲載しています。
[今月の特集]
■一流の子が育つ 間取りの法則
これからの子どもたちは、今よりももっと進んだグローバル社会を生き抜くことになる。
世界がフィールドになる中で必要になるのはどんな力なのだろう。
プログラミング教育が必修化されるなど、教育も大きな転換期を迎える中
将来、世界で通用する一流の子を育てるためには、どんな暮らし方が考えられるのか。
エリートを育てた親、成功者を輩出している教育法から、子どもの可能性を広げる暮らし方、
間取りの法則を知り、わが家に取り入れられる方法を紹介しよう
■KID'S間取り HOW MUCH?
庭での水遊び、一緒に奏でる音楽、家族皆で映画鑑賞など、
注文住宅だからこそかなう間取りとそこで過ごすことで得られる親子の思い出はたくさん!
そんなすてきな思い出を生み出す空間はいくらでかなうのか。金額の目安を紹介しよう
■1000万円トクする 家と教育のマネープラン
せっかく注文住宅を建てるなら、自分好みの家にしたい。
でも、子どもの教育にもしっかりお金をかけたい。そう考える子育て家族は多いだろう。
今回は、家にかかるお金を賢く抑えるマネープランについてプロが解説。
教育費の目安と合わせて、わが家に合ったプランを立ててみよう
国内外の多言語状況を肯定し、尊重する社会をめざして。「多言語」を考える教科書にも最適!
本書は、メダカの分類・飼育から遺伝・行動などを総合的視点に立って著した世界に誇る成書であり、かつメダカに関する国内外の新しい文献を補追したものである。一人の研究者によって単独種の生き物をこれほど詳細に著わした書は、比類なき存在である。興味・親愛をもってメダカを学習・研究するアマチュアから研究者までが、座右に置きたい書である。
管理栄養士国家試験で、問題数が増えウエイトが大きくなった応用力問題。その問題を読み解くポイントを徹底解説します。知っておくべき基礎知識、知っておけば差がつく知識を改めて勉強できる1冊です。試験直前に勉強することで応用力問題20問を確実にものにできます。
学校の図工・美術教育や幼児の表現活動、美術館などの社会教育、美大における美術家養成等、美術教育の場は多岐にわたる。その美術教育にかかわる問いについて検討しつつ、実際に美術制作に取り組む芸術家たちが、作品制作と探究的思考を往復する様を浮き彫りにする。「芸術的省察による研究 Arts-Based Research: ABR」に関する日本で初めての書。
はしがき[小松佳代子]
第1部 美術教育の理論的位相
第一章 美術教育の位置づけ[小松佳代子]
第1節 美術教育の正当化論
第2節 美学者による美術教育の位置づけ
第3節 教育哲学における美術の位置づけ
第二章 美術の学びの特殊性[小松佳代子]
第1節 発見的な学び
第2節 イメージによる学び
第3節 モノとの相互作用による学び
第三章 芸術的省察と美術教育[小松佳代子]
第1節 Arts-Based Researchの理論と実践
第2節 芸術的省察による質的知性の形成
第3節 美術教育の意義と課題
第1部 参考文献
第2部 制作者による芸術的省察
第四章 リアリズム絵画における知覚と思考[橋本大輔]
はじめに
第1節 知覚と思考の場としての絵画
第2節 記号としての絵画
第3節 リアリズム絵画における知覚と思考
おわりに
第五章 「まれびと」的視点と芸術的省察[三好風太]
第1節 視野狭窄
第2節 まれびと
第3節 表現者の視点
第六章 「贈与」としての美術・ABR[櫻井あすみ]
第1節 私的な記憶によるプロローグ
第2節 美術の「贈与性」
第3節 美術制作とABR
第七章 芸術における「隔たりの思考」[菊地匠]
はじめに
第1節 楽園としてのマティス芸術
第2節 「隔たりの思考」と「オフーモダン」
第3節 今日の「オフーモダン」的作品
おわりに
第八章 もののなかで夢をみる─芸術的知性による〈解放=救済〉[齋藤功美]
はじめに──非同一的な記述へのエクスキュース
第1節 芸術作品の〈もの〉の物質性
第2節 芸術作品の浮き彫り─文化産業とキッチュ
第3節 過剰なものとしての〈真正な芸術作品〉─ためらい、謎特性、多義性〈真正な芸術作品〉
第4節 制作と鑑賞の汽水域─批評による〈解放=救済〉
第5節 もののなかで夢をみる
おわりに──〈芸術的知性〉による省察
第九章 制作活動における美術の探求の流れと、探求型学習[栗田絵莉子]
はじめに
第1節 美術制作における探求の流れ
第2節 美術制作における探求
第3節 学校教育における探求型学習の実践
おわりに
あとがき
事項索引
人名索引
日本語研究の最前線をゆく執筆陣による「キャラ」と「日本語」をめぐる論文集。「さまざまな「キャラ」」「物語世界のキャラ論」「現実世界のキャラ論」「キャラ論の応用」の4章、縦横無尽に論じる11篇。