60年代の熱狂的なディラン・ブームがやっと落ち着いた時期(70年)に発売された異色作。長々と続く女性コーラスのリフレインではじまる。カントリー曲を歌う時、ボブにしては珍しくしわがれた声ではなく、透明感あるきれいな声が聴けるのが印象的だ。
60年代前半、フォーク界のプリンスとして脚光を浴びて以来、レコードを出すたびに、ステージに上がるたびに、発言をするたびに、ディランは変転しつづけ、聴く者にそのつど賛否の嵐を巻き起こした。ディランの足跡すべてが意味を持っていた60年代。若者が唯一、大人と対等でいられた、といわれるこの時代を知るのに、絶対に避けて通れないのがディランである。60年代のシンボルであり、ロック史に於いても最も重要なこの時代に欠かせない人物、ボブ・ディラン。その存在と意味をあらゆる角度から解き明かす。
この本は、ロック・ミュージックが誕生してから最初の25年間にもっとも大きな業績をのこした人物、つまりボブ・ディランのアーティストとしての歴史をあつかっている。ボブ・ディランに関するすべての記録ーコンサート、レコーディング・セッション、インタビュー、リハーサル、人前に姿をあらわしたときのこと、出版、放送、レコード発売、曲づくりの記録を集めている。
ボブ・ディランの反戦歌が流れる1970年代初頭のアメリカ東部。スミス大学の学生運動家だったサラ・クラインヘーゲンが地下に潜行し消息を絶った。潜行直前にサラは女の子メリッサを出産したが、子供を残して姿を消したのだった…。それから14年。臨時探偵ジェームズ・マーレーはメリッサの曾祖母の依頼でサラ捜しを始める。マーレーはサラの母校を訪れ、詩の教授と彼女が会っていたことをつきとめた。さらに執拗な調査を続けたマーレーは、ついに彼女を捜し出すことに成功した。しかし、正体不明の何者かが彼を襲い、続けてサラの命もつけ狙い始めた…。
1955年、アメリカにロックン・ロールが産ぶ声を上げて以来、幾多のミュージシャンがヒット・チャートをかけのぼっただろう?“ロック・アラウンド・ザ・クロック”から始まって、ボブ・ディランのデビュー、フラワー・ムーヴメント、サザン・ロックの席捲、ニューヨークに起こったパンク、ウエスト・コースト・サウンド、そしてマイケル・ジャクソン、マドンナ、ブルース・スプリングスティーンまで。アメリカン・ロックの本流を追い、写真で構成した本書は、ロックの歴史を一挙に見渡せる格好の入門書である。
ボブ・ディランの1978年2月28日、3月1日の武道館公演を収めた2枚組ライヴ盤(1979年発表)。彼の代表曲を聴くことができるが、『偉大なる復活』と比べるとやはり物足りないところがあり、一般的な世評もよくなかった。バックを務めるメンバーは前作『ストリート・リーガル』でのメンツに近い。
Disc1
1 : Mr. Tambourine Man
2 : Shelter From The Storm
3 : Love Minus Zero (No Limit)
4 : Ballad Of A Thin Man
5 : Don't Think Twice, It's All Right
6 : Maggie's Farm
7 : One More Cup Of Coffee (Valley Below)
8 : Like A Rolling Stone
9 : I Shall Be Released
10 : Is Your Love In Vain?
11 : Going, Going, Gone
Disc2
1 : Blowin' In The Wind
2 : Just Like A Woman
3 : Oh, Sister
4 : Simple Twist Of Fate
5 : All Along The Watchtower
6 : I Want You
7 : All I Really Want To Do
8 : Knockin' On Heaven's Door
9 : It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding)
10 : Forever Young
11 : Times They Are A Changin'
Powered by HMV