20年以上にわたって、「シアトルで最高のコーヒーを飲める場所」という評判を保ち続けてきた伝説のカフェ「エル・プレッソ」。小さくても個性のある店作りで生き残ってきたオーナーの成功の秘訣は、たった四つのシンプルな法則を誠実に守っていくことだった。実話に基づいて描かれた、ほんわかと心あたたまるカフェの物語。
コストは限界まで削った。画期的なイノベーションは望めない。競争は激しさを増す一方。それでも利益を上げなければいけない。さて、どうしよう?この現状に立ち向かうため、多くの企業は市場シェアの確保と維持に邁進する。だが、彼らは知らない。成熟市場では、市場シェアの向上に努めるほど、利益が減っていくという事実を。本書は、成熟市場で競争する企業が収益を最大化するために必要な発想転換の方法を明示するものである。
女性弁護士のケンドラは、ひょんなことからペットシッターを始めることに。ところが、依頼人の遺体を発見してしまったから大変。「飼い犬が、ご主人さまを殺した犯人になつく訳ないじゃない!」そんな弁解むなしく、容疑者にされてしまう。自ら真犯人探しに乗り出すけれど、目撃者は一匹の犬だけで…!?片手にビニル袋とシャベル、片手に愛犬のキャバリアを引き連れて、ペットシッターが大活躍するシリーズ第1弾。
家族とともにルイジアナからアリゾナへ移住したトリルビー。荒々しい大地にも、粗野な西部の男たちにも、なかなか馴染めずにいた。特に隣人の牧場主ソーン・ヴァンスの仕打ちには我慢ならなかった。彼女を“都会育ちの何もできないお嬢さん”と馬鹿にし、ろくに口もきいてくれないのだ。しかし、そんな彼とのやりとりや、厳しい土地での生活が、しだいに彼女を強くたくましく成長させていく…。D・パーマー渾身のヒストリカル。
ラブラドール犬プリンスは、ハンター家の飼い犬。全力で飼い主を守ろうとする誇り高き忠犬だ。いつも、ハンター家の安全と幸福を最優先に考え、行動していた。しかし、愚かな人間たちにその想いは通じない。いつしかハンター家は崩壊の危機を迎えていた。必死で食い止めようとするプリンス。だが、彼を待っていたのは哀しい運命だった…。
19世紀末のイギリス。名家の令嬢プリシラには秘密があった。それは小説を書いていること。女が仕事をするのはとんでもない恥だから、人に知られたら評判が落ち結婚も絶望的になる。ある夜、家に全裸の若い男が助けを求めて飛び込んできた。頭に傷を負い記憶を失っている。同情したプリシラは彼の身元を探る手伝いをするうち、公爵家にからむ未解決の殺人事件に巻き込まれてゆく。ビクトリア時代の英国を舞台にした元気なミステリー。
「リーダーになる人というのは、他者を率いるための特別な資質を、生まれながらにして神から授かっている」-こういう考え方はいまでも一般的だ。とはいえ、それが的外れなものであることは明白である。リーダーシップとは、学習によって身につけられる、あるいは身につけるべきものなのだ。もちろん、リーダーシップを「教える」ことが簡単だというつもりはない。だがそれをきわめて巧みにやってのけているのが、ハーバード・ケネディスクールのロナルド・ハイフェッツ教授だ。ハイフェッツは、「ケース・イン・ポイント」と名づけられた独自の教授法を開発して、さまざまな学生たちのために活用している。この教授法に著者が切り込み、その貴重な成果をまとめたのが本書である。
見たこともないのに、なぜか懐かしい風景ー調査でジョージア州南部の湿地帯を訪れた植物学者のサラは、たびたび感じる不可解な感覚に戸惑っていた。湿地帯でレンジャー長をつとめるアダムと出会ってからは、さらに不思議な出来事が増えた。人の言葉を解する狼との遭遇。時折、頭の中に響く不思議な声…。その謎が明らかになったとき、サラは自分が逃れられない運命の罠にはまってしまった事に気づく…。美しく幻想的なロマンティック・サスペンス。
