世界を一つの妖怪がさまよっている。「世界恐慌」という「恐ろしい妖怪」である。平成金融恐慌突入をピタリ的中させた鬼才エコノミストが大胆予測。
人身売買ブローカーから逃てきたタイ人女性トウイを、ふとした縁で、ホストクラブのトップホストの有光は自分の部屋にかくまってやる。しかし、彼女は何者かに拉致され、二ヵ月後、死体となって発見された。一方、所沢市内の大学へ通う女子大生が、突然、消息を絶った。そしてもう一人の女性が矢踪した。殺害事件の捜査に乗り出した棟居刑事は-。
帰省する途中、大学生の醍醐と夢摘は車中に脱走した子供が紛れ込んでいるのを発見した。行きがかり上、送ることになった二人が辿りついたのは醜悪至極な幽霊病院。惨劇の記憶を封印した脱出不可能な館で首切り死体が次々現れ、惨劇はやむ気配すらない。奇怪でおぞましい真相、唯一無二の奇妙な味わいを堪能あれ。
コンピュータの2000年問題とは、西暦2000年1月1日に、コンピュータがいっせいに暴走を始めるという話ではない。それはすでに始まっているし、1月1日を過ぎた後も当分危機は去らないだろう。しばしSFやパニック小説の世界を離れて足もとを見つめよう。いま、ビジネス社会の現場で何が起きているのか。-日夜、2000年対応修正の気の遠くなる作業に携わるソフトウェア技術者が、この奇妙な人災の、あるがままの姿を報告する。
神秘的な美しさと愛くるしさでフランスを熱狂させた、エジプトからの「生きたワイロ」。フランス革命とナポレオン帝政を経て、束の間の平和に浮かれるパリに送られたキリンと、それをとりまく人々の物語。
暮れから江戸に、屋敷の者を眠らせて押し込み、現金を盗んだ上に婦女子を犯す、賊のいたち小僧が跋扈した。一方両国広小路で大評判をよんでいた人気立女形瀬川菊之丞の「そっくり」が出逢茶屋で殺される。捜査が難航する中、奇妙な訴えが出された。南町奉行同心・祖式弦一郎の推理と剣技が冴える人気捕物帳シリーズ第四弾。
金融、雇用、環境、情報革命、社会福祉など、イラストで読み解く日本経済の展望と課題。初心者にも読みやすい用語解説付き。
2000年秋からこの国を襲う大波乱とは何か!「脱・アメリカ」の大改革を提案する辛口評論。いよいよ始まった大口債権の処理・銀行と企業の関係も、本質的に変化する・国の“不良債権”がもたらす身近な危機・もはや避けては通れない賃金の低下・いつ逆流するかもしれないアメリカへの資金・「アメリカの時代」の終わりが始まった・アメリカが落ちても日本が生きる道を確保する。
生命現象に暴力的に介入する「悪しき科学」とそれを支える人間ー生命観を科学的、倫理的、社会・経済的に徹底的に批判する、勇気と指針の書。
痙攣!狂乱!苦悶!嘔吐!激痛!汚染…あなたの身近に潜む「危険植物」大図鑑。
大手電機メーカーで自律制御型のロボット開発に携わってきた花村平太は、会社と自分の研究の方向性の違いに限界を感じ、会社を辞す。自ら会社を立ち上げ経営も順調になってきた頃、不運にも自動車事故を起こしてしまう。相手の女性を半身不随にしてしまった花村は責任を感じ、私財を投じて再び自律制御型ロボットの開発を始め、彼女の介護に役立てようと考えた。自律制御の車椅子型ロボットの製造に成功し、匿名でそのロボットを贈った花村は、さらに進化したヒト型のロボットの開発にも乗り出す。新しいロボットが完成し、2台が出会った時、予期せぬ出来事が発生した…。最先端科学技術情報を満載したSFホラー大作。
「茨城・地方記者ライブラリー」第1弾!県北の山間部に降って湧いたダム計画。中止までの35年、県政は“蛇の生殺し”で村びとを捨て置きつづけた-。「故郷」を忘却した我々を問う、地方記者が刻んだ渾身の山村哀史。
本書は、21世紀の我国の産業と技術の将来像について展望し、社会や国家ひいては世界を視野に入れた構想や戦略を描き、その上に立って工学・技術の発展に貢献することが期待されている、学生および若い工学者・技術者のために書かれたものである。過去30年間、工学・技術の研究・開発および実践の最前線にあり悪戦苦闘の現場にあった著者の体験的産業論・技術論であり、未来を担う若者達へ贈る、心からのエールである。
二一世紀の日本人の食生活はどう変わっていくか、それに対して外食産業は、そして焼肉業はどう対応していかなければならないか。前半生を“衣”、特に染色の世界で、四五歳からの後半生を“食”の世界で過ごしてきた著者が語る“食”と人生。
一八二五年に川で溺死した十歳の少女アイリーンの事件は、バーキッツヴィルではブレア・ウィッチ伝説の一部であると噂されていた。調査を進めるケイドのもとに一通のメールが届いた。学校のキャンプを引率した女子高生セシリアがアイリーンの幽霊を目撃し、このキャンプでボーイフレンドを亡くしたという告白だった。戦慄のサバイバルゲームと化したキャンプの残酷な結末を綴った「水底の幽霊」他、映画『ブレアウィッチ2』の恐怖を増幅させる、オリジナル小説第二弾。
米国では、ドットコム企業の株価が暴落するなど、破綻に追い込まれる企業も出てきた。「ネットビジネスはダメなのでは?」こんな悲観的な声も、ささやかれるようになってきた。しかし、本当にそうなのか?いまやITは、私たちの生活のインフラとして定着し始め、もう生活にITを意識することのない時代になってきているのだ。そうした時代には、これまでのようなネットビジネスを展開してもダメだ。そこで本書では、米国のネットビジネス事情のほか、日本の元気企業2社の具体的戦略などを紹介する。