太平洋戦争時、日本軍の侵攻に抵抗するフィリピンの住民たちが自由のために戦う中、一人の少女が神話的想像力によってエンパワメントを歌い求めるーーフィリピン系アメリカ人女性作家ブレイナードの半自伝的なマジックリアリズム小説にして歴史証言の文学。本邦初訳。
さまざまな特性のある、虹色のこどもたちの感じ方・考え方を理解し、仲間同士で助け合うための方法を提案します。一人ひとり異なった色であることを尊重することによって、こどもは輝き、生きやすくなっていきます。
なんでも1 番 正義のみかた……レッドくん
こころやさしい あわてんぼう……オレンジちゃん
すばやく動く 人情家……イエローちゃん
繊細な きちんとさん……グリーンくん
孤高の天才……アクアちゃん
ゆっくり おおらか……ブルーくん
甘えん坊の さみしがりや……パープルちゃん
解説
名工・左甚五郎の逸品を巡る隠居殺しの謎に、吉原で大人気の若旦那が見せた名推理。無外流の達人ながら老父の世話に精を出す若侍、初恋の恋敵は同姓同名の大身旗本で…。老人ばかりを狙った騙り事件を追う、定町廻り「鬼しぶ」の苛烈かつ人情味溢れる探索行ーささやかな幸せを願う浮世の悲喜こもごもを色鮮やかに掬い取った、心温まる時代競作、第四弾。
10人集まらなければ廃校といわれた学校に、やっとのことで集まった貧しい子どもたち。情熱をもった校長と新米女性教師のもと、個性豊かな彼らは、それぞれの才能を開花させていく。そして奇跡的な入学式を迎えた日から5年、今まで決して勝てなかった裕福な名門校との、決戦の日を迎えるー。主人公の少年イカルが成長していく物語を描く、新三部作の第1弾。
北大西洋の極北に浮かぶ火山とヨーロッパ最大の氷河のある国。北国岩手県に生まれ、1969年、単身でアイスランドに渡り、今日まで首都レイキャヴィークに暮らす著者が綴る、氷・日両国にまつわる21の物語。
広大なアイザリアへと舞台を広げ、戦争と平和、心の強さと弱さを描く。
ジェンダー、セクシュアリティの現在を問う画期的アンソロジー!映画に描かれたレズビアン・ゲイ・クィア・イメージを読み解く。
才なき奴隷兵から虎威の大将軍へと這い上がり、戦人は天地へ叛逆する。
「負けても死んでも認められんくても、自分らしく生きんと悔いまくって禿げてしまうよ?」
剣戟と戦略、異能のせめぐ戦国の世。
14歳の碧(みどり)は幼くして朝廷により家族と村を奪われ、誰にも甘えられずに放浪してきた。食べるために戦った。限界だった。だが自分よりも熾烈な境遇を闘い抜き、最高位の武士となった義虎(よしとら)を知って奮起し、その旗下へ入隊する。
国境の戦場で。しかも敗戦し落ち延びる。
しかし《戦と謀(はかりごと)の鬼》を自称する義虎は、碧の宿命を看破した。
「かつて英雄《雷神》《風神》は《民が平和で自由な世》を志した。信念を違える朝廷に討ち取られた……君は風神の血を継いどる。義虎は雷神の業(わざ)を継いどる。そして朝廷は君が生きとると見抜きながら義虎と合流するを許した……もし闘いたくなったら、とことん付き合うよ」
ここに、朝廷という人間社会へ牙をむく宿命と革命が動き出す。
叛逆への道は長い。目の前にいる外敵へ手こずっている場合ではない。だが戦の天才たる敵将・孫悟空へ対し、非才の義虎はこれまで一度も勝てていない。
宇宙、四神、六道……神々の競演するような異能が爆ぜるなかで接近戦しかできず、心を捨て修羅の場数を重ねに重ね、圧倒的な戦闘力、超人的な洞察力、絶対的な精神力を叩き上げた義虎は、この窮地を跳ねのけられるのか⁉ 碧は戦と謀を学んで強くなれるのか⁉
「トラになら甘えれる!」
そして碧ら教え子をもった義虎は、唐突に宝石の授業をしたり、ぼろ屋敷を壊され断罪の寸劇をしたり、初めて見るケーキの宴に乱舞したりと景色が変わるなかで、捨てて久しい人間らしい心を取り戻していく……。
これは、陰謀と因縁の渦巻く列強諸国に命を狙われながら、己の限界を遥かに凌駕する灼熱の《猿虎合戦》や《高句麗独立戦争》、《エジムト七国大戦》へ咆哮し力を磨き、来るべき叛逆の日を信じて暗躍し、時代の猛威を斬り伏せていく大河戦記である。
大人気「虹の島のお手紙つき」の新展開!! 今回は、学園寮のダイヤモンドルームの物語。魔法の学園ユニコーン・アカデミーの授業や行事、学園寮のメンバーとの共同生活、パートナーのユニコーンにめざめる魔法など、夢いっぱい!
