最近、宝石店がおそわれる事件がよくおきている。ユッコとポリエは、世界征服をたくらむマックラーミ団のしわざと推理し、駅前の宝石店にはりこみに行く。でも、あらわれたのは、ポリエのあこがれの人、剣道場の若先生。美しい女の人に指輪を見せて、お店に入っていっちゃった…。どうなっちゃうの!?きらめきの「乙女チック」ファンタジー、第二弾。
夥しい餓死者を出し、戦国史上稀にみる悲惨な篭城戦となった三木合戦。黒田官兵衛から終戦工作の命を受け、その渦中に送り込まれた女間者・希久が直面した過酷な運命とは?絶望の淵に射し込んだ一条の光を哀感溢れる筆致で描く「女の戦国絵巻」。渾身の書き下ろし。
チンギス・ハンと義経、モンゴルと日本のあいだに渡された七彩の虹。縄文の魂を受け継いだ二人の英傑が目指す永劫楽土への道。全く新しい、チンギス・ハン/義経像がここに誕生した。北海道を代表する詩人、原子修が美しく豊かな言霊で綴る、史実に基づいた壮大な歴史小説。
公事宿「鯉屋」に、お信がお清をともなって話があるとやってきた。すわ菊太郎との別れ話かと、源十郎をはじめとする店の者たちは気を回すが、お清が女公事師になりたいという相談だった。その申し出を快諾した源十郎は、都きっての大店である呉服屋『夷屋』と瀬戸物問屋『多治見屋』との公事訴訟に、お清を立ち合わせるのだが…。お清の成長を精気溢れる筆致で描く表題作ほか全6編収録。切なくも心温まる人間ドラマの結晶。第21集!
種から育てたブナの木たちは、二〇年を経てついに花を咲かせた。小説家が樹木から学んだ、生きる命のあり方。
2023年、世界最規模のプライド・パレード「マルディ・グラ」に参加するため、7年ぶりに渡豪した著者。いたるところで11色のプログレス・プライド・フラッグがはためくシドニーの地で、何を見、何を思ったのか。一人の性的少数者として向き合ったこの国のLGBTの歴史とバックラッシュ、そして国会で成立・施行された「LGBT理解増進法」を巡る日本の状況を観照し、丹念に綴った長編紀行。
著者撮影による口絵写真2頁付き。
眠らない街を探訪したエッセイ「歌舞伎町の夜に抱かれて」も併録。
【著者略歴】
李琴峰(り・ことみ)
1989年、台湾生まれ。2013年来日。2015年、早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。2017年「独舞」で第60回群像新人文学賞秀作を受賞。2019年「五つ数えれば三日月が」が第161回芥川賞、第41回野間新人文学賞の候補に。2021年『ポラリスが降り注ぐ夜』で第71回芸術選奨新人賞を、「彼岸花が咲く島」で第165回芥川賞を受賞。著書に『星月夜』『生を祝う』『彼岸花が咲く島』『透明な膜を隔てながら』『肉を脱ぐ』『言霊の幸う国で』などがある。
【東京創元社×カクヨム学園ミステリ大賞優秀賞受賞作】
四月の教室における、あなたの居場所について。
謎解きゲームと、友だちづくり。
ふたつの難問に向き合う一年一組の生徒たち。
誰をもひとりにしない願いの物語。
新鋭が放つ清新な学園ミステリ!
秋湊高校新入生初登校の日、一年一組全員の机のなかに、小さなカード三枚と何者かからの挑発的なメッセージが入れられていた。曰く「諸君、入学おめでとう。君たちに入学祝いを用意した。これから出題する謎をすべて解き明かすことができたら、賞品を差し上げよう」──かくして謎解きゲームの幕は上がった! 新鋭が贈る「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」優秀賞受賞作。
クトゥルフ神話。それはH・Pラヴクラフトの大いなる遺産。
この本は日本の幻想小説家・杉村修が紡いだ「郷土」と「心」をテーマにしたクトゥルフ神話作品集である。
物語は雪のように冷たいが、どこかやさしい……。
『窓から外を見ると、雪が晴れ、虹色の雲があたりを覆いつくしていた。』---ヨグソトスの顎
大人も子どもも楽しめるフランス語の絵本.
