1842年上海開港、欧米列強による租界が成立。上海バンドに屹立するアール・デコ・スカイスクレイパー。「東洋のパリ」「悦楽の街」「魔都」に変貌する上海。上海デコの徹底追跡!
巨大な氷盤に載って北極海に浮かぶ観測基地-漂流ステーション。今、ソ連漂流ステーションSP032では、氷海探査に出たまま行方不明となった国連気象調査団員=三村孝の捜索が行われていた。だが捜索隊の引き上げた氷塊から現れたのは三村にはあらず、シベリア少数民族ネネツ人の遺体であった。一方、はるか彼方の村ラパスでオリガと名乗る女性に救われた三村は、ひょんなことから自分の代わりに発見されたネネツ人の男とその正体を知る。彼は35年前、ノバヤゼムリャ島の水爆実験後に行方不明となったネネツ人画家=タキ・マカオその人であったのだ。そしてタキは今、血を吸う恐るべき魔物として、長い眠りから覚めようとしていたのだ-。
日中戦争の渦の中、祖国に生命を賭けた若者・竜宗好の流血の闘争と川島芳子との愛と涙のアクション・ドラマ。
本書では、人間の活動の原動力は「こころ」ではなく、「脳」すなわち「ニューロン」と「シナプス」であるという大胆な理論を『ニューロン人間』で展開し、フランス思想界に衝撃を与えた神経生物学者シャンジューと、フィールズ賞受賞の数学者でプラトン主義者コンヌが、「知能の名にふさわしい人工知能は物質から出発して実現可能か」という問いを中心に、それぞれ専門領域の知識と理論を対決させている。
華麗・多彩な中国56民族の服飾文化をカラー920余点ではじめて集大成。民族の個性と美意識の現れ=エスニックな服飾の原点。諸民族の服装の平面展開図を付す。
1925年、中国・上海で起きた反日民族運動を背景に、そこに住み、浮遊し彷徨する一人の日本人の苦悩を描く。死を想う日々、ダンスホールの踊子や湯女との接触。中国共産党の女性闘士芳秋蘭との劇的な邂逅と別れ。視覚・心理両面から作中人物を追う斬新な文体により不穏な戦争前夜の国際都市上海の深い息づかいを伝える。昭和初期新感覚派文学を代表する、先駆的都会小説。
『パリの味』でおいしいパリを紹介した著者が今度はワイン旅行でご招待します。本書に登場するワインのラベル、有名レストランの貴重なワイン・リストも載せました。