★★ 虹の島で起こる不思議な事件。学園寮で同じ部屋になった5人が順に主人公となり、知恵と勇気で切りぬけます! ★★
☆イギリス発! 世界25か国以上で翻訳され、アニメでも大人気の『UNICORN ACADEMY( ユニコーン・アカデミー )』シリーズが日本語版に! 日本オリジナルのアレンジやくふうもいっぱい!!
☆1冊ごとに主人公とイラストレーターが交代するから、同じ登場人物を毎回新鮮な気持ちで見られます! それにいろんな主人公の立場を体験できちゃう!
☆たくさんのユニコーンたちに出会えます。性格、ルックスなど、どの子もとってもキュート!
☆最後のページには封筒がとじこまれてあって、開くと主人公からのお手紙が! パートナーのユニコーンや学園寮のルームメイトからのメッセージも書かれています。さらにお返事用の便せん封筒もついていて、感想を送ったり、主人公と「お手紙交換」体験ができちゃう!
【この巻のストーリー】
主人公は、絵を描くのが得意な女の子、ココ。気になるものがあるとすぐに絵を描き始め、夢中になると、ほかの大事なことが頭からとんでしまいます。
学園の行事で1泊2日のキャンプに出かけたときも、うっかり忘れものをして、チームとなったルームメイトたちに迷惑をかけてしまい…。マイペースのココが、みんなとうまくつきあいながら、どんなふうに成長していくか、みどころです。
パートナーのキュートなユニコーン、ペルルの魔法や、ペルルときずなを結んでいく様子も必見!
「ゴルフこそ我が人生」と嘯く弁護士ならではの、大胆かつ細心な、出会いと友情の名門ゴルフコース巡礼の旅。英国スコットランド→米国南東部→カリブ海諸国。
画家・吉川龍、待望の初画集。本書は、東京藝術大学の卒業制作から最新作に至るまで約70点を収録し、四つの章立てでその軌跡をたどります。紆余曲折を経て変化を重ねた人生と作風を、作家自身の言葉とともに辿る、他に類を見ない一冊です。本書の特徴は、美術評論家の解説や外部の視点をあえて排し、作品解説をすべて吉川本人が手がけている点にあります。さらに、対談の相手には同世代であり深い敬意を抱く彫刻家・大森暁生を迎え、創作の核心を率直に語り合いました。常に自らの足元を正直に見つめ、作品を通して「生きること」そのものに迫ろうとする姿勢が全編に貫かれています。
第一章では、卒業制作とともに、吉川が全力を傾けた初期の〈ボクサー・シリーズ〉を紹介。プロボクサーの資格を取得するほど打ち込み、「これ以上は描けない」という極限まで自らを追い込んだ作品群は、苦悩と葛藤の記録です。第二章は、画壇デビューを決定づけた〈シルエット・シリーズ〉の誕生と、昭和会展優秀賞受賞の時期。スタイルを確立したものの、なお内面的な格闘は続いていました。第三章では、2008年から2019年まで、〈シルエット・シリーズ〉が多彩に展開していく変遷を追い、その広がりと深化を明らかにします。第四章は、2020年以降、コロナ禍に直面し、実家のある益子町が甚大な被害を受けるなか、吉川が絵画に託した思いとは何だったのかを示唆します。今年春に奉納された長崎・本経寺の襖絵を初公開するとともに、新たに歩み始めた最新シリーズも収録。未来へ向かう表現の現在地がここに刻まれます。
巻末には、大森暁生との対談「光と影が交叉する先の、新たな世界へ」を収録。初期作から新シリーズまでの作風の変遷、隠されたテーマや素材へのこだわり、そして画家として生きる理由や未来のヴィジョンまで、大森ならではの感性で深く掘り下げています。異なる領域でありながら響き合う二人の対話は、本書にしか収められない貴重な記録です。「手のひらの虹色」--タイトルに込められたのは、儚くも確かに存在する光をつかみ取ろうとする思い。吉川龍の画業を総覧する本書は、単なる作品集を超え、ひとりの表現者の生き様そのものを映し出す画集です。
はじめに 吉川龍
第1章 1997〜2002前半
卒業制作からボクサーシリーズ誕生まで
第2章 2002後半〜2007
シルエットシリーズ誕生、昭和会展での受賞
第3章 2008〜2019
画壇デビューとシルエットシリーズの変化
第4章 2020〜2025
コロナ禍、本経寺襖絵制作、NEWシリーズ誕生
対談|大森暁生×吉川龍 「光と影が交叉する先の、新たな世界へ」
Colum 本、音楽、お酒とのコラボレーション
作品リスト
年譜
あとがき 吉川龍
1:空に歌えば
2:道
3:元気になっちゃう
4:雨
