縄文時代後晩期に、九州独自の価値観を現すクロム白雲母製玉が、九州から東日本に広がっていた。従来の玉研究の「型式」「年代」「製作技法」に、「石材分析」を加えた調査をもとに、九州の早前期〜後晩期の装身具の変遷を構築し、九州から縄文玉文化全体を見直す。
ミランダ語、アラゴン語、温州語、そして、播磨ことば(播州弁)など、グローバル化していく世界のなかで、衰亡に瀕する少数言語は、いかに保全され継承されるべきか!
「国難」の時代に問われる「日本人の精神構造」!国の借金1008兆円、近隣諸国との出口の見えない領土問題、ポピュリズムの復権、奪われていく「知る権利」…。“不安定の中の安定”をも崩し始めた「内向き」姿勢を糾弾する!
日本のコンテンツはどこへ向かうのか?個人の創造性が発揮され、多様性がある、豊かな未来とは?最先端で活躍する執筆陣が、文化創造産業の行方をシャープに分析。
企業不祥事の多発や国境を越えたグローバルな競争激化を背景として巨大株式会社の経営者に対する牽制・チェック機能の強化と企業経営のあり方そのものがコーポレート・ガバナンスで問われている。1980年代以降の世界的規模での機関投資家の台頭と共に「株主価値極大化」を指導原理とするアングロサクソン・モデルの効率性・有効性が声高に喧伝されてきたが、金融・経済危機の深刻化と共にその矛盾も明らかとなっている。本書はコーポレート・ガバナンスに係わる主要テーマに考察を加えるとともに、国際比較を通して各国固有の多様なガバナンスの存在を明らかにする。
三陸復興国立公園の活かし方、生態適応の課題、地域資源経営、海と田んぼからのグリーン復興プロジェクトなど、創造的復興を目指した提言を展開する。
大阪の代名詞「東洋のマンチェスター」「商都」では収まりきらない産業発展のプロセスについて,「機械工業」「雑貨産業」「公設試験研究機関」の視角から綿密に検証する労作。諸産業の集積と多様性を育み,アジアで先駆的に産業発展を遂げた姿を描き出す。
序 章 近代大阪における産業発展の諸相
第1部 機械工業の展開
第1章 明治中後期の機械工業/第2章 第1次世界大戦期の機械工業/第3章 1920年代の機械工業/第4章 1930年代の機械工業/第5章 戦時下における工場集積地の形成ー大阪府布施市高井田地区の事例
第2部 輸出雑貨工業の展開
第6章 1910年代の輸出雑貨工業ーブラシ・貝ボタン・琺瑯鉄器/第7章 1920年代の輸出雑貨工業ー歯ブラシ・貝ボタン・琺瑯鉄器/第8章 1930年代の輸出雑貨工業ー歯ブラシ・貝ボタン・琺瑯鉄器
第3部 公設試験研究機関の活動
第9章 戦間期の大阪市立工業研究所/第10章 戦前・戦中期の大阪府立産業能率研究所と大阪府立工業奨励館/第11章 太平洋戦争後半期における大阪府生産増強推進隊の活動/付 論 ある能率技師の戦前・戦中・戦後ー園田理一の活動を中心に
終 章 産業発展の諸条件ー産業集積・製造問屋・公設試験研究機関
子孫を残すために、花をさかせて昆虫に花粉を運んでもらう虫媒花。そこには、どんな知恵と工夫があるのか。多くの写真でさぐります。
いまや、世の中は「複製の時代で」ある。インターネットやデジタル機器の進歩と普及が、いまのこの時代を大きく動かしていることをみても、それは実感できだろう。そもそも、地球上で複製を始めたのは生物である。ならば、その複製を中心に、生物の進化、社会の構造の謎に迫ってみてはどうだろうか。「複製」というキーワードでこの世界を見渡してみると、あらゆるところに共通性と多様性創出の同じ原則が働いていることがわかる。その原則をあぶり出すことで、世界の、そして人間のありようを捉えなおすことができるかもしれない。
赤字転落した東証1部上場老舗商社をわずか3年で経常利益100億企業へ導いた事業再建のプロフェッショナルが教える企業救済の道。
20世紀末から取り組まれてきたEU加盟国における、ユーロー危機への対応をふくむ福祉レジーム改革の動向を鳥瞰する。各国の雇用政策(フレキシキュリティおよび活性化)と社会的保護・包摂政策の動向、ならびに両政策の交錯のあり方に焦点をあてる。そして、EUの改革が日本の社会保障体制にあたえた影響を論じる。