飼い犬がお隣の庭で宝を掘りあてたら誰の物?住宅規定より多くのペットを飼うにはどうしたらいいの?-弁護士復帰のための、大事な試験まであとわずかなのにケンドラに寄せられるのは厄介な相談ごとばかり。そして、極めつけはフェレット!借家人シャーロットが違法に飼っていたフェレットが人間をかじって殺したと、警察に連れていかれてしまい…。頼まれたら断われない、しっかり者のケンドラはまたもや可愛いペットのため、ひと肌脱ぐことに。
待っていてくれーそう言って、コールは戦地へと旅立った。レイシーはその言葉を胸に、愛する幼馴染みの帰還を待ち続けた。数年後、戻ってきた彼は別人のようによそよそしくなっていた。そんな彼とレイシーは、ある事件が元で結婚せざるを得ない状況に追い込まれる。意に染まぬ結婚に、ますます心を閉ざすコール。彼の冷たい仕打ちに耐えかねたレイシーは、家を飛び出すが…。ヒロインのひたむきな愛が感動を呼ぶ傑作。
パリ警視庁警視シャルコの妻が誘拐された。シャルコは必死に愛する妻の行方を追うが、杳として知れない。そんなとき、ある女性の惨殺死体が発見される。ロープで緊縛された上、皮膚をフックにかけて宙づりにされ、さらには眼球をくりぬかれた見るも無惨な死体。そして明くる日、捜査の担当となったシャルコの元に、「気に入ってくれたかい?」と題されたメールが届き…。ノワールの新星が描く、奈落よりも深い闇の世界。
水の都ヴェネツィア。10年前に殺害された美貌のバイオリニストの墓から、遺体とともに埋葬されたガルネリのバイオリンが盗まれるという事件が起こった。それから3ヵ月後。ヴェネツィアの骨董商スカッキの館に、夏の間だけ資料整理のアルバイトとしてやってきたイギリスの青年ダニエルは、館の地下で古い作曲者不詳の楽譜を発見する。消えたガルネリと楽譜にまつわる謎が、ダニエルを18世紀に起こった悲劇へと誘う…。歴史と音楽が紡ぐ幻想的なミステリ。
十九世紀初頭のドイツ。同じ吹雪の晩に同じ娼館で二人の子どもが生まれた。一人は可愛らしい女の子ヘンリエッテ。もう一人は、世にも醜い怪物エルキュール。肌は奇妙な鱗に覆われ、耳も聞こえず、口も利けない。その代わり、彼には類稀なる力があった。-人の心を読むという特別な力が。だが、特異な容姿と能力ゆえに少年は人々から畏れられた。見世物小屋、病棟監禁、悪魔裁判…数々の受難が襲いかかるなか、彼の生きる希望はただ一つ。「生き別れになった最愛の人、ヘンリエッテにもう一度逢いたい」。愛と憎悪のなかで生きていく心優しき怪物の生涯を描いたスウェーデンの大ベストセラー。
第一次世界大戦下、アメリカ人の若者ローリングスは、志願して連合軍に入隊する。そうして自ら戦火へと飛び込んだ彼の前に、想像を絶する過酷な事態が降りかかる。第一次世界大戦を戦った男たちの愛と友情を描いた、トニー・ビル監督作品。
大富豪インカが何者かに殺された。事件を担当するのは、いつも料理のことばかり考えている警部キュッパー。殺害現場の食べ物もつまみ喰い。容疑者を相手にレシピの交換。刑事としては優秀だけれど、こと料理となると盲目に。そんな彼が、味音痴の部下と一緒に難事件解決に挑む!ビアホールで呑むケルン名物ケルシュ、美人秘書の焼く魅惑のタルト・タタン…。美味しい料理とドイツ・ケルンの魅力たっぷりのグルメ・ミステリ。
国家機密をめぐるスパイ事件に巻き込まれた富豪の娘ジェーンは、コスタリカの有力者トゥレゴによってジャングルの奥地に監禁されていた。トゥレゴお気に入りの女を演じて信頼を得たのも、すべて今夜の脱出計画のため。逃亡用の食糧も準備万端。一方、ジェーンの救出を依頼された元謀報員グラントは彼女の計画などいざ知らず、木陰から様子をうかがっていた。わざわざこんな密林を抜けてやってきたのに、問題の娘は楽しそうにはしゃいでいるではないか。灼熱のジャングルで激しい恋の火花が散る!リンダ・ハワード不朽の名作。