5:お母さん
6:七色の音
7:虹の向こうへ
8:■詩
今まで発刊した曲集より、大人に人気のクラシック、ジャズ、洋楽、ディズニー、スタジオジブリ、J-POPなど、さまざまなジャンルから定番の50曲を厳選。ドレミの音名、指番号入り、初心者向けのカンタンで大きめの見やすい譜面が特長です。これからピアノをはじめたい、もう1度ピアノを弾いてみたい…そんなアナタにぴったりの、1冊は持っておきたい保存版オムニバス・レパートリー集です。
※本書は「ピアノソロ オトナピアノ ベストセレクション50<保存版>(GTP01097851)」の改訂版です。
[曲目]愛の夢 第3番/主よ、人の望みの喜びよ/ピアノソナタ 第8番「悲愴」/フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン/枯葉/星に願いを/美女と野獣/さくらさくら/夏の思い出/Summer/戦場のメリークリスマス/ムーン・リバー/めぐり逢い/オネスティ/素直になれなくて/遥かなる影/ユア・ソング/上を向いて歩こう/少年時代/ハナミズキ/川の流れのように/他 全50曲
凶作、飢饉から村人を救ったのはひとりの百姓の妻だった -- 越後の栃尾縞紬(とちおしまつむぎ)は江戸天明・寛政期に生み出され、今に伝わる。機織りの天才オヨがたゆまぬ努力で編み出し、ときの庄屋がその開発を助け販路を切り開いたという。この二人を軸に物語は展開する。苦難に立ち向かう彼らに注がれた著者の眼差しはあくまでも温かい。
「歴史を深く下降せよ。無名の傑出した民百姓をこそ表舞台へ! 時代歴史小説を書く私の変わらぬ立ち位置です」(「あとがき」より)。
第1章 出生
第2章 織姫
第3章 憧れ
第4章 祭り
第5章 端切れ
第6章 婚礼
第7章 試練
第8章 飢饉
第9章 創始
第10章 双子織
エピローグ
まるで宇宙船のようにも見える、不思議な形をした星の投影機。44年間の使命を終え閉館した東京・渋谷の五島プラネタリウムに、不思議な少年がやって来た。「おじさん、プラネタリウムはどんな時代の星でもつくれるんでしょう?昔に吸い込まれそうになったことはない?」-一つの思いが心に刻まれ、昭和20年前後の時代にタイムスリップする感動の物語。
[商品について]
ー言葉ではなく、心で語り合う日々-
手の平に乗るほど小さかった子猫の「ネコさん」は、1歳のときに事故で背骨と後ろ足を骨折し、後ろ足の自由を奪われた。何度かの手術を経て、前足の力だけで何とか歩けるようになったものの、自力での排泄はできない「ネコさん」。1日に何度も強制的に排泄を促し、オムツを交換する日々は、単純な作業であっても決して楽な作業ではなかった。仕事の疲労、世話疲れからふと漏らしてしまった、言ってはいけない「一言」に、「ネコさん」はすぐさま反応するーー。
オムツを履きながら精いっぱい生き抜いたネコと家族の、16年間の命の絆の物語。
「目次]
プロローグ
一 新しい家族
二 事故?
三 オムツをはいたネコ
四 後ろ足が!
五 ネコさん階段を登る
六 安楽死?
七 オムツさえ替えれば
八 尋ねネコ
九 ネコの涙
十 ペットと子供
十一 ネコからのメッセージ
十二 拾い猫クーチャンの物語
十三 オムツがいらなくなった日
十四 子供たちへ
あとがき
著者略歴
[出版社からのコメント]
犬や猫を飼ったことのある方であれば、彼らが想像以上に人の心を理解する生きものであると実感されたこともあるでしょう。それは飼い主の「思い込み」ではなく、生き物同士が共に暮らすことで生まれる共感に近い感覚である様に思います。「ネコさん」と飼い主の間にどの様な「共感」が生まれたのか、ぜひ本書をご覧になって確かめていただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
佐久間 良一(さくま・りょういち)
福島県生まれ。
その後、14歳まで東京都、神奈川県で過ごす。
北海道工業大学卒業後、建築設備の会社を経て、現在、(有)アクアサービス代表。
趣味は、落語鑑賞、音楽鑑賞、バイクツーリング(主宰する「なかよしライダーズ」の名誉顧問は柳家小三治師匠)。
心に消えない虹を描いて、大人になっていく両親からの過度な期待、離婚、コンプレックス、それぞれどんな悩みを抱いているかは、クラスメイトであっても知ることはない。五年二組という社会で生きる子どもたちの心の成長と、絆を描いた物語。