京に聳える謎深き二山
丈山と羅山の去就を探る旅
海外不動産投資=マレーシア不動産投資といっても過言ではないほど盛り上がっている、マレーシア不動産の情報について、さまざまな角度(各エリアの特徴や住民属性、投資戦略、法制度など)から、グレーター・クアラルンプールとジョホールを中心に紹介。
●診断のつけ難い統合失調症周辺の症例を検討する
●重症の対人恐怖症、離人症と統合失調症の間には多様な症例があり、診断も難しく医師によって意見が分かれ、様々に論じられてきた領域である。本書ではこうした診断のつけ難い領域にある種々の症例を取り上げ検討する。
●目次
第 I 部 面接による患者理解
序章 会話による理解とその研究
第一章 精神と身体
第二章 精神医学における精神病理学と生物学的精神医学ー統合失調症を中心として
第 II 部 重症の対人恐怖症および離人症
第三章 視線恐怖と自己視線妄想ー思春期妄想、重症対人恐怖症
第四章 離人症状ーその統合失調症、うつ病および神経症における意味
第五章 重症の離人症ー内因性若年無力性不全症候群例と「自然な自明性の喪失」症候例との比較を通して
第六章 ドゥ・クレランボー症候群
第 III 部 統合失調症
第七章 統合失調症像の時代による変遷
第八章 「自分が異常である」と訴える統合失調症について
第九章 統合失調症と「重症」離人症との連続性についてー離人症状及び思考の聴覚化を手懸かりとして
第十章 思春期妄想症の重症例と統合失調症との関連について
あとがき/索引
『解説』
統合失調症は「病識がない」ため、自ら治療を求めることは少ないと言われてきた。離人症、および対人恐怖症と統合失調症との関連を考えさせられる例の中には、自分の状態を何とか改善したいと自ら治療を望む症例もある。そうした例を以前論文に著したことがあり、今回、その一部を集めた。(中略)
現在のわが国における精神医学界には、ICD(国際疾病分類)やDSM(米国精神医学会による診断と統計マニュアル)が普及し、学会とか役所に提出する文書はこうした基準による診断を付さなければならないことが多くなった。たしかに同じ症例をある人はA、ある人はBといったように、診断が分かれることがあるため、あらかじめ項目を決めておいて、この五つのうちの三つ以上の項目にあてはまればA、といったように約束事を作っておけば意見の分かれることは少ない。そうした操作的診断は、生物学的研究とか統計的研究には便利であるし、そうした方法により、たとえば薬物の開発が進むならばそれはそれでよいことである。
一方ではそうした操作的診断法によると、病気の本質とまでは言わないまでも、病気の輪郭がイメージしにくい欠点はある。改訂を重ねれば、そうした欠点も次第に克服されることを期待するのであるが、なかなか期待通りには進まない。そこで精神科の場合多くの臨床医は公式(?)用のICD、あるいはDSMの他に、日常診療では伝統的診断名も使っている。いわば精神科医の二重帳簿、あるいは多重帳簿である。(中略)
重症の対人恐怖症と統合失調症、重症の離人症と統合失調症の間には種々の症例があり、具体的症例では診断一つとっても医師によって意見が分かれ、さまざまに論じられてきた領域である。ICDやDSMに則ればすぐに決着はつくかもしれないが、それだけでは誰も満足しないというような症例が位置する領域である。われわれは日頃、「自分は他人とは違う固有の存在である」と当たり前のように思っている。しかし、その感覚が危うくなることもあるということを、それらの症例は教えてくれるのである。(「序章」より)
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地球規模で複雑化する社会課題に都市はどう適応できるのか?レジリエンスをキーワードに、世界20の都市戦略と実践から持続可能な街づくりのヒントを読み解く。共通するのは共創による対話、課題発見と解決による価値創造。鍵となるのは協働、デジタル、コミュニケーション、そして一人ひとりの文脈に即したパーソナライズ。
はじめに
1章 SDGs時代の未来都市──社会課題の捉え方
1 社会・経済・環境の持続性を目指すSDGs
2 都市=システムの考えで、課題解決に近づく
3 SDGsと社会課題をどう結び付けるのか?
4 レジリエンス=SDGs実現の鍵?
5 本書の構成
2章 世界の都市におけるSDGs戦略
1 世界の都市に共通するアプローチとキーワード
2 共創とガバナンス
ヴァイレ・デンマーク
鎌倉・日本
シドニー・オーストラリア
アテネ・ギリシャ
ローマ・イタリア
3 経済のトランスフォーメーション
ニューヨーク・アメリカ
ソウル・韓国
黄石・中国
4 ウェルビーイングとコミュニティ
ブリストル・イギリス
メルボルン・オーストラリア
京都・日本
シンガポール
5 気候変動・自然災害・人口減少
サンフランシスコ・アメリカ
バンコク・タイ
チェンナイ・インド
富山・日本
6 デジタル活用
グラスゴー・イギリス
マラッカ・マレーシア
3章 SDGs達成を支えるツール
1 戦略作成、課題発見、政策立案をサポートするツールボックス
2 サイロ化(縦割り)から抜け出せ〜協働と共創に向けたヨーロッパの実践研究から〜
3 協働を実現するコミュニケーションのデザイン
4章 価値創造の鍵となるデジタル活用
1 デジタルトランスフォーメーションで価値の源泉が変わる
2 デジタル技術を導入して終わりではなく、その先のエンゲージメント/共創が重要
3 進化の鍵となるのは、都市の新しい価値創造モデル〜ローカル情報の活用とパーソナライズ〜
5章 日本のSDGs事例にみるDX
1 Fujisawa サスティナブル・スマートタウン
2 会津若松スマートシティ
6章 SDGs時代のスマートな社会デザイン
1 “豊かな暮らし”の実現方法〜ウェルビーイングと暮らしやすさ(Livable)の達成に向けて〜
2 SDGs時代のスマートな社会デザイン
おわりに