2024年の大河ドラマの中心人物・藤原道長。平安中期、貴族社会の頂点に立った男には、ある秘密があった。
摂政関白に手の届きそうな家に生まれたからには、自分もそうなりたいと思う道長だったが、兄たちや同じ藤原氏の同世代で伊周や公任というライバルがいた。しかし、頼りになる姉・詮子や左大臣の娘・倫子、「打臥」という巫女の導きによって、道長は「運」をつかんでいく。
華やかな貴族生活の裏で、天皇をも巻き込む謀や呪詛が行われ、流行り病があっけなく身近なものたちの命を奪っていくが、道長は「知恵と運」で着々と昇りつめ、ついに一家三后(1つの家から3人の后を出すこと)」を果たす。
人生最高の宴で「この世をば わが世とぞ思う 望月の 欠けたることの なしと思えば」を朗詠した意図、紫式部にだけ語られた道長の強運の理由。そして、さらなる秘密が……。
野望を結実させるまでの日々を、道長を取り巻く人びとの人生とともに鮮やかに描く! 文庫書下ろし。
本書は、『ケミストリー世界史』の続編で、第二次世界大戦後から20世紀終わりまでの人類と化学の壮大なドラマを、超「ものしり」予備校講師がまとめた力作です。社会や政治、戦争といった出来事の根本にある「物質」を主人公に、それらがどうやって影響し合ってきたのかというつながり、現代史の因果関係を解き明かしています。
古代ローマの哲学者ルクレティウスは、「私たちのよって立つべき視座は原子とその運動であり、この高い視座からの俯瞰によって迷信や恐怖を振り払うことができるのだ」と説きました。この本はまさに、分子の目で、人類の歴史のなかで最も目まぐるしい時代を俯瞰し、解明しようとしたものです。
「1951年6月 世界に広がる石油化学工業」「1960年8月6日 レーザーが実用化」「1976年11月 導電性プラスチックの発明」「1982年5月 ネオジム磁石の発明」「1991年 リチウムイオン電池の実用化」など、現在の私たちの生活と密接な関わりのある項目が並び、「化学」の目で深掘りしています。
「文系」の人でもスラスラ読めるようにわかりやすく書かれていますが、それだけでなく、クスッと笑える表現や著者ならではの「豆知識」が随所に散りばめられていて、痛快です。
精緻なイラスト・写真あり、かつ索引も充実した文庫の書き下ろし。
インフレ、超低金利、負担増、受給年齢引き上げ……老後資金が不安な人、必見! インフレ&低金利でも年金だけで上手に暮らすポイントをアドバイス。
政府の投資誘導策に騙されるな! インフレに負けない老後資産防衛術
日々起こる様々なニュースに追いやられて、影が薄くなりつつありますが、「年金問題」は何ひとつ解決されたわけではありません。日本はこれからますます少子高齢化が進み、2025年には65歳以上の高齢者1人を、2人の現役層が支える超高齢化社会に突入するといわれています。そこで政府が目をつけたのが、平均2000万円を超えるともいわれる高齢者の貯蓄です。それを狙って次々と繰り出される政策。例えば、後期高齢者の段階的な保険料アップ、投資を促すiDeCo(イデコ)や新NISA制度、きわめつきは「マイナ保険証(マイナンバーカードの健康保険証利用)」です。これまで使われていた保険証を2024年秋までに「マイナ保険証」に切り替えることを事実上、義務化しようとしています。医療・保険だけでなく、納税、年金給付の銀行口座などを紐づけして個人情報を一本化し、国民の資産を把握、管理しようという思惑が見え隠れします。「登録したら2万円分のポイント還元」などという、政府の甘い言葉に惑わされてはいけません! (本書「はじめに」より抜粋)
●今の40代は将来、年金をもらえるのか?
●子供の教育費分だけ生命保険をかけておけば十分
●「まとめ払い」で、国民年金は安くなる
●「繰り上げ受給」と「繰り下げ受給」、おトクなのはどっち?
●こんなにある! 生活費と固定費の落とし穴
●保険の仕組みは、“クジ”と同じ
●子供が社会人になったら死亡保障を削る
●銀行・郵便局で、投資信託を買うと損をする!?
●「投資をしないと老後資金が足りなくなる」は嘘!
●介護のお金は、どれくらいかかるか?
老後資金を心配しなくても大丈夫!
