ペット(家庭動物)、畜産動物、展示動物、実験動物……。わたしちの生活は多くの動物の利用によって成り立っています。しかし、人は動物をモノのように自由に生産・消費・処分していいのでしょうか? 身近なペットである犬・猫とのつきあい方や、動物との共生を目的とする動物愛護管理法を通じて考えます。
[第1章]わたしたちにとっての動物……いっしょにくらす、世話をする/動物園や牧場でふれあう/食や産業で利用する/科学的な研究で支えてもらう [第2章]ペットを取りまく環境……ペットショップの犬や猫はどこからやってくる?/売れなかった犬や猫はどうなるの? 他 [第3章]飼う前に知ろう! 動物愛護管理法……ペットの飼い主になるということ/マイクロチップなどで飼い主を明示する/災害のときにペットの命を守るには 他 [第4章]動物の幸せのためにできること……処分されるペットの数をへらす/動物の幸せについてもっと考えてみよう 他
いま話題の女性時代作家が勢ぞろい!
桜、あじさい、朝顔、菊、椿……言葉にできない思いを花に託した、美しくも切ない時代小説アンソロジー。
●「吉原桜」(中島要)
吉原一の人気花魁・唐橋は、妹分の紅鶴と間夫を別れさせる。悲しみに沈む紅鶴に着せるために、唐橋が仕立て直しを頼んだ百花繚乱の“いろはの打掛”とは。
●「桜の森に花惑う」(廣嶋玲子)
猫の姫様の庭である桜の森に迷い込んだ人間の久蔵は、涙にくれる華蛇族の娘・初音に出会う。恋をしなければならない一族なのに、いまだ恋ができずにいる初音に対して久蔵は……。
●「あじさい」(梶よう子)
御薬園同心・水上草介は、元同僚から相談を受ける。祝言を挙げることになったが、剣術道場の兄弟子が頼んでいないのに仲人をやる気だという。隠居の身である兄弟子は、道場では少々煙たがられ、さらに息子の嫁からも厳しい態度を取られているようで……。
●「ひとつ涙」(浮穴みみ)
蔵前の札差の娘・おまきは、縁談がなかなかまとまらず嫁き遅れといわれるも、七歳のときの初恋の相手が忘れられない。そんな中、四年前に行方をくらました幼馴染の助五郎が現れる。やさぐれた魅力を持つ助五郎は、どうやらわけありのようで、おまきは助五郎に協力することになる。
●「縁の白菊」(諸田玲子)
君江は意中の相手と菊見をするために、待ち合わせ場所の茶屋で相手を待つが、突如、狼藉者が茶屋を襲撃する。狼藉者が居座る茶屋を抜け出した君江だが、茶屋の娘に懇願され、ある男を探すことになり……。
●「侘助の花」(宮部みゆき)
掛け行灯をつくる際に侘助の花を描く看板屋が、その理由を尋ねられ、一度だけ“生き別れの娘を探すため”という作り話をする。しかし、存在しないはずの実の娘を名乗る女が現れ……。
四季折々の花を背景に、江戸の人情を描いた短編六作を収録。
「一本気な好漢」ではなく「したたかな謀略家」謙信。「野心的な天才」ではなく「孤独な忠義者」信長。史料を見直しその実像を描く。
2015年に発刊した同名書の新装改定版。2019年のラグビーワルードカップに続き、翌20年の東京五輪、21年のワールドマスターズゲームズが日本で開催となる。こうした大規模なスポーツイベントが同一国で3年連続して開催されることは、世界でも例がない。これを契機に今、これまで欧米諸国に大きく後れを取ってしまっている日本のスポーツ産業にも成長への足がかりとなる動きが起こっている。2015年にはスポーツ庁が発足、その成果である経済政策「日本再興戦略2016」ではスポーツ産業が重要施策の1つに位置付けられ、2019年には大学スポーツ協会(UNIVAS)が設立……等々。「みるスポーツ」つまりスポーツ興行が社会に大きく貢献できることを実証するための好機到来だ。東大出身のプロ野球選手として有名な著者が、選手経験、球団経営経験、留学、現地視察経験など、多彩な視点から、新たな知見を加えて今後の成功法則を考える。
