ソウル、北京、ボストン、沖縄…と、地球スケールで活躍するエコノミストによる、内外各地の街と人々にみる風土と経済の織模様。民族の伝統や国の歴史、生活文化が経済へ及ぼす影響を、確かな著者の目がとらえ、わかりやすく綴る。竹内経済学イン・ザ・ワールド。
少女オリヴィアの青春と、日系アメリカ人の50年代を、独特のオフビート感覚で綴る、ニュー・アメリカン・ノベル。
「トリック・オア・トリート」(いたずらがいいか、もてなすか)-ハロウィンの日子供たちはこう言って家々を回ってはお菓子をせしめる。シカゴ郊外の町・パクストン。ここでも仮装した子供たちが家家を訪れる光景が見られた。そんななか、ひとりの日本人の少年が消えた。少年の恰好は、この年、子供たちの間で大人気の「ミュータント・タートル」。誘拐?事故?この町のオルネイ社を買収した日本企業クラタは、その差別的なやり方で米国人従業員ばかりでなく、町中に様々な波紋を呼び起こしていた。少年の父親が勤めるこの企業には、すでに何通かの脅迫状が届けられ、その工場では不審火が起きていた。はたして少年の失踪は、日本企業への恨みからなのか?
どんどんつづく、ながーいめいろ。どきどきわくわくの、こわーいめいろ。9つのジャンボめいろをすすんで、ぴょこたんといっしょに、おひめさまをたすけよう!
「な、なんやて、金が2トン!」「そう、爺さんの身代金は金塊2トンや」壮大なスケール、小気味よい展開、緻密な構成、意外な結末…。俊才・黒川博行の傑作長編。
あけ放った心で、あけ放った言葉を綴り、願い、驚き、喜びなどを誰にでもわかる詩として表現した武者小路実篤。多くの詩の中から、105編を芥川賞作家・阪田寛夫が選ぶ。
“日常茶飯”から日本の歴史を見る。“食”を支えた社会は、時代と共にうつろう。肉と米、日本人が選択した食物は、歴史と文化の変遷にどう関わるのか。新たな社会史への展望。
発表、97年のミステリー&エンターテインメントベスト10。
「人のいる雰囲気」を重視した空間表現こそが、日本建築の本当のおもしろさであり、世界に発信すべきユニークな特徴だ!日本の古建築を味わうには、西洋流の建築理論とは違うアプローチで、工匠たちが何を大切に表現したかを知る必要がある。厳島神社、法隆寺、東大寺、平等院鳳凰堂、二条城、妙喜庵茶室待庵、桂離宮古書院…。実際に訪れて、風や光や人びとのつくる雰囲気の中ですばらしさを実感しよう。ルネサンス建築論の専門家が、自由な目線から名建築を幅広く取り上げ、臨場感をキーワードに再評価する、全く新しい建築案内。
茶室がわかれば、茶道がわかる!!あなたの質問に茶室研究の第一人者がていねいな解答。好評・月刊茶道誌『淡交』連載の「茶室研究事始」が一冊に。
「サービスとはなにか」を明らかにし、複雑化する日本経済のサービス化の流れを見とおす。
本書は『庭にきた虫』に続く庭の「いのち」との交友録である。45年間に庭でつき合った20種余りの鳥たちを主役として、その生態や行動、習慣などを鳥の餌となる虫や植物との関わりも含めてまとめた。庭の生きものたちのつながりと全体像を余すところなく伝えたく、虫や鳥と併せて観察・撮影を続けてきた庭の植物についても随所で紹介した。
神は人それぞれの歩調に合わせてともに歩まれる。人生のあこがれ、不安、喜び、涙、病、成功とざせつ、そしてさまざまな出会いは、人の歩みのなかで必ず意味があることに気づきながら、自分がここに今、生かされていることの喜びと感謝をこめて語る、自らの救いの物語。
なぜ、あんなに目立つ孔雀のオスが生き残れたのか?なぜ、抗生物質の効かない耐性菌がどんどんできてしまうのか?どうやって、木の枝や葉にそっくりな昆虫ができたのか?-直接観察することが不可能で、とてつもなく長い時間のかかる生命現象である「進化」の数々の難問に、シミュレーションで答えを出します。
なぜ、ドイツは環境先進国になれたか?-その秘密と核心に迫る。