ある時は悪天候をもモノともしない勇猛果敢な艇長、ある時はいかなる事態にも冷静に対処するスゴ腕の外科医、またある時は高潔なる射撃の名手、そしてまたある時は命知らずのパイロット…風采上がらぬ中年恐妻家ウォルター・ミティの奇抜な空想癖を描く表題作をはじめ、アメリカ文学史上きってのユーモリストが、人生の悲哀と機微(笑)を鮮やかに語る珠玉の短篇集。著者自らの筆になる個性豊かなイラストも多数収録!
それぞれの人生に花束を
人と人との関係から生活は成り立っている。
そんな当たり前への立ち返りに、心が癒される短篇集。
「私と智哉は、あまり会話はしない。
だけれど、私たちは、お互いが、お互いに対して満足していることを知っている。
……お互いに、お互いがいることに安心している。」(本文より)
家族の、友人の、その絆は時にもろく、たゆたい、もつれるもの。
相手がいなければ、怒っても、嘆いても、叫んでも、返ってくるものはない。
あなたがいるーーその存在の奇跡に、あたたかな眼差しを向ける珠玉の6篇。
キッチンで一緒に
家族のカタチ
ベストフレンズ
ギフト
虹いろの家族
私と智哉の生きる道
著者あと書き
この本は、これまで開堂慈寛が主にアイイス本部に於いて行って来たトランス・トークとサーモンの中から厳選されたトーク集です。話された時の時事に関したものや、その日会場に来られていた特定の人に向けて話されたものもありますが、時の流れを超えた永久の霊的真理のテーマも多く含まれていて、多くの人の魂に訴えかけます。 この本はいつ読んでも構いませんが、ベッドサイド・ブックとしても最適です。毎日、就寝の前に読んでください。この本を読んで、こころがその日の煩悩から解放されて浄化され、癒されて明日への活力を見出してください。この本はきっとあなたを快眠へと導き、あなたのこころと体と精神の健康維持にも役立つことでしょう。また、大切な人へのギフトとしても最適です。
文明の大転換期に私たちは生きている。その混沌とした荒野で、2つの課題と対峙する。
◆近代の起源は人類史のどの地点にあるのか。
◆行きづまった現代文明をどう見極めればよいのか。
現代文明が、人類史のどのような道筋の上に築かれてきたのかを思考することは、かなり難儀なことである。その作業を過去の歴史や先人たち(ソルジェニーツィン、パステルナーク、ローレンツ、イリイチ、横井小楠など)の思想から学び、さらに独自の論を展開している渡辺京二というひとりの思想家がいる。かつて水俣病闘争を石牟礼道子とともに理論的に指導し、互いに刺激を与え合いながら思索の旅を続けている。今この文明の大転換期の中で〈近代〉の起源を探り、現代文明を見極めるための32の論考を集成。
渡辺京二が自ら、「力をこめて書いた」と語った『アーリイモダンの夢』と、「愛着があり、鮮度がいい」と評した『荒野に立つ虹』(評論集成第3巻)の2冊を合本・再編集した新編。
【1 現代文明】
山河にかたどられた人間/ローレンツの真価/アフリカという基底/世界史は成立するかーアーリイモダンの夢 他
【2 現代政治】
アジアの子から見たマルクス/ソルジェニーツィンの孤独/パステルナークの圏域/大衆の起源 他
【3 イヴァン・イリイチ】
思想は難物である/深沈たる白鳥の歌/最後のイリイチ/イリイチの眼で江戸を視る 他
【4 日本早期近代】
カオスとしての維新/小楠の道義国家像/文章家滔天の面目/漱石と明治/反乱する心情 他
主人公は、なんでもおおげさに盛り上げるのが得意なキャンディ。パートナーのユニコーンとともに、虹の島をおそう巨大な高波とたたかいます。お話の後にはキャンディからの封筒に入ったお手紙が! 巻ごとにさし絵のイラストレーターが変わる新発想のシリーズ。
★★ 虹の島 で起こる不思議な事件。学園寮で同じ部屋になった4人が順に主人公となり、知恵と勇気で切りぬけます! ★★
☆イギリス発! 世界20か国以上で翻訳された、大人気の『UNICORN ACADEMY( ユニコーン・アカデミー )』シリーズがついに日本語版に! 日本オリジナルのアレンジやくふうもいっぱい! !
