学問や言語治療の進歩および失語症を取り巻く変化と、言語治療の基本となる普遍的な理論・技術の解説を両立した教科書です。画像技術の進歩による言語の神経ネットワークや失語症の回復メカニズムの新しい知見、標準的治療として取り入れられるようになった認知神経心理学的アプローチ、活動や参加を支援する社会的アプローチなどを新たに盛り込みました。と同時に言語聴覚士をめざす学生を念頭に、基礎的知識・技術を理解したうえで、その実際的な臨床応用について学べる構成になっています。
1〜3章では失語症言語治療の基礎となる知識や臨床の基本概念を、4〜5章では失語症の症状と症候群を、6〜10章では評価診断から訓練・指導・支援までの臨床の展開方法について、理論的根拠を示し実践的に解説されています.さらに今版では学んだ知識と臨床の橋渡しとなる事例紹介、「言語聴覚士養成教育ガイドライン」を参考に「学修の到達目標」欄を設定しました。言語聴覚士をめざす学生はもちろん、臨床家の関心にも答える充実の改訂第3版です。
Crosslinkテキストシリーズに,待望の専門科目のラインナップが登場!
噛み砕いた表現で詳しく解説する本文と,記載内容の理解を助ける図表やイラストを多用して視覚的にも理解しやすい紙面構成で広く長く活用できるテキスト。 各見出しごとの「POINT」で重点を置くべき重要事項が一目でわかり,「用語解説」や「補足」,「学習の要点」,「実践!臨床に役立つアドバイス」など,さまざまな角度からの情報を盛り込む囲み記事も満載。
本巻は「機能性構音障害」「器質性構音障害」「運動障害性構音障害」を網羅した構成で,訓練の手順は段階ごとに注意点を示しながら丁寧に解説。学習に役立つ動画データ,音声データ付き。
Crosslinkテキストから言語聴覚士向けの新シリーズが登場!
噛み砕いた表現で詳しく解説する本文と,記載内容の理解を助ける図表やイラストを多用して視覚的にも理解しやすい紙面構成で広く長く活用できるテキスト。
各見出しごとの「POINT」で重点を置くべき重要事項が一目でわかり,「用語解説」や「補足」,「学習の要点」,「実践!臨床に役立つアドバイス」など,さまざまな角度からの情報を盛り込む囲み記事も満載。さらに学習に役立つ動画データ,音声データ付き。
Crosslinkテキストから言語聴覚士向けの新シリーズが登場! 噛み砕いた表現で詳しく解説する本文と,記載内容の理解を助ける図表やイラストを多用して視覚的にも理解しやすい紙面構成で広く長く活用できるテキスト。 各見出しごとの「POINT」で重点を置くべき重要事項が一目でわかり,「用語解説」や「補足」,「学習の要点」,「実践!臨床に役立つアドバイス」など,さまざまな角度からの情報を盛り込む囲み記事も満載。
本巻では「音声学」「音響学」「聴覚心理学」の3章構成とし,「音声学」「音響学」の講義に対応に対応。さらに学習に役立つ音声をストリーミングで配信。
1章 音声学
1.音声 [竹内京子]
2.分節音(単音) [竹内京子]
3.超分節的特徴(韻律的特徴) [稲田朋晃,金村久美]
2章 音響学
1.音の物理的側面 [中村健太郎]
2.音の強さ [中村健太郎]
3.スペクトル [中村健太郎]
4.共鳴・共振 [峯松信明]
5.音声生成の音響理論 [峯松信明]
6.言語音の生成と知覚 [峯松信明]
7.音声の記録方法とデジタル信号処理 [峯松信明]
3章 聴覚心理学
1.聴覚の仕組み [世木秀明]
2.音の心理物理学 [世木秀明]
3.音の大きさの知覚 [世木秀明]
4.音の高さの知覚 [世木秀明]
5.聴覚の周波数分析とマスキング現象 [世木秀明]
6.両耳の聴こえ [世木秀明]
7.環境と聴覚 [世木秀明]
かつて日本語能力試験には「出題基準」というものがあり、そこには1・2級のレベルを示すために‘〈機能語〉の類’のリストが五十音順に掲げられていた。これは現在も有効であると考えられているが、明確な定義や規定はなく、体系的・理論的に論じられることもなかった。本書は1級の‘〈機能語〉の類’の一つ一つを形態論的観点から主に品詞に基づいて分類し、文法的働きを確かめることを通して、その特色と日本語学習上の位置付け、さらに学習の意義を明らかにすることを目指した。
実際の大学授業事例から英語教育における文学教材の意義を再検討した研究書。本書では、日本の英語教育における文学教材の立ち位置を歴史的に確認し、英米での歴史や理論を踏まえた上で、これまで余り明らかにされてこなかった授業展開や学習者の反応を分析しデータとして示している。コミュニケーション能力育成やESP(English for specific purposes)を重視した授業での文学教材利用の可能性も追究する。
言語聴覚士が対象にする成人・小児の摂食嚥下障害を網羅する。成人については従来の脳血管障害に加え、進行性疾患、認知症、癌、サルコペニアなど、小児領域では脳性麻痺などの運動障害に加え、自閉症スペクトラム児のいわゆる“食べたがらない子ども”などによる摂食嚥下障害への対応を解説する。養成校の学生に加え、臨床家にも役立つ教科書。リスク管理としての感染防御対策の項も新設。
