堕落した女帝と評価されてきた孝謙=称徳天皇。その復権を目指し、皇位継承問題や道鏡との関わりなど、錯綜する歴史を解きほぐす。新しい観点から宇佐八幡宮神託事件の真相と、皇統にたいする苦悩の決断を究明する。
静岡県では、平成四年以来、農業改良普及センター、病害虫防除所および試験場が中心になって、発生生態の解明や防除技術の確立に取り組んできました。本書ではこれらの成果を中心に、全国の病害虫防除に携わる方々の成果や海外での報告も加え、ミカンキイロアザミウマの発生生態と防除対策をとりまとめました。
重要な史料でありながら、日記は十分に利用されてこなかった。同時進行的な史料でありながら、筆者の主観や省略された記述が難点となっていた。しかし実際の日記は多様で、個性があり、筆者の性格や時代状況を知ることにより、新たな事実と魅力を引き出せる。本書は代表的な日記から中世社会像を透視し、史料としての日記の可能性を探る。
「国語」とは自明の存在ではなく、近代形成期に創られた歴史的構築物である。その実相を、国語国字論争などのさまざまな政治文化的運動・論争から探り、「国語」ナショナリズム形成の場とその過程を明らかにする。
第一次世界大戦、中国の分裂など、大正期は「国際的経済戦争」という対外危機意識が高まった時代であった。官僚・軍・政党などの共通認識であった「挙国一致」論をキーワードに、彼らの競合を分析し、構造解明に迫る。
平安中期の官僚。海賊鎮圧のために伊予に派遣されたが、関東の平将門の反乱と時を経ずして、瀬戸内で反乱を起こす。純友が傍流ながら摂関家につながる中央官人であったという説に立ち、承平・天慶の乱を読み直す。彼がなぜ海賊集団を組織し、反逆者となったのか。10世紀の東アジアと瀬戸内交易との関係、古代の海賊の分析を交えて、生涯を描く。
室町前期の武将。将軍足利義教と関東公方持氏という二人の権力者の間で、翻弄されながらも調停を試みた関東管領。度重なる諌止を拒否する持氏と対立し、終に永享の乱で心ならずも持氏を死に追込む。乱の終息後、政界を退き、僧侶となって諸国を放浪し、長門国で没する。儒学に志篤く、足利学校を再興したことでも知られる武将の波乱の生涯を描く。
内憂外患の中で、儒学倫理をもとに「世界の中の日本」を構想し、近代化の論策を編み出した政治思想家。松平春岳・橋本左内・坂本竜馬らとの交遊を交え、非業の最期に至る波瀾の生涯を、幕末社会にダイナミックに描く。
日本最古の道、山辺の道。その道沿いには、初期の王陵とされる巨大古墳が密集し、古寺社や祭祀遺跡が点在している。ヤマト王権の成立をうかがわせる遺跡群を通して、三輪山や石上神宮の祭祀、古代寺院の歴史的背景をさまざまな視点から最新の成果をもとに描く。日本古代の政治・文化の揺籃の地であり、四季折々の趣をもつ山辺の道へ、いま読者を誘う。
火曜夜7時放送中・日本テレビ「伊東家の食卓」驚異のマル得裏ワザ大集合!目に何枚ウロコがあっても足りないほど落ちる。
足医術とはどんな健康法ですか?足をもむ、ただそれだけです。足をもみ血液循環を良くし、人間が本来もっている自然治癒力や免疫力をさらに高め、病気から体を守る方法です。日頃気にしている症状のある人が足もみを続けると驚くほど効果がでてきます。頭痛、腰痛、便秘等々の日常気になる症状はもとより、肝臓、腎臓など病院通いをしてもなかなか好転しなかったものがどんどん改善されている実例がたくさん報告されています。さあ、あなたも足もみを始めましょう。
倭人が国際社会に躍り出た前1世紀から邪馬台国の時代まで、倭にもたらされた中国鏡は1000面にも達する。東アジア世界の国際情勢を踏まえ、『魏志倭人伝』と中国鏡を照合し、倭国誕生と鏡にひそむ象徴性を追究。
本書は合気道の初心者を対象に、基本動作と代表的な基本技法について豊富な写真とともに詳細に解説。各技における陥りやすい誤りや、上達のためのポイントなどが丁寧に説明されており、独習、復習に最適の合気道書。また、日英対訳版となっているため、指導者にとっても海外での合気道の普及、指導の際のマニュアル本として必携の書。巻末に、初代養神館宗家・塩田剛三の貴重な説明演武連続写真を収録。
人権思想の成立を近代ヨーロッパに求め、アジアでの展開など、「生きる権利」を世界史の中に探る。植民地・女性問題などで、絶えず人権がふみにじられてきたことを通し、人権は「終わりなき旅」であることを宣言する。
かつて民衆が自らを「御百姓」と誇りをもって主帳した時代があった。記億の彼方に志れ去られようとしている百姓の土地観念、人との関わりや自由の歴史構造をキーワードに、今も私たちを規制する思考や行動の原点を探る
日本を代表するエリート養成機関として名高い東京大学。だが、その「若き日」の姿は意外に知られていない。明治期の東大生気質や教員の姿、卒業式と「恩賜の銀時計」など数々のエピソードからつづる、東京大学の歩み。
高知生まれの自由民権思想家。明治国家建設にあたり、『民約訳解』などルソーの厳密な翻訳を著し、フランス革命の文明論的原理を追求、フランス学派の代表と目された。民権理論の中核にありながら運動ではほとんど常に孤立。野党統一を求めつつ果たせなかった、奇人として知られる彼の理想とは何だったのか。挫折と苦悩の生涯を大胆かつ精密に描く。