☆1冊ごとに主人公とイラストレーターが変わるから、同じ登場人物を毎回新鮮な気持ちで見られます! それにいろんな主人公の立場を体験できちゃう! 第1巻から順に読んでも、好きな巻から読んでも、どちらでも楽しめます!
☆運命のパートナーとなるユニコーンに出会えます! 自分を大好きになってくれて、どんなときも絶対に否定したりしない存在。心と心できずなをはぐくんでいきます。
☆最後のページには、小さな封筒があって、中には主人公キャンディからのお手紙が。パートナーユニコーンのシルトロスからのメッセージも書かれています。おまけの写真風カードまで入っている&お返事用のハガキもついていて、主人公と「お手紙交換」体験ができます!
★★ パートナーの ユニコーン と海へ瞬間移動! 魔法がめざめるのはいつ? ★★
魔法の学校ユニコーン・アカデミーでは、入学式から数か月がすぎました。学園寮で仲間と共同生活をしている生徒たちも、授業や訓練にだいぶなれてきたところです。ひとりひとりにさずけられたパートナーのユニコーンとも、だいぶ心がかよいあってきました。
そんな平和な日々に突然、お役所の調査がはいり…。きびしい調査官の命令で、海へ研究のためのキャンプにいくことに。
講堂にある、島の立体模型の魔法で、全校生徒が空間をワープするシーンは迫力満点!
そして、主人公キャンディのパートナーユニコーンである、シルトロスには、ものすごいパワーの魔法がめざめます! !
魔法、友情、ファンタジーのなかに気になるミステリーも盛りこまれた、ドキドキワクワクのストーリーです。
本書は、ブータン王妃アシ・ドルジ・ワンモ・ワンチュック陛下の父君、ヤプ・ウギェン・ドルジが、みずからの人生を娘に語ったものである。東ヒマラヤの奥懐に抱かれた王国ブータンの、知られざる現代史とそれを彩る人生模様が、語り手の視点で生き生きと描かれている。『虹と雲』は、一家の波乱に富んだ年代記であると同時に、ブータンの文化・社会・歴史についての格好の入門書である。
誰もが彼女を狙っているーー。
大学祭の当日、英文学ゼミの教室で発生した陵辱事件。ばらまかれる怪文書、謎の猥褻画、五転六転する議論の応酬。いったい、あの「密室」で何が起こったのか?
連城三紀彦“最後の未刊長篇”を初書籍化。さらに、連載時(「週刊大衆」2002〜2003年。全36回)に著者が毎回描き下ろした自筆挿画(全72点)を完全収録。本文と連動した挿画にによる著者ならではの企みに満ちた「仕掛け」にも注目いただきたい、ファン必携の愛蔵本。
第一章 落ちていく女
第二章 肉体の迷宮
第三章 にがい蜜 甘い血
第四章 光と影の共謀
第五章 黒い空白
解説 千街晶之
小学六年生の速人、潤子、強士の三人は逆境にも負けず、どんなときも、懸命に走っていた。
そんな三人をいつも見守っていた光々寺の住職さんは、三人を「さるすべりランナーズ」と名付ける。
ある日、強士は唯一の肉親である母親を亡くし、ひとり、施設へ入ることになり、強士は、速人と潤子と離れ離れになってしまう。
三人は再び夏に光々寺に集まり、一緒に走ることを約束する……。
強士が施設で出会った蓮、洋一郎、奏太、ひなが仲間に加わり、七人となった「さるすべりランナーズ」は、「虹のランナーズ」として、苦しいときも、悲しいときも、まばゆい光りかがやく七色の道を走り続けていくことを誓う。