『年金だけでも暮らせます』を改題し文庫化。
※本書は2020年刊『本屋を守れ』を改題、加筆・修正し、文庫化したものです。
インターネットで教養動画を何時間、視聴しても知識が身につかない。スマホで電子書籍を読んだが端から忘れてしまい、頭にまったく残らない。そんな経験をしたことはないだろうか。
著者は、本で得られる教養とネット・スマホの情報のあいだには隔絶たる違いがある、と語る。人間の記憶の特性上、インターネットの画面をいくら見ても教養は身につかないのだ。
また、流行のChatGPTには常識、道徳、価値観を嗅ぎ分ける力(著者いわく「校閲」)がなく、使用を誤れば社会に大混乱をもたらす、という。人工知能が危うい理由は「間違いだらけ、ウソだらけの無責任なインターネットを学習しているからです。大手出版社はどこもしっかりとした校閲部を有していて、書かれた文章の国語上の誤りばかりか、事実との相違を鵜の目鷹の目で探し、一次資料に基づき確認しています」(藤原氏)。
「ChatGPTにはこの校閲機能がありません。書物の権威、すなわち人類の知の権威は校閲に支えられている、といっても過言ではありません。これを完全に欠いたChatGPTを野放しにしておくと、やがて人類は校閲なき世界、すなわち虚実混沌の巷に落ち込んでしまいます」(同)。憂国の数学者による「読書」と「町の書店」擁護論がついに文庫化。
一、国語力なくして国力なし
二、読解力急落、ただ一つの理由
三、読書こそ国防である
四、町の書店がなぜ大切か
五、デジタル本は記憶に残らない
六、本を読まないアメリカのビジネスマン
七、日本は「異常な国」でよい
八、国家を瓦解させる移民依存政策
神仏をより身近に感じ、神仏のために人間にできることがあり、「応援」にはパワーがあると教えてくれる、感動的なお話を満載!
神仏や眷属が見えて話ができる著者は、2000カ所を超える参拝の中から、スピリチュアルな世界で気づいたこと、発見したものをブログや書籍で日々発信しています。
そんな中、以前、応援の気持ちから状況を書いて紹介した、参拝者が少なくて寂れて見える神社や、パワーを失って心配なお稲荷さんを再訪してみると……。
なんと、たくさんの読者さんが応援のための参拝をしてくれていることがわかりました。
願い事をするだけではなく、純粋な応援参拝は、神様や眷属にも、その気持ちが伝わっただけではなく、応援のパワーが集まったことで各神社やお稲荷さんに奇跡のようなことが起こっていたのです。
本書は、その応援参拝へのお礼と報告の書で、思わず泣ける感動的なエピソードがつまっています。
神様修行中の後醍醐天皇や秀吉さん、源九郎稲荷の優秀な一の眷属、人間の誤解に苦しむお岩さんのその後も登場します。
また、空海さんから聞いた仕事でつく「喪」を払う方法や、おすすめの参拝日など、ためになるお話も収録。
巻頭に「富士山のまわりを泳ぐ龍」のパワーを感じる、著者が撮影したカラー写真の特別付録が付いていますよ!
◆日本人の6人に1人は貧困層、世界で7億人超が絶対的貧困……
◇世界と日本のデータが明かす「見えない貧困」の真実とは?
◆読めば、この国の「幸せのかたち」が見えてくる!
世界第3位のGDPを誇る日本。しかし実際には、
「先進国中ワースト4位の貧困国」であると聞けば、驚くだろうか。
その理由は、日本の貧困は、いわゆる途上国の貧困とされる、
「絶対的貧困」とはまったく形態が異なる「相対的貧困」だから。
貧困という言葉は同じでも、絶対的貧困と相対的貧困は、その性質が大きく異なる。
本書では、途上国の絶対的貧困と、日本の相対的貧困を、
8つの視点から比較することで、現代社会における「本当の貧しさとは何か」を考える。
読めば、貧しさとは何か、希望とは何か、豊かさとは何かーーその片鱗が見えてくる一冊。
【本書の内容】
〇日本の児童虐待相談件数は30年で約190倍
〇途上国における「二重の排除」
〇日本でなぜ餓死者が出るのか
〇途上国の「貧困ビジネス」の実態
〇シロとクロに分断された社会は本当に幸せか?
定年後の人生を豊かにするためには、現役時代と変わらず「お金を稼ぐ、増やす、守る」ことが求められます。
しかし、第二の人生をどのように切り開いていくかについて、迷われておられる方も多いのではないでしょうか?
継続雇用を選んで、今の会社で働き続けるか? 別の道を選ぶのか?
