近代資本主義下の科学と科学技術に支配された人間と時代の病弊を芸術と芸術家に論及し暴き出し、プラトン、ゲーテ、ユングらを援用しつつ、真の芸術と呼ぶ創造的営為および人間的回復への方途を探った記念碑的著作。
近代美術を退廃と決めつけた「美術あらし」は、ドイツ全国の美術品、支持者の美術館長、作者、ユダヤ系芸術家を吹き飛ばし、美術品焼却事件まで引き起こす。ナチ体制が、健全な美術としたものは何か。その退廃と健全を象徴する2つの大展覧会を中心にナチ前夜から戦後までの歴史を詳細に追いながら、笑うことのできない集団心理と、芸術とは何かを問う。
20世紀ー機械の時代、網目構造のメディアの時代ー。モダニズムからポストモダニズムまで、芸術・デザインの実践と思想の変遷を追う。
本書は、〈存在論的エートス論〉と〈世界述語論〉を構造契機とする〈存在論〉の枠組みにおける芸術的なるものの存在論的研究であり、プラトンにおける〈解釈〉の問題に手を染めて以来〈存在と意味〉という問題意識のもとに考察してきたものの一つの流れを芸術的なるものの存在論的位置づけを中心として綜合したものである。
本書は、著者それぞれの専門の立場から、「見ること」、「聞くこと」、あるいは「語ること」の「楽しみ」を語る、さらにまた長年の経験を通じて得た「芸術」についてのそれぞれの「楽しみ方」をお互いに披露し合おうというものです。
青少年が、自ら世界を発見し、自らを世界に開いていくような自己探究的な美術教育をどのようにして可能にしたか、そのプロセスを学説史的に解明する。
日常生活の場に忍び寄る、楽しくも危険な、現代の「場」の文化を象徴する現代芸術を、芸術文化論の視点から案内する。膨張する芸術空間の新考察。
貧困と圧制、そして戦火に苦しむ大衆の生々しい生活から創出され、再び生活に還元される、根底からの改革をもたらす芸術を-。陶行知の芸術教育とはあくまで、生活に密着した大衆教育の一環であった。デューイの民主主義教育思想と陽明学の「知行合一」の精神との結合を通じて、生活教育・民主教育の実践に邁進し、文化大革命時の教条的批判の後、いま蘇る巨人の全体像。中国人研究者による充実のモノグラフィー。
19-20世紀における「装飾」の意味をさまざまな芸術運動と社会的なコンテクストのなかでとらえなおす。
装飾は反復が多いので見る人は積極的に注意を向けようとはしない傾向がある。そのため絵画と違って装飾にこそ秩序の感覚が重要であり、装飾の心理を探り出すことによって、造形のもっとも根本をなす無意識の世界が解明できると、著者は多くの具体例を展開しながら説く。
戦後の新しい「書芸術」の流れがわかる東西美術の交流のドラマ!