言語聴覚士学生のための教科書。初めて学ぶ学生および、近年の社会情勢、環境の変化に臨床STがついていくための知識を網羅する。STに必要な評価・訓練法はもちろん脳血管障害、進行性神経疾患、認知症、サルコペニアなど疾患の解説もくわしい。また脳性麻痺、口唇・口蓋裂など小児の摂食嚥下リハにも重きを置いたのが本書の特長である。STの専門性確立と多職種との協働のありかたを、各職種の第一線の執筆陣が解説する。
本書は、学習者が多義動詞「とる」を中心語とするコロケーションの習得過程において、どのような中間言語を形成しているか解明することを目的とした。研究に当たっては、学習者の中間言語を典型化、一般化、差異化の観点から複合的に捉えることを試みた。また、研究結果を日本語教育のコロケーション教材開発に活かすことを目指し、教材作成過程における留意点や練習問題の在り方等を提言した。
画像の白黒の暗記ではなく,背景にあるメカニズムを説き起こすことで,なぜこのように見えるのかを解説した脳画像の見かたの入門書。疾患別の各論では症例ごとにCT,MRIの各種画像を並べて示し,モダリティや撮像法の違いによって,所見がどう異なって見えるのかを解説した。近年の国家試験出題傾向を踏まえ,脳卒中に加えて,頭部外傷,脳腫瘍,認知症,神経難病等の疾患を網羅。学生のみならず臨床に出てからも必携の1冊。
Brown Corpusの公開から半世紀、British National Corpus公開から四半世紀が経過し、コーパスは英語研究における不可欠な手段として定着した。コーパスの登場によって、「言えるか言えないか」という文法性の議論に加え、「実際にどの程度言うか」という典型性や標準性に基づく議論が可能になったと言える。本書は、文法研究・語法研究・教育研究という3つの分野に焦点を当てながら、これまでのコーパス研究の成果をまとめ、今後の研究の可能性を論じる。
JACETが、1962年の創立以来行ってきた応用言語学研究の理論と実践を形として残すためにスタートしたのが本JACET応用言語学研究シリーズである。創刊号の本書は、授業学をテーマに開催された「英語教育セミナー」(2016〜2018年度)を総括した内容(基礎編、理論編、応用編、資料編)の4部で構成され、授業学の第一線で活躍する研究者達による珠玉の1冊である。
執筆者:ジュディス・ハンクス(訳:加藤由崇)、柳瀬陽介、吉田達弘、竹内理、淺川和也、岡田伸夫、村上裕美、佐藤雄大、馬場千秋
はしがき
言語教育における実践者研究の再考
ジュディス・ハンクス(加藤由崇訳)
【講演1】 言語教育における研究と指導・学習の統合
1 研究とは何か
2 実践者研究とは何か、なぜ必要なのか
3 実践者研究を阻む要因
4 事例研究(Hanks, 2015a, 2015b, 2017a, 2017b)
5 研究と教育の統合
6 結論
【講演2】 実践を探究する共同探究者としての学習者と教師
1 誰が「実践者」なのか
2 共同探究者としての学習者と教師ー探究的実践の例
3 実践者研究の共有(Hanks, 2018)
3.1 ブログ記事
3.2 動画投稿(Vlogs やYouTube)
3.3 漫画
3.4 Special Interest Group(SIG)の活動
4 実践者研究の原則
5 結論
当事者の現実を反映する研究のために 複合性・複数性・意味・権力拡充
柳瀬陽介
1 英語教育学と応用言語学のこれまで
1.1 日本の英語教育学ー比較実験からメタ分析まで
1.2 英語圏の応用言語学ーポスト・メソッドから探究的実践(EP)まで
2 当事者の現実を反映していない人工空間
2.1 「1 つの要因が実践の成否を決定する」
2.2 「人工空間は平均人を基準に設計するべきである」
2.3 「1 つの指標で実践の成否を測定できる」
2.4 「実践者は科学者の指示に従うべきである」
3 複合性・複数性・意味・権力拡充からの授業研究
「二人称的アプローチ」による英語授業研究の試み
吉田達弘
1 はじめに
2 授業研究とは何か
3 リフレクションとは何か
4 レディによる「二人称的アプローチ」
5 「二人称的アプローチ」によるリフレクション
6 社会文化理論に基づく第2 言語教師教育研究
7 「二人称的アプローチ」に基づくリフレクションの実際
7.1 研究への参加者と実践の文脈
7.2 実践の方法
7.3 授業およびリフレクションの記録方法
7.4 分析
8 まとめ
何に着目すれば良いのだろうか 英語授業改善の具体的な視点を探る
竹内 理
1 はじめに
1.1 底流にある考え
1.2 主体的・対話的で深い学び
1.3 英語教育はどう変わっていくのか
1.4 問題意識ーどこを切り口に英語授業を変えていくのか
2 調査のあらまし
2.1 これまでの研究でわかること
2.2 この調査の目的
2.3 この調査の参加者
2.4 データ収集・分析の方法
3 結果と解釈
3.1 結果の要約
3.2 結果の解釈
4 まとめ
明日の授業に向けてのシンポジウム
明日の授業にむけてー今、私たち英語教師にできること
授業学研究会合同シンポジウム
これ からの授業学研究
ー大学英語教員に伝えるべきこと・学生に授業を通して伝えるべきこと
資料
あとがき
執筆者紹介