この本では、最初は継続雇用を選択したとしても、いずれは年金を全額もらいながら、個人事業主として働くことをお勧めしています。
第二の人生を充実させ、成功させるための秘訣は、以下の3点に尽きます。
1. 事業をできるだけ長く続けること。そのためには、好きな仕事を選ぶこと。
2. 資産運用はインデックス・ファンドへの長期積立投資をベースに、焦らず、中断せず、少額でも長く続けていくこと。
3. 年金、税金、保険などの知識を身に付け、少しでも自分の手取りを多くする方法を見つけること。
この本を読んでいただければ、効率のよい働き方と自分の資産を少しでも増やす方法を知っていただけるはずです。そして、それを一つ一つ実践に移すことで、その効果を試していただければと思っています。
2023ワールド・ベースボール・クラシック( WBC)で侍ジャパンのヘッドコーチを務めた著者。栗山英樹監督からのたっての要請だった。著者は、日本ハムファイターズでの現役時代に、プレッシャーや緊張を克服するために「メンタル・コーチング」を学んでプレーに生かし、当時の守備無失策記録樹立やカムバック賞を受賞。引退後は、ニューヨーク・ヤンキースへの指導者研修留学。その後、日本ハムヘッドコーチとして「怒る、やらせる、教える」を排除する「メンタル・コーチング」を導入して、日本一に輝く
2023WBCでも、栗山監督の「信じて、任せて、感謝する」を支えて、世界一に貢献した。
本書では、選手の自主性を最大限に引き出して能力を開花させる指導理論から、コーチや指導者が具体的にどのようにチーム、組織をつくり、まとめ、選手や部下にどのように声がけをしていくべきか、現場の実例をもとに著す。
また、WBCの裏話もふんだんに入り、いま改めてあの感動を味わいたい人にもお奨めの一冊である。
どんなビジネス書よりも面白い、役に立つ。
侍ジャパンは、ビジネスのお手本となる教科書です。
●なぜ侍ジャパンではキャプテンを置かなかったのか
●--全員がリーダーシップを発揮するチームは最強
●「勝負の前に感動するプレーを」
●--人は、崇高な目的のために力を発揮する
●なぜ選手のエラーはコーチの責任なのか?
●--コーチが反省することで、選手は意欲的に取り組む
●緊張やネガティブな感情は、成功へのエネルギー
●--戦うのではなく、あるがまま受け入れよう
●大谷翔平選手の体当り挨拶。選手との関係性は?
●--お互いにリスペクトして近しい距離がベスト
●なぜ村上選手はメキシコ戦でサヨナラ打を放てたのか
●--将来のプロ野球界を背負う男。信じる力は伝播する
「人間って、ずっと『生き通し』なの。この世の『死』は、あの世の『生』なんだよ」--斎藤一人
本書は、「人は死んだらどうなるのか?」「そもそも人はなぜ生きているのか?」など、日本一の大富豪とその一番弟子が、「死」と「人生」について語りつくした1冊です。具体的には・・・・・・
●死んだあとに天国に行こうとするよりも、「この世を天国にする」ことを選んだほうが幸せです。
●もし、肉体も永遠不滅だとしたら、この世の中は、つまんなくなると私は思うんです。
●「人生の学び」のいちばんのポイントは、暗くなったら明かりをつける、ということです。
●前世の自分を想像することは楽しいことだけど、今、どういう生き方をしているかのほうがもっと大切ですよ。
●早く成長しようとする必要はありません。「いのち」には、無限の時間があるのだから。
●魂は死なない、だとしたら、あなたは今、何をしたい、誰といたいですか?
などなど、斎藤一人さんと柴村恵美子さんが、死について本気で語ります。「死の秘密」を知ると、人生はもっと楽しく、もっとラクになる!
「子どもの頃からその道の天才みたいな人がいるでしょ? その人は過去世から技を磨いたり、勉強していたんです。それが積み重なった状態で、今世に生まれたんです。だから、逝くときは何も持っていけないワケじゃない。豊かさでも、知恵でも、技術でも何でも、あなたが今世、身につけたものは、そっくり持っていけるし、来世は“その続き”からはじまるんです」(本書より)
「人の悩みの9割は人間関係」と言われます。
ということは、この人間関係の悩みさえクリアにすれば、
ほぼ“悩みがない人”になる…ってこと!ではないでしょうか。
時代の変化が早く、価値観もずいぶん変わってきました。
たとえば、これまでは、自分の意見よりも「相手を立てる」「相手の気持ちを大切にする」時代でした。
しかしこれからは、右へ倣えから、「ありのままの自分で勝負」をする時代になっていきます。
あなたが今、自由に生きている感じがしない、むしろ息苦しく感じるのは、本音を隠して過ごしているために、自分の中に“ゆがみ”が生じているからかもしれません。その場合、そのゆがみが、周りの人々との関係性やコミュニケーションを難しくしています。実は、相手が悪いのではないのです。
自分との関係が悪いままでは、他者との関係がよくなることはありません。
自分のためにも、「まずは自分との関係をよくする」ことが第一条件。そのうえで、
★同じ発言でも、なぜあの人は許されるのか?