催眠療法中の患者が、前世の記憶を鮮やかに語りはじめた神秘的な治療効果と前世の存在を目のあたりにした精神科医の衝撃の手記。
BGM感覚でOK!スキマ時間を有効活用。起床アラームに、マイカー通勤中、満員電車で、ランチタイム、ジムで運動中、就寝前…etc.「ながら聴き」で最高のパフォーマンスを上げる!全130曲リスト付。
Instagramのフォロワー数39万超! 200万いいね!を集めた、読むだけで前向きになる182の言葉。すべて単行本初収録。
ぼくは、7歳の誕生日に家族でドリームランドに行くのをめちゃめちゃ楽しみにしていた。大好きなキャプテンズの仲間になって怪物とたたかうアトラクションに乗ったり、写真を撮ったり、握手をしたり……。それやのに、パパが仕事の試験勉強で行けへんと言い出したんや。さらに、ぼくも3日前から喉がいたくなって……ドリームランドの日も熱は下がらず、パパと留守番になってしまった……。最悪や。
寝ているぼくに、りんごジュースを飲ませてくれたパパは「塞翁が馬」の話をしてくれた。昔の中国のことわざで、良いことも悪いことも先のことは、だれにもわからんって話らしい。でも、ただでさえ頭がぼーっとしているのに、難しい話なんて全然わからん。すると、パパは「人生はジェットコースターみたいなもんやっちゅうことや。悪いことが続いても、また上っていく時がくる」と教えてくれて……。
テンポの良い文章と愉快なイラストが面白い幼年童話。
ダイヤにない時間に来る地下鉄、死者の声が聞こえるマンホール……。
それはすべて、あの世への入り口。
高校生の石津南美は、そりの合わない家族やクラスメイトに囲まれながら、退屈な毎日を送っていた。そんな時、南美は黒塚亜莉沙という美しい少女と出会う。二人はすぐに打ち解けるが、ある日亜莉沙は、異形の者がひしめく電車に乗り込み、南美の目の前で何処かに消えてしまった。南美は、亜莉沙を救い出すことを誓うがーー。
異界に通じる場所「ヨモツヒラサカ」の秘密を追う、傑作ホラー小説!
文庫オリジナル。
ひとつのことを極めようとする職人たちの生き様は、時に私たちを大いに勇気づけてくれる。思わず背筋が伸びる「ものづくり」小説を紹介。
別れの先にも、あなたの未来は続いていて。そしていつか、あの日の別れは、永遠の想い出に変わっていく。
さようなら、大好きな人。
切ない恋の結末に涙する──
大人気「ラス君」シリーズから誕生した恋版、第4弾のテーマは「別れ」。
幼なじみ、仲睦まじい老夫婦、同性の大親友、お嬢様と執事、病院で出会った2人、アイドルとファン……。様々な「別れ」にまつわる切なく泣ける恋のお話を20話収録。
【本書の特徴】
★3分で読めるショートストーリーだから、朝読にもぴったり!
★ラストには「キュン!」とするエンディングをお約束!
【目次】プロローグ/打ち明けられない恋/真実はふたりぶん/いつかの恋心/さよならドライブ/告白異世界転生/たられば幸福論/ハッピーエンドのそのあとは/ホタルの森/友だち最後の日/君を忘れない/誕生日の願いごと/彼女は宇宙に行きたかった/君に恋した九十九の夜/あの日の約束/君は(たぶん)運命の人/長引いた初恋/世界でいちばん美しい明日/片想い卒業式/いつか君に、この絵を
【豪華執筆陣】菊川あすか/櫻いいよ/水瀬さら/村咲しおん
不安も悩みも手放して、幸運を手に入れる
占いで運を開く!
