中継抜きで疾風のごとく駆け通すースピードと信用が売物の、幕末の流通革命「通し飛脚」。注文主の難題を担いで江戸を発つ身ゆえ、予期せぬ異変は常のこと。切れかかった命綱をたぐり寄せつつ、ようやく見えたのは鬼か仏かー。越後の川に堰かれ、甲州上総の森に迷い、百里四方に展開する三つのサバイバル劇場。
神田祭、山王祭、深川祭などの勇壮で豪華な江戸の祭り、飛鳥山の桜、両国橋の花火、不忍池…季節感あふれる江戸の名所、大店や出店が軒を連ねて威勢のよい声が飛びかう下町の商業地域、楽しみと信仰が一体となった四季の行事、江戸の人々の日常のなりわい、大江戸の町に甍を並べる数々の建物ー。人々の息づかいまで体感できる江戸八百八町の世界。
こんな野鳥の楽しみ方を知ってますか?上野動物園の園長さんは鳥あそび歴50年の“鳥名人”。庭に鳥を呼ぶ方法から街中や里山での観察術まで、自ら撮った写真を織りまぜて綴る野鳥おもしろ体験記。
死に瀕した日本の森を救うにはこれしかない!荒れる一方の森と山、膨大な赤字を生み出した林野庁は解体するしかない。気鋭の環境ジャーナリストが、日本の森と林業再生へのシナリオを緊急提言。
北アルプスの麓で想像力の極限に挑み続けて30年。小説家は、ついに究極の趣味と出会った。純白の花、雑木の若葉、木ぬれにさえずる小鳥、花吹雪を呼ぶ風…生の悦びを歌う楽園を自らの手で造る日々。育て上げた逸品の数々もカラー写真で紹介。著者初めてのガーデニング・エッセイ。
さる藩の江戸留守居役の奥方を西国へ逃がしてほしいー。ご法度を承知で危険極まる注文を引き受けた仙造。しかし待ち受ける伏兵をかわしながら隘路を進むうち、彼女はしだいに本性を現わし始めた…。遠国の脇道をも知り尽した通し飛脚。膂力と覚悟は人一倍ながら、活路の見えぬ時はあるー。
現代の日本料理は、味を「薄める」より「強める」ことに意識が注がれ、過剰な「おいしさ」が溢れているように感じます。しかしそれは、本当に体が求める味でしょうか?この本では、食材に含まれるうまみ=だしと昆布だしを合わせて、体に負担のないおいしさ、過不足のない「十分な味」を作る方法を紹介します。食材の持つうまみの強さや、お椀の中でのうまみのバランスなど、舌の感覚を分析した「うまみ割合表」も紹介。感覚を磨き、日々の味を作るヒントとしてお使いください。
舞台の芸を極めるためにバードウォッチングで研鑽を積んでいる、動物ものまね芸でお馴染みの四代目江戸家猫八。野に山にと出かけていけば、自然の摂理が体にしみ込み、鳥を愛する仲間が集まってくる!四代目江戸家猫八が野鳥を求めて野山を駆け巡る、バードウォッチングエッセイ。
日本国内で見られるおもな野鳥約300種類をくらべて紹介。似ているもの同士を見くらべられて、ちがいが一目瞭然!
人気の野鳥の撮影術を種類別にガイダンス!!
この本は、季節との関わりをテーマに、日本の野鳥を様々な視点から知る楽しさを感じていただけるように作りました。登場する鳥たちは、計145余種。そのうち85種をメインの扱いとし、春、夏、秋、冬の各季節の章ごとに「旬」の鳥を選び、生態写真とエピソードでご紹介します。呼び名の由来から昔話、伝説の紹介、古典文学での扱われ方、日本だけでなく古今東西の価値観の対比など、人と鳥との関係を伺わせる題材を中心に書きました。
対馬の野生動物写真家が秘蔵写真を一挙公開!鳥たちの息遣いが聞こえてきそうな表情ゆたかな写真が満載。