多少とも誇張した言い方をするならば、ここ数年間については、“成果主義、業績連動にあらずんば、人事・賃金制度改革にあらず”というような様相を呈しているのである。それでは、その成果主義、業績連動とは一体いかなるものなのか。雨後の筍のごとくマスメディアに登場する事例のいくつかを提示することを通して、近年における人事政策のトレンドを探り、そうした動きの本質の一端をとらえることが本書の狙いである。
保守派の巻き返し、60年代左翼の分裂、他者への批判と差異化で自己主張するマイノリティとエスニックグループ…。“負の戦場”の実態を活写、新たなる可能性を探る。
ある夜、ひとりの少年が、自宅の部屋から姿を消した。二週間後、今度は、彼の母親が薬物を飲んで死亡する。そう、少年はみずからの意思で失踪したんじゃなかった。殺されて、秘密の隠し部屋に押しこめられていたの!しかも、彼は姿を消すまえ、あるひとの生命が狙われているらしい、と話していた…。あたし、工藤由香。古い屋敷に秘められた過去ー謎の迷宮でついにあたしが探りあてた驚愕の真相とは。
前著『アイ・アム・ヒッピー』刊行から11年。著者が真っただ中にいたヒッピー・ムーブメントやカウンターカルチャー、その担い手たちは、世紀末をどのように生きたのか。新しい世紀をどのように迎えたか。“お祭りポン太”を自称する著者が、各地フリークスたちの活動・イベントに参加し、自身の過ぎ去った日々を重ねながら綴った。
バルタージュ帝国は、ジュリオの策謀によって勢力を一気に広げようとしていた。魔剣王レオニードの寵姫ミレーユを拉致したのを皮切りに、カルバディーン王国と組んでアルハイムからディミトリアスを奪い、さらにアナベル領を急襲する。敗走したアナベルはシュシェルバコフ流総本山のマナセ山に潜み、反撃のチャンスをうかがっていた。そしてアルハイムと魔剣王のもとにジュリオからの書状が届いたがー。やべっ!シリアスすぎる?激動の第一二弾登場。
「まあ、いいか」「それがどうした」「人それぞれ」この3つの言葉でたいがいの苦難は乗り切っていける。自立した能天気な老人が増えれば、日本はどんなに楽しいだろうか。
境遇の変化にともなう精神的落ち込みから脱出しようと始めたウォーキング。夫と歩む日々。神に支えられ、委ねて過ごす日常が、平安で感謝にみたされてある…そんな歩みを記した「メモリアル」。
黄昏の世界に迷えし、子羊どもに救いは-?怪奇幻想小説。
第一次大戦後の「新世界秩序」の中、日本は富国強兵から産業立国への転換を図り、世界との多角的貿易を目標とした「経済外交」を掲げた。しかし各国との貿易摩擦、大恐慌による市場の縮小が重なり挫折、中国・アジアに経済発展の活路を求める。だが、それは広域経済圏という名のブロック経済構想となり、満州事変、さらには大東亜戦争へとつながっていく。本書では、幣原喜重郎、松岡洋右、有田八郎らがなぜ「経済外交」の限界を読み切れず、大東亜戦争に至ったか、その外交戦略の失敗を検証する。
黄人って何?黒人のこと?白人のこと?さあ何でしょう。20世紀までは、殆ど誰も口にしなかった単語です。言葉は少々汚いけれど、言っていることは極めて美しい本なのです。いずれ訪れる人類の黄金時代のために。“本当の平和”を考える著者の見解。
十九世紀後半、壮大なワーグナーの音楽に取り憑かれ、絢爛豪華な城の建築に情熱を傾けたバイエルン王ルートヴィヒ二世。オーストリア皇妃を慕いつつ美しい青年の肉体に惑い、夢幻の王国の住人になっていった美貌の王の劇的生涯とその謎に満ちた最期を描く。