君の居場所は君だけが知っている。過干渉の母を新潟に残し父とともに佐渡へ転校してきた史織。「風のシネマ」をオープンした祖母やクラスメイトと出会う中で大切なものに気づいていく葛藤と成長の物語。
長時間労働・転勤・直線的キャリア…終身雇用を前提とした日本の働き方の矛盾が、共働き世帯の急増により表出してきている。こうした働き方は同時に、家事育児を一手に担い、出産後退職すると正社員での復帰が難しい専業主婦の苦悩をも生み出してきた。本書では、こうした「共働きも専業も苦しい」理由を、主婦の無償労働を前提とする日本の循環構造から読みといていく。ギグ・エコノミーや多様化する働き方は、循環構造を変える契機になり得るのか。「東洋経済オンラインアワード2018」でジャーナリズム賞を受賞した好評連載に大幅加筆のうえ、書籍化。
「見た目」が変われば人生が劇的に変わる?-本当に似合う色、服、髪型、メイク、アクセサリーなどを提案するイメージコンサルタント・御手洗繭子。彼女がアドバイスを与えた相手は、外見だけでなくやがて内面まで変わっていく。そして繭子自身が抱える秘密と事情とは?「きれいになりたい」「自分らしくありたい」と思う女性たちの心理を、鋭くかつ細やかに描く、連作小説集。
安倍晋三首相の辞任で、日韓関係が再び動きはじめた。両国間に長年横たわる、慰安婦や元徴用工問題に見られる国際法と歴史認識の対立構造をはじめ、輸出管理運用見直しをめぐる日韓の隔たりや国際世論戦の再燃。さらに武漢肺炎で顕在化した中国共産党と文在寅政権の関係の深化や、南北統一と朝鮮半島の非核化、日米同盟・米韓同盟の変質。問題はもはや二国間の枠を超え、アジアと世界に止めどない波をもたらしている。私たちはいかなる視座をもって、この混沌とした状況を見るべきなのか。日韓関係におけるニューノーマル(新常態)の考え方を有識者が指し示す。
ビジュアルな視覚に訴える確かな情報誌リーダー1年目の教科書
卑弥呼のついたウソがわかれば邪馬台国論争は終焉する。倭国の女王・卑弥呼は、魏の使者の邪馬台国訪問を、あらゆる手段を講じて、妨害していたのではないか。北部九州の邪馬台国は、にせもので、本当の「ヤマト」は畿内にあった…。そして、邪馬台国とヤマトの関係とは?文庫書き下ろし。
対話・学習の場づくりを得意とし、創造的な意見を引き出すファシリテーター型コンサルタントが、会議で成果を生み出すキーパーソンに欠かせない6つの力ー設定力、要約力、論拠検証力、構造化力、合意形成力、枠組み力ーを発揮するための実践スキルを、余すところなく伝授する。「なぜか議論をまとめるのが巧い人」の秘密が詰まった一冊。
NHK記者時代、人見知りの著者の仕事のテーマは「取材相手といかに信頼関係を結ぶか」。著者は試行錯誤を繰り返しながら、「プライベートの話で関係を深める」「相手の対応が予測できない場合は、小手先の工夫よりも真っ正直に質問したほうがうまくいく」といった経験知や助言を得て、「相手を慮る姿勢」を重視するスタイルを身に付ける。本書ではそんな著者が本音を聞き出す技術、「週刊こどもニュース」で培った伝える技術を開陳。自分の中から「一番いい質問」が出てくるインタビュー術、著者がすごいと思った三宅民夫氏、恵俊彰氏らの質問力についても言及する。
先の大戦の日本の敗北は、強大な国力を誇るアメリカとの開戦を決断した時点で、半ば決まっていたといえる。自国にとって「都合のいい情報」だけを採用し、確たる長期戦のプランを立てずに対米英戦を始めたのは、日本の陸軍、海軍が組織として「硬直化」していた証である。個々の戦闘に敗北しても、指揮官が責任を取る例は珍しく、年功序列による温情主義的な人事が最後までまかり通っていた。なぜ、日本の陸海軍は理性的な判断ができず、非合理な失策を繰り返したのか。なぜ、自ら過ちを反省し、正すことができなかったのか。極度の同質集団であった日本陸海軍が陥った錯誤から、現代の我々が学ぶべき「失敗の本質」とは。
信頼できる医師による専門的なアプローチが、感じやすく、傷つきやすい人の心を救う。落ち込む、クヨクヨする、傷つく、悩む、疲れるー他人の目や言動が「気になりすぎる」と思ったら?
あなたの願い事にぴったりの神様、仏様は、どちらにいらっしゃるか。全国の神社仏閣をめぐり、本当に得意な「ごりやく」とお願いの仕方を、識子さんが神仏と対話して確認してきました。願掛けに、ご神木や聖水で癒されに、いますぐ出かけたくなる本。
さあ迷路をぬけて、いろんな時代を旅しよう。謎をとき、かくされた絵をみつけよう。きみは、時の石(トケイ石)を全部あつめて、現代にもどってこれるかな。歴史を迷路で旅する絵本。
センス0でも、作れます!小学生からシニアまで、どんな人でもすぐに一句!
水上駒子四十二歳。出版社で働く管理課課長。専業主夫の夫と高校生の娘あり。彼女の平穏な毎日に突然降りかかった辞令。しかしそれは、もう一人の女性課長と競い合い、勝ったほうが部長になる、というものだった。異例の昇進に、社内をかけめぐる噂と悪口。足を引っ張る年上の部下と、同性のライバル。セクハラ、パワハラの横行する男社会で、駒子はどう戦うのか。働くすべての人に贈る、痛快お仕事小説。
なやまない!今は、人づき合いの練習だ!マンガだからスラスラ読める!
あやかしに憑りつかれた少女・咲の心を救った、朝霧夢路と猫又のサクラ。ある日、夢路と咲が通う喫茶店「アイレン」に、二十年以上前に亡くなった店主のかつての恋人、伶花と瓜二つの女性が現れる。伶花の幽霊だと思う夢路と咲だったが、サクラはそれをきっぱりと否定して…。彼女の正体、目的に秘められた切なくも温かい事実とは。人と怪異がひっそりと共存する町で起こる奇跡を描く物語。