2019後半 あなたの運勢
定番人気の占い増刊号。
読者の反響やトレンドも踏まえた内容でお届けします。
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巻頭企画
■鏡リュウジの12星座占い
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■改元の運気を味方にして
金運と仕事運を上げる方法 中井耀香
■運を下げない「デトックス風水」 ソフィア・リブラ
■九皇占術で知る 幸運のレシピ 堀川祐加
■九星気学別 心と体の健康運 ファンタジスタ徳永
■あなたの晩年がわかる「鳥キャラ占い」 水木あかり
仕事に就かず、外出もせず、時に何年も自分の部屋に閉じこもったまま過ごす「ひきこもり」の数は、年齢を問わず全国で増加している。精神科医として現場で「ひきこもり」の治療に携わってきた著者は、いわゆる正論やお説教では決してこの問題を解決することはできない、という。「ひきこもり」を単なる「個人の病理」でなく、個人・家族・社会という3つのシステムの関わりの障害による「システムの病理」とする捉え方から、正しい知識と対処の仕方を解説。
ベストセラー『社会的ひきこもり』に加筆修正した待望の復刊。
源氏物語と紫式部を描き切った大河小説、堂々完結!
千年読み継がれる名作には、いかなる想いが込められていたのかーー
一条天皇が崩御し、皇太后となった彰子のもとで取次役などを務める香子(紫式部)。「源氏の物語」に込めた本意をいち早く理解してくれていた同僚の女房が亡くなり、悲しみに暮れながらも、ついに最後の帖を完成させた。娘・賢子も彰子に仕えることになり安堵しつつ、「源氏絵」とともにこれまでの物語を振り返る。『源氏物語』とともに香子の人生を描くという、王朝文学の頂点に挑んだ歴史長編、最終巻。
かごめ歌、羽衣伝説……語り継がれた昔話やわらべ歌には、歴史の闇に葬られた人々の怨念がこもっていた。ヤマト誕生のタブーに迫る!
PHP研究所創設70周年記念出版シリーズ「日本の企業家」1巻。近年の渋沢研究をふまえ、経営史研究の重鎮が論じる新たな「栄一」論!
◆「みんな仲良く」という呪縛から逃れよ、「自分の軸」を持てば消耗しない……
◇橋下徹氏が対人関係・メンタルに悩む現代人に、その要諦を説く!
◆読めばモヤモヤがすっきり消える「人間関係に悩まない生き方」のススメ
かつて38歳で大阪府知事、42歳で大阪市長に就任し、
4万8000人の長として、大阪府の財政再建や都構想住民投票実施など、
前人未到の改革を数々成し遂げてきた橋下徹氏。
そんな橋下氏は、「現代人は目の前の人間関係にとらわれすぎだ」と言う。
かくいう橋下氏自身「人間関係を築くのは得意な方ではない」と語るも、
それでもこれだけの結果を出せた秘訣が「折れない心」にあると言う。
しかし、橋下氏の考える「折れない心」とは、普通の人とは一味違う。
それは、「これが個性だ」と胸を張って言える「自分の軸」を持つこと。
この「自分の軸」さえあれば、むやみに他人に振り回されたり、
大衆に迎合して消耗したりすることはなくなる、と語る。
そこで本書では、橋下氏がこれまでの人生を振り返って見出した、
「折れない心=自分の確固たる軸を見つける方法」を大公開。
「他人とのズレを怖がるな。むしろチャンス」「持論を語れば自分の軸が見えてくる」など、
世間の同調圧力に屈することなく、自分を貫くための視点・考え方が身につく1冊!
はじめに
〇「みんな仲良く」という呪縛から逃れよ
〇人間関係を気にせず生きるには、どうすればいいか?
