近代ランドスケープとはいかなるものか。ランドスケープアーキテクトたちが闘い続けてきたテーマを、現代の眼で検証する。
子鉄やママ鉄などの造語も登場するなど、広く浸透してきた鉄道趣味。それでも鉄ちゃんのイメージといえば相も変わらずマニアやオタク…。本書では、そんな鉄ちゃんと結婚した「鉄妻」たちが、鉄道趣味に明け暮れる夫の姿をどう見ているかを徹底調査。日ごろフィーチャーされている夫に代わり、「鉄妻」たちが、これまで大声で語ることのなかった思いのたけを、リアルに告白。
武将にして天下一の茶人、作庭の名人にして建築家、書家として、また歌人として多彩な才能を発揮した江戸の総合芸術家、小堀遠州。その子孫であり、“今遠州”と謳われる小堀宗慶(十二世遠州茶道宗家)氏が全国に残る遠州ゆかりの地を訪ね、その美の心を説く、決定版。
ヨーロッパ、アジア、オセアニア、北アメリカのミラクル庭園総まくり。訪れるときに便利、各庭園の詳細情報掲載。
人づきあいが苦手で身なりにも無頓着な京介だが、幼馴染みで唯一無二の親友・修二に励まされ、小説家になるため投稿を続けてきた。念願の文学賞を受賞、文壇デビューの取材の際にヘアメイクとスタイリストの手によって魅力的な青年に変身した京介。注目を浴び自信もついて変わっていく京介に修二の気持ちは複雑だ。そんな折、修二を遠ざけようと担当編集者の園田が画策しはじめ…。
名古屋の東海ラジオで1,260回にわたって放送された『なごやか寄席』の音源。2作とも98年4月の収録で、僧籍に入る前、59歳の元気いっぱいの高座だ。師匠の二代目圓歌が得意とした「西行」も自作の「中沢家の人々」も地噺だけに、この人の笑いを取るテクニックの凄さをタップリと味わえる。
舘野泉のデビュー50周年を期して編まれたBOX。2004年以降は「左手のピアニスト」として活躍する彼が、70年代にいかに傑出したレコーディング活動を行なっていたかを如実に示すもの。24枚中17枚分が初CD化で、スペシャルCDには舘野と親交のあった石田一郎(1909〜1990)の作品(堅固な構成に込められた郷愁と憧憬が聴きもの)と未発表音源も収録。各アルバムのジャケットはLPリリース時のデザインを復刻、当時のライナーノーツも再録しており、中でも『フィンランド・ピアノ名曲選』のブックレット(132ページ!)には知られざる作曲家たちの作品が譜例入りで解説されており、資料としてもきわめて貴重。演奏は正攻法にして真摯、作品に寄せる温かな共感が素晴らしい。パルムグレンとエングルンドの清冽&重厚な協奏曲、フィンランドの人々にシベリウスの小品の魅力を再認識させたピアノ名曲集と歌曲集など聴きごたえ十分。グリーグとラフマニノフの録音は分裂直前の日本フィルの充実を伝えるドキュメントでもある。録音が希少な作品の収録に情熱を傾けた70年代の関係者たちのひたむきさ、それを今に蘇らせた制作サイドの姿勢に大拍手。★
デビュー当初は長田直行とのデュオだったが、現在はrinoのソロ・ユニットとなったCooRieの5枚目。聴いてわかるとおりにアニメにピッタリのかわいい歌声で、「Hevenly Days」が初の実写映画『マリア様がみてる』の主題歌となる。「ノスタルジアに愛を込めて」があっという間に終わってしまい、もっと聴きたいと思ったらもうCooRieの虜!?