17歳のスザンナ・ケイセンは、ごく普通のティーンエイジャーだった。ある日、彼女はアスピリン1瓶とウォッカ1本を飲んで病院に担ぎ込まれた。動機が何だったのか、自分でもよく分からない。たしか頭痛がした。不安だった。…けれど、自殺するつもりではなかった。専門家は彼女を境界性人格障害と診断し、そのまま精神病院に入院させる。そこでスザンナは自分と同じように、心に問題を抱えつつ生きる同年代の女の子と出会う。反抗的で何度も病院から脱走しているリサ。空想癖のあるジョージーナ。そんな彼女たちとのふれあいの中で、スザンナは見失っていた自分自身に向き合う勇気を取り戻していく。映画のセリフがすべて分かる完全対訳と充実の語句解説付。
本書では、高齢者ケアにおける身体抑制、褥瘡予防、転倒、睡眠障害、生前の指示、疼痛管理、認知機能などの高齢者特有の問題点14に焦点をあてて、それぞれに対して、問題の背景、その問題を起こしやすい危険因子(risk factor)、そのアセスメント方法、予防のための介入方法を明確にし、具体的な対応の方法まで、これまでの先行研究を用いてわかりやすくまとめた。
相対会(限定会員による性研究会)を夫の小倉清三郎をたすけて維持・継続し、夫の死後は遺志をひきついで奮闘、世界にも稀な性記録(相対レポート)を後世に遺した小倉ミチヨ。女としての自分を正直に、微細に見つめ、自らの春的経験(性欲・性衝動)と性反応・性心理を、その昂奮度合いに従ってつつみ隠すことなくありのままに綴った小倉ミチヨの裸の観察録。
本書は、日々直面する基礎的な看護技術の共通事項についての再学習のテキストとして編纂された。本書は、先人たちの編み出した経験知を尊重しつつ、新たな研究によって得られた成果を取り入れ、各領域別、専門別看護に共通な基礎技術について、実践的な立場から述べている。しかし、手順書ではないため、1つの方法に固執せずにヴァリエーションを例示し、あるいは応用能力につながるような展開も試みている。事例を素材にして自己の日常の看護実践を振り返ることもできよう。
本書では、大学病院や公私立病院、個人病院において、日常の産科周産期看護のなかで遭遇した患者の身体上の問題をはじめ不安や葛藤、ストレスなどさまざまな看護上の問題について、豊富な臨床経験を持つベテランナースが解決方法を具体的に言語化していただくことを心がけた。
本書は、2000年にメディカ出版の看護専門誌に掲載されたクリニカルパスに関連する報告をコンパクトにまとめたものの改訂版である。
『ウルトラマンコスモス』アヤノ隊員で人気の鈴木繭菓写真集。
著者は昭和19年8月15日、陸軍特別幹部候補生として入隊、満一年の苛烈な軍隊生活を体験する。その間に日本初のロケット戦闘機「秋水」の実験に従事した記述は、本書の圧巻。
世の中では急増する児童虐待、突然の事件や災害による外傷後ストレス障害、身体疾患や治療によるうつ状態や危機状態、触法精神障害者へのケア体制の課題など、こころのケアに関する多くの課題はまだ山積している。本書では、山積する課題を乗り越えていくため、臨床の現場で活躍されている看護師・保健師の方々が、地道でかつケースの変化をもたらす“臨床の知”を、事例を通して紹介した。