京都を彩る花鳥猫。水にまつわるあやかし事鎮め、じんわり優しい3つの物語。
過保護な幼馴染みの拓己と水神さまのシロに世話を焼かれながらの京都・伏見暮らしも早や半年。
高校二年生になったひろは進路希望届を前に悩んでいた。
京都に残るか、東京に戻るか、進学するのか、
そして将来何をしたいのか……決められずにいた。
そんなある日、親友で陸上部に所属する陶子の様子がいつもと違うことにひろは気づく。
そこに不思議な少年の声が聞こえてきてーー!? (「飛燕の絆」)
造り酒屋の清花蔵の跡取りである拓己が、蔵の庭造りをすることになった。
ひろは拓己の剣友が住む寺へ行き、拓己と一緒に紫陽花を選んだのだが…?(「六月の猫」)。
7月に入り、友人たちと祇園祭りに行く約束をしたひろに、去年クラスメイトだった大野達樹が「話がある」と言ってきて…?(「瑠璃色の夜明け」)
緑眩しい初夏から夏の京都を彩る、花鳥猫。水にまつわるあやかし事鎮め、
じんわり優しい3つの物語。
不便で時代遅れとされる町家であるが、一方で心地いいと感じることがある。それは都市にありながら、常に自然を感じられるからである。町家を再生し、その生活を見直すことは、行き過ぎた技術や贅沢さから、健全な生活空間を取り戻す手がかりとなるのだ。町家建築の改修のプロによる、いま、私たちが取り戻したい暮らしとは。
●本書の特長
2020〜2024年に実施された5か年分の入試過去問を収録。
本書に掲載の試験種別については、「もくじ」のページをご確認ください。
1.くわしくていねいな解説
2.使い易い別冊解答用紙付き(配点付き)
*解答用紙は、書籍発刊後に英俊社HPからダウンロードすることが可能になります。
3.来年度の傾向と対策
4.入試データ、募集要項など受験に役立つ情報
都とのほど良い距離は、宇治に何をもたらしたか? 「平等院はなぜ宇治に?」「『源氏物語』や絵画に見る宇治」「戦場としての宇治(室町・戦国)」「宇治茶の歴史と科学」など、宇治の景観・歴史・文化・産業を縦横に探究。シリーズ第7弾。
はじめに
1 宇治橋・宇治川・宇治別業
八世紀の宇治 (金田章裕)
平安時代の宇治と藤原氏別業 (杉本 宏)
コラム1 平等院が表現する極楽浄土の景観(杉本 宏)
宇治を描く(家塚智子)
--『源氏物語』・歌枕・名所図ーー
コラム2 変化する宇治の橋姫 (家塚智子)
2 中・近世の宇治と巨椋神社
中世後期の宇治・宇治田原 (川口成人)
--戦乱・都市・城郭ーー
コラム3 宇治の合戦 (森下 衛)
絵図から眺める近世宇治郷 (上杉和央)
巨椋神社本殿の建築史 (中西大輔)
--史料・意匠・工匠ーー
3 宇治茶と茶業景観
ひとつの宇治茶業史 (坂本博司)
--濃茶・薄茶と煎茶─
コラム4 上林松壽 (坂本博司)
--花を愛した宇治の茶師ーー
中宇治の町と町家 (清水重敦)
4 宇治茶の諸相と宇治の民俗行事
宇治茶をめぐる三つの元素の物語 (藤井孝夫)
コラム5 普茶料理 (佐藤洋一郎)
宇治のまちの文化資源の持続性 (森 正美)
--コロナ禍における地域民俗行事から考えるーー
執筆者紹介
あとがき
〈近世文学に描かれた、あなたの知らない怖い京都〉
〈江戸怪談っておもしろい!〉
地獄とこの世を行き来した小野篁や崇徳院の怨霊など、平安時代以前の京都の魔界を紹介する本は数あれど、江戸時代以降の話を扱っているものは多くありません。本書では、近世日本文学を研究する著者が、とっておきの京都怪談を紹介します。
「桂川の食人鬼」や「蓮台野で燃える墓」、「粟田口に現れる死んだはずの男」など、ユニークで怖い怪談が盛りだくさん。実際に京都怪談文芸の舞台を取材した「怪談フィールドワーク」ページや、かつて怪談文芸専門誌『幽』の編集顧問も務めたアンソロジスト・東雅夫氏と著者の対談ページなど、様々な視点からたっぷり京都怪談を味わいつくす一冊です。
