世界経済フォーラムが公表する男女平等度の指標で、日本はG7最下位、世界でも最低レベルが続く。根本原因を地域から探り、底上げできないかーー。フォーラムに準じた手法で、47都道府県ごとに分析し、政治、行政、教育、経済の4分野で強みや課題を可視化した。データや現場取材から誰もが生きやすい社会へのヒントを示す。
はじめにーー都道府県版ジェンダー・ギャップ指数が目指すこと……………三浦まり
第1章 ジェンダー・ギャップを可視化するーー世界の中の日本、そして地域へ
第2章 都道府県ごとの特徴を知ろうーー2024年版指数が映す「強みと課題」
第3章 日本国内の変化の兆しーー自治体、企業、若者、新聞社の挑戦
コラム 誰もが自分らしく歩める地域に……………赤間早也香
第4章 海外の現状ーー北欧と東アジアは今
おわりにーー地域から、この国のジェンダー平等実現を……………山脇絵里子
関連サイト紹介
50年にわたる在住経験で体感した北欧ジェンダー先進社会の理念と実践。
自らの意識を変革しつつ子と向き合う育児の真髄
「育児に携わり、日々、子どもが成長する様子を見届ける生活は、このうえなく楽しいものでした。それを可能にしてくれたのがスウェーデンの社会なのです」
そんな社会に50年間暮らし続けた著者は、自らの子育てを振り返って、スウェーデンという国の「男女平等原則が大きく影響した」としている。著者が日本の父親に対して育児をすすめるのは、それが「幸せなこと」であるからだ。彼の妻はスウェーデン人でプレスクールの園長。それゆえ、一般の保護者よりも育児というものが身近にあったのだろう。日々の営みのなかで家族の「幸福」に焦点を当てているところが本書の特徴となっている。
1960年代より欧州社会は「男女共同参画」を発展的な課題として受け入れ、多様な人々が暮らしやすい環境を模索してきた。そのような社会的うねりのなかで、父親たちは真っ直ぐな眼差しでその変化を見つめてきた。他者のケアに携わっている人は「無意識にもっている偏見」を常に問い返される。そのよき例として、「プレスクールのビデオ観察」についても触れている。この観察は、子どもと向き合うトレーニングを積んだ人たちでさえ、男女役割分担という思考の枠組みから解放されていないことを示していた。だからこそ、私たち一人ひとりもそのことを意識しようと著者は言っている。
「男・女らしさとは何だろう?」、「子どもたちとどのように接するの?」--後半では、子どもと過ごした日々から得られたヒントが示されている。読み進めれば、読者自身の日常がそこに重なっていくだろう。示された言葉は、家族と向き合った時間から紡がれた「本当に大切なもの」ばかりだ。だからこそ、その思いが私たちを優しく包んでくれる。
結びとして掲載された「スウェーデンの子どもたちへの調査結果」において子どもたちは、大人に対して語りかけている。「スウェーデン社会の選択は成功であった。私たちの声こそが、希望ある未来を切り開いた社会である!」(株式会社アネビー 藤井薫)
江戸庶民の暮らしのすべてがわかる決定版
「サライの江戸」シリーズ第2弾は、庶民・職人の長屋から、湯屋、高級料亭まで、落語や歴史小説でおなじみの空間を完全CG再現。
江戸一番の活気と人出を誇った大江戸日本橋の風景をはじめ、江戸の花形職業「大工」や、内職といえばおなじみの「傘張り職人」といった職人の長屋内部、そして呉服店・三井越後屋など江戸時代随一の大店がリアルな3DCGで甦る。
さらには、将軍より庶民の方が豊かだったともいわれる食生活にフォーカスした庶民の食事処大図鑑や、あらゆるものの値段を現代の価値に換算する物価・収入チェック、また町全体が巨大テーマパークともいえる江戸の娯楽大解剖などのコンテンツも掲載。これ1冊で江戸庶民の暮らしのすべてがわかる決定版となっている。
綴じ込み付録には、蕎麦・すし・天ぷらなど、江戸で流行していた名物を描いた歌川芳艶作「新版御府内流行名物案内双六」を収録。
【編集担当からのおすすめ情報】
「サライの江戸」シリーズの目玉はなんといってもリアルなCG。特に今回の巻頭企画で紹介する「大江戸日本橋の風景」の美しさは必見で、人々が往来する日本橋と、その遙か向こうに浮かび上がる富士山の姿は、まさに江戸時代にタイムスリップしたかのようです。また、特別付録の「新版御府内流行名物案内双六」は、歌川芳艶によって嘉永年間(1848〜1854)頃に描かれたもので、蕎麦・すし・天ぷらなど、江戸で流行していた名物が具体的な店名とともに描かれています。裏面には現代字訳と解説を掲載していますので、これとあわせて絵柄を見れば、当時の風俗をより深く理解できます。
満足夫人の時代は終った。個性的な人生の創造をめざして、仕事・家庭・社会活動と女性の三立時代が始まろうとしている。
昭和60年、男女雇用機会均等法は成立した。その誕生に至るみちは決して平坦だったわけではなく、生れ出た法律は理想の姿とはいい難い。しかしながらいま、この法律の制定を機に婦人労働は大きく変化しつつある。現実の変化が制度的改善をもたらしたが、制度はまた、現実を変ぼうさせるテコとなっている。大きな変革の時期である。この婦人労働の変化の姿を記録に残しておきたいというのが本書の発刊を思いたった理由である。
攻撃性とは生まれた時から誰にも備わっているもので、それが子供の活力を高め、個性化を促し、自分の限界を定める能力を発達させる作用ももつのだ。しかし、その攻撃性の心的消化、現わし方が男女によって異なる。そして、それは正に教育、社会化のあり方によって起こるのだ…。このように説く著者は、現在の男女間の葛藤、さらには人間同士の間の諸問題をいかに解きほぐすかは、ひとえに女性の自立、歴史的に培われてきた男性賛美をやめ,男性よりも理性的で客観的な物の見方をこれまで以上に生かせるか否かにかかっていると、女性たちに呼びかける。
現代産業社会の要請する男らしさ・女らしさ、日本文化固有の「男」「女」の世界、そして諸個人の人間としての個性。この複相的な様態は、現在どのように編制され、かつての歴史の中での「男・女」と、どのように同質でかつ違っているのだろうか。複雑で多様なジェンダー研究に心的世界からせまり、実際生活と学問的認識のありかたに重大な再考をうながす。
女性社員に期待する企業、整えられる制度、変わる環境、そして戸惑う男たち…。今、ビジネスシーンの現実をふまえ、いかなる未来像を目指すべきなのか。定評ある研究集団が、“21世紀型組織づくり”の基本コンセプトを、鮮やかに提示する。
「女の時代だ」といわれ、「男女雇用機会均等法」「育児休業法」など、女たちの権利は、少しずつ改善されつつあるかにみえる。しかし、女たちは精神的・肉体的に古くて重い軛からときはなたれ真に自由と創造を獲得しえているのか。本書は、女に関する最新データを八つの分野に渡って収録。女たちが抱えている「今日」の問題のありかを描き出す。
平均賃金は男性の半分、政策決定の場への女性参加は世界の149位。制度だけは整備されつつある日本の男女平等も、その現実は…。「不平等」の実態を内外の視点から鋭く衝く。
ヨーロッパ各国の女性政策を横糸に、女性の社会参加を縦糸にして織りあげた「男女平等カーペット」。