★いじめ、パワハラやセクハラに遭いやすい人の原因
★ビビビッと運命の人に出会ってもうまくいかないのはなぜか
★人と一緒にいると疲れてしまう理由
ーーなどを解説。これからは人間関係に振り回されない、コミュニケーションに悩まずに生ききるための方法をお教えします。
いったい なにもの!?
ある夜のこと。空から、まっしろでもふもふの何かが落ちてきました。見つけたおばけたちがふしぎそうに見ていると……むくり! もふもふした何かが起き上がりました。おばけたちは「わたしたちにそっくり!」と、次々と質問をします。しかし、もふもふは自分の名前やおうちを忘れてしまったようで、「おうちにかえりたい」と泣き出してしまいました。心配したおばけたちは、「きっといちにんまえのおばけになればおうちにかえれるよ」と、もふもふが立派なおばけになるための特訓をしてあげることになりました。
おばけとしての規則正しい生活に、おばけになりきる練習、おどろかす練習……。たくさん特訓をしたら、あとは人間をおどろかすだけ……。ところが、女の子が現れて!?
心がほっとあたたまるハートフルな結末に、やさしい気持ちになれる絵本です。
この学園……憑かれすぎ。
名門私立中学の男子寮を舞台に、特殊霊能力をもつ中学2年生の慧、凪、雷人、中学3年生の充希の学園除霊チーム「バッドスピリッツ」4人が謎を解きながら、悪霊たちを浄霊していくホラーミステリー12話!
・体育館の天井から少しずつ落ちてくる霊の正体とは……!?「落ちてくる霊」
・屋上にどうしても上りたい霊、その意外な理由とは……?「駆け上がる霊」
・キャンバスを真っ赤に塗り込めたがる霊の浄霊方法とは?「閉じ込められた霊」
など、学園内で起こる不可思議な怪奇現象や心霊現象を解決していく連作短編。
1話5分で読めるから、朝読にぴったりです!
【目次】
プロローグ/【1】手招きする霊/【2】ドアを叩く霊/【3】たたずむ霊/【4】しがみつく霊/【5】閉じ込められた霊/【6】落ちてくる霊/【7】駆け上がる霊/【8】雨の日の霊/【9】月夜の霊/【10】祠の中の霊/【11】とらわれの霊(前)/【12】とらわれの霊(後)/エピローグ
僕らのアリス、きみが望むなら。
「不思議の国のアリス」モチーフの大人気ゲームのノベライズ、堂々完結!
【あらすじ】
放課後の教室で目を覚ました女子中学生の葛木亜莉子(かつらぎありこ)は、「チェシャ猫」と名乗る、フードを目深にかぶったあやしげな人物に出会う。チェシャ猫にうながされ、「アリス」として「シロウサギ」を追いかける亜莉子は、女王陛下の城にやってきていた。そこで待ち受けていたのは、可憐な見た目に反し巨大な鎌を手にした少女で……。
明かされた「真実」とは? 衝撃のクライマックス。
【目次】
第五章 首切りの城/第六章 赤と黒の迷宮/第七章 まどろみの現し世/最終章 狂宴のはて/エピローグ
現役医師として診察や手術にも向き合いながら、42歳という若さで岐阜の朝日大学学長に就任し、その知名度を急上昇させた高等教育の若きリーダーが、医師として、教育者として、その両方の視点から、日々感じていることを綴る。
地元・岐阜放送の統一地方選挙でのテレビ番組でのコメントのお話があるかと思うと、コロナ禍にあってワクチンの大学拠点接種を決断・実行したお話がある。母校・成蹊学園中学校の林間学校で中学生を相手に講義をするお話、東京五輪で聖火リレーを走ったお話など、話題が豊富で、読みだすと止まらない面白さを感じさせる。
視点も論点も縦横無尽で、人生について深く考えさせられる味わいがつまっており、先行きがみえず不安がつのる多くの日本人に生きる知恵を与える1冊。