母親との死別、両親の離婚による環境の変化やいじめ、親の虐待、災害によって家族を亡くすなど、それぞれが様々な困難な状況にもめげずに、お互いを励まし合い、ひたむきに走り続ける速人たちの姿に、勇気と生きる希望がもらえる青春物語。
絶海の南の孤島に生きる“彼”と“彼女”。その“彼”に誘われて“僕”もその島で暮らすことになる。3人はこれまでの現実社会での生活を棄て、丸裸で、自然に採れるものを食べ、“彼女”を共有し、人間とは何か、性とは何か、生とは何かを模索する。理性と狂気と幻覚が交錯する。この世は夢か現か。3人の男女が行きつく先は…?第2回丸山健二文学賞受賞作品。
虹は見る者の立場によってどのようにでも見える。ものの見方を文科と理科とに分けるとするならば、虹ほどその両面を合わせもつ現象は少ない。文科と理科とをむすぶ架け橋ともいえるだろう。本書は、虹を通して見たひとつの文化史の試みであり、虹の科学的研究史とその到達点を述べた書である。
火事に見舞われて死んでしまった春吉は、妹のおはなが気掛かりで成仏できないでいた。妹が奉公先の若旦那に悪さをされそうだからだ。事情を知った同じ幽霊の志保は、弟の定町廻り同心樫原七之助に、おはなを助けるように頼むのだが…(「雲雀鳴く」)。新月の深夜、組屋敷への帰り道で七之助は黒ずくめの一団に襲われる。志保の協力でかろうじて退けるが、彼らの目的は七之助が検死した死体の印篭に隠された文だった。それはある藩の行く末を左右するのだが…(「紫陽花の庭」)。独り立ちした若き同心の活躍に、姉の霊はついに成仏できるか。人気シリーズいよいよ完結!
この間著者は、賞受賞、師匠で結社主宰であった母の急逝、これに伴う主宰継承など、激動の日々を過ごした。結社の作句信条の「自然を讃えること、日本語を磨くこと、伝統と現在性の調和」に根ざした一集となった。
宇宙から降ってきた一滴のしずくが虹になるまでの絵本。
【2025年5月現在、新本が定価(2,400円+税)で購入可能】
「絶望もここでは王冠のように輝いていた。」(「蝕まれた虹」より)
この世のあらゆる不幸を味わい尽くし、精神病院での5年間の闘病生活から放たれた祈りの小説群。自らの狂気を見つめる目は緊迫感に満ち、聖痕のごとく、清らかに輝きつづけている。中上健次が「むごたらしいほど美しい小説」と絶讃した「髪の花」など8篇を収録。
同人誌仲間だった中上健次、勝目梓らと切磋琢磨する日々をおくり、中上初期の傑作「十九歳の地図」に登場する「かさぶただらけのマリア」のモデルとしても知られる異才、小林美代子。
精神病院の病棟で綴った処女作「幻境」では、自らの狂気を題材に独自の境地をつくりあげ、精神病院内の虐待の実態をえぐった中篇「髪の花」で群像新人文学賞を受賞、そのわずか2年後に自死して果てた。自宅の机の引出に残された遺稿「蝕まれた虹」では、鬼気迫る狂気の日常から不思議な聖性がこぼれ出し、まさにマリアのように、あらゆる不幸を幸福に変えてしまいそうな力がみなぎっている。
※七北数人氏を監修者に迎えた「シリーズ 日本語の醍醐味」は、“ハードカバーでゆったり、じっくり味わって読みたい日本文学”をコンセプトに、手に汗握るストーリーではなく、密度の濃い文章、描写力で読ませる作品、言葉自体の力を感じさせる作品を集成してゆきます。
蝕まれた虹
幻境
灰燼
さんま
女の指
老人と鉛の兵隊
髪の花
芥川龍之介「歯車」における狂気と私の狂気
解説/七北数人