食べたいのに食べられない、やめたいのにやめられない。「若い女性がかかる病気」と思われてきた拒食症・過食症。それが今、小学生や主婦、あるいは男性にまで拡がりつつあります。ときには命にかかわるこの病気に、ひとりで苦しんではいませんか?摂食障害に関する最新の知見を収録。
遺伝子解析などによって脳科学(brain science)が飛躍的に進歩し、知覚、思考、感情など人間の精神機能の研究が脚光を浴びる一方、大阪府立池田小学校の無差別殺傷事件や、アメリカのアフガニスタン侵攻に見られる“戦争”行為は、物質としての脳の研究によっては解明できないし、防ぐこともできない。人間の「こころ」はトータルな概念である。メンタルヘルスは、人間存在をトータルにとらえようとする領域なのである。気鋭の精神科医によるメンタルヘルスの新展開。
本書は、著者自身をはじめとする建築・都市計画の専門家と、歴史家、デザイナーなど、さまざまな人々との協働作業を通じて、「場所の力」を顕在化するための理論と実践について著されたものである。
古代から近世にいたる台所空間の呼称を系統的にまとめることでその実像をとらえると共に、台所の原点である火と水の空間の成り立ちと地域性を建築計画的視点で分析。さらに戦後、「はれ」の空間となるまでの台所の発展過程と、そこで働く女性像の変容から、21世紀の家族のゆくえと台所のかたちを浮き彫りにする。
近親姦虐待は社会のあらゆる層に、高率に発生している。衝撃の事実を綿密な調査により明るみにした告発の書。ハーマン『父ー娘 近親姦』と並ぶ、古典的名著でありサバイバー支援に携わるすべての人の必読書。
産婦人科において現在急務となっていることは、産婦人科領域においてエビデンスを網羅し、既存の治療方針と照合し、両者を融合させpracticalな意味においてbestなガイドラインの作成である。本書はこのようなニーズに応ずるものであり、産婦人科領域のエビデンスを悉皆調査し、その主たるものを紹介し、それを顧慮したガイドラインを示した。
福祉政治の動態は、北欧でも、大陸ヨーロッパでも、イギリスでも、旧来の「3つの世界」の枠を越え出ようとしている。福祉国家はどこに行くのか。本書は、各国の動態分析をふまえて、福祉国家再編にかかわるキーワード群を掘り下げ、21世紀の福祉国家を展望する。
アメリカ人も仰天のトンデモ英語がなぜトンデモかを解説、通じる英語を教える。和製「片仮名アタマ」から劇的に「英語アタマ」に変わる方法を考える。あなたを話せなくさせている和製英語を、A、B、C級戦犯として、史上初めて格付けしている。
「母性看護学概論・母性保健」は、母性看護学を学び始めるための出発点となるものとして、社会的視点に重きをおいて構成した。すなわち、1994年にカイロで開催された国際人口開発会議、翌95年に北京で開催された世界女性会議でも謳われ、その後のわが国の母性保健政策でも不可欠の視点となっているリプロダクティブ・ヘルス/ライツを基本に置き、今日の社会に生きる女性や家族が母性領域で抱える新たな問題とそれに対応する看護職者の役割に多くの紙面を費やした。「女性のライフサイクルと母性看護」では、思春期/成熟期/更年期・老年期の女性の特徴を理解し、それぞれの母性領域で抱える問題とその対応としての治療と看護を学ぶことを目的としているが、ここでは多様となった女性のライフコースや意識を踏まえ、リプロダクティブ・ヘルス/ライツの視点からこれをまとめている。このような観点からみると、それぞれの期にある女性の身体面の理解と看護に加えて、それぞれの期に特有の問題が重要であり、メンタルヘルスケアのアプローチにも力を入れて解説している。
本書は、いまだに根強い差別と偏見の中にある「精神分裂病」という事態、あるいは「精神分裂病者」という存在が、心理療法という臨床心理学的方法によっても、充分に変化し、治療成果が上がるものであることを具対的な事例を通して示すと共に、そのための実践的な心理療法的援助技法の確立と、それを支える臨床的な心理療法的基本視座の形成に、少しでも寄与、貢献しようと志すものである。
最新の知見を盛り込み全面改訂。93回国試から導入される必修問題を徹底研究。“看護の要点”を加え、理解を深める内容が充実。国試の頻出範囲をまとめた別冊『ポケット・データマニュアル』付。
本書は平成13年度にアジア経済研究所において行なわれた「援助と参加型開発」研究会の成果をとりまとめたものである。本研究会においてわれわれは、開発援助を取り巻く世界で隆盛を極めている「参加型開発」という言説を多面的に捉え直してみようと試みた。
本書は、2002年4月に久留米大学経済学部に文化経済学科が、全国ではじめて開設されたことを記念して開催された「グリーンツーリズムと文化経済」講演会、研究会、シンポジウムを基にして作成されました。文化経済学の視点を概観し、そのうえで「グリーンツーリズム」の諸側面と今後の方向性を分析し、この作業を通じてわが国では比較的新しい学問である文化経済学とは何かを考える材料を提供しようという試みです。
失業率、デフレ、構造改革、内外価格差、デジタル革命、年金改革…。「経済学は難しい」と考えるすべての人に、知って楽しい解説書。五人家族が巻き起こす抱腹絶倒のマンガを読めば、お金の問題、家計の悩みがすぐに解消。自分の身を守るため、仕事で成功するために、知っておくべき経済の知識を世界一わかりやすく紹介した国民必読の教科書。
本書は著者の経験を踏まえて、薬物療法に関与している臨床家をはじめ、病院薬剤師、新薬開発関係者、大学院における薬理学・臨床薬理学や薬の体内動態の研究者など薬を日常取り扱っている人々に、薬の体内動態についての基本的な知識が、よりよい新薬の開発と薬物療法のためにいかに大切であるかを理解していただくことを目的として書かれたものである。