初級文法を終えたフランス語学習者向けのやさしい読み物です.
・CECR A2(仏検準2級)レベル
・日本語訳付き
・各章の最後に楽しみながら学習できるアクティビテ付き
・音声無料ダウンロード&ストリーミング
名工・左甚五郎の逸品を巡る隠居殺しの謎に、吉原で大人気の若旦那が見せた名推理。無外流の達人ながら老父の世話に精を出す若侍、初恋の恋敵は同姓同名の大身旗本で…。老人ばかりを狙った騙り事件を追う、定町廻り「鬼しぶ」の苛烈かつ人情味溢れる探索行ーささやかな幸せを願う浮世の悲喜こもごもを色鮮やかに掬い取った、心温まる時代競作、第四弾。
広大なアイザリアへと舞台を広げ、戦争と平和、心の強さと弱さを描く。
刑事からある女性のあとを尾けるよういわれた俺。仕方なく引き受け、その女性の日常をたどることになったが、その女性が向かったのは警察署だった……。日本推理作家協会賞の候補作「影」を含む短編4編を収録。高い文章力と巧みな構成力で一気に読ませるミステリー作品集。事件の裏のまたその奥にある真相とは。
北大西洋の極北に浮かぶ火山とヨーロッパ最大の氷河のある国。北国岩手県に生まれ、1969年、単身でアイスランドに渡り、今日まで首都レイキャヴィークに暮らす著者が綴る、氷・日両国にまつわる21の物語。
兄に育てられた寂しがりやの颯太は凛々しく美しい青年へと成長した。子供の頃から可愛がってくれる市ノ瀬組組長の高科次郎が大好きで、次郎もまた恋人として颯太を愛してくれた。しかしある日、次郎が別の男と抱き合うシーンを目撃してしまう。「Hは大人になってから。それまで絶対浮気しない」と約束していたのに。次郎に裏切られたと悲嘆にくれた颯太は…。
古くから長崎と上海は東シナ海を挟んだ
海のゴールデン・ルートだった。
帝国主義の時代、欧米の列強は中国を蚕食し、
各地に治外法権の租界を形成した。
上海の共同租界の一角に作られた日本人街は
10万人を超える人々が活動し、その多くが長崎人だった。
さびれた寒村から一気に東洋一の大都市へと変貌した
上海は、「魔都」と呼ばれる繁栄と貧困、歓楽と犯罪、
多くの矛盾を抱えた植民地の象徴でもあった。
多くの日本人が進出し、日本人街が形成され、
栄華を極めるかに見えた裏で、反日の狼煙があがる。
やがて、居留民保護のため陸戦隊を上陸させた日本軍と
共同租界の周辺で武力衝突が発生(第一次上海事変)、
その後、37年の盧溝橋事件を期に本格的な日中戦争に突入、
日本軍は上海を占領する。
しかし、太平洋戦争の敗北によって、日本人街は崩壊する。
引揚げは満州とは異なり悲惨なものではなかったが……。
本書は、上海の日本人街の歩みを長崎人の関わりを通して描く、
日中関係史の側面史である。図版多数収載!
【収録内容】
序 言
1「魔都」といわれた上海
2 虹口に形成された日本人街
3 上海と長崎の結びつき
4 上海の夜を彩った長崎の女性たち
5 増大する日本人の進出
6 上海の反日ストライキーー「五・三〇運動」
7 第一次上海事変(1932年)
ーー戦争のなかの上海
8 第二次上海事変(1937年)
ーー日本の上海占領へ
9 中国から見た二つの上海事変
10 日本人街の崩壊と上海日本人居留民の引揚げ
後 記
ジェンダー、セクシュアリティの現在を問う画期的アンソロジー!映画に描かれたレズビアン・ゲイ・クィア・イメージを読み解く。