●これまでミトコンドリアに対する作用を有する糖尿病治療薬はビグアナイド薬しかなく、インスリン分泌に対する作用も認められなかったが、近年、ミトコンドリアに作用してグルコース依存性のインスリン分泌を増強し、肝臓や骨格筋に対する膵外作用も期待されているイメグリミンが登場した。
●本特集では、『糖尿病とミトコンドリアー両者の多様な関係性と創薬の視点ー』と題して、イメグリミンの作用機序と現時点の臨床的エビデンス、またサルコペニアや脂肪細胞のベージュ化障害、さらに非アルコール性脂肪肝炎、ミトコンドリア脳筋症の話題も含め、各分野におけるエキスパートが解説。
●糖尿病やその併存症の病態形成において重要な役割を果たすミトコンドリア機能不全とその改善をターゲットにした治療実践の一助となる特集。
【目次】
(扉)特集にあたって
糖尿病とミトコンドリアー両者の多様な関係性と創薬の視点ー
1.イメグリミンの作用機序
2.イメグリミンの臨床試験
3.ミトコンドリアと骨格筋
4.ミトコンドリアとベージュ脂肪細胞
5.ミトコンドリアと肝臓
6.ミトコンドリア脳筋症(MELAS)
医師・医療スタッフが行く 全国病院・クリニック訪問 松葉医院
臨床と研究の地道な継続に裏打ちされたクリニックの実力が患者をささえる
速報
令和4年度診療報酬改定
FORUM
病因と診断
第3回 グルカゴンの現在と未来
合併症I-網膜症ー
第3回 糖尿病網膜症と黄斑浮腫の発症進展予防ー生活習慣の是正,検診,内科との連携ー
合併症II-骨と糖尿病ー
第3回 骨粗鬆症の治療
薬剤
第3回 SPPARMα:ペマフィブラートに対する期待と展望
食事
第3回 糖尿病の食事療法「個別化に向けての取り組み」-栄養食事指導ー
運動
第3回 運動療法の基本と実践ー継続しやすい運動ー
検査
第3回 グリコアルブミンの標準化
OVERSEAS
糖尿病合併妊娠におけるインスリンデテミルとほかの基礎インスリンが先天性奇形や周産期・新生児期死亡リスクに及ぼすリスクの比較検討
SERIES
第60回 糖尿病と認知症
SPOT 歴史人物の病を量る
第3回 夏目漱石と糖質制限─吾輩は甘党である─
糖尿病の療養指導Q&A
リアルタイムCGM適正使用指針の改訂
シックデイ
STUDY 新・そこが知りたかった 糖尿病の大規模臨床試験
第3回 MiG
ESSAY 鉄・輪だより─鉄人糖尿病ドクターによる銀輪の旅─
第24回 話題のHCLは、血糖名人たり得るか?
REPORT 子どもたち/AYA世代の糖尿病ー活動・実践ダイアリーー
[つぼみの会サマーキャンプ]ひとりではないと思えること
CONGRESS
第6回 日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会年次学術集会
第72回 全国臨床糖尿病医会学術集会
WHITE BOARD
(社)東京臨床糖尿病医会 第173回例会
「神山」「聖湖」の人文・地理を読み解く!仏教、ボン教、ヒンドゥー教、ジャイナ教で「聖地」とされるチベットガリのカン・リンポチェ(峰)とマーナサローワル(湖)地区を史上初めて生物映像調査!
チベット東部の最大の堰塞湖「パソン・ツォ」と典型的な高原山地「ルラン」で見られる約500種類の動植物を掲載!
村上春樹の摩訶不思議な長編小説『騎士団長殺し』を
「穴」を鍵語に、
物語に潜むセクシュアリティを読み解く本格評論!
『騎士団長殺し』を手にした読者は、作品中に張り巡らされた
「穴」を意識せざるを得ない。
数々の「穴」は何を意味するのか?
村上春樹の文体、そして、村上作品を特徴づける
セクシュアリティを徹底して読み解く。
「畢竟本書が指向するのは、
『騎士団長殺し』という「物語」を侵犯して
身体性をもつ運動体としての文体=エクリチュールが、
多様なセクシュアリティを横溢させて
読者との連続性を実現することである。」(「はじめに」より)
第一章 文体
身体性をもつ文体
「物語」分析
第二章 「免色」のセクシュアリティ
「穴」
「鈴」
象徴としての「クリトリス」
「私」、及び「騎士団長」にとっての「鈴」
「穴」に入る
「免色」の象徴的な「死」
「場に共有されるもの」
象徴としての「穴」
男性性の「均質な性」を共有する「穴」
「私」と「まりえ」とが共有したもの
「穴」のセクシュアリティ
フロイトの「肛門愛」
「クローゼット」
「免色」の告白
妊娠を前提にした普通の男女の性愛行為
「クローゼット」の外にいる「イシキ」
「複数の沈黙」をもつセクシュアリティ
「顔なが」
「メタファー通路」
閉じられている「免色」のセクシュアリティ
「私」の主体性の獲得
「穴」の中での通過儀礼
「私」が妻「ユズ」に会いにゆく
「免色」の欲望
ドーナッツ化した「神殿」
「タイヤの空気圧」を測る
「母親」殺し
「免色」の「穴」は閉じられてゆく
実際の「穴」のその後
「鈴」と「懐中電灯」
第三章 「騎士団長」の死
「騎士団長」は殺害されねばならない
「諸君」と「あらない」
「第四人称」
「読者」
「饗宴」のスタイル
エクリチュールの運動
「白いスバル・フォレスターの男」に見る自然死
第四章 暴力の個体性
「物語」の暴力