〇他人に振り回されず「組織の中で自らを貫く要諦」
第1章 他人と異なることを恐れないーー「ズレ」はむしろチャンスだ
〇ズレが生んだ「スピードの橋下」という絶対的価値
〇僕がどれだけ批判を受けても平気なワケ
〇心理的安全性とは「皆がズレを恐れず、ツッコめる組織」
第2章 人間関係は「ドライとウェット」のバランスで考える
〇「ドライな論理性」と「ウェットな人間関係」を使い分けよ
〇ドライ人間の僕が、なぜウェットな政治の世界でリーダーとなれたか
〇「ウェットな世論」に流されるな
第3章 橋下流「持論のすすめ」--自分の軸を見出す発信法
〇情報社会の“奴隷”にならないために「持論」を述べよ
〇ただの“情報”と「持論」の違いとは
〇何より「個性」を重視した石原慎太郎さん
第4章 ズレを見抜き、持論を生み出す「情報収集術」
〇持論を生み出すには「質」と「量」の両方が大事
〇「新聞と対話する」五大紙クリッピング法
〇個性=「持論の特徴性×知識・情報量」
第5章 組織を生き抜き、チームを活かす極意ーー「見えない掟」を見抜く
〇子ども時代の喧嘩から学んだこと
〇「見えない掟」を見誤れば、能力は高くても失敗する
〇「ジャイアン的権力」に従ってもいいが、媚びてはいけない
百花繚乱の後宮で怪事件がーー。
大陸から海を渡ってきた父に医術を学んだ娘・安瑞蓮【あん・すいれん】は、腕を見込まれて博多から上京。陰謀渦巻く都の後宮で、御簾【みす】の向こうの姫や女房達の身体や心の治療にあたるうち、奇っ怪な事件に巻き込まれていく。
呪詛をしたのはいったい誰なのか。次の東宮になる思いがけない人物とは。
瑞蓮と共に働くのは、若き医官の和気樹雨【わけの・きう】、ベテラン医官の石上崇高【いそかみの・むねたか】、それに加え、陰陽寮の学生・安倍晴明も現われて……。
様々な噂が飛び交うなか、若き女医(薬師)が医学の知識を駆使して事件の解明に果敢に挑む、平安ミステリー。
「平安あや解き草紙」シリーズが人気の著者による、女医を主人公にした「お仕事小説」。文庫書き下ろし。
X軸とY軸が交差し、「数の組」の変化を点や線で表す座標。今では当たり前の概念ですが、デカルト以前の数学者は誰もそんなことを思いつきませんでした。デカルトはいかにして代数と幾何を結び付けたのでしょうか。「日本一わかりやすい」と絶賛される超人気予備校講師が、高校生を感動させた数学の歴史の話や、伝説の予備校講師三人の美しい「問題の解き方」を紙上再現します。
●古代エジプト人は図形を使って2次方程式を解いた
●「解の公式」の誕生
●実数から虚数、そして複素数へ
●アインシュタインに匹敵するデカルトの発想
●物理学への扉を開く「モンキー・ハンティング」
●「受験の神様」と呼ばれた渡辺次男先生の数学
●発想の柔らかさをもった山本矩一郎先生
●完璧な板書と解法だった根岸世雄先生
2021年、イスラム主義組織のタリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した。01年、アメリカ・イギリスのアフガニスタン空爆から20年後のことだ。アメリカ軍のアフガニスタン撤退は、1955年から75年まで同じく20年を費やしたベトナム戦争以来の「完全敗北」。歴史の大転換点といってよい。アメリカは、いったい何を間違えたのか。そして民主主義による統治に替わってタリバンの暫定政権が発足すると、欧米のメディアは一様に「女性差別」「人権抑圧」について報じ、タリバンを前近代の遅れた存在と見なした。21世紀の民主主義の眼から見れば、そういう話になるのだろう。だが、われわれが日本の歴史を顧みたとき、いまアフガニスタンで起きていることに思い当たる節があるのではないか。ソ連のアフガニスタン侵攻から40年間、この地を幾度も訪れて戦争の現場を見つめ、考え抜いたジャーナリストが、コロナ下の「鎖国」に慣れきった日本人を目覚めさせる。