木造の清純さに日本的モダニズムの手法を見出した吉田鉄郎が、建築家の眼で日本の住宅を図解。200点あまりの図版とともに語る風土と伝統、庭園と茶室、構法とディテール。1935年にドイツで出版、欧米でロングセラーとなった幻の名著は、木造のデザインを理解する絶好の入門書といえる。
植物の病気の原因となる、寄生者(パラサイト)たちを追跡し、姿を暴き、排除する!日本人の食と暮らしを守るために闘ってきた、知られざる科学者たちの記録。
70年をかけ全国の名庭を歴覧してきた京都林泉協会による、庭園鑑賞のエンサイクロペディア。歴史と思想、地割、石組、苑路、石造品、建造物等、庭園を理解するために必要な要素のすべてをまとめた。全国約1300件の名園と所在地を掲載、関係年表・参考文献目録など資料も充実。
ランドスケープの仕事に取り組んでいる27人の姿と七つの近代遺産を通して、人と自然との関係をあやなす魅力的な事例を紹介。
イギリスの庭園思想をリードしたのは、「エデンの園」「アルカディア」という相異なる「夢の楽園」に対する憧れであり、「癒しの庭園」を創ろうと試みる中で、2つの庭園観は相克と融合を繰返した。やがて、近代化過程で「神の創った自然」から「人が管理する自然」へと自然観が変り、世界各地の植物がもたらされ、東洋庭園の影響も受け、庭園様式は大きく変貌を遂げた。本書は、英文学、本草誌、ガーデニングの本などを素材に、イギリス庭園史を追い、併せて、日本人の自然観、日本の庭園史との比較を随所で試みる。図版多数。
ニューヨーク世界貿易センタービルの崩壊は、建築における近代合理主義の崩壊を象徴していた。1995年の阪神大震災は、近代都市の脆弱さを露呈した。都市風景の破産は進行し、20世紀都市は敗滅したのではないか。都市と建築の再生は可能か。阪神大震災の死者への鎮魂の思いと反省から、新世紀の都市は癒しの空間として構想されるべきであろう。東洋の叡智に学んだ庭園を主体とする「庭園曼荼羅都市」を提案する。
微分積分、線形代数、応用数学をこの1冊で制覇。独学に役立つ完全解答つき問題集。
トタンで作られたバー、トラック荷台に建てられた二階建て住宅、村人が作った零戦格納庫、磯崎新の隠れ家、コルゲートパイプの住宅…他。フツーの(?)人たちがつくり出した、ある意味エコで超自然体な、驚愕必至の愛すべきセルフビルド・ワールド。
本書は、キケロの記憶術に倣い「記憶の館」という設定である。各章は、館の室内であり、著者たちが「場所の精神」を訪ねたタージ・マハル、アルハンブラ宮殿、コインブラ、トレド、あるいはローマの街、その他多くの世界のすばらしい場所の思い出が集束されている。180余枚の直筆スケッチと共に記憶に留めた世界建築の空間構成と感性について、書簡形式で語る著作。空間の制作学ともいえる。欧米はもとより、イスラム、インド、中国、日本にも言及する。
テーマ別に出題パターンと解答のポイントを詳しく解説。ケーススタディ方式で記述・論述力アップ。
世界中で読み継がれる『星の王子さま』の原点がここにある。いつまでも子どもの心を持ち続けた作家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの幼少期が、実姉シモーヌの巧みな筆致と豊富な写真によって生き生きと描かれる。