国家レベルの暴力、あるいは暴力性=悪
国家権力の暴力と個人の暴力の混在
『トレブリンカの反乱』に見られる暴力
「父親」殺し
個人の暴力、あるいは暴力性=悪
「騎士団長」殺し
暴力の個体性における「連続性の意識」
20世紀に起きた著しい成長の末、市場経済は社会から逸脱してしまった。本書は21世紀の新しい「民富」への道である、経済活動の多様性を模索する。市場と国家・政府の二分論に加え社会的領域を再検討し、政策・制度の観点から金融資本、産業資本、文化資本の現状を見つめる。
|特集1|DEI経営の実践●同調圧力に屈しない個と組織をつくる経営戦略としてのDE&IEY Japan チェア・パーソン兼CEO 貴田守亮●誰もが活躍できる職場を目指してDEIを推進する企業は4つの「自由」を追求すべきであるバージニア大学 ダーデンスクール・オブ・ビジネス 准教授 ローラ・モーガン・ロバーツ●[インタビュー] 予算削減や無関心層の拡大DEIの実現を阻むものは何か前 ヴァイス・メディア チーフピープルオフィサー デイジー・オージェ=ドミンゲス聞き手=『ハーバード・ビジネス・レビュー』エグゼクティブエディター アニア G.ウィエッコースキー●文化、ジェンダー、世代別の対応法フィードバックと多様性:従業員の本音を引き出し、組織に活かすINSEAD 教授 エリン・メイヤー●[インタビュー] 創業の精神を受け継ぎながら組織文化を育むジョンソン・エンド・ジョンソンはクレドーを羅針盤にDE&Iを推進するジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ 人事統括責任者 関根祐治●2人のダウン症児を持つ親が創業した障害者が中心となって働く会社:ビティ・アンド・ボウズ・コーヒーの挑戦ビティ・アンド・ボウズ・コーヒー 共同創業者 エイミー・ライトビティ・アンド・ボウズ・コーヒー 共同創業者 ベン・ライト|特集2|従業員の「不安」に対処する●認知行動療法に基づく3ステップ心の不調を抱える従業員を支援する方法カウンセリング心理学者 キラン・バッティケンブリッジ大学 ジャッジ・ビジネススクール 教授 トーマス・ルーレット●評価ではなくチームのパーパスを原動力にせよ「他者からどう見られるか」という不安がパフォーマンスを低下させるパフォーマンス心理学者 マイケル・ジャーヴェイス●あなたは部下を信頼できているかマネジャーは不安ゆえにマイクロマネジメントに陥る神経心理学者 ジュリア・ディガンジ|Idea Watch|●営業担当者のパフォーマンスを上げる方法『ハーバード・ビジネス・レビュー』/編●若い時に見ていたテレビが起業家精神をさらに駆り立てるフローニンゲン大学 教授 ミヒャエル・ウィアウイッチ|EI[Emotional Intelligence]|●シェイクスピアに学ぶ、人が成長するための条件INSEAD 客員上級教授 デクラン・フィッツシモンズ|Life & Work|●ファッションデザイナー ノーマ・カマリ
国際社会でアジアの存在感は日々増しているが、歴史や領土をめぐる軋轢により、アジア諸国とわが国との協力発展は、なお多くの課題を抱えている。だが日本の将来は、アジアのなかの日本として、アジア太平洋の発展をめざす道にこそある。本書は文学、歴史学、法学、国際関係論、経済学、経営学などの視点から、中国、台湾、東南アジア、中央アジア、その他新興国の歴史と現状をとりあげ、現代アジア研究の概説書として未来を展望する。
第1部 日中歴史・文化編(古代東アジアの連関、日中の相互認識と歴史問題、中国文化)
第1章 歴史・歴史認識と東アジアー弥勒菩薩像の古代と近代ー 上川通夫
第2章 幕末の若者たちにとっての異文化体験ー上海における中牟田倉之助と高杉晋作ー 樋泉克夫
第3章 日中関係における「歴史問題」-中国の視点からー 黄 東蘭
第4章 冥界旅行に描く漢族社会の特性ー階級・インサイダー・コネ・拝金・愛人ー 工藤貴正
第2部 日中政治・経済編(中国の対外認識、台湾政治、食がつなぐ日中経済)
第5章 現代中国のアジア認識と日中関係 鈴木 隆
第6章 中華民国から台湾へー台湾の変化が問いかけるものー 諏訪一幸
第7章 アジアにおける日本食ブームと香港フードエキスポ・インターンシップ 大島一二
第8章 アジアの「和食」と日系外食チェーンの展開 西野真由
第3部 東南アジア、中央アジア、新興経済体(ブラジル、ロシア、インド、中国)
第9章 アジア諸国法研究と法整備支援 鮎京正則
第10章 南シナ海問題と米国の外交政策 福田 保
第11章 中央アジアからみた中国と日本 田中 周
第12章 新興国とは何か、日本はそれとどう向き合うか 草野昭一
縄文時代後晩期に、九州独自の価値観を現すクロム白雲母製玉が、九州から東日本に広がっていた。従来の玉研究の「型式」「年代」「製作技法」に、「石材分析」を加えた調査をもとに、九州の早前期〜後晩期の装身具の変遷を構築し、九州から縄文玉文化全体を見直す。
ミランダ語、アラゴン語、温州語、そして、播磨ことば(播州弁)など、グローバル化していく世界のなかで、衰亡に瀕する少数言語は、いかに保全され継承されるべきか!