京都は、行事の多い町です。日本の首都「みやこ」として長い歴史をもつ京都には、国家の安泰や五穀豊穣、国民の平安を祈る神事、行事がおのずと多くなりました。京都を知るということは、すなわち日本を知るということにつながるのだと思います。日めくりのようにこの本を読んで、京都を知り、その歴史に思いをはせ、京都をおとずれていただく一助となれば幸いです。
“関西人”と呼んではいけない!?--京都人らしさにこだわる「京都人」、サービス精神旺盛の「大阪人」、すっきり自然体の「神戸人」。三都にはそれぞれの歴史に根づいた揺るぎない個性があります。「関西人」とひとくくりに呼ぶなんて、大間違いなのです!▼本書は“京阪神”を徹底比較・徹底分析し、「“何が”、“どのように”、“なんで”違うのか」までを詳しく解説します。第一章では“京阪神”の地域区分、第二章では“センス”くらべ、第三章では“気質”くらべ、第四章では“暮らしぶり”の比較、第五章では“泣きどころ”を紹介、第六章では“味覚”くらべ、第七章では“歴史”くらべ、第八章では“ことば”くらべ、そして第九章では“おこぼれ話”と、各ジャンルごとにデータも交えて比較し、京阪神のそれぞれの個性を鮮明に描き出します。身に覚えのある“京阪神”の人も、そうでない人も、奥深く味わいのある“関西文化”の世界を満喫しましょう!
[プロローグ]『京阪神』は永遠のライバルか!? [1]京阪神はひとつのブロックか [2]京都人・大阪人・神戸人 センスくらべ [3]京都人・大阪人・神戸人 気質くらべ [4]京都・大阪・神戸の暮らしぶり [5]三都の泣きどころ [6]京都・大阪・神戸 味覚くらべ [7]三都の成り立ちと事情 [8]三都のことばと思考 [9]三都からのこぼれ話
特異なデザイン世界が注目されている大正・昭和初期の幻の画家、小林かいち。その過激にしてエレガントな絵葉書・絵封筒の小宇宙を読み解く。
300点に及ぶ図版でその繊細にしてゴージャスな「京都アール・デコ」の宴を再現。
創作モチーフをたどる研究成果と、新発見絵封筒作品を加えた増補新版!
【目次】
はじめにーー謎の「小林かいち」 山田俊幸
小林かいちデザイン案内 山田優子
かいち絵葉書世界
コラム◉様式としての嘆きーー小林かいちの女性像
コラム◉谷崎潤一郎とさくら井屋
コラム◉かいちを求めるひとびと
コラム◉「大正ロマン」と小林かいち
対談・記憶の中のかいちーー残されたかいち封筒をめぐって
かいち絵封筒世界
コラム◉小林かいちと平井房人
コラム◉ビアズリーとかいち
おわりに 永山多貴子
小林かいちと同時代のデザイン 神尾怜奈
小林かいち絵葉書一覧
小林かいち略年譜
はじめにーー謎の「小林かいち」 山田俊幸
小林かいちデザイン案内 山田優子
かいち絵葉書世界
コラム◉様式としての嘆きーー小林かいちの女性像
コラム◉谷崎潤一郎とさくら井屋
コラム◉かいちを求めるひとびと
コラム◉「大正ロマン」と小林かいち
対談・記憶の中のかいちーー残されたかいち封筒をめぐって
かいち絵封筒世界
コラム◉小林かいちと平井房人
コラム◉ビアズリーとかいち
おわりに 永山多貴子
小林かいちと同時代のデザイン 神尾怜奈
小林かいち絵葉書一覧
小林かいち略年譜
京都発物語のある大人の旅を提案。京都のモノ、ヒト、マチをまじめにやさしくあんじょう伝える
「人それぞれに信仰や信じるものがあるように、きっと、その人が人生において必要とする相性が合う文様が存在するのだと思います。自分と相性が良い文様を見つけることは、人生を前向きにする徴(しるし)となり、よりよく生きるきっかけになるかもしれません」トトアキヒコ
寛永元年(1624)創業、江戸時代から唯一続く唐紙屋、唐長の次世代を担う、雲母唐長。唐紙師 トトアキヒコと千田愛子が、文様に包まれた空間、アートのある暮らしを提案します。
