83〜93回の問題の正答率一覧(国試直後の全国医大生約2,000人のモニター調査による小社独自の分析データ)を掲載した。必修問題対策として、出題頻度の高い重要疾患の主要症候からみたプライマリケアの要点を各疾患ごとに簡潔にまとめ、例題を付記した。91〜93回のD問題に出題された事項も完全網羅。問題の掲載は近年の国家試験の分析を踏まえ、合格のために必要十分である83〜93回の全問題を掲載した。79〜82回の一般問題は一問一答形式にし、self checkできるようにした。臨床問題、マイナー科目に関してBSL等で役に立つ問題については、82回以前であっても必要最小限の問題に限り掲載してある。既に廃止された(1)(3)(4)形式の問題に関しては、問題形式を変更して、「1つ選べ、2つ選べ、3つ選べ」というように、四肢複択式、四肢択一式の問題に変更した。一部の問題においては選択肢の一部を変更あるいは追加し、国家試験の問題の形式に改めた。ガイドラインにあわせて、一般問題では「チェックポイント」、臨床問題では「傾向と分析」を掲載して問題の分析・分類を行った。
感染症対策の歴史的経緯や社会的背景を踏まえて、O157感染症やエボラ出血熱等の課題に対応した新しい時代の感染症対策を構築するための「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」が、衆参両院における修正を経て、本年9月25日に可決・成立し、平成11年4月1日に施行される予定となっています。今後、法律の施行に向けて政省令や基本指針の策定等を行っていくこととなりますが、本書は、それに先立ち、法律とその基本的な考え方の概要を速報として紹介したものです。
本書は、97年5月、厚生省と日本製薬団体連合会の共催で行われた「改正薬事法の施行に伴う新GPMSP基準並びに副作用・感染症報告の法制化とその運用についての説明会」の講演、およびその後の通知などを踏まえて、最新の情報を織り込んだものである。
疾病構造の変化、新しい微生物による感染症、新しい抗菌薬、新しい検査法や迅速診断法の開発など、感染症は常に変貌してする。本書はこうした進歩、変化に医師として充分対応できるための知識、実地のための指針をコンパクトな中に盛り込んだものである。
小児眼科学は、わが国でも日本小児眼科学会がすでに12回の学術集会を開催しており、年々会員も増加し、発展してきている。また、国際小児眼科学会も、8年前の1978年、京都で開かれた第1回国際会議を皮切りに、本年5月もアムステルダム国際眼科学会のサテライトシンポジウムとして開かれた。米国では斜視学会と合同で学会がもたれている。本書では、幼年期および小児期における視覚発達と密接に関連する疾患がとりあげられ、また上記のような最近の進歩も記載されており、日本弱視斜視学会、日本視能訓練士協会の会員に貢献するところ大なるものがあるといえよう。
本書は高い専門性とより詳細な知識を求める看護職の方々を対象とし、婦人科疾患についての基礎事項や実地臨床において行われている最新の検査法、診断法、治療法などのさらに深い理解をめざしたテキストである。
本書ではまず「症候」篇において症状の背景についての基礎知識を述べて、診断の進め方のコツを記載しながら、その上で当座の治療の原則、医薬品使用の必要な場合の基本的処方を挙げて、忙しい診療、特に外来診療時に役立つよう配慮した。各個別の疾患の項では、疾患についての基礎知識から診断確定へのポイントについて記載し、まず診断を確定することの重要性を強調している。次いで、医薬品治療を含む治療一般の原則について述べている。その上で医薬品を使用するときの原則について述べ、基本的処方を例示して解説を加えた。しかも、病態に応じた複数の処方例を具体的に示して解説し、診療の場で直ちに役立つよう努めた。さらに、医薬品の適正使用のために心得ておくべき副作用および相互作用について、これらの点の知識に乏しい医師が処方時に留意すべきポイントを簡潔にまとめた。最後に、患者への服薬指導についてその具体的内容を解説した。