古くは料紙として、そして襖の装飾紙として用いられてきた唐紙を、現代のライフスタイルの中でも取り入れられるようにした雲母唐長の実例とアイデア、さらにはアートへと昇華させたトトアキヒコの作品を掲載。さらに、唐長に伝わる文様と、雲母唐長が新たに制作した「平成ー令和の百文様」の中から選んだ美しい吉祥文様の数々を、それぞれの文様にまつわるものがたりとともに、たっぷりと紹介します。
文様に宿る不思議な力 美しき唐紙の世界
唐紙の歴史を未来に伝える 京都 雲母唐長
トトアキヒコが語る「唐紙の未来」を生み出す職人、素材のこと
時空を超えて、空間を彩る文様
空間を彩り、心を導く雲母唐長のイマジネーション
物語のあるものを暮らしの中に、美しき文様アイテム
現代を生きる美 アートとしての唐紙を
文様ものがたり 唐紙師 トトアキヒコ
平成ー令和の百文様プロジェクト
日本文化の発祥の地ともいわれる古都京都.その風土・歴史・寺社・寺院・芸能・祭・伝統文化・行事など多岐にわたる京都の様々な魅力的話題について,日本語ですっきりと理解し,その内容が気の利いた英語で表現できるユニークな事典.
●具体的でわかりやすい日本語解説と経験豊富な英国人翻訳家による明瞭な英語表現で中学生から読みこなせる
●見開き完結で、英語説明は日本語説明の後に配置し、開いたページから気軽に読み始められる
本書でとりあげるのは、京都の暮らしを支える道具から、 未来へ向かう伝統工芸、新しい感性が創造するものづくりなど。つくる人と技に加え、その美を見つめ、私たちに届けてくれるギャラリーも紹介する。 千二百年の都が生み育ててきた、かけがえのない手仕事を、 未来へと伝えられるかどうかは、私たち次第。 日々の暮らしを愛せる人になるために、さあ、アール・ド・ヴィーヴルの都、京都へ。
せっかくの修学旅行なのに、ちっともおもしろくない寺社見学。人気の仏像の“注目ポイント”を「ここ見て!」と紹介し、楽しみの喚起と、歴史や文化への理解促進を図ります。
京都を知って訪ねる歴史探訪・地図帖
千年の都「平安京・京都」を豊富な地図を使って、歴史的なポイントや事件の背景を紹介する歴史探訪地図帖です。京都の歴史散歩が楽しくなる、おすすめの探訪コースを掲載。
・千二百年前の「平安京」と現代の「洛中」を鳥瞰図で比較する、四神に守られた「風水地図」や平安の闇を彩る「五山の送り火地図」。都の大路小路をめぐる魂鎮めの三大祭り「葵祭」「祇園祭」「時代祭」の巡行地図など多彩な地図を掲載。京の鬼門を守る「延暦寺」、この世の浄土を再現した「平等院」など古寺・名刹を紹介する頁《古寺を訪ねる》は、詳細な境内図付で実際の拝観にとても便利。
・地図を読み解くことで、新しい「京都」の歴史が見えてきます。
・訪ねる時期の参考になる祭りや年中行事を紹介します。
京都で200年以上続く老舗料亭「近又(きんまた)」が教える、本物の味。
いつまでも守り続けたい日本の味を、美しい写真とともにご紹介します。
お店で提供される逸品から、毎日食べたいおばんざい、伝統的なおせちまで、近又の真髄を余すことなく丁寧に解説します。
改めて押さえておきたい素材の切り方、魚のさばき方、揚げ物の基本なども掲載。
「近又」七代目又八・鵜飼治二著書。
本書は2015年に刊行した『和のおかずの教科書』に新しいレシピを加え、内容の一部を再編集、判型・タイトルを変えたものです。
不動産鑑定士でもある著者が、京都を度々おとずれるなかで感じた素朴な疑問をあきらかにした謎解き読本。不動産鑑定士という独自の視点から、地図や図版・イラストを用いて京都の地理や街の特徴を分析し、祇園祭や花街などの文化を歴史から紐解いたり、日常的な京都の風景を地勢から読み解きます。京都に行ったことがない人から京都好きな人まで楽しく読める、観光客しか感じない京都の不思議